2014年07月22日

【西来順飯荘】荔枝蝦肉

エビとライチの炒めもの
荔枝蝦肉(li4zhi1 xia1rouu4)
P1090055.JPG
【ところ:和平門/ねだん:120元(中)】

一年間もご無沙汰してしまいました。
この間に訪問してくださった方、
本当に申し訳ございません!
そして改めてお礼を申し上げます。
ありがとうございます!

一年もの長きにわたりすっかり放置状態でしたが、
ぼちぼちと再開したいと思います。

まずは、メイン料理だけご紹介していてそのままになっていた
西来順のほかの料理から。
コメントは簡単なもので失礼いたします。
とにかく西来順をやっつけないと次にいけない……
という変なところで律儀な●型気性なものでして。

以前のような毎日更新というハイペースではありませんが、
ぼちぼち更新してまいりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

***

北京の伝統料理ってことはまったくないと思うけれど、
意外や意外、結構いけたこの料理。
写真の白くて丸い物体は、
タイトルで分かる通り、ライチだ。

P1090055.JPG

炒めものにフルーツなんて絶対NG!
という方も多いとは思うが、
この日、何かを特にアナウンスしないまま頼んだら、
結構年配の男性でもまったく抵抗なく召し上がっていたので、
実は知らずに食べればOKな人もいるのでは?
などと思った次第。

味つけのイメージは、まさにエビチリ。
エビはプリプリで、
そこにウニョニョンというか、ムニニンというか、
なんともいえない食感のライチがゴロゴロ。

既成概念を気持ちよく覆す一品。
試してみる価値は十分あるかも。

***

そして、この日頼んだ料理を写真で一気にご紹介。

<前菜>
爆腌蘿蔔皮(bao4yan1 luo2bopi2):8元
紅芯大根の和えもの

P1090043.JPG

紅果山薬(hong2guo3 shan1yao4):18元
ヤマイモのサンザシソースがけ

P1090042.JPG

桃仁苦菊(tao2ren2 ku3ju2):24元
胡桃とエンダイブの和えもの

P1090045.JPG

<あたたかい料理>
油潑羊肉(you2po1 yang2rou4):108元(中)
ゆで羊肉のアツアツ油がけ

P1090057.JPG

芫爆散丹(yuan2bao4 san3dan1):99元(中)
羊センマイと香菜の炒めもの

P1090054.JPG

醋溜木須(cu4liu1 mu4xu1):75元(中)
牛肉とかき卵のお酢炒め

P1090044.JPG

炒龍鳳絲(chao3 long4feng4si1):72元(中)
鶏肉と魚肉の炒めもの

P1090046.JPG

清炒芦笋(qing1chao3 lu2sun3):45元(中)
アスパラガス炒め

P1090053.JPG

焦炒咯吱(jiao1chao3 ge1zhi):39元(中)
咯吱のカリカリ揚げの炒めもの

P1090056.JPG

咯吱ge1zhiはダイズや緑豆の粉をこねて蒸し、揚げたもの

烏魚蛋湯(wu1yu2dan4tang1):26元
イカの卵巣入りスープ

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<主食>
牛肉酥(niu2rou4si1):6元
牛肉あん入りのパイ風パン

P1090061.JPG

P1090063.JPG

***

西来順の料理、油控え目ってことはまったくないと思うのだけれど、
なんだかとても食べやすくて、
この日会食に参加したメンバー(すべて日本人)にいたく好評だった。

羊肉しゃぶしゃぶの東来順ばかりが有名だけど、
たまには西もいかがでしょう?


▼これまでの「西来順飯荘」関連記事
【西来順飯荘】馬連良鴨子


◆お店情報
西来順飯荘
西城区和平門北新華街116号
010-6601-5996
P1090041.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「和平門」駅のB出口を出て、北新華街を北へ。
少し行くと右手(東側)にあります。

*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。


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2012年12月18日

【彤彤海鮮魚館】天津小海鮮(之三)

天津の庶民派海鮮料理
天津小海鮮(Tian1jin1 xiao3 hai3xian1)
P1060423.JPGP1060432.JPG
P1060437.JPGP1060435.JPG
【ところ:天津/ねだん:?】

気どらない庶民派海鮮料理の宴の主役は
海紅蟹(hai3hong2xie4)」=おそらくイシガニと呼ばれる蟹!

P1060423.JPG

ワタリガニみたいだけど違うのかな?
ワタリガニの中国語は梭子蟹(suo1zixie4)だしなあ。

*コメント欄で、ヒラツメガニかイシガニでは?という情報を寄せていただきました。
ヒラツメガニ
イシガニ

うーむ、どちらにも似ている……
ただ、殻がかなり固かったのでおそらくイシガニだったのではないかと思います。
Mikhaelaさん、おおたまさん、情報ありがとうございます!!
(2012/12/20付記)


P1060427.JPG

P1060424.JPG

この日私のところに回ってきたのは、公的(gong1de)=オス。

P1060428.JPG

蟹みそはなくて、食べるのはもっぱら肉。
殻の中にみっちりついていて、ふっくら。
そいでもって甘い。

特徴は大きなハサミ。
いったん回収して、お店の人が割ってくれた。

P1060429.JPG

ハサミの中にもお肉たっぷり。
ぼよーん!と弾んで飛び出てきそう。

P1060430.JPG

蟹を食べると静かになってしまう日本人。
蟹を食べながらでも賑やかに会話は続く中国人。
真剣に蟹と向き合ってしまうと会話に乗れなくなってしまうので、
あまり几帳面にほじほじしたりせずに、
おおまかにささーっと食べて終了。
ずぼらでおおざっぱで、そして贅沢な食べ方。
そしてテーブルにはこうして殻の山が出来るのだった。

P1060431.JPG

海鮮の宴の最後を締めるのは、
もちろん店員さんがせっせと作っていた餃子。

これは赤貝サルボウガイと豚肉の餃子
P1060432.JPG

赤貝サルボウガイは中国語でなんて言ってたっけなあ?
(「赤貝」とは呼んでなかった)←そりゃそうだ

P1060433.JPG

ちょっとしょっぱかったかな。

で、こっちは鮁魚餃子(ba4yu2 jiao3zi)
P1060436.JPG

サワラと豚肉の餃子。
こっちのほうが塩気がひかえめで好みの味だった。
皮の感じも厚すぎず薄すぎずでちょうど私の好み。

P1060437.JPG

肉汁じゅわん。
ついついたくさん食べてしまった。

そして最後の最後の本当のシメは疙瘩湯(ge1datang1)
P1060435.JPG

すいとん入りのスープだ。
北京で疙瘩湯というとトマト味のものが多いけど、
塩味のもまた趣が違ってよかった。
味付けのポイントは焦がし葱。

何度か天津で海鮮を食べているけど、
シメは必ず疙瘩湯かお粥。
日本人にとっての鍋を食べた後の仕上げの雑炊とかおじやみたいな位置づけかなあ。
これを食べないと落ち着かない。

それにしても、おいしかった。
例によってMさんがお会計をしてくれたので値段は不明だけど、
多分そんなに高くないはず。
お店はお世辞にもきれいとは言えないけど、
かと言って不潔という感じもしない。
わいわいがやがや食べる感じも楽しい。
天津で気軽に海鮮を食べたい時にはいいお店だと思う。
というか、また行きたい。

P1060438.JPG


▼これまでの「彤彤海鮮魚館」関連記事
【彤彤海鮮魚館】天津小海鮮(之一)
【彤彤海鮮魚館】天津小海鮮(之二)


◆お店情報
彤彤海鮮魚館
天津市河北区宇緯路(四馬路口)
P1060391.JPG
<アクセス>
こちらのページの地図でご確認ください。
*住所に宇緯路(四馬路口)とあるので四馬路との交差点だと思うのですが、
 地図ではどうも三馬路との交差点近くになっているような……
 近くに行ったら周囲の人に聞いてみてください。
 すみません!
*ちなみに彤はtong2と読みます。
 この発音がいつまでたっても覚えられなくて忘れちゃうんだなあ……


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2012年12月14日

【彤彤海鮮魚館】天津小海鮮(之二)

天津の庶民派海鮮料理
天津小海鮮(Tian1jin1 xiao3 hai3xian1)
P1060417.JPGP1060418.JPG
P1060420.JPGP1060421.JPG
【ところ:天津/ねだん:?】

まだまだ続く小海鮮の宴。
お次は……あ、一休みして前菜だった。

木耳菜(mu4er3cai4)=ツルムラサキの和えもの
P1060414.JPG

ちょとぬめっとしているところがこの野菜のチャーミングポイント。
ニンニクがかなりきいていて存在感のある味付けだった。

そして木耳(mu4er3)=キクラゲと山薬(shan1yao4)=ヤマイモの炒めもの
P1060416.JPG

これはちょっとね、思ったより甘くて微妙な味だった。
もう少し甘さ控えめだともっとおいしかったかな。

ちょっとテンション下がったところですかさず登場したのが
白蝦(bai2xia)の唐揚げ
P1060417.JPG

いやあ、これはいい!
香ばしい!
ビール持ってこーい!!
と言いたいところだけど、
こっちの人は海鮮にはビールを合わせないのよね。

川エビもサクサクしてて歯ざわりが楽しいけど、
これはサクサクして香ばしい上にエビのぶりっと感もちゃんとあって満足度高し。

そして隣のテーブルで頼んでて気になってた料理も登場。

蝦皮(xia1pi2)=干しエビと小白菜、粉絲(fen3si1)=春雨の炒めもの
P1060418.JPG

蝦皮と小白菜はよくある組み合わせ。
そこにちゅるちゅるの春雨が入っていて、好物だらけの一品に。

お次は龍頭魚(long2tou2yu2)=テナガミズテングのフリッター
P1060420.JPG
上に盛大にかかっているのは山椒塩。

テナガミズテングって
頭部がシャイニングのジャックニコルソンの顔にサメの歯がついたみたいで、
かなりホラーで怖いんだけど、
火を通すとすごくやわらかくて、しかも淡泊で上品な味。
揚げるとサクサクで中身はほふんとやわらか。
大好き。

次に出てきたのは、
「辮子(bian4zi)=お下げ、弁髪」という名前の魚の紅焼(hong2shao1)=醤油煮
P1060421.JPG

辮子というのは通称で、本当の名前は分からなかった。

これもとても淡泊でよかった。
いったん揚げてから醤油味で煮込んであって、
ずびずびした食感の煮物が好きな私には大変ツボだったなあ。

いやあ、いろいろありすぎてなかなかこの日の食卓の主役にたどりつかない。
このお店のネタ、もう1回引っ張ります。


▼これまでの「彤彤海鮮魚館」関連記事
【彤彤海鮮魚館】天津小海鮮(之一)


◆お店情報
彤彤海鮮魚館
天津市河北区宇緯路(四馬路口)
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 地図ではどうも三馬路との交差点近くになっているような……
 近くに行ったら周囲の人に聞いてみてください。
 すみません!
*ちなみに彤はtong2と読みます。
 この発音がいつまでたっても覚えられなくて忘れちゃうんだなあ……


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2012年12月13日

【彤彤海鮮魚館】天津小海鮮

天津の庶民派海鮮料理
天津小海鮮(Tian1jin1 xiao3 hai3xian1)
P1060412.JPGP1060407.JPG
P1060413.JPGP1060415.JPG
【ところ:天津/ねだん:?】

ある週末、天津在住の友人Mさんから
連れて行きたい海鮮レストランがあるのでぜひ天津に来いと言われて出かけていった。
最近お気に入りで結構通っているらしい。

Mさんがこれまで連れて行ってくれたお店はたいていが高級店。
今度もどんな豪勢なお店かと身構えて行ってみたらならば。
そこにあったのはこんな庶民的というか……
掘っ立て小屋と言っても大げさではないようなお店だった。

P1060391.JPG

がっかり。
なんてことは無論なく、
かえって一気にテンションが上がった。

そうなのよー、Mさん!
私はこういうお店に行きたかったのよー!!

長年の片思いが通じたかのように心が弾む。

店の前にいたシェパードちゃんもテンションアップに貢献。

P1060392.JPG

シェパードにしてはシャープさがなくてずんぐりした顔つき&体つき。
それに眼差しもなんとなくショボンというかぼんやりした感じ。
たぶん何かがミックスされてるんだろうな。
でも大型犬は大好きなのさ。

店はとても小さくて、大変質素。
店内も騒がしくてがやがやした感じだ。

P1060403.JPG

この小さい店内の半分近くを占めているのが海鮮食材コーナー。

P1060399.JPG

貝や蟹を入れたケースが地べたに置かれていて
その上を店主が行ったり来たりするのが若干気にならないではないが、
小海鮮のお店ではよくあること。

P1060394.JPG

こういう海鮮のお店には普通メニューは用意されていない。
この食材を見てお店の人と相談しながらまず素材を決め、
さらに調理法を決めるという手順で料理を注文していく。

P1060400.JPG

素材は指差しでいいけど、調理法の指定なんて出来ないよ……
と思うかもしれないが、実はほとんど心配無用。
素材ごとに定番の調理法があって、
たいていはお店の人がそれを勧めてくれるので素直に従へばいい。

お店の中では店員さんが餃子製作中。

P1060395.JPG

P1060401.JPG

なかなか几帳面に並べてあるなあ。

P1060402.JPG

これ、頼むんでしょ?
ね?ね?
わくわく。

そう、この日の注文はMさんとその友人たち任せ。
友人たち?
そう、この日はMさんだけじゃなく、ほかにもやたらと人がいた。
全部で8人くらいだったかな?
同席する友人が誰で、何人になるのかは
その時になってからでないと分からないことが多い。
おかげでいきなり知らない人ばかりの食卓に加わるのにも慣れてきた。

誰が持参したのか、70年代の貴州茅台鎮陳酒も登場。

P1060404.JPG

茅台酒とは違うらしい。

P1060405.JPG

「茅台だったらすごかったのにね」
などと言いつつ気軽に飲んだけど、うまいねこりゃ。
ツーンと鼻をつくような匂いはなく、あくまでまろやか。

P1060411.JPG

さあ、後は出てくる料理とひたすら対峙するのみ!
まずやって来たのは……あれ?海鮮じゃないの?

P1060406.JPG

まさかの爆肚(bao4du3)=ゆでモツ
唐辛子が添えられていて、ゴマダレはモツの上にぽってりとのっかっている。
北京のとはだいぶ趣が違うなあと思っていたら、
かき混ぜるとさらに異なる姿に。

P1060413.JPG

センマイの下にはどっさりの香菜が隠れていたのだった。
これもまた乙。

次にやって来たのは、ちびちびイカのゆでたの。
海兎(hai3tu4)と呼ばれていた。

P1060407.JPG

ただゆでてあるのではなくて、山椒と生姜がきいている。
タレは酢醤油でさっぱりと。
ちびっこいのでプリプリのコリコリとまではいかないけど、
プチプチというかなんというか、
小さな海鮮味がカプセルが口の中で弾ける感じがなかなか面白い。
いやこりゃ、つまみにもってこいだね。

お次は牡蠣と豆腐のスープ
P1060410.JPG

牡蠣、なかなかの大ぶり。
ミルクみたいな滋味もあって、
「牡蠣食べたー!」という満足感が十分味わえた。

P1060415.JPG

続いては、赤貝(じゃないんでしたっけ、これ)→サルボウガイの蒸したの。
P1060412.JPG

てんこ盛り。
こちらのタレはニンニクや香菜が入ったパンチのきいたもの。
いやー、赤貝をねー、こんな豪快に何個も食べられるなんて感激だなあ。
*「サルボウガイ」でありました(2012/12/20訂正)

鮮度や繊細さでは日本の海鮮料理にかなわないけど、
このいくら食べても食べきれない量と豪快な盛り付けがこちらで海鮮を食べる醍醐味。
嫌いじゃないっす。

……小海鮮館の豪快海鮮の宴、まだまだ続きます。


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2012年07月20日

【大董烤鴨店】董氏焼海参

大董風ナマコの煮込み
董氏焼海参(Dong3shi4 shao1 hai3shen1)
P1040070.JPG
【ところ:東四十条/ねだん:268元】

大董の北京ダックはおいしい。
が、北京に住んでいるとそんなに何度も行くような店ではない。
私は日本からの出張者対応が多いわけでもないし、
今となっては日本から北京に遊びに来る友人もみなリピーターばかりで
大董の北京ダックはもう経験済み。
だから最近はすっかりご無沙汰だった。
それに人気店で予約が入りにくいし、値段も高い。

それがある日、友人に誘われて久し振りに行くことになった。
お目当ての料理は北京ダックではなくて、ナマコだ。
北京ダックと並ぶ大董の看板料理。
高いのは承知だったが、
やはり一度食べておかなければと思っていたのでちょうどよい機会だった。

大董さんはもともと豊澤園の名コック、王義均さんの愛弟子。
王義均さんの作る葱焼海参は豊澤園の名物料理で、
そのおいしさはつとに有名。
王義均さんには海参王の異名があるくらいだ。

▼豊澤園の葱焼海参はこちらから。
【豊澤園飯荘】魯菜(之三)〜葱焼海参

弟子の大董さんの焼海参は、
ナマコ全体に味が染みわたるような調理法を開発したそうで、
その濃厚な味わいが自慢。

この料理を注文すると、
コックさんがテーブルの横で作ってくれる。

P1040064.JPG

後ろに写っているプロモーションビデオ(!)でもちょうど焼海参を作ってる!

ナマコ調理中。

P1040065.JPG

この料理が有名なのは、
その味もさることながら、
大董が創始したと言われる「中国意境菜」の代表的料理だから。
水墨画からインスピレーションを得た盛り付けで、実に絵画的なのだ。

P1040069.JPG

ナマコが松の幹なのですな。
大董さんの設計通りに盛り付けできるように、
この料理専用のお皿まである。
ナマコの位置がへこんでるのが分かります?

P1040072.JPG

お味のほうは、
豊澤園のものよりもさらに濃厚な深みのある味。
ナイフとフォークが用意してあるからというわけではないが、
赤ワインが欲しくなる。
そして確かに、ナマコの中までしっかり味がしみこんでいて、
ふにゅんくちゅんとやわらかい。

でもね、濃厚すぎてちとくどい。
食べた後口の中がべたべたしていやな感じが残った。

それを知ってか、焼海参を食べた客にはシャーベットがサービスされる。
この日はクワノミのシャーベット。

P1040073.JPG

これが甘さ控えめでとてもおいしいのだけれど、
むむむ?待てよ?
そもそも焼海参を食べやすく作れば口直しのシャーベットなど要らないのでは?

大董の北京ダックはサクサクで確かにおいしいし、
中国画のようなお絵かき風の盛り付けは
まあ美しいと言えば美しいと言えなくもない。
私も最初に見た時は結構感激した。
でもこればかりが続くと少々食傷気味。
盛り付けでちょこちょこいじって冷めちゃうくらいなら
ジャジャッと炒めてガバッと盛ってサッサと持って来いや!!
という気持ちになってくる。

しかも、「創意菜」を作り続けることを身上としているらしく
山ほど創作料理が生み出されているようなのだけれど、
それらはどうも創作のための創作というような気がしてならない。
創作料理を月に何品出せとかいうノルマがあるのか?
と勘ぐりたくなってくる。

この日食べた料理の中にもこんなのがあって、どうにも腑に落ちず。

香芒帯子巻(xiang1mang2 dai4zi juan3):26元
ホタテひものマンゴーロール

P1040055.JPG

確かに見た目は美しい。

P1040056.JPG

しかし、
「美味しい!こんな意外な組み合わせがあったなんて!」
と感激すればよかったのだが、
私にはどうも口の中で二つの味がしっくり溶け合わず首をかしげてしまった。
厚切りマンゴーの味が強すぎてホタテと調和していなかったのだ。
もう少しマンゴーが薄くスライスされていたらまだましだったかも。

他の料理もまずくはないけど(いや、おいしいんだ、確かに)、
オージービーフの葱炒めは羊肉の葱炒めでいいじゃんと思ったし、
董氏焼茄子はナスの旨みが全然感じられず、
煮込みダレがしみこんだスポンジを食べているみたいで、
普通の焼茄子のほうがよっぽどおいしいと思ってしまった。

葱爆澳州小牛肉(cong1bao4 ao4zhou1 xiao3niu2rou4):158元
オージービーフの葱炒め

P1040060.JPG

切り株のような鉄板で登場。

P1040061.JPG

董氏焼茄子(Dong3shi4 shao1 qie2zi):58元
大董風ナスの炒めもの

P1040062.JPG

ミントとローズマリー、そして八角……
いや、まずくはないんだけどね。
肝心のナスがおいしくなかったの。

香辣薫笋(xiang1la4 xun1sun3):38元
薫製タケノコのピリ辛和え

P1040052.JPG

沙姜鶏(sha1jiang1ji1):98元
ゆで鶏の生姜ソース

P1040053.JPG

清湯鴨四宝(qing1tang1 ya1 si4bao3):26元
アヒルの各種モツ入りスープ

P1040059.JPG

このスープはおいしかったです。

しかし、最後に頼んだ炸醤麺がまたすごくて腰を抜かした。

老北京炸醤麺(lao1bei3jing1 zha2jiang4mian4):26元
北京風ジャージャン麺

P1040075.JPG

混ぜるとこうなる。

P1040076.JPG

なんていうか、
サイズの合わない服を着せられたようで肩が凝ってくる。

フルーツは煙吐いて登場。

P1040078.JPG

無言……

さらに、店内にはプロジェクター映像が投影されているのだが、
この映像がお店のプロモーション映像で、
ここに大董さんがまあガンガン出てくること。
南方の山にタケノコ掘りに行ったり、
書画集を見て料理のインスピレーションを得ている風だったり、
コックたちの肩を叩きながら厨房に入ってきて
厨房全体を見渡して満足気にしていたり。
(サングラスかけてるから表情は不明だが)

「洒落てるでしょ?粋でしょ?」
と畳み掛けてくるような料理とナルシー映像に
最後の頃にはもうすっかり食傷してしまったのだった。

***

しかし、大董の影響力はすごい。
今、北京のちょっと高級志向のレストランの盛り付けはどこも
デカ皿にちょび盛り、花添えの大董もどきばかり。

大董が意境菜を打ち出した時は非常に革新的だったし、
創作中華の1つの方向として不動の地位を築いたと思う。
その功績は称えられるべきだ。

だが、大董の二番煎じに走る店があまりにも多すぎる。
このままでは北京のレストランがみんな大董もどきになってしまう。

今、北京の中国料理レストランをめぐる状況はある意味危機的だと思う。
より見栄えのいい、より高い金を取れる店へと
誰もが目の色を変えて雪崩を打つように向かっていった結果、
どこの都市にでもあるような画一的な店ばかりになってしまうのではないか。
そんな危惧を抱いてしまう。

人真似に走った料理は、もはや創作料理とは呼べないのでは?
創意菜(創作料理)は大董に学ぶべからず。

そして大董自身も、
今や創作料理の奴隷になっているように思えてきた。
革新は必要だと思う。
でも創作のための創作は要らない。
それに付き合わされて、
「こんなデカイ皿、どこに置いたらいいの?」
と料理が運ばれるたびにため息をつかされるのは正直言って興ざめだ。

ナマコは確かにやわらかくて美味だったが、
いろんな意味で食傷してしまった久し振りの大董だった。


◆お店情報
大董烤鴨店(東四十条店)
東城区東四十条甲22号南新倉商務大厦1-2階
010-5169-0329
<アクセス>
地下鉄2号線「東四十条」駅下車。
東四十条橋の南西角にある南新倉にあります。


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2012年06月29日

【通楽飯館】夏天到了,吃“麻小”去!

夏だ!ザリ食べよう!
夏天到了,吃“麻小”去!(xia4tian1 dao4 le,chi1 “ma2xiao3” qu4)
P1030705.JPG
【ところ:東直門/ねだん:1匹10元】

夏は「麻小」の季節。
「麻小」は麻辣小龍蝦(ma2la4 xiao3long2xia1)、
つまりザリガニである。

端午節を過ぎるとザリガニの最盛期。
てことはつまり、ザリガニ夏祭りが本格的に幕を開けたってこと。

北京でザリガニといえば鬼街。
鬼街でザリガニといえばここ、通楽飯館。

P1030686.JPG

1匹10元の大ぶりザリガニに会える店。

P1030700.JPG

ちょっと行儀よく並べすぎたかな?

P1030703.JPG

10元クラスだとこのくらいでかい。

P1030710.JPG

最初は手袋しててもそのうちなし崩し的に素手になっちゃうのもお約束。

P1030712.JPG

1人3匹じゃ満足できずに第2ラウンド。
10元ものが品切れとのことで、やむなく8元サイズを注文。

P1030714.JPG

湯上がり系。

しかしこれさっきの10元サイズとそんなに変わらないな。
次から8元でもいいかも。

いや、最大サイズは12元らしいから、
やはりそれを攻めねばならんな。

いや、鬼街で通楽飯館と並ぶザリガニ人気店の胡大にも行かねば。
まだ末訪問なのよね。
おし!このシーズン中に行くぞ!!

***

通楽飯館にはザリガニだけじゃなくてこんな料理もあるよ。
(以下、値段不明)

毛豆(mao2dou4)
枝豆

P1030687.JPG

肉皮凍(rou4pi2dong4)
豚肉煮こごり

P1030688.JPG

拌苤藍絲(pie3lan2si1)
細切りコールラビの和えもの

P1030696.JPG

小皮蛋(xiao3 pi2dan4)
うずらピータン

P1030693.JPG

韮菜搾菜炒肉絲(jiu3cai4 zha4cai4 chao3 rou4si1)
ニラ、ザーサイ、細切り肉の炒めもの

P1030695.JPG

螞蟻上樹(ma3yi3 shang4shu4)
挽肉と春雨のピリ辛炒め

P1030691.JPG

香辣土豆絲(xiang1la4 tu3dou4si1)
細切りジャガイモの香り揚げ

P1030689.JPG

葱焼木耳(cong1shao1 mu4er3)
キクラゲの葱炒め

P1030692.JPG

砕米鶏(sui4mi3ji1)
鶏挽肉と漬け物の炒めもの

P1030694.JPG

素炒餅(su4 chao3 bing3)
烙餅の細切りと野菜の炒めもの

P1030719.JPG

6時半すぎから満席になり、
9時近くになっても席待ちの人が絶えない人気店。

夏のザリガニ祭はぜひ通楽飯館で!
(胡大もよろしくね!)


▼これまでの「通楽飯館」関連記事
【通楽飯館】麻辣小龍蝦
【通楽飯館】螞蟻上樹


▼お店情報
通楽飯館(東直門二店)
東城区東直門大街10号楼−3号
010-8407-1481/8661-6088
P1290696.JPG
<アクセス>
東直門から東直門大街を西へ向かうと、道の南側にあります。
3〜4分くらいで着きます。

*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。



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posted by ayazi at 00:00| 北京 | Comment(6) | 魚類(海鮮・川魚・魚介料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月27日

【通楽飯館】麻辣小龍蝦

ザリガニのピリ辛煮
麻辣小龍蝦(ma2la4 xiaolong2xia1)
P1290707.JPG
【ところ:東直門/ねだん:8元(1匹)】

もうすぐ帰国される(現時点ではすでに帰国された)Yさんのご要望で
急遽ザリの会を開いた。
Yさん、北京滞在は6年になるのだが、
実はザリガニを食べたことがないとのこと。
食べ歩き大好き、かなりマニアックなお店も果敢にチャレンジする
Yさんなのに、意外!
でもそういう方は結構いらっしゃって、
北京在住10ン年のY様も、
胡同歩きの達人marchさんもザリ未体験とのこと。
かく言う私もザリは久しぶりだ。

ザリガニは5月〜7月頃がおいしいシーズンだとか。
何度も食べに通うほどのザリ好きではないけれど、
ワンシーズンに1回くらいはやはり食べたい。

以前はザリと言えば酒聖居というお店に行っていたのだけれど、
今回は新規開拓な気分。
ネットで検索してみると、
「ザリガニなら通楽が一番!」
という書き込みを複数発見。
駅からも近いし分かりやすい場所にあるので、ここに決定した。

P1290696.JPG

当日お店に行ってみたら、
入口前の道路でザリガニ仕分け作業中。

P1290695.JPG

このお店では、
1匹2元の一番ちびっ子から1匹8元の大物まで、
2元刻みで大きさが選べる。
(ほかの店もだいたい同じような感じ)

これは?

P1290693.JPG

2元のチビスケかな。

お、これは大きそう。

P1290694.JPG

――これは一番大きいの?

「そうだよ。」

――いくら?

「8元。」

おし、今日は一番デカイの入荷ね。
これにするべ。
心に決めてお店に入る。

時間は6時すぎ。
この時間帯だとまだ人もまばらだ。
でも7時には満席になるので、6時半過ぎには入店するのが無難。
ちなみに予約は基本受け付けないらしい。

さて、注文である。
魚と違って、ザリガニは重さ単位ではなく個数で頼む。
ただし、その際に大きさを指定する必要あり。
「2元のを30匹」とか、
「6元のを20匹」といった具合だ。

この日私たちが注文したのは、「8元のを15匹」。
5人いたのでまずは1人3匹分頼み、
気にいれば追加注文しようという算段だ。

注文する時には調味ダレの辛さも選ぼう。
この日は微辣(wei1la4)=ちょい辛でお願いした。
呪文のように「不要放味精」を唱えるのも忘れずに。

サイドディッシュにいくつか前菜を頼み、
ぽちぽちつまみながら主役の到来を待つ。

煮毛豆(zhu3mao2dou4):8元
枝豆

P1290698.JPG

老虎菜(lao3hu3cai4):10元
キュウリ・尖椒・香菜の和えもの

P1290699.JPG

老醋花生(lao3cu4 hua1sheng1):8元
揚げ落花生の黒酢浸し

P1290700.JPG

香辣土豆絲(xiang1la4 tu3dou4si1):16元
細切りジャガイモの香り揚げ

P1290701.JPG

糖醋丸子(tang2cu4 wan2zi):26元
肉団子の甘酢あん

P1290716.JPG

そして、ザリザリが満を持しての登場!

P1290706.JPG

これで15匹。

こちらは3者会談中。

P1290707.JPG
(特に意味なし)

さすが8元もの。

P1290710.JPG

デカイ!

P1290711.JPG

薄手のビニール手袋が配られるが、
途中から手汗と煮汁のためにまったく意味がなくなることを
過去数回の経験で学んでいたため、
今回は端から着用せずに素手で向き合うことに決定。
ザリの食卓は、
箸が汚れようがビールのコップが油まみれになろうが、
気にしてはいけないのだ。

まずは頭と胴体とを分ける。

P1290714.JPG
(気にしてはいけない、と言いつつ、最初だけ手袋してますが・・・苦笑
 この後すぐ取っちゃいました)

味噌もしっかり。

P1290713.JPG

ただし頭のほうはさすがに若干泥臭い。
無理して食べなくてもいいかも。

メインは尻尾のほう。
殻がかなり硬いがひるまずむきむき。
シャコと違ってとげがないのがありがたい。

P1290715.JPG

ぶりんっ!
おお、さすが8元ものだけあって、身もしっかり。
なかなか食べでがあるゾ。
2元のくらい小さいのだと
いちいち殻をむかずにしがんでしまったほうが手っ取り早いかもしれないが、
8元のはかなり大物なので一つ一つ丁寧にむいて食べる甲斐ありだ。

尻尾のほうの肉には泥臭さを感じない。
普通にエビを食べているような気分だ。

「食べたことなかったけど、普通においしい。」
とつぶやいたのはmarchさん。
そうなんです、普通においしい食材なんです、ザリガニって。
ザリガニと聞くとそれだけでゲテモノ扱いする日本人も多いけど、
こちらではごく普通に食べられている。

ザリをリクエストしたYさんはと言えば、
ザリむきの才能をいきなり開花させ、
私が1匹食べる間に3匹を平らげてしまっていた。
素早い!!
日本から訪燕中のYさんのお父様もまったく問題なく召し上がっているし、
Y様も「おいしいじゃないの!」と気に入った模様。
ということで、ザリ第二弾発注決定。

今度は1人2匹で10匹。

P1290718.JPG

あれ?今度のほうが大きいような?

P1290720.JPG

そうそう、煮込み調味料の味は微辣くらいで正解だったようだ。
辛さもビリビリ度も程よく、
ザリの味がしっかり感じられていい塩梅だった。

ふー、久々のザリ食いで満足。
のはずだったのだが、
ふと隣のテーブルに見た私の目がある料理に釘付けになった。
たまらず追加注文。

田螺(tian2luo2):12元
タニシ

P1290723.JPG

大好きなのだ、これ。

ザリだのタニシだのをつまみに、
ビールに白酒、さらに韓国の薬酒をぐびぐび。
(白酒と韓国の薬酒は持ち込み)

P1290721.JPG
(こんなのもあるんだね)

P1290722.JPG
(お土産によさそう?)

ザリの宴、楽し。
夏場までが旬のようなので、興味のある方はお早めに鬼街へ!


▼お店情報
通楽飯館(東直門二店)
東城区東直門大街10号楼−3号
010-8407-1481/8661-6088
P1290696.JPG
<アクセス>
東直門から東直門大街を西へ向かうと、道の南側にあります。
3〜4分くらいで着きます。


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2011年05月05日

【孔乙己尚宴】茄子黄鱔柳

ナスとタウナギの炒め煮
茄子黄鱔柳(qie2zi huang2shan4liu3)
P1280188.JPG
【ところ:朝陽公園西門/ねだん:68元】

「近場でどこか食事を」
となった時によく行く孔乙己尚宴。
何度も行っているので定番料理はほとんど制覇済み。
最近は食べたことのないものを試してみることが多い。

この日の新規開拓で一番の収穫がこれ。
ナスとタウナギの炒め煮だ。

一度素揚げにしてあるのだろう。
油を吸ったナスが実にとろりとやわらかく、甘い。
口に入れる。
溶ける。
あわててナスの甘みと煮汁を舌で味わう。
上品な味わいのタウナギもすばらしいのだけれど、
この料理の主役はむしろナスだ。

煮汁も甘めで、
素揚げしたため結構油っぽくてしつこくなりそうなところを
ショウガと葱の香味でうまく抑えている。

ご飯のお供に最適。
酒のアテにも。

***

ほかにはこの前菜盛り合わせ。

紹味双拼(shao4wei4 shuang1pin1):48元
紹興風前菜の盛り合わせ

P1280187.JPG
(鴨舌はちょっと食べちゃった。もう少し多いです)

ゆでた枝豆を酒粕の上澄みに塩と香辛料を入れたタレで漬けた香糟毛豆(xiang1zao1 mao2dou4)と、
鴨舌(ya1she2)=アヒルの舌のタレ漬け。
これは大定番の前菜だけあって、どちらも外さないうまさ。

咸肉春笋凍豆腐(xian2rou4 chun1sun3 dong4dou4fu):48元
塩漬け干し肉、タケノコ、凍り豆腐のスープ煮

P1280192.JPG

肉加工品好き、タケノコ好きにはたまらない一品。
が、咸肉がその名の通り咸(xian2)=しょっぱい。
もう少し塩気が少ないとなおよかった。
このページで紹介した金華ハム入りのスープのほうが好き。

でもまあ、この日は茄子黄鱔柳という大収穫があったので、
それでかなり満足。
私的定番入り、決定。


▼これまでの「孔乙己尚宴」関連記事
【孔乙己尚宴】粽子
【孔乙己尚宴】非典型紹興菜
【孔乙己尚宴】値得一嘗的江南美食(之一)
【孔乙己尚宴】値得一嘗的江南美食(之二)
【孔乙己尚宴】値得一嘗的江南美食(之三)
【孔乙己尚宴】笋干小白菜
【孔乙己尚宴】春蚕炒脆肚


▼お店情報
孔乙己尚宴
朝陽区朝陽公園路八号公館内
010-6508-2228
P1280194.JPG
<アクセス>
朝陽公園西門の並びにある入り口から八号公館敷地内に入り、すぐに右折。
左手にある建物を回りこむようにして進むと、左手にあります。


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2011年04月22日

【咱家餃子】合家一鍋鮮

揚げ魚の醤油煮こみ(トウモロコシパン添え)
合家一鍋鮮(he2jia1 yi4guo1xian1)
P1270486.JPG
【ところ:東直門南小街/ねだん:46元】

イシモチ、マナガツオ、タチウオなどを揚げて醤油味で煮込んだ料理。
「貼餅子(tie1bing3zi)=トウモロコシパン」が添えられていた。
ちょっと塩気が強かったけど、
それだけにまた田舎っぽくて懐かしい感じ。

以前、天津の狗不理包子で同じようなものを食べたことがある。

▼狗不理包子で食べた類似の料理
【狗不理包子】津菜

合家(he2jia1)は、「家中の、家族全員の」という意味。
合家一鍋鮮は「一家全員で食べる鍋いっぱいのおいしいもの」。
この場合の「鮮」は地のものではなくて海のものだ。

まあでも、厳密に決まりがあるわけでなく、
一家で囲む大鍋料理ならみんなこの名前で呼んでいいんじゃないだろうか。
ただ、わざわざ「合家」とつけるくらいだから、
ハレの日に家族が集まって一家団らんで食べる大ご馳走
という位置づけなんだろうな。

***

さて、この日ほかに食べた料理は、以下の通り。

汆白肉(cuyan1bai2rou4):28元
酸菜とゆで豚肉のスープ煮

P1280680.JPG

これも典型的な東北料理のだが、
これまでに2回もほぼ同じものをアップしてあるので
今回は軽くご紹介するにとどめることにする。

▼これまでにアップした類似の料理
【東四民芳餐廳】酸菜白肉
【悦賓飯館】酸菜白肉湯

酸菜からくる酸味だけでなく酢を加えてあるようなものも多い中、
咱家餃子のはわざとらしい酸味がなくてとても自然な味だった。

油燜尖椒(you2men4 jian1jiao1):16元
尖椒と挽肉の炒めもの

P1270476.JPG
(写真がブレブレ。すみません)

尖椒はでっかくてとんがったピーマンのような野菜。
見た目は万願寺唐辛子みたいな感じだけれど、
それより太っちょで先がとんがっている。
それに甘くない。
というか辛い。

刻んで和えものにすることも多いが、
こんな風に油をたっぷり使って炒めて食べたりもする。
私は最初あんまり好きではなかったが、
滞在期間が長くなるにつれてじわりじわりと好きになってきた。
尖椒の青臭さと甘みがいい。

香辣土豆絲(xiang1la4 tu3dou4si1):16元
細切りジャガイモの香り揚げ

P1270471.JPG

ジャンクフードのような、おかずのような、
不思議な位置づけのジャガイモ料理。

こんな風にタワーになって登場する。

P1270472.JPG

そのインパクトとジャンキーな味で、大人気。

干[火扁]四季豆(gan1bian1 si4ji4dou4):16元
インゲンの炒めもの

P1270478.JPG

これも単品で紹介してもよいのだけれど、
東北料理のお店のエントリーで書かなくてもいいかな?
と思って、今回は軽く写真掲載だけ。
詳しくはそのうち改めて。

ぼってり餃子に惹かれて行った咱家餃子。
ほかの料理もかなり好きな味だった。
おかげで「咱家餃子」関連記事がこんなになってしまった。


▼これまでの「咱家餃子」関連記事
【咱家餃子】餃子
【咱家餃子】東北拉皮
【咱家餃子】鍋包肉
【咱家餃子】小鶏炖蘑
【咱家餃子】地三鮮

長らく続いた「咱家餃子」シリーズはこれにていったん終了。
明日からは別のお店のエントリーです。


▼お店情報
咱家餃子
東城区東直門南小街55号(海運倉胡同近く)
010-8404-5153
P1270468.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「東直門」駅下車。
東直門内大街を西方向へ進み、最初の交差点を左折。
東直門南小街を南へしばらく歩いて行くと、右手(西側)にあります。

「東四十条」駅からも行けます。
その場合は最初の東四十条を西に向かい、最初の交差点を右折して
東直門南小街を北上してください。
(どちらの駅から行っても同じくらいの距離です)


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2011年04月13日

【旺順閣魚頭泡餅】魚頭泡餅

魚の頭のうま煮・烙餅添え
魚頭泡餅(yu2tou2 pao4bing3)
P1270433.JPG
【ところ:東直門外/ねだん:240元+烙餅16元】

魚頭泡餅は、でっかい魚の頭を煮込んで
その煮汁に烙餅(lao4bing3)を浸して食べる料理。

▼これまでの「魚頭泡餅」関連記事
【東四民芳餐廳】魚頭泡餅

東四民芳餐廳のものをすでにご紹介済みだが、
専門店としてはこちらの旺順閣魚頭泡餅のほうが有名だ。
なんてったって、店の名前に魚頭泡餅が入ってる。

P1270425.JPG

東四民芳餐廳のものに比べると、
煮汁がこってりしていて辛味が強いように思う。
八角など香辛料の味もこちらのほうがしっかりきいている。
どちらが好きかは人それぞれだろう。
濃い口でスパイス好きの私はこっちのほうがより好み。

烙餅は旺順閣のほうが薄手に焼きあがっている。
これもまた好みが分かれるところだろう。

P1270431.JPG

これがしみしみのずびずびになったところがうまいのね。

大きさはこの通り。

P1270434.JPG

でかっ!

さて、この日魚頭泡餅を食べに来たのは
訪燕中の広東少女さんのリクエストに応えてのこと。
旺順閣魚頭泡餅には
彼女の食べたいものリストに入っているもう1つの食材があったことも
その理由だ。

ハトである。

茶樹炖鴿(cha2shu4gu1 dun4 ge1):88元
茶樹茸とハトのスープ

P1270428.JPG

うーん。
おいしいんだけど、以前より味が薄くなったような?
この日は「特価」だったので、
お味もそれなりにお安い感じになっちゃったんだろうか。
いただけない。

ほかにも、広東少女さん好みのものをあれこれと。

欖菜肉砕四季豆(lan3cai4 rou4sui4 si4ji4dou4):38元
橄欖菜、挽肉、インゲンの炒めもの

P1270437.JPG

橄欖菜はからし菜とオリーブのオイル漬け。
これと挽肉、インゲンを炒めたこの料理は
ご飯が進むおかずランキングでかなり上位に入る。
(この日は白いご飯なかったけど)

[火倉]炒圓白菜粉絲(qiang4chao3 yuan2bai2cai4 fen3si1):28元
キャベツと春雨の炒めもの

P1270435.JPG

これもご飯が進む系。

塩泡香菜頭(yan4pao4 xiang1cai4tou2):18元
香菜の根元の塩水漬け

P1270427.JPG

今のところこの店でしか見たことのない
香菜の根元のところを使った前菜。
浅漬けよりもさらに浅漬けな感じで、いいつまみになる。
根元もきれいに洗ってこんな風に手をかけてやれば
立派な一品になるんだなあ、とハッとさせられる。


▼お店情報
旺順閣魚頭泡餅(東直門店)
朝陽区東直門外大街新中街甲2号
010-5120-3232
P1270425.JPG
<アクセス>
東直門から東直門外大街を東方向へ。
右手、道の南側にあります。


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北京。おいしい生活。
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「食」の中国語
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出版社:東洋書店
価格:1800円(+税)

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北京で「満福」 普通がおいしい。本場の中華!
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出版社:東洋書店
価格:1100円(+税)

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2011年01月17日

【東四民芳餐廳】魚頭泡餅

魚の頭のうま煮・烙餅添え
魚頭泡餅(yu2tou2 pao4bing3)
P1260343.JPG
【ところ:朝陽門/ねだん:151.8元(1斤33元×4.6斤)】

魚頭泡餅(yu2tou2 pao4bing3)は
俗に言う胖頭魚(pang4tou2yu2)という頭のでっかい魚を使った料理。
と言うか、その名の通り頭しか使わない。

魚の頭を二つにかち割って、それを醤油ベースのタレで煮込んである。
泡餅(pao4bing3)は、餅(bing3)を泡(pao4)=浸すという意味。
浸すのは烙餅(lao4bing3)と呼ばれる
やわらかいフラワートルティーヤみたいな薄焼きパンだ。

魚頭泡餅は旺順閣というお店が看板にしている料理で、
この店のオリジナルだと思っていたのだが、
東四民芳餐廳でも魚頭泡餅を売りにしているみたい。

▼これまでの「魚頭泡餅」関連記事
【旺順閣魚頭泡餅】魚頭泡餅
(上のリンク先が表示されない方は、こちらのページを試してみてください)

使う魚は俗に胖頭魚(pang4tou2yu2)と呼ばれる魚。

P1260332.JPG

たぶんコクレン。
(コクレンについてはウィキペディアでどうぞ)

頭だけじゃ食べでがないと思われるかもしれないが、
結構肉付きがいい。
いろいろ香辛料の入った煮汁でうまく消されているのか、
臭みも少なくて食べやすい。
身もふっくらとしてやわらかだ。
八角など薬味の匂いはするものの、
ベースは甘辛の醤油味なので日本人にはなじみやすい味付けだ。

P1260344.JPG

ここに小さく切られた烙餅をのせて、
煮汁がしみてふやけたところを食べる。
これもまたご馳走だ。

P1260345.JPG

烙餅はおかわりも可能。
おかわり分は1つ10元だ。

この料理、とにかくでっかい。
他の料理と比べてみるとその大きさがよく分かる。

P1260347.JPG

あんまりでっかいので、隣の鍋が小さく見えるね。

大きいだけあって大人数が揃わないと頼めないけど、
4人で5斤半のを食べ切ったというツワモノもいるみたいなので
魚好きの方ならいけるかも?



▼これまでの「東四民芳餐廳」関連記事
【東四民芳餐廳】京醤肉絲
【東四民芳餐廳】魚香茄子
【東四民芳餐廳】芝麻醤糖餅
【東四民芳餐廳】糖醋里脊
【東四民芳餐廳】老醋花生米


▼お店情報
東四民芳餐廳(朝内大街店)
東城区朝陽門内大街79号
010-6406-8858
P1250541.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「朝陽門」駅で下車し、朝陽門内大街を西方向へ。
100mほど行ったところにある陸橋のたもとにあります(通りの北側)。

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2010年12月23日

【朋友家】大閘蟹蒸吃煮吃大拼比!

上海蟹、「蒸す」と「ゆでる」大比較!
大閘蟹蒸吃煮吃大拼比!(da4zha2xie4 zheng1chi1 zhu3chi1)
P1260935.JPG
【ところ:−/ねだん:−】

去年の上海蟹シーズンに
「上海蟹は蒸して食べたほうがうまいか、ゆでたほうがうまいか?」
について議論になった。
その時はありがたき上海蟹の恵みの神、Sさんが「とにかくゆで派」だったので
敬意を表してゆで蟹のみを食べたため、
蒸したのとゆでたのでいったいどっちがおいしいのか
同時に食べ比べることができなかった。

▼昨シーズンの上海蟹
大閘蟹蒸着吃還是煮着吃?這是個問題!
(ページが表示されない方はこちらを試してみてください)

今年はそのSさんが都合で北京に来ることができなくなった。
上海蟹の運び屋、もとい恵みの神がいないことは悲しいが、
それでは、鬼もとい神のいぬ間に蒸しとゆでの同時比較をやってみようではないか!
と盛り上がり、今年は別ルートで上海蟹を調達。

本当は11月中に実施予定だったのだけれど、都合が合わず断念。
12月も半ばを過ぎてようやく開催と相成った。
すでにシーズンは過ぎつつあるので最盛期の味には及ばないかもしれないが、
まあギリギリもギリギリ、なんとか間に合ったくらいのタイミングかな?

今年の運び屋は、会場となったIさんの旦那さま。
ふだんは上海にお勤めだというのに、
この食べ比べのためにわざわざ上海蟹を買って持ってきてくださった。

Iさん(Iさんの旦那さんだから同じくIさん)は実は大の上海蟹嫌い。
家にあるだけで「臭い!」と顔をしかめるほどなのに、
山ほどの上海蟹を携えてはるばる上海からやって来てくださった。
ありがたい限り。

が、その嫌いな上海蟹の匂いにやられてしまったのか、
嬉々として蟹祭りを待っている食べ比べ隊に中ったのか、
体調不良でご飯も召し上がらずに休まれてしまった。
申し訳ない限り。

と、殊勝なことも思ってはみたものの、
もちろん食べ比べは決行するのであった。

旧ブログにも書いたけど、
「九雌十雄」、または「九圓十尖」といわれるように、
旧暦九月はメス、十月はオス。
(圓と尖はおなかの模様の形。メスは丸くてオスは尖っているので)

今年は旧暦の九にも十にもまったく当てはまらない遅い時期になってしまった。
逆にメスもオスもあまりこだわらなくてよくて気が楽?

いや、この日の本題は「メスかオスか」ではなくて「蒸すかゆでるか」。
まずは、Sさんがいらしては決して試せない「蒸す」からスタート。

P1260924.JPG

「や〜、苦しんでる、苦しんでる!かわいそう!」
とかなんとか言いながら、心を鬼にして蓋をして・・・

蒸し上がり。

P1260926.JPG

まずはオスから。

P1260927.JPG

お腹側の模様がとんがってるほうがオス。

今年は上海蟹の身を使った料理は食べたけど、
丸ごと上海蟹を食べるのはこれが初めて。
ノルマを達成したような気分になる。

P1260928.JPG

「んっ!おいしいっ!」
「ミソたっぷり!」
「白子もしっかり入ってる!」

卵の黄身のようなほくほくしたコクのある蟹ミソ。
歯にねっとりとまとわりつくようなねちっとした白子。

P1260929.JPG
(ああでも、去年の写真に比べるとちょっと控えめ?
 旬はやはり過ぎてしまっていたのかもしれないなあ)

身もほっくりしていて美味だ。
「やっぱり蒸したの、おいしいよ!」
もともと蒸し派だった私は、自説が証明されたようでうれしくなる。

が。

隣でメスを食べていたIさんが、そのうれしさを覆す一言を放った。

「うーん、ゆでたののほうがおいしいかも・・・」

えっ!?

「なんか、蒸したのはパサパサしてる。
 ゆでたののほうがもっとみずみずしかった。」

いや、私が食べたほうはパサパサはしてなかったけどなあ。
でも言われてみればみずみずしいという感じはなかったな。

おし!
じゃあ次は「ゆで」だ!

(ゆで写真は撮り忘れました)

ゆで時間は18分!
というのは去年Sさんに聞いたコツなんだけど、
今年も18分ゆでたのかな?

P1260932.JPG

今度はメス。

P1260933.JPG

同じ条件で比べるならばオスのほうがよかったのかもしれないが、
隣でIさんが卵たっぷりのメスを食べているのを見たら
メスが食べたくなっちゃったので。

P1260934.JPG

もふふ。
卵食べると得した気分になるよね。
ししゃもも、ハタハタも。
(↑蟹とは比べられないか・・・)

P1260935.JPG

そして身のほうも確かにみずみずしい。
ゆでたから水っぽくなるかと思ったのだが、
「水っぽく」ではなく「みずみずしく」なった。

むむ?
やはりSさんは正しかったのか?

食べ比べ隊全員がどうやら「ゆで」に軍配。
なのでもう一度「ゆで」のオスを試すことにした。

P1260936.JPG

結果は、やはり身自体の「みずみずしさ」で「ゆで」の評価が高かった。

P1260937.JPG

なんと!
食べ比べの結果は、
「『ゆでる』は水っぽくいしうまみがお湯に逃げてしまう。
 『蒸す』はうまみが凝縮しておいしい」
というこれまでの認識が覆った格好になった。

Sさん、あなたは正しかった!
遠くカナダに向かって、敬礼!

ただ、今回はすでに旬を過ぎた感じのする上海蟹だったし、
オス、メスそれぞれで「ゆでる」と「蒸す」を試さなかったので、
最終的にどちらがおいしいかを決めるには至らなかったかなあ。

よし!来年は旬のうちに4杯食べて、
オス、メス、蒸し、ゆでの全パターンを試すぞ!

と意気込んだのはいいが、
よく考えたらIさんはもうすぐ帰国されるのであった。
こんな豪勢な上海蟹食べ比べは、今年が最後かなあ。

でもIさん宅の上海蟹祭りに呼んでいただいたのはこれが3度目。
3度もおいしい思いをしておいて、
しかも今年は3杯も食べといて、
これ以上贅沢を言っては罰が当たるかも。

Iさん、毎年の上海蟹祭り、本当にありがとうございました!


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2010年12月14日

【舟山・沈家門】海鮮大排档

シーフードコート(海鮮屋台)
海鮮大排档(hai3xian1 da4pai2dang4)
P1250304.JPG
【ところ:舟山・沈家門/ねだん:不明】

もう暑い盛りのことだから4ヶ月近く前のことになってしまうけれど、
世界三大漁港と中国が胸を張る
浙江省は舟山の沈家門漁港で海鮮を食べた。

浙江省滞在中に案内をしてくれた受け入れ先から、
「夜は“大排档”なんだけど、大丈夫ですか?
 食べられますか?」
と心配されていたけれど、私はほくほく。

だって、1週間近くの浙江省滞在中、
ずっとホテルのビュッフェやレストランでの会食続きで
ちっとも地元のものが食べられずげんなりしていたのだ。

西洋人の多い団体だったので、
彼らのために中華料理以外のものも食べられるところを手配しようとすると、
どうしてもホテルになってしまうということなのだろう。
彼らにとってはありがたい配慮なのだろうが、
私にとってはきつい仕打ち。
せっかく別の土地に来たのだから、
やはりその土地のものが食べたいではないか。

フードコートで中華の海鮮料理ということで、
西洋人たちが食べつけないかもしれないとの配慮からか、
当日の昼食時にも
「夜は“大排档”だから、
 もし衛生面が気になって食べられないという人がいたら、
 お昼にたくさん食べておいてください!」
と念を押されていたので、かえって期待がふくらんでいた。

「夜食べられないかもしれないから昼のうちに食いだめしておけ」
なんてわざわざ言うくらいだからどれだけものすごいところからと思ったら、
意外とこぎれい。

P1250301.JPG

ちょっと拍子抜け。
何か起こったら大事だから、念には念を入れて注意ってことなんだろうな。

P1250300.JPG

海際のほうに客席、

P1250303.JPG

道路に面したところに食材がガーッと並べてある。

P1250299.JPG

メニューはなく、
食材の中から好きなものを注文して調理してもらうスタイルだ。
この日は残念ながら食材選びも調理法もすべてお任せだったので
自分であれこれ選ぶ楽しみはなし。
ひたすら食うのみ!

モンゴウイカ(スミイカ)の卵巣の煮物
P1250305.JPG

*自称「市場オタク・サカナくん・魚狂い」のおおたまさんから
 コメントいただきました。
 (以下、おおたまさんに教えていただいた食材名は赤字で表示) 

この形状から察するに、モンゴウイカ(スミイカ)の卵巣とのこと。

クラゲの和えもの
P1250309.JPG

ゆで落花生
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ムール貝
P1250306.JPG

魚と漬け物のスープ煮
P1250307.JPG

蒸してあるのかも。

タチウオ(?)の唐揚げ
P1250308.JPG

ゆで海老
P1250310.JPG

蒸し貝
P1250311.JPG

オキシジミと、あと巻貝は何ていうんだろう?
巻貝は「ツメタガイとイボニシ」っぽいとのこと。

スルメイカ(?)とタコの煮付け
P1250312.JPG

お酒はこれ。

海仙配(hai3xian1pei4)
ヤマモモ酒

P1250314.JPG

楊梅(yang2mei2)=ヤマモモを白酒に漬けたもの。

私の周囲には、
海鮮を食べる時には決してビールは飲まない、という人が多い。
海鮮は体を冷やす食べ物なので、
同じく体を冷やす性質のあるビールは避けるべき、
というのが彼らの理屈だ。
ましてや冷たいビールなど言語道断。

浙江省滞在中の受け入れ先のスタッフも同様で、
「海鮮を食べる時にはビールは飲まないでください。
 前にそれで体調が悪くなった人がいました」
と事前に注意をしたくらい。

でもねえ、暑い盛りに島内をあちこち視察した後だもの、
キーンと冷えたビールをキュキュッと行きたいじゃあないの!
ということで、私は構わずビールをぐいっ。

ただしこの海仙配ももちろん味見。
以前自分でもヤマモモ酒を漬けたけれど、まあだいたい同じ味。
私は氷砂糖を入れないで漬けたが、これには入っていた。
(ような記億が・・・なにしろ暑い時分のことなのであいまいですが)

これが意外といける。
本当の左党は邪道と一蹴するかもしれないけれど、
私はオッケー。

オオシタビラメの蒸し物
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イシモチの煮物
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ワタリガニ
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タチウオ(奥)とマナガツオの蒸し物
P1250318.JPG

このタチウオがふわふわで絶品!
タチウオって、こんなに身のふっくらしたやわらかい魚なんだなあ。
北京にいるとべたーっと平たい骨ばかりのタチウオばかりだけど、
これを食べてタチウオのおいしさを再認識した。

アマダイの唐揚げ・甘酢あん
P1250319.JPG

テナガミズテングの煮付け
P1250320.JPG

にゅるっとした粘質の魚。
地元の人に名前を聞いたけど、残念なことに忘れてしまった(<痛恨!)。
このぬるぬる具合からして、
テナガミズテングかな〜と思うのだけれどどうだろう。
身はふっくらしていてとてもおいしい。

ジンドウイカ(ヒイカ)と葉ニンニクの炒めもの
P1250321.JPG

イカと一緒に炒めてあるのは、
ニラじゃなくてたぶん葉ニンニクだと思う。

魚卵と豆腐のうま煮
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魚唐揚げいろいろ盛り合わせ
P1250323.JPG

このシマシマ君は何?

P1250324.JPG

魚の揚げ煮
P1250327.JPG

青菜の炒めもの
P1250325.JPG

焼きビーフン
P1250326.JPG

この固焼きそばみたいなカリカリ焼きビーフンもまた絶品だった。
これ、もう一度食べたいなあ。

1テーブルに10人くらいはいたけれど、
それにしてもすごい量だなあ。
まさに海鮮攻撃。

ごくっと冷たいビールで喉を潤した後は、
アドバイスに従ってひたすら海仙配をぐびび。
おかげでお腹も壊さず、翌日は無事北京への帰途についた。

***

ところで、舟山はよいところだった。

こーんなきれいな砂浜もあって、夏は海水浴もできる。

P1250275.JPG

(いったいいつの話なんだか・・・)

P1250271.JPG

住むのは大変かもしれないけど、
上海からなら1泊くらいでちょっと遊びに行くのにいいかも。

【おまけ】

海岸近くで売られていた果物。

P1250244.JPG

ニガウリかと思って聞いてみると、
売り子のおばちゃんは「甘い」と言うので味見。

P1250246.JPG

ほんとだ、甘い。

「何っていう果物なの?」
「“×%#&”嘛!」
「え?何ですか?」
「“×%#&”嘛!」

中国人の同行者も一緒になって聞いたけど、
結局聞き取れるのは語尾の「嘛(〜だよ!)」のところだけで
肝心の“×%#&”は分からずじまい。

このニガウリもどき、何だったんだろう。

→Yumikohimeさんからコメントで教えていただきました。

ニガウリもどきは「もどき」ではなくて本当にニガウリ。
ニガウリは熟すと甘くなるのだそうだ。
「もう少し熟すとアケビみたいにぱっくり割れて真っ赤な種が出てきます」とのこと。
青いうちの苦さからは想像できない甘さだった。
驚き!!


Yumikohimeさん、ありがとうございました!


▼お店情報
舟山・沈家門漁港
浙江省舟山市普陀区濱港路


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2010年11月01日

【京深海鮮市場】「当たるも八卦当たらぬも八卦」貝焼き宴会

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【ところ:豊台区石榴庄西街/ねだん:忘れてしまいました】

ある夏の日。
おおたまさんプロデュースによる
「当たるも八卦当たらぬも八卦貝焼き宴会」決行。

まずは「北京の築地」(というには貧相だけど)京深海鮮市場に
買出しに出かけた。

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おおたまさんは、
クーラボックスと酸素供給用簡易ポンプ(通称ブクブク)まで持参の
本格的戦闘態勢だ。

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▼仕入れと本番の様子を、おおたまさんが一足先にブログにアップされています。
仕入れ編
本番編
(おおたまさんのブログをご覧いただくと、
私の記事アップがどれだけ遅れているかがバレバレ・・・汗汗)

おおたま隊長に導かれて、
灼熱の京深海鮮市場を貝を求めてさまよい歩くこと数時間。

(一部貝以外もまざってますが、写真で一気にどうぞ!)

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P1240246.JPGP1240247.JPG

(これも貝・・・なのか?)
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P1240258.JPGP1240259.JPG

(ユムシ)
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P1240265.JPGP1240266.JPG
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(牡蠣にはさすがに手が出ず)
P1240269.JPGP1240270.JPG

魚もときーどき鮮度のいいのがある。

(テナガミズテング)             (イトヨリ)
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(こんなのもあることはある)         (海南もの専門店)
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(人口?密度高し)              (白いのは水煮魚にすると旨い江団)
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お昼寝中。
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どこでも爆睡できるのはこちらの人の特技?

(なんとジビエの店まで!)
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二階は乾物コーナー。

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ここがまた楽すいいぃぃ〜い!!

巨大フカヒレに、乾燥キノコの山。
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さらには金華ハムまで!!
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銀杏も。
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あちこちウロウロして回り、
アワビ、ホタテ、オオスダレ貝、アサリ、オキシジミ、シナハマグリ、白ミル貝、
平貝、マテ貝、アゲマキ貝など貝を山ほどと、
車えびとブラックタイガーをお買い上げ。

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赤貝は刺身に。

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スプラッタ?
ちょっとしか買わなかったので、しょぼしょぼ。

貝は酒蒸しと、

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炙りで。

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ブラックタイガーも。

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さらに、(この頃は)やっと出回り始めだった
雲南産のマツタケを1キロも大量購入。

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こちらも炙り、ししてマツタケ汁、マツタケご飯で山ほど堪能した。

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サイドディッシュもいろいろ。

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こんなに貝ばっかり食べたの初めて。
マテ貝がうまかったなあ!

ちなみに、八卦は「当たらず」でした〜


▼お知らせ

京深海鮮市場については、
現在発売中の『聴く中国語』10月号で隔月連載させていただいている
エッセイ「ラ・ク・ガ・キ北京−涂鴉北京―」で詳しく書きました。
よろしければご覧ください。


▼お店情報
京深海鮮市場(北京大紅門京深海鮮批発市場)
北京市豊台区石榴庄西街232号
<アクセス>
地下鉄5号線の終点「宋家庄」駅下車。
駅出口の周りにたむろしているバイクタクシーに声をかけ、
「京深海鮮市場」と言えば連れて行ってくれます。
5元という情報もあったけど、私の時は6元でした。

*市場で買った魚や貝は、
3階にあるレストランで調理してもらうこともできます。



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2010年08月19日

【両仟坪海鮮姿造】海鮮火鍋

海鮮鍋(しゃぶしゃぶ)
海鮮火鍋(hai3xian1 huo3guo1)
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P1230178.JPGP1230174.JPG
【ところ:天津/ねだん:不明】

昼に狗不理包子をちょっと見直した後は、
天津の名物というかキワモノ・スポットの磁房子(China House)を観光。

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「磁房子(China House)」は
磁器のかけらで覆われた骨董博物館みたいな建物。

P1230128.JPG

器のかけらというか、器そのものだね。

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ガウディを気取っているらしいけど、
そりゃガウディに失礼でしょ。

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この猫にゃんはなかなかかわいいが、
建物の中はしょぼいので別に見る価値なし。

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(龍の飾りがメドゥーサを思わせる?)


その後はくるくるーっと五大道を回って、
駆け足天津観光は終了。

お昼にあれだけ飲み食いした上に、
午後のアクティビティが少なすぎてほとんどお腹すかず。

それでもM老師が連れて行きたいお店があると言うので行ってみれば、
なんと別の店に変わっていて空振り。
(こちらでは結構よくある)

で、改めてやって来たのがこのお店だ。

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「なんだか豪華そうな店だけど・・・」
と思って入ってみると、
そこにはマグロとサケが二匹並んでお出迎え。

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なんと!
海鮮料理レストランだったのだ。

さらに先に進むと、海鮮素材を入れた水槽があった。

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奥には活魚、手前にはエビや貝類がずらり。
左からブラックタイガー、白ミル貝、その奥は牡蠣。
エビの上の水槽にあるのは、ハマグリ?

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オオスダレ貝、マテ貝、赤貝もあるな。

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オオスダレ貝の左にあるのは、シラガイ(サラガイ)だそうです。
おおたまさん情報、感謝!)

ホタテ、牡蠣、でっかめの赤貝も。

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このみみずのお化けみたいなのは、ユムシ=海腸(hai3chang2)。

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ここで頼んだ食材を、なんと生で食べちゃうのだ!
怖いもの知らずというか、なんというか。

生牡蠣

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食べちゃいましたよ、生牡蠣。

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日本のには適わないけど、まあまずまず。

赤貝とマグロの刺身
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「中国人は生ものを食べない」なんて、なんだか遠い昔のことのようだ。
最近では、
かえって日本人より果敢に生ものを食べているんじゃないだろうか。
だって、校外のレジャー施設で人気のマスの刺身なんて、
私は怖くて食べられないけど、
こっちの人は普通に食べちゃうんだもんなあ。

日常的に魚介類を生食する日本人は、
それだけ当たった時の怖さも知ってるからなあ。
よっぽど鮮度がよくないと生では食べないのだ。

ましてや内陸都市の北京では、
貝類、特に牡蠣なんかを生で食べるのにはかなり勇気がいる。
私自身は北京で生牡蠣を食べたことがあるけれど、
「絶対に食べない!」と頑として口にしない人も多い。

生食に対する心理的な壁は、
最近では日本人より中国人のほうがむしろ薄いような気さえする。

この日も、日本人であるMさんと私の腰が引けているのに対して、
中国人であるM老師たちのほうが生の海鮮を食べることに積極的だった。

そのほかの海鮮は一品料理になるのかと思いきや、
意外にも海鮮しゃぶしゃぶになった。

海鮮しゃぶしゃぶ
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一人人鍋方式。

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こんな風に鍋セットが並んでいる。

タレは醤油ダレとゴマダレ。
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醤油ダレにはお好みの薬味を自分で選んでプラスすることができる。

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そして具としてまず登場したのは、なんとオオスダレ貝!

芒果貝(mang2guo3bei4)
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(この容器、寿司桶だ!)

これを鍋に入れちゃうなんて、もったいな。

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まあ、これはこれでまずくはなかったのだが、
「ああ、酒蒸しか炙りにしたらさぞ旨かろうに・・・」
と思うとやっぱり残念だよなあ。

そしてさきほどの、ミミズのお化け。

海腸(hai3chang2)
ユムシ

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コリコリして旨い!
いっぺんにユムシファンに。

そしてなんと、ホタテまでが鍋の具に!?

扇貝(shan4bei4)
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刺身じゃないんだ・・・
どこまでもったいないんだーっ!

「どうせ食べるなら生でいきたかったよねえ」
「火を通すんなら、バター焼きにしたかったよねえ」

思わず日本人どうしでため息をついた。

海鮮のほかには羊肉と、
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春菊、エンドウマメの穂先、白菜。
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そして刺身のツマの大根も、鍋の具に。

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これが意外なヒット。
さっぱりして美味。
(まあ、あまりにもお腹がいっぱいだったってことが
 味覚に影響したという可能性は否定できないけど)

それにしてもこのツマ、
日本の板さんが見たら卒倒しそうなくらい極太。
でもそれが鍋の具としてはちょうどよかった。
ははは。

これに前菜が3品。

シシトウとウズラ卵のピータンの前菜
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枝豆と大根漬け物の和えもの
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青菜と杏仁の和えもの
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どの食材もそれなりに新鮮で、それなりにおいしかった。
牡蠣、赤貝、生で食べたけど、まずまずのお味。
(ちなみにどちらも当たりませんでした)

それもこの店がかなり高級路線の店だからだろうなあ。
この日はすっかりご馳走になってしまったので値段を知らないのだが、
これでいくらくらいだったんだろう?

中国の口コミサイトを見てみると、
だいたい一人平均200〜400元くらい。
ってことは、かなりの額になったに違いない。
すっかりご馳走になってしまった。
今度天津に遊びに行く時は、きちんとお礼しなくっちゃ。


▼お店情報
両仟坪海鮮姿造(翔緯路店)
天津市河北区翔緯路283号
022-2446-1777/2446-9777
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<アクセス>
連れて行ってもらったので実際の場所が今ひとつ不明。
獅子林橋から続く獅子林大街と翔緯路がぶつかる交差点のあたりにあるようです。


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2010年07月04日

【秦記香辣蟹】香辣蟹

素揚げ蟹のスパイシー炒め(汁あり)
香辣蟹(xiang1la4xie4)
P1220356.JPG
【ところ:/ねだん:記事参照】

香辣蟹は、下味をつけて軽く粉をふるった蟹を揚げ、
スパイスや調味料で炒めた料理。
蟹を食べた後は、
好みの野菜を入れて鍋のようにして食べることもできる。

が、この日はオーダーの時に要望がうまく伝わらずに
最初から汁入りの鍋みたいな状態で出てきてしまった。

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本来は汁気のあまりない炒めもののはず。

▼本来の香辣蟹はこんな感じ。
【東四豆花香辣蟹】香辣蟹

蟹は、羔蟹と肉蟹の二種類から選べる。
羔蟹(gao1xie4)は蟹味噌入り、
肉蟹(rou4xie4)は肉メインの蟹ということのよう。

これは羔蟹。
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この日はそれぞれ2杯ずつ頼んでみた。

・羔蟹(gao1xie4):235元(2杯=2.4斤)
・肉蟹(rou4xie4):299元(2杯=3.4斤)
(1斤は500g)

こうして改めて値段を見てみると、結構高いな。
大人数で食べたので一人分の値段はそれほど高くはなかったけど、
少人数だとかなり贅沢な食事だ。

香辣蟹を食べるといつも思うのだけれど、
蒸したりゆでたりしたのにも増して蟹の食べでがない。
油や調味料まみれで箸でほじほじするのも大変なので、
しっかり身を味わいたければ勢い殻ごとバリバリ行くことになるが、
それもちょっと気が引ける。
そんなこんなで、高い値段を払っている割には食べるところが少なくて
ちと割に合わないような気がするのだなあ。

だからなのか(違うか)、
蟹を頼むとエビが1斤分サービスになる。

味については、最初から鍋仕様になってしまったせいか、
ちょっとくどかった。
香辣蟹はもともとスパイスを沢山使った濃いめの味つけの料理ではあるが、
それにしても重たすぎ。

それがしみこんでいる蟹の肉を食べ続けるのがしんどくて、早々にリタイヤ。
後半は野菜ばかりをひたすら食べた。

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藕片(ou3pian4)=レンコンのスライス:8元
木耳(mu4er3)=キクラゲ:15元
平磨iping2gu1)=ヒラタケ:15元
生菜(sheng1cai4)=レタス:6元
大白菜(da4bai2cai4)=白菜:6元
黄豆芽(huang2dou4ya2)=豆もやし:6元
年[米羔](nian2gao1)=お餅:15元
金針磨ijin1zhen1gu1)=エノキ:15元
など。

伝票の写真を撮ったのだけれど、達筆(悪筆)すぎて判別不能。
写真を見ると、香菜や春菊も入ってるね。

通常の香辣蟹とは違う変則的な食べ方だったので
このお店本来の味を楽しめず、残念。

でも個人的には、
旧ブログ時代に行ったカレーっぽいスパイシーな味の東四豆花香辣蟹のほうが
好みかもしれない。


▼お店情報
秦記香辣蟹(松榆里店)
朝陽区松楡東里17号楼
010-6731-1622
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<アクセス>
東三環路の華威橋から松榆南路を東へ。
二つ目の交差点の手前、道の北側にあります。

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2010年06月29日

【望京海鮮農貿大売場】毛蟹

毛蟹
毛蟹(mao2xie4)
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【ところ:望京/ねだん:?元】

で、石鍋ジュウジュウ鶏足にがっついたその帰り、
ふと思い立って地下の海鮮市場に寄ってみた。

そしたら大ハマリ!

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「北京で海鮮」の達人、おおたまさんは
「まぁ良くある海鮮市場と言ったカンジで、
 活きた甲殻類(ワタリガニ・イセエビ・クルマエビ・シャコ・ザリガニなど)・
 貝類(アサリ・ハマグリ・アワビ・タイラギ・ホタテ等など)、
 魚類(ヒラメ・カレイ類・ニベ・サーモン・桂魚・ブラックバスなど)、
 とまぁ、ある意味北京の海鮮市場ではありきたりのメンツ揃いですかな」
(無断で引用。おおたまさん、すみません)
なんて余裕の評価を下していらっしゃるけど、
海鮮素人の私は大興奮!!

▼おおたまさんの余裕のレポートはこちら。
北京「望京海鮮農貿大売場」

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左ひらめに右カレイ。
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水煮魚の大本命、江団ちゃんも。
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見た目は巨大ウーパールーパーみたいでちょいギモだけど、
食べるとむちむちぷるりのコラーゲンの塊で激うま。

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左は大好物の赤貝。
でもこっちで食べるのはちょっと躊躇してしまう。

右のは店員さんオススメの貝。
何?

もちろんシャコもある。

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オマール海老や毛蟹もうようよ。

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お店のおにいちゃん、
片手にオマール、片手に毛蟹でアピール。

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すっかりおおはしゃぎした挙げ句、
白酒の勢いも手伝って毛蟹ちゃんをお買上げ。

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鶏足ランチの食後のおやつに、自宅で蒸し毛蟹。
贅沢というか、食べすぎというか。

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(あ、足が一本もげてる!)

くちゅくちゅと泡を吹く毛蟹ちゃんを蒸籠で蒸して。

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(蒸す時はおおたまさんのアドバイス通り甲羅を下にしました〜)

甲羅、オープン!
パカッ。

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パキッと身を半分に折ってみると、たっぷりの味噌。

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肉もまあまあ入ってたかな?
満足、満足。
豪勢なおやつであった。

ところで肝心の値段なのだが、
もう2ヶ月近くも前のことですっかり忘れてしまった。
で、困った時のおおたまさん頼み!
おおたまさんのブログの記事によると、
南湖総合市場では北朝鮮産のものが
「小さいモノ(1斤500g程度)で大体1ぱい35元(約450円)程度、
 大きいモノだと1斤100元程度で、
 1kg位するヤツはそれだけで2,600円程度。
 大体、日本の1/2程度ですかね」
とのこと。

ここも同じくらいだったのでは?
頼りない情報でまったくもって面目ない。

しかも紹介するタイミングが遅れて
今じゃあすっかり蟹の時期を過ぎてしまった。
重ねて面目ない。

南湖総合市場だけじゃなくて
この市場でも毛蟹を売っているという情報だけ覚えておいていただいて、
次の蟹シーズンが到来したら、ぜひどうぞ!!


▼お店情報
望京海鮮農貿大売場
朝陽区利澤西園209号楼 望馨商業中心地下
*昨日アップした坎児井音楽主題餐廰、
 以前旧ブログで紹介したアワビスープ鍋のお店、
 「銀灘金湯(旧名:銀灘酒楼)」と同じビルの地下にあります。
P1220206.JPGP1220204.JPG
<アクセス>
 ・京順路側から行く場合:
   京順路から広順北大街に入り、六佰本のある交差点で左折。
   一つめの交差点の右手に望馨商業中心があります(東湖湾の向かい)。
 ・京承高速側から行く場合:
   四環路の望和橋から京承高速に乗り(高速代はいりません)、
   望京科技園出口で下りて直進。
   左手に望馨商業中心が見えてきます(東湖湾の向かい)。


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