2012年09月20日

【ayazi的家】没有核桃夹子,核桃怎么打开?

クルミ割りがなかったらどうやってクルミを割る?
没有核桃夹子,核桃怎么打开?(mei2 you3 he2tao jia1zi,he2tao zen2me da3kai1?)
【ところ:−/ねだん:−】

先日友人からもらった採れたてのクルミ
湿り気があってやわらかいうちは手でもなんとか割れたけど、
乾いてしまったらさすがにもう無理。

わざわざクルミ割りを買うのもなんだし、
トンカチでガンガンやったら下の人に迷惑だしなあ……

と思っていたら、
友人が取っておきの技を教えてくれた。

道具は何も必要なし。
ドアさえあればOK!

P1060110.JPG

こうしてドアの蝶番のところにクルミをあてて、
ドアを少ーしだけ閉める。

P1060112.JPG

するとね、あーら簡単!
クルミの殻にヒビが!

これまでに聞いた中で一番簡単なクルミ割りの方法だ!

感動していたのだけれど、
これ、こっちでは割とポピュラーな方法のようで、
「ウチでも前からやってるよ!」
「昨日まさにこの方法で割った」
という証言多数。

私が知らなかっただけだったのね。

それに、ホントに軽く閉めるだけでドアは傷つかないと思ってたけど、
「ドアに傷ついちゃった」
という人もいて、
ずっと採用できる方法ということではないみたい。

やっぱりクルミ割り買うか……


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2012年08月28日

【万豊小吃】小吃博物館

小吃博物館
小吃博物館(xiao3chi1 bo2wu4guan3)
P1040484.JPGP1040501.JPG
P1040523.JPGP1040486.JPG
【ところ:豊台区万豊路/ねだん:無料】

北京で発行されている日本語フリーマガジン『City Bros』で紹介されていて、
「むむ!?これは行かねば!」
と思い、有志を誘って行ってみた。
(というか、書いているテーマの関係上、
 本当ならとっくに行ってないといけない場所なんだが……汗)

とはいえ、これがなかなか行きにくいところにありまして。
家から地下鉄とバスを駆使してはるばる豊台区まで遠出となった。

P1040479.JPG

この小吃博物館は
全国の小吃を集めた巨大フードコート「万豊小吃」の3階にある。

P1040480.JPG

この入口を入って右手にエレベーターがあるので、
それに乗って3階へ。

P1040483.JPG

「愛国主義教育基地」でありました。

さて、見学しますかね。

と思ったのだが……
開館時間はお昼の時間帯(確か2時くらいまで)と
夕方の時間帯(4時くらいから)だけ。
私たちが着いたのは3時過ぎという中途半端な時間帯で閉館中。

でも中には入れるようだったので、
すっかり照明の落ちた館内にズケズケと強引に入っていったら、
管理のおばちゃんが快く参観させてくれた。
しかも1つ1つ懇切丁寧な説明付き。

ちなみにこの博物館の開館時間がなぜこんな設定になっているかというと、
つまりはここに来るお客さんは例外なく小吃城での食事が目的なので、
お昼時か夕飯時についでに見学する人しかいないだろう、
という読みのためである(断言)。

館内には、年代別でも分野別でもなく、
ほぼ何の脈絡もなく雑多な食に関する道具が展示されている。
片っ端から集めたものをさあどうぞっ!ババーン!と展示した感じ。
しかも、中には食文化とはあまり関係のないものまで堂々と置かれていて、
とにかく古いもの集めてまとめて展示した町の民族資料館的雰囲気。
まあでもそれはそれで結構楽しめた。

しかし、何しろ休み時間に見学させてもらったので
館内電気がついておらず写真はかなり残念な出来。
なんとなく雰囲気だけはお伝えできるかなあ?
全国小吃城へのプロローグとして、
まあざざっとお楽しみください。

魔法瓶?確か冷たいものを入れるんだったような気が……

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お料理を入れて運ぶのに使った箱。
おかもちですな。

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褡褳(da1lian)
往時のお財布兼物入れ。
腰紐や肩にかけて使用した。
箸でつまむとだらりと両端が垂れ下がる褡褳火焼の由来はこれ。
右上のタイプととてもよく似たのを私も1つ持っている。

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昔の月餅のパッケージ

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ところてん式に麺を押し出す道具

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こっから麺がにゅるるっと出てくるわけね。

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壺套(hu2tao4):ティーポットカバー

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結構分厚くて重たい。

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こんな凝った刺繍のものもあって鑑賞性も高い。

P1040495.JPG

鳳凰と龍が入っているものも。

P1040498.JPG

鳳凰が龍の上になっているのは、
これが西太后の時代に作られたものだからとか。
なるほどね。

こんなにいっぱいあって華やか。
でも真上の電球が切れてて薄暗いのが残念……

P1040501.JPG

なぜかピアノも。

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これは何かというと……

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氷桶。
つまりは冷蔵庫。

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開店の時などに打ち鳴らした打楽器。

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(確か)牛の骨で出来ているんだそうだ。
乞食が演奏するのが決まりだったんだって。

棚の向こうから何かがじっとこっちを見ている?

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何?

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君か!!

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枕であります。

なぜか機関車トーマス(やえもんとか言わない)を連想させるお方も。

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桃の飾りの小物入れ。

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こうもりがお金をくわえて飛ぶ図柄のつぼ。

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蝙蝠(bian1fu2)の目の前に銭がぶら下がっている図案は、
「蝠在眼銭」と言われる縁起のいいものだとか。
「蝠(fu2)」は「福(fu2)」に通じ、
「眼前(yan3qian2)」は「銭眼(qian2yan3)=青銅銭の四角の穴のこと、金銭」に通じることから、
「福在眼前」、つまり福はすぐ目の前にあるという意味になる。
さらに、「倒蝠(dao3fu2)=逆さになったこうもり」は
「到福(dao4fu2)=福が来る」にも通じる。

というわけで、お賽銭がいっぱいだった。

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買った商品をくくった紐。
昔はナイロンじゃなくてこういう紐で瓶なんかをくくって持ち運びしたのね。

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胡同の表示と調理道具が並ぶ不思議さ。

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菜ばしまで?

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近代工場の図案が面白いレンゲセット。

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これは確か、お茶碗の修理屋さんの道具箱。
後ろにかかっているのは褡褳。

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これは大根切り機。
どんだけ切るんだ?

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網杓子

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でっかい褡褳

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手持ちの火鉢

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てなことで、脈絡ない展示のままに脈絡なく写真を並べてみた。
それなりに楽しめたけど、
わざわざ地下鉄とバスに乗って行く価値があるかというと、
ちと微妙……かも。

小吃についてあれこれ調べる時に実物を見る必要が生じることもあると思うので、
その時には改めてじっくり見学しに来ることにしよう。

(しかし写真がどれもひどい出来。
 設定をどうやら間違ったようです。
 お見苦しい写真ばかりで申し訳ありません!)


◆お店情報
小吃博物館(万豊小吃内)
豊台区万豊路306号
010-6488-6868
P1040480.JPG
<アクセス>
地下鉄1号線「万寿路」駅D出口を出て万寿路を南へ。
「万寿路口南」のバス停で77番か451番のバスに乗り、「干荘子」で下車。


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2012年08月17日

【布楽奶酪坊(Le Fromager de Pekin)】法式奶酪

フランス風チーズ
法式奶酪(fa3shi4 nai3lao4)
P1040326.JPG
【ところ:回龍観/ねだん:−】

ある週末、郊外にあるフランス風チーズの工房、
布楽奶酪坊(Le Fromager de Pekin)に見学に行った。

P1040338.JPG

▼お店のホームページ
布楽奶酪坊(Le Fromager de Pekin)

*市内ではエイプリル・グルメ、ペコタン、シンドラー、三源里市場のチーズ店などで買えるそうです。
詳しくはこちらのページでご確認ください。

ご主人は劉洋さん。

P1040329.JPG

企業管理を学びにフランス留学をしたはずなのに、
フランスチーズに魅せられて方向転換。
大学でチーズ作りを本格的に学び、
農家で修行を積んで帰国した後、
北京でフランスチーズ作りを始めたんだそうだ。

P1040328.JPG

わがままを言っていろいろ試食させてもらった。

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(これはチベットのヤクのお乳で作った試作品)

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(かなり熟成の進んだヤツ。何チーズかは忘れた……)

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(これはリコッタって言われたけど違うような……フロマージュブランかな?)

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(これ何だっけな。Brousse?)

全体的にフレッシュでちょっとコクに欠ける感じ。
本当なら山羊のお乳で作るはずのところを牛乳を使っているので
ある程度はやむなし、かな。
でも北京の人にとっては
熟成チーズの臭うまな感じは好みではないのかも。

私はギリシャヨーグルトチーズ(35元)を買って帰ってきた。

P1040337.JPG

というのも、ある料理を作ろうと思ったから。

これこれ。
P1040368.JPG

セロリとギリシャヨーグルトチーズの前菜。
切ったセロリにギリシャヨーグルトチーズをのせ、
塩と黒胡椒をぱらり。
最後にオリーブオイルを回しかけて完成。

カンターン!
でも爽やかでうまーい!

これ、胡同のイタリアンレストラン「mercante」のパクリ。

▼オリジナルはこちら。
【mercante(商賈意大利餐廳)】家庭式意大利菜

【お知らせ】
mercante、現在オーナーシェフがバカンスでイタリア帰国中につき閉店中。
8月28日から営業だそうです。
いやー、大胆というか、なんというか……


さて、そのmercanteではリコッタチーズを使ってたけど、
ギリシャヨーグルトでもいけた。
あればクルミとかレーズンとかを入れるともっと本格的になるはず。

この前菜がね、
マコン・ヴィラージュによく合った。

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うしし。

この日は沢山のワインに囲まれて、シアワセでした〜!

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P1040379.JPG P1040383.JPG


◆お店情報
布楽奶酪坊(Le Fromager de Pekin)
北京回龍観龍騰街鑫地市場南門外5A-6号
010-5943-7311、13520016860
P1040338.JPG
<アクセス>
こちらの地図をご参照ください。

*市内ではエイプリル・グルメ、ペコタン、シンドラー、三源里市場のチーズ店などで買えるそうです。
詳しくはこちらのページでご確認ください。


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2012年06月28日

【豊澤園飯荘】給平時不吃中餐的人点菜(之二)

中華を食べつけていない人のための食卓
給平時不吃中餐的人点菜(gei3 ping2shi2 bu4chi1 zhong1can1 de ren2 dian3cai4)
P1030590.JPGP1030591.JPGP1030593.JPGP1030595.JPG
【ところ:珠市口/ねだん:記事参照】

京味楼で注文のお手伝いをさせていただいた翌々日、
もう一度同じゲストの皆様と食事をご一緒する機会があった。

▼「京味楼」での食事はこちらから。
【京味楼】給平時不吃中餐的人点菜

今回のお店は豊澤園。
これも先方のご希望に合わせてお勧めした中から
選んでいただいたレストランだ。

糟溜三白が食べたいというご要望があり、メインはこれに決定。
この日は3人の食卓だったので料理は心持ち少なめに注文した。

その少ない皿数の中で、
この店の名物料理や中国ならではの食材と
日本人にとって普段から馴染みのある味や名前の料理とを
両方織り込んで注文したかったのだが、
さて、結果はいかに。

水晶肘(shui3jing1 zhou3):38元
豚もも肉の煮こごり

P1030591.JPG

これはこのお店の名物料理の一つ。
せっかくなので味見をしていただきたくて注文した。
肉ものだけれど割合あっさりしていて食べやすいと思う。

[火倉]拌萵笋(qiang4ban4 wo1sun3):22元
ウオスンの和えもの

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萵笋(茎レタス)をご紹介したくて頼んだ料理だ。
シャキシャキ、ハリハリと歯ざわりがよく、
さっぱりしている。

糟溜三白(zao1liu1 san1bai2):118元
鶏肉、白身魚、タケノコの酒かす風味あんかけ

P1030595.JPG

これはリクエストで。

このあたりから写真が黄色くなっているのは
日が暮れてきて座った席の上にあった黄色い照明がついたから。
ホワイトバランスを取り直すのを忘れてしまったのだ。
それにしても、黄色い照明って、どうなの?

百合甜豆(bai3he2 tian2dou4):33元(25)
百合根とスナップエンドウの炒めもの

P1030593.JPG

日本だと百合根をこんなにどっちゃりと食べることは少ないので、
日本からのゲストが参加している席ではよく百合根ものを頼む。
スナップエンドウとの組み合わせは初めて食べたけど、
なかなかいけました。

宮保鶏丁(gong1bao3 ji1ding1):24元(20)
鶏肉の甘辛ソース炒め

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何かお肉ものをもう一品と思ってあれこれ提案した中で
反応がよかったようなのでこれに決定。
ベタですが。

燴烏魚蛋湯(hui4 wu1yu2dan4 tang1):15元
イカ卵巣のあつもの

P1030599.JPG

このスープもここの名物。
この日は小さいサイズを一人1つずつ注文。

烤銀絲巻(kao3 yin2si1juan3):2.5元(1階)
焼き銀糸巻き

P1030594.JPG

主食はこれ。
これも名物だ。

P1030598.JPG

中がこんな風になっていて手が込んでいる。
焼いてあるのでとても香ばしい。

豌豆黄(wan1dou4huang2):35元
エンドウマメ羊羹

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デザートはアンパイ的なこれ。
あっさりしていてみずみずしいし、甘さも控えめなので
たいていどなたもおいしく召し上がれるようだ。

とまあ、こんな感じで食事を終え、
お店を出る前にロビーを見渡していたらこんなのを発見。

参神(shen1shen2)
ナマコ神

P1030606.JPG

このどぎつい配色……

P1030607.JPG

黄色い照明といい、カラフルナマコ神といい、
このセンスって、どうなの??


▼これまでの「豊澤園飯荘」関連記事
【豊澤園飯荘】魯菜(之一)
【豊澤園飯荘】魯菜(之二)〜涼菜
【豊澤園飯荘】魯菜(之三)〜葱焼海参
【豊澤園飯荘】魯菜(之四)〜九転肥腸
【豊澤園飯荘】魯菜(之五)〜熱菜篇


◆お店情報
豊澤園飯荘(珠市口総店)
西城区珠市口西大街83号(煤市街付近)
010-6313-3328
P1000692.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「前門」駅から前門大街を南下し、
珠市口大街にぶつかったら右折して西方向へ。
珠市口大街と煤市街がぶつかるT字路の北西角にあります。
巨大な建物なのですぐ分かります!
「前門」駅から歩くと30分弱かかるかも。

*豊澤園のHPはこちら
豊澤園官方網站
(お店の地図もあります)

*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。


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2012年06月27日

【京味楼】給平時不吃中餐的人点菜

中華を食べつけていない人のための食卓
給平時不吃中餐的人点菜(gei3 ping2shi2 bu4chi1 zhong1can1 de ren2 dian3cai4)
P1030576.JPGP1030574.JPG
P1030585.JPGP1030577.JPG
【ところ:車公荘/ねだん:記事参照】

以前、普段あまり中華料理を召し上がらないご年配の方と食事をご一緒し、
料理の注文でいろいろと思うことが多かったので、
それをブログで書いた。

▼いろいろ思うことの多かった食卓はこちら。
【四季民福烤鴨店】京菜

先日、また同じようなケースで料理の注文を託された。
いくつかレストランをお勧めした中からご希望により選んだのは京味楼。

旗艦店は西方面にあって普段遣いとしては不便かもしれないが、
例えば頤和園などの観光帰りに食事をするには意外と使えるかも。
お店の雰囲気は庶民的な店よりも少しグレードが高く(というか成金趣味的?)、
店内もまずまず清潔だと思う。

さて、前置きはこのくらいにして料理の紹介を急ごう。

今回はダックは召し上がっていないとのことだったので、
まずはこれを注文。

精品烤鴨(jing1pin3 kao3ya1):168元
北京ダック

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「精品」と普通のでどう違うのかを聞いたら、
「填鴨(tian2ya1)」してるかどうかの違いだそうだ。
「填鴨」は飼料を口から押し込むようにして無理やり食べさせる飼育法。
つまりは肉付きがよろしいということかな。

P1030582.JPG

いろいろ薬味がついてきたけれど、
お砂糖が意外に好評だった。
クレープ状の鴨餅(ya1bing3)に包むのではなく、
皮だけ食べる時にちょいちょいと砂糖をつけて食べると
シューッと口の中で溶ける感触が砂糖とよく合う。
このサクサク、シューッはさすがに大董の北京ダックには敵わないが、
ここのもまずまずおいしいと思う。

大董の北京ダックは確かにその脂っぽくない軽い仕上がりにおいてはピカイチだけど、
他の料理の中国画を再現したというもったいぶった盛り付けが鼻について
何度も通う気にはなれない。

その点、こういうダックもある北京料理主体のお店のほうが
気軽にあれこれ楽しめて便利でいい。

この店も盛り付けに大董化(というよりパクリ)傾向が見られるのが気になるが。
いや、この店だけではなく、北京中のレストランの大董化現象が起きていて、
それはとても憂うべき傾向だ。

さて、北京ダックで皮と肉をそがれた残りの骨周りの部分は
例によって塩胡椒味の料理にしてもらった。

椒塩鴨架(jiao1yan2 ya1jia4):10元
ダックの骨周り肉の塩胡椒炒め

P1030584.JPG

人数少ない割にあれこれ頼んだのであまり食べられなかったけど、
これホント、オススメです。
ビールのお伴に最高!

このお店では、さらに残った肉を使って
セロリと一緒に甘味噌で炒めた料理を出してくれる。

P1030586.JPG

これがまたいける!
北京ダックそのものよりこっちのほうが好きかも。

北京ダックのほかに頼んだ料理はこんな感じ。

香椿拌豆腐(xiang1chun1 ban4 dou4fu):26元
香椿のスプラウトと豆腐の和えもの

P1030579.JPG

香椿がおいしい季節だったのでぜひ味わってもらいたいと頼んだのだが、
なんと香椿苗だった……
まあでも、風味くらいは楽しんでいただけたかな?

酸辣涼粉(suan1la4 liang2fen3):18元
涼粉の酸味と辛味ソースがけ

P1030576.JPG

これは日本からいらしたゲストからのリクエスト。
結構辛かったのだけれど、意外と楽しんでいただけたみたい。

涼粉は、緑豆やエンドウマメ、ジャガイモなどのでんぷんを使って作る、
ところてんのようなゼリーのようなヒンヤリつるぷるな食品。
この食感がクセになる。

塩水鴨肝(yan2shui3 ya1gan1):28元
ダックレバーの塩水漬け

P1030575.JPG

これもゲストからのリクエスト。
レバーペーストみたいで意外と受け入れやすいのかも。

抓炒蝦仁(zhua1chao3 xia1ren2):48元
エビの甘酢炒め

P1030577.JPG

エビを卵の白身と片栗粉でよくもんでから炒め(揚げてるかな?)
甘酢で仕上げた料理。

▼「抓炒」についてはこちらから。
【北平楼】抓炒鶏絲

この「抓炒」ものは、
前回の四季民福烤鴨店の食卓で頼んでなかなかよかった料理だ。

【四季民福烤鴨店】京菜

甘酢といってもかなり醤油っぽくてツンとした刺激はない。
これ、今回もなかなか好評。

私は学んだ。
これは日本人ウケする。
しかも本場の中華料理を食べつけていない人にも好評。
というか、エビチリに似てるので分かりやすい。
しかも辛くないので辛いのが苦手な方にも安心して食べていただける。
さらにさらに、「抓炒」は北京っぽい料理なので私的にも納得がいく。

さて、何か野菜ものを頼まねば。
ゲストの皆様はホウレンソウをボール状にしてパン粉をつけて揚げた
ホウレンソウコロッケのような料理に興味津々だったのだが、
あいにく品切れ。
かわりに頼んだのがこれ。

美極小黄瓜(mei3ji2 xiao3huang2gua1):48元
花丸キュウリと豚肉の炒めもの

P1030574.JPG

「肉入ってるじゃん……」
と思われるかもしれないけど、
メニューではキュウリだけに見えたのです。
失敗失敗。
お味はよかったですが、少し炒めダレがしつこかったかな。

キュウリものに肉が入っていると思わなかったので
ソラマメと卵炒めも頼んでしまった。

柴鶏蛋炒胡豆(chai2ji1dan4 chao3 hu2dou4):32元
卵とソラマメの炒めもの

P1030581.JPG
(ブレブレ。すみません)

濃湯宝貝(nong2tang1 bao3bei4):38元
ホタテ入り濃厚スープ

P1030580.JPG

これは最低消費額を満たすために最後に頼んだもの。
なぜか白滝が入ってますが……

という感じで花丸キュウリ肉入り事件が尾を引いて
ちょっと野菜不足な食卓になってしまったのが大きな反省点。
スープは値段につられてホタテスープを1人1つずつ頼んだけれど、
やっぱりキノコスープとか山のもの系のスープにしたほうが
あっさりしてよかったかも。
日本から来て北京でわざわざホタテを食べる必要性もあまりないし。

そのあたりは、その時その時の状況に応じて
ゲストと相談して決めていけばよいといいかな。
私としては、今回は「抓炒」ものという収穫があったのがうれしかった。
ゲストの皆様もご満足いただけた……かな???


▼これまでの「京味楼」関連記事
【京味楼】新品京味菜(涼菜篇)
【京味楼】新品京味菜(熱菜篇)
【京味楼】北京烤鴨
【京味楼】芥末鴨掌
【京味楼】黄豆芽炒粉絲
【京味楼】南瓜百合
【京味楼】上湯木耳菜


▼お店情報
京味楼(旗艦店)
西城区車公荘大街9号院五棟大楼A棟1単元1階
010-8839-5246/5245
P1280841.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「車公荘」駅A出口を出て車公荘大街を西へ。
1つめの信号(交差点としては2つめ)を越えた歩道橋の先、
道の右側(北)にあります。


*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。


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「食」の中国語
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2012年05月18日

【和平賓館・潤園】天津老租界小洋楼餐廳

天津旧租界の洋館レストラン
天津老租界小洋楼餐廳(Tian1jin1 lao3 zu1jie4 xiao3 yang2lou2 can1ting1)
P1030188.JPGP1030192.JPG
P1030194.JPGP1030201.JPG
【ところ:天津/ねだん:?】

梅蘭芳の食卓を楽しんだ後は、
五大道をくるりと観光してまわり、
別の友人宅にお邪魔しておしゃべり。

夜はまた五大道に引き返して、
昼に食事をした友人が催した食事会に同席した。

ちなみに私はずっと五大道を「五大道」という名前の通りだと思っていたが、
違った。
五つの通りという意味なのね。
馬場道、睦南道、大理道、重慶道、常徳道のことを指す。
(馬場道、睦南道、大理道、重慶道、成都道という説もあるらしい)

食事会の会場になったのは、
このうちの大理道にある和平賓館の潤園。

P1030180.JPG
(通り側から見た和平賓館)

P1030184.JPG
(潤園は和平賓館の別館です)

ここはもともと安徽省寿川出身の実業家孫震が
1931年に旧イギリス租界に建てた豪華な洋館。
スペイン風建築様式を持つレトロな雰囲気の建物だ。
1949年の中華人民共和国建国以降は政府招待所として用いられ、
現在は和平賓館になっている。
1950〜60年代には、
毛沢東や周恩来ら多くの党や国の指導者たちがここに投宿した。
潤園は和平賓館の別館で、
毛沢東の手になる「潤之」という書がその名の由来なんだとか。

潤園内の内装や調度は当時のままになっていて、
ドラマや映画のロケ地としてもよく使われているんだそうだ。

P1030185.JPG

確かに建物の中は古い洋館そのもの。
食事の合間に1人でトイレに行った時など、
柱の影や廊下の向こうから何かが出てきそうで
正直なところ背筋がぞわぞわっとした。
「感じる」人には何かが見えるかもなあ。
幸か不幸か私は怖がりなくせにちっとも感じないので何も見なかったけれど。

さて、潤園の食卓はとてもオーソドックスな料理だった。
コースだったので1つ1つの料理名は不明。
例によって写真を中心にご紹介します。

ミンチ肉を使った前菜
P1030186.JPG

五香魚かな?
P1030187.JPG

スナップエンドウの前菜
P1030188.JPG

野菜のピクルス風
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牛肉?ロバ肉?
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エノキの和えもの
P1030191.JPG

粉腸(fen3chang1)
P1030192.JPG

腸詰風。


P1030193.JPG

ナマコ
P1030194.JPG

まるごと1匹!
「これはお値段張るに違いない!食べねば!」
と貧乏根性丸出しで完食。

エビフライ
P1030197.JPG

中国のエビフライはこうなる?

蒸しカレイ
P1030199.JPG

牛肉の黒胡椒炒め
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鶏の唐揚げ
P1030201.JPG

胡椒をしっかりきかせた唐揚げ。
トウガラシの辛さが絶妙で箸が進む進む!

豚肉の煮込み
P1030202.JPG

これはちょっとヘビーだったな。
煮汁のしみ具合ももう一つ。

チャーハン
P1030206.JPG

油っこかったです。

包子
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中身は青菜(何かは不明)
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イカ卵巣入りスープ
P1030207.JPG

お酢と胡椒をきかせた酸辣湯風。

お菓子2点
P1030204.JPG

P1030205.JPG

この2つは写真撮っただけで、食べなかった。
お腹いっぱいでとてもとても入らなかったのだ。

***

特にびっくりするほどおいしかったというわけではないけど、
どれもまずまず満足できる味だと思う。
今回もまたご馳走になってしまったので値段は不明だが、
大衆点評網には夜で350元という書き込みがあったので、
(結婚式なので通常のコースとは違うかも)
安くはないようだ。

ただ、料理を目当てに行くというよりも
「歴史ある古い洋館で食事をする」ということのほうがご馳走かな?
ちょっと雰囲気のある洋館で中華料理を食べたい時にいいかも。


◆お店情報
和平賓館・潤園
天津市和平区大理道66号和平賓館内
022-2331-0520(和平賓館の電話番号です)
P1030180.JPGP1030184.JPG
<アクセス>
大衆点評網の地図が合っていることを祈って……

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2012年05月10日

【梅府家宴(天津店)】梅蘭芳私家菜

梅蘭芳の食卓
梅蘭芳私家菜
P1030165.JPGP1030167.JPG
P1030169.JPGP1030173.JPG
【ところ:天津/ねだん:?】

一度は断念した天津シャコツアー。

▼断念した時の模様はこちらから。
【晋陽飯荘】山西菜(之一)

日を改めて再度決行した。
つもりだったのだが、またしてもシャコにありつけず。
天津に着いて友人を訪ねてみると、
「シャコの食べ頃はもうちょっと先。」

だからかどうか知らないが、
友人が手配してくれていたレストランは
てんこ盛りのゆでシャコとはどう考えても無縁そうな店だった。

それが梅府家宴。
そう、北京にもある梅蘭芳の食卓を再現したレストランだ。

P1030154.JPG

言うまでもなく、梅蘭芳は京劇の女形俳優。
「四大名旦」と称えられる名優で、「梅派」の創始者でもある。
日ごろから太ったり喉をこわしたりしないよう食事に気をつけ、
低カロリーであっさりした料理を口にしていたという。
その梅蘭芳が愛した料理を再現して供するのが梅府家宴。
北京では胡同の中にある隠れ家レストランとして知られている。
(知られているから隠れ家じゃないか……)

今回連れていってもらったのはその天津支店。
天津市古文化旅遊区の中にある。

中に入ると京劇や梅蘭芳についての展示がたくさんあり、
ちょっとした京劇博物館のような趣きだ。

P1030156.JPG
(展示の趣味はちとアレだが)

ミニミニ舞台もある。

P1030157.JPG
(ミニミニすぎ?)

でもレストランのあるこの場所自体は
特に梅蘭芳と関係があるわけではないとのこと。
梅蘭芳テーマレストランくらいの気持ちで訪れればよいかな?

さて、ここの料理はすべてコース料理。
私は例によって天津の友人におごってもらったので値段は不明だけれど、
(いつもいつもで本当に恐縮だ〜)
どうも1人400元くらいはするみたい。

この日は昼だったから少しは安かったのかなあ。
ご馳走してもらった手前、値段を聞けなかった。
お店の人にこっそり聞いておけばよかったな。

さて、何しろご馳走してもらったので
値段どころか一部を除いてメニュー名もあやふや。
今回は(も?)写真を中心にどうぞ。

ホウレンソウの和えもの
P1030158.JPG

鶏肉の前菜
P1030159.JPG

挽肉の海苔卵巻き(たぶん)とキュウリの前菜
P1030162.JPG

五香魚(たぶん)
P1030164.JPG

どれも上品。
でも盛り付けはいただけない。

P1030158.JPGP1030160.JPG
P1030161.JPGP1030163.JPG
(ミニ盆栽か!)

鴛鴦鶏粥(yuan1yang ji1zhou1)
鶏スープ粥

P1030165.JPG

放し飼いで育てられた鶏を長時間じっくり煮込み、
丁寧に油を取り除いたスープで作ったお粥だ。
上には卵白と青菜を使って太極があしらわれている。
メニュー名の鴛鴦はここからつけたものだろう。

お粥と言っても米粒状ではなく、ほとんどスープのようだ。
とろとろでなめらか。
丁寧に取られたスープの味は滋味たっぷりでありながらあくまでも上品でくどくない。
これは梅蘭芳が公演前に必ず口にしていたものだとか。
なるほどこのなめらかさなら喉ごしもよさそう。

エビの炒めもの
P1030166.JPG

鮮果牛肉粒(xiang1guo3 niu2rou4li4)
牛肉の黒胡椒炒め・リンゴサラダ添え

P1030167.JPG

しっかり黒胡椒がきいていた。

焼汁鮰魚(shao1zhi1 hui2yu2)
鮰魚の煮物

P1030169.JPG

鮰魚(hui2yu2)は鮠鱼とも呼ばれる魚。
別名、江団(jiang1tuan2)。
おー、江団ちゃんなんだ!
(江団は「えだん」と読んでおります)

P1030171.JPG

ゼラチン質たっぷりのつるぷる魚。
骨をぬぶるようにしてきれいにいただきました。

手羽の蒸し餃子風
P1030172.JPG

P1030173.JPG

大煮干絲(ga4zhu3 gan1si1)
細切り押し豆腐のスープ煮

P1030174.JPG

セロリと百合根の炒めもの
P1030175.JPG

油麦菜の炒めもの
P1030176.JPG

小籠包(xiao3long2bao1)
P1030177.JPG

デザート2品
P1030178.JPG

奥は甘い栃餅みたいなお菓子。
あ、ゆべしか。

手前はタピオカらしきもので造られたネズミちゃん。
目はマジックじゃなかったよ!

P1030179.JPG

写真は撮り忘れたが、最後に特製核桃露(クルミ粥)もあった。

***

梅府家宴はお高いコースのみなので
北京でも一度行ったきりでその後再訪していなかった。
でも改めて食べてみるとやっぱりおいしかったです。

盛り付けの悪ふざけ(本気であれやってるとしたらちょっと怖い)は
見なかったことにするとして、
味は全般的に上品であっさり。
「中華は油が多くて苦手」という方でも割合受け入れやすいと思う。
梅蘭芳がこだわった低カロリー料理というだけのことはある。

ただね、やっぱりちょっと、物足りなかったのだ。
もともとそうだったけど、
長年の北京暮らしで輪をかけて濃い口になってしまった私には
あっさりすぎて食べた気がしないというか。

それとやっぱり、お高いですよねえ。
こんな機会でもないと行かないお店だなあ……


◆お店情報
梅府家宴(天津店)
南開区古文化街通慶里5号
022-2728-8182
P1030154.JPG
<アクセス>
天津市古文化旅遊区の中にあります。
しくはこちらのページの地図でご確認ください。
(ただし細かいところまでは正確かどうかはなんともいえません。
 でもだいたいのところは合っているはず)


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2011年10月10日

【皖南水郷】炸双臭

二種類の揚げ臭豆腐の盛り合わせ
炸双臭(zha2shuang1chou4)
P1300471.JPG
【ところ:恵新西街/ねだん:22元】

安徽料理でよく食べられている料理と言えば、発酵食品を使った料理。
その一つが臭豆腐だ。

臭豆腐は湖南、江南など南方で食べられているが、
ウィキペディアによればもともとは湖南省が発祥らしい。

大きく分けると黒いのと茶色いのがあって、
どうやら黒いのが湖南省のもの、茶色いのが江南でよく食べられているものみたい。
仕上がりの色の違いは漬け汁の違いということのよう。
このお店で言う「双臭」は、
この二種類の臭豆腐を揚げて盛り合わせにしたものだ。

黒いのと、

P1300472.JPG

茶色いの。

P1300473.JPG

黒いほうは醤油ダレ、
茶色いほうは辛いタレをつけて食べるのがこの店のスタイル。

P1300476.JPG

ちなみに安徽省九華山で見かけた現地の臭豆腐はこんなに真っ黒け。

P1270927.JPG

炭みたいに見えるけど、豆腐!

P1270928.JPG

これは蕪湖で食べた炸臭豆腐。

P1270706.JPG

黒いね!

これは九華山で食べた「毛豆腐(mao2dou4fu)」の炒めもの。

P1270988.JPG

料理になった状態だと分かりにくいけど、
きっと炒める前は白カビがほわほわと毛のように生えているんだろうな。

どれも美味でした!

お店によってはテーブルに乗ったとたんに匂いが漂い、
嫌いな人はそれだけで顔をしかめるなんてこともあるが、
この店の臭豆腐は臭みがそれほど強くなくて食べやすかった。
臭豆腐好きには物足りなかったと言えるかも。


▼これまでの「皖南水郷」関連記事
【皖南水郷】老鶏湯


▼お店情報
皖南水郷
朝陽区恵新西街5号院7号楼南側    
010-6442-0066
P1300455.JPG
<アクセス>
地下鉄5号線、10号線「恵新西街南口」のB出口を出て、
目の前にある道(恵新西街)を左(南)方向へ。
交差点を左折し、北土城東路を東方向に向かうと左手(道の北側)にあります。


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2011年09月27日

【鴻賓楼】回民菜(熱菜篇)

回族料理(温かい料理篇)
回民菜(熱菜篇)(hui2min2cai4(re4cai4pian1))
P1300201.JPGP1300206.JPG
P1300216.JPGP1300211.JPG
【ところ:展覧館路/ねだん:記事参照】

しばらく出張で北京を離れていて更新が途絶えてしまいました。
ごめんなさい!
だいぶ間が空いてしまいましたが、
鴻賓楼での食事会の続き、熱菜篇です。

***

さて、鴻賓楼に来たからにはやはり羊料理を頼まねば。
(お店の人からは北京ダックを勧められたけれど、この日はパス。
 ダックもおいしいらしいです)

まずは羊肉串を押さえて、と。

烤羊肉串(kao3 yang2rou4chuan4):8元
シシカバブ

P1300205.JPG

前の時も思ったけれど、
ここのはクミンシードやトウガラシが控えめだし下味が醤油風味で、
西域っぽさは抑え目だ。

醋溜木須(cu4liu1 mu4xu1):58元(中)
かき卵と羊肉の酢醤油炒め

P1300204.JPG

前回も思ったが、やはり酢の加減がとてもいい。
鼻につかず、でも酢の爽やかさは飛ばず、コクもある。
改めて、ここの醋溜木須は大変おいしいと思った。

沙鍋羊頭(sha1guo1 yang2tou2):88元(中)
羊頭肉の土鍋煮込みスープ

P1300216.JPG

前回はあまり意識しなかったのだが、
今回はニンニクがそれこそ半端なく入っていた。

P1300218.JPG

だから匂いもきつめだし、味もかなり濃いのだが、
でもやっぱり飲みだすと止まらない危険アイテムだ。

芫爆散丹(yuan2bao4 san3dan1):96元(中)
羊センマイと香菜の塩コショウ炒め

P1300206.JPG

かなり胡椒がたっぷり入った濃い目の味付け。
化学調味料も結構入っていて、
中には途中で食べるのをやめてしまったという方もいらしたようだ。
今回は特に化学調味料を入れないでと言わなかったのだが、
やはりサボらずお願いすればよかった。
老舗だからと安心しすぎてしまった。

なのだけれど、実は私はおいしくいただいていたのだった。
やはり長年化学調味料に汚染され続けた舌はちょっとやそっとでは戻らないらしい。

紅[火悶]羊排(hong2men4 yang2pai2):98元(中)
羊肉スペアリブの醤油煮込み

P1300201.JPG

牛テールの煮込みとあまり変わらない見た目だが、
こちらは紅[火悶](hong2men4)。
紅焼よりもっと時間をかけてとろ火でじっくり煮込んであるのだろうか。
そのせいか骨からスルッと肉が離れるくらいにとろとろ。

羊料理はここまで。
いやはや、羊ばかりどっさり頼んでしまった。

続いて牛料理。
牛料理は前回も食べたこの2品。

紅焼蹄筋(hong2shao1 ti2jin1):58元(中)
牛のアキレス腱の醤油煮込み

P1300213.JPG

紅焼牛尾(hong2shao1 niu2wei3):165元(中)
牛テールの醤油煮込み

P1300210.JPG

ああ、上から下まで肉ばかり。
しかも色合いも味付けも似たようなものばかりになってしまったなあ。

野菜ものは、前回食べておいしかったこれ。

時蔬全素(shi2shu1 quan2su4):52元(中)
季節の野菜炒め

P1300214.JPG

それから栗と白菜を使ったこの料理。

栗子扒白菜(li4zi pa2 bai2cai4):28元(中)
栗と白菜の炒めもの

P1300211.JPG

おだやかな味付けでほっとする味。
他の料理がかなり濃い口の味付けのものばかりだったので、
オアシス的な存在になったかも。

実は鴻賓楼には独魚腐(du2yu2fu3)という魚のすり身を使った名物料理があるのだが、
この料理は前日に予約が必要とのことで頼めなかった。
うー、確認不足。

それにいくら名物料理とはいえ、
あまりにも肉!肉!肉ばかりの食卓になってしまった。
またしても反省である。


▼これまでの「鴻賓楼」関連記事
【鴻賓楼】京城清真餐飲第一楼
【鴻賓楼】紅焼牛尾
【鴻賓楼】砂鍋羊頭
【鴻賓楼】回民菜(涼菜篇)


▼お店情報
鴻賓楼
西城区展覧館路11号     
010-6899-4560
P1290982.JPG
<アクセス>
北京展覧館から南に伸びる展覧館路と百万荘大街との交差点の南西角にあります。
地下鉄2号線「阜成門」駅から489番のバスで「百万荘大街東口」で下車が便利です。


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2011年09月19日

【紅爐】北京菜

北京料理
北京菜(Bei3jing1cai4)
P1300342.JPGP1300345.JPG
P1300347.JPGP1300352.JPG
【ところ:三里屯/ねだん:記事参照】

いきなりヨーグルトからスタートした食事。
記事のほうもデザートからで順序が逆になってしまった。
遅ればせながら、この日頼んだ料理のご紹介をば。

家鍋焼鮮帯魚(jia1guo1shao1 xian1 dai4yu2):46元
タチウオの家庭風鍋煮込み

P1300342.JPG

北京のちょっと豪華な家庭料理。
軽く粉をはたいて揚げたタチウオを濃い目のしょうゆ味で煮たものだ。

他の店で食べると打ち粉が厚めなのか結構油っぽいのだが、
これは比較的さっぱりめ。

小骨が多くて食べにくく、
見た目より量を食べた気がしないのがこの料理の難点なのだが、
その点このお店のは骨からの肉離れがよくてすんなり食べられてよかった。

干炸小丸子(gan1zha2 xiao3wan2zi):25元
肉団子の素揚げ

P1300345.JPG

小さめでかわいらしい肉団子。
食感もやわらかめで、ゴツゴツした無骨さはあまり感じられない。

P1300346.JPG

椒塩とニンニクのきいた味噌がついてくるが、
そのまま食べても十分いける。
でもオススメの食べ方は、タチウオの煮汁につけること!

胡同四大缸(hu2tong si4da4gang1):30元
おつまみ四種盛り合わせ

P1300347.JPG

小さな甕に入った4種類の料理の盛り合わせ。

P1300357.JPG

ミニミニ甕には「福」の文字。

P1300348.JPG

右上から時計回りに、
豚ばら肉の煮物、苤蘭(?)、タケノコの漬け唐辛子和え、そば(?)の和えもの。

P1300349.JPG

添えられているのは、
丸っこいのが炸咯吱盒(zha2ge1zhihe2)。
(・・・・・・と言っていた気がする)
原材料は緑豆と大豆の粉だとか。
炸咯吱は食べたことがあるけど、これは初めて。
パリパリ、カリカリのスナック菓子みたい。

▼「炸咯吱」についてはこちらから。
【爆肚馮 金生隆】炸咯吱

シート状のものは山東煎餅のような紙みたいに薄い煎餅。
これで包んで食べろ、ということらしい。

P1300359.JPG

食べる時に作業を伴うので場が盛り上がるし、
かわいらしい小さな甕に入っていてテーブルのいいアクセントにはなるのだが、
なんだかちょっとやりすぎ感あり。

この形で料理を出したいというコンセプトが先にあって、
甕に何を入れるかは後から考えたような印象を受けた。
名物料理を作りたいという意図ありきで、無理やりな感じもしないでもない。
それにどの料理も別に北京らしいということでもないような?
次からはもう頼まないと思う。

菠菜竹笋烤魚湯(bo1cai4 zhu2sun3 kao3yu2 tang1):26元
ホウレンソウ・タケノコ・小魚入りのスープ

P1300352.JPG

北京らしくないと言えばこれもちっとも北京らしくないのだが、
彩りに惹かれて頼んだスープ。

P1300358.JPG

魚の風味がなつかしかったけど、これも一度でいいかな。

爆炒絲瓜尖(bao4chao3 si1guajian1):30元
ヘチマのつる先の炒めもの

P1300362.JPG

またしてもちっとも北京っぽくなくてすみません。
これは、他の料理を食べ進めながら
やっぱり何か野菜が食べたくて追加した料理。

少し油が多かったけれど、
シャキッと歯ごたえを残した絶妙の炒め加減がよかった。
先を争うようにしてガツガツ食べてしまった。

あれ?
北京菜と銘打っているお店に来た割には、
あんまり北京っぽい食卓じゃないなあ。

でも最後に食べた麺は結構北京っぽかったと思う。
ということで、次回はその麺をご紹介します。


▼これまでの「紅爐」関連記事
【紅爐北京菜】自制小壇酸奶


▼お店情報
紅爐
朝陽区三里屯南路6号楼
010-6595-9872
P1300333.JPG
<アクセス>
三里屯のユニクロのある交差点を南側にちょっと下ったところ、
「北京機電院股份公司」と書かれた白い建物に入っています。
P1300332.JPG
「北京機電院股份公司」入口のすぐ左隣です。


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「食」の中国語
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代表的な料理の「レシピ」も付いてます。
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北京で「満福」 普通がおいしい。本場の中華!
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出版社:東洋書店
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私の「北京で満腹」、もとい、「北京で満福」な日々から生まれた
北京のおいしい食べ物と食文化を綴った本です。
超カンタン「食べる」中国語講座と、
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2011年09月03日

【通楽飯館】螞蟻上樹

挽肉と春雨のピリ辛炒め
螞蟻上樹(ma3yi3 shang4shu4)
P1300046.JPG
【ところ:東直門/ねだん:?】

挽肉と春雨をトウガラシたっぷりの辛い味付けで炒めた料理。
日本人には、麻婆春雨と言ったほうがピンと来るかも。
(日本の麻婆春雨は辛さがだいぶマイルドだけど)

その麻婆春雨にどうして
「螞蟻上樹(ma3yi3 shang4shu4)=蟻が木に登る」
なんていう珍妙な名前がついているかというと・・・・・・

炒めた挽肉が春雨にからむ様子が、
蟻が木に登る姿に似ているから。

って、似てますかーっ!?

P1300047.JPG
(いつもより高く登っております)

それはともかく、時々無性に食べたくなるのです、この料理。
お店によって汁気が多かったり少なかったり、
辛さが激烈だったりマイルドだったり、
化学調味料バンバン入ってて即席めんスープみたいな味がしたりと、
(↑たまに食べるならこれはこれで旨いのです。無化調派になりきれない私・・・・・・)
いろいろ変形するのだけれど、
白ご飯を呼ぶという点はどこも共通。

湖南料理レストランでよく出てくる料理なので、
(もともと湖南料理なのかな?)
鉢に入った長粒米と一緒に食べるともうたまらない。

もっとも、通楽飯館と言えば「麻小(ma2xiao3)=麻辣小龍蝦」ってことで
ザリとの格闘に気力も胃袋も消耗してしまい、
とても米まで行く余裕はなかったが。

P1300048.JPG
(この日のザリは1匹10元の大物だー)

ほかにもいろいろがっついたのであった。

P1300042.JPG
(涼粉。緑豆やジャガイモのでんぷんで出来たごんぶと板春雨)

P1300043.JPG
(田螺。他の料理がドンドコ出てしまうとこれをチマチマやる余裕がなくなる。
 いっぱい残してゴメンヨ)

P1300051.JPG
(イシモチの唐揚げ。頭に石が入ってるのが当たり←ウソ、全部当たり)

P1300052.JPG
(刻んだ塩漬けトウガラシ入りのスクランブルエッグ。辛くなーい)

P1300044.JPG
(板筋の煮込み。キノコじゃないよ)

しかしこの日、
巨大ザリもかすんでしまうような出来事がこの後起こったのだった。

宴もたけなわという頃、突然隣の席でケンカ発生。
怒号が飛び交ったかと思うや、
食器やビール瓶が落ちて割れる音がし、
殴りかかる、蹴りかかろうとする、食器を投げつける、とエスカレート。
そのうち同席していた子供が大声で泣き出し、店内は騒然とした。

ケンカは日常茶飯事と始めのうちは高をくくっていた私も、
片方が割れたビンを手にケンカ相手を追いかけ始めたのを見て、
さすがに血の気が引いた。
あわや刃傷沙汰?と思ってしまったくらい。

やがてケンカの当事者、仲裁に入ろうとする人、野次馬などが団子のように一体となり、
「ケンカ隊」は店外へ。
しばらくしてもみ合っていたようだったが、そのうち落ち着いた。

ケンカ騒ぎの余韻もぼちぼち消えて、
いつも通りのレストランの雰囲気が戻ってきた頃、
私たちの同席者がポソッと小声で言った。

「どっちがお勘定を持つかでケンカしたらしいですよ」

あの大立ち回りの理由がそれ?

まあ、こっちらしいといえば、らしいかも。
ザリさんもビックリ!のケンカの理由だった。

P1300050.JPG


▼これまでの「通楽飯館」関連記事
【通楽飯館】麻辣小龍蝦


▼お店情報
通楽飯館(東直門二店)
東城区東直門大街10号楼−3号
010-8407-1481/8661-6088
P1290696.JPG
<アクセス>
東直門から東直門大街を西へ向かうと、道の南側にあります。
3〜4分くらいで着きます。

*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。


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2011年08月27日

【鴻賓楼】京城清真餐飲第一楼

北京一のムスリム料理レストラン
京城清真餐飲第一楼(jing1cheng2 qing1zhen1 can1yin3 di4yi1lou2)
P1290996.JPGP1290989.JPG
P1290992.JPGP1290998.JPG
【ところ:展覧館路/ねだん:記事参照】

鴻賓楼は1853年(清朝咸豊三年)創業の老舗で、
北京随一の「清真(qing1zhen1)=ムスリム向けの、ハラル」料理レストランとして名高い。

P1290982.JPG

もともとは天津で営業していたが、
1955年に北京に移り西単に店を構えた。
その後1998年に
西単の区画整理に伴って展覧館路に移転し、今に至っている。

多くの文人、著名人に愛され、
「京城清真餐飲第一楼」と称えられている名店だ。

P1290985.JPG
(店内の様子。これは2階ホール席)

そんな有名な店で、しかも通勤途中に毎日通りかかるというのに、
今まで行ったことがなかった。
先日、ある中国の方に連れて行ってもらったら、
なんだかしみじみとおいしくて目から鱗が落ちた。

この日の注文はお任せ。
おいしいものをいくつか見繕ってもらった。

素鶏(su4ji1):18元
鶏肉もどき(豆腐を使った前菜)

P1290988.JPG

押し豆腐を使って鶏肉に似せた前菜。
味は鶏に似ているわけではなくて、豆腐。

万年青(wan4nian2qing1):15元
脱水乾燥した青菜の和えもの

P1290986.JPG

万年青と言えば観葉植物のおもとのことだが、
和えものに使う万年青はそれとは別物。
どうやら菜心やホウレンソウなどを脱水乾燥加工したもののことを言うらしい。

なるほど、食べた時に感じるちょっとした日向臭さやぬめりは、
一度脱水乾燥させたからなんだ・・・・・・

生の野菜をゆでて和えたものよりコクが感じられて
なかなか味わい深い前菜だ。

烤羊肉串(kao3 yang2rou4chuan4):8元
羊肉の串焼き

P1290997.JPG

シシカバブというとウィグル風のものを思い浮かべるが、
回族料理にもあるんだな。
クミンやトウガラシが控えめで、
醤油系のタレに漬け込んだらしく羊肉にしっかりした味がついているのが特徴?
これはこれで美味。

醋溜木須(cu4liu1 mu4xu1):38元(小)
かき卵と羊肉の炒めもの

P1290992.JPG

北容酒楼で食べたものは豚肉だったが(よね?)、
ここはムスリム料理の店なので羊肉。

北容酒楼のものもとてもおいしいと思ったのだが、
こちらの店のほうが格段においしかった。
丁寧に作ってあって、味付けが上品。
お酢の風味だけが前面に立つのではなく、
お酢が全体の味付けとやわらかくなじんでいて調和がとれている。
大変完成度の高い一品。
油っぽくさもなくて食べやすい。

紅焼蹄筋(hong2shao1 ti2jin1):38元
牛(羊?)のアキレス腱の醤油煮込み

P1290998.JPG

つるつる、ぷるぷる。
アキレス腱を食べると思うとナンだけど、コラーゲン摂取と思えば箸も進む?
いえいえ、そんなこと考えなくてもつるぷる食感がいいので普通に食べられます。

時蔬全素(shi2shu1 quan2su4):32元(小)
季節の野菜炒め

P1290989.JPG

セロリ、スナップエンドウ、百合根、赤パプリカと、
ゴマをまぶしたカシューナッツを一緒に炒めたもの。
さっぱりしていて大変おいしかった。

蘿蔔酥餅(luo2bo su1bing3):2元
細切り大根パイ

P1300003.JPG

おいしかったが、ちょっと大ざっぱだったかな?
上海料理系のお店のもののほうが繊細な作りで、
サクサクの外皮としっとりした細切り大根との対比が鮮やか。

P1300005.JPG
(中身はこんな)

羊肉西葫蘆鍋貼(yang2rou4 xi1hu2lu guo1tie1):20元
羊肉と西葫蘆の焼き餃子

P1300002.JPG

羊肉と西葫蘆の組み合わせは初めてかも。
お味は普通。

P1300006.JPG
(歯型つき写真で失礼!)

ここまででも十分おいしかったのだけれど、
ほかに食べたスター級メニューがおいしかったこと!
それはまた次回改めて。


▼お店情報
鴻賓楼
西城区展覧館路11号     
010-6899-4560
P1290982.JPG
<アクセス>
北京展覧館から南に伸びる展覧館路と百万荘大街との交差点の南西角にあります。
地下鉄2号線「阜成門」駅から489番のバスで「百万荘大街東口」で下車が便利です。


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2011年08月23日

【ayazi的家】蓮子

蓮の実
蓮子(lian2zi)
P1300072.JPG
【ところ:−/ねだん:花托3個で10元】

蓮の花托をもらった。
中国語では「蓮蓬(liang2peng2)」と言う。

P1300079.JPG

道端で売られているのをよく目にしていて
「食べるんだろうな」と漠然と思っていたが、
自分で食べてみるのはこれが初めてだ。

P1300071.JPG

食べるのは花托の中に埋もれている蓮の実。
乾燥したものをスープやデザートに使っているのは食べたことがあるが、
生食はしたことがなかった。

花托から蓮の実を取り出す。
花托はふにふにとやわらかく、ザボンの皮の内側みたいな感じ。
指に少し力を入れるとすぐに裂ける。

P1300074.JPG

花托を裂かずに実だけをきれいに抜き取るのが上級者だとか。
奥が最初の時。
手前が上級者を目指してがんばってみたもの。

P1300126.JPG

生の蓮の実は先がピュッととんがっていて、
ちょうどドングリのような形をしている。
外側の皮に爪を入れて剥くと、中から白い実が出てくる。
これを食べる。

P1300075.JPG

剥くのがへたくそで割れてしまった。
で、リベンジ!

P1300124.JPG

お味はというと・・・・・・
生のトウモロコシ?
生の栗?

穀物や木の実のこっくり感がほんのわずかに感じられて、
そしてほんのり甘い。
でも、最後に苦みが残る。

だからそんなに数は食べられない。
それに食べ過ぎるとお腹を下すらしい。

お茶請けに、ちょぼり、ちょぼりと。

P1300078.JPG

こんな楽しみ方がいいのかも。


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2011年08月19日

【前門鮮魚口老字号美食街】鮮魚秀

お魚コレクション
鮮魚秀(xian1yu2xiu4)
P1290877.JPGP1290875.JPG
P1290881.JPGP1290882.JPG
【ところ:前門/ねだん:−】

食事の予定があって前門に行った。
約束の時間まで少し余裕があったので、
大柵欄(の反対側)にできた「前門鮮魚口老字号美食街」をひやかしに行ってみた。

P1290856.JPG

ここはもともと老舗の集まる味わい深い繁華街。
それが再開発されてグルメストリートとして復活した。
口コミサイトを見ると、
「まだテナントが入ってない」
「並ぶ」
「高い」
「観光客狙い」
などあまり評判がよろしくない。

でもまあ、まさに観光客が天安門・前門観光ついでに寄るにはいいかも。
便宜坊、炸糕辛、烤肉季、鍋貼王、天興居、永豊莜麺、永豊爆肚などがあるので、
北京っぽいものを一通り味見するには便利そうだ。

P1290858.JPG

便宜坊
P1290860.JPG

ダックがお出迎え。

呉裕泰内府菜
P1290859.JPG

烤肉季
P1290864.JPG

快板のおっちゃんが呼び込み。

金糕張
P1290863.JPG

鍋貼王
P1290865.JPG

天興居
P1290866.JPG

通三益
P1290867.JPG

錦芳
P1290868.JPG

力力
P1290869.JPG

天源醤園
P1290870.JPG

永豊莜麺
P1290871.JPG

こっちの呼び込みはこんな評書の人みたい?
(永豊爆肚は撮り忘れた!)

炸糕辛
P1290873.JPG

お味のほうはさすがに食事前だったので食べるわけにはいかず、不明。
また改めて。

そのかわり鮮魚口ならでは(?)のあるものを堪能してきたので、
一足お先にそちらをお楽しみあれ。

名づけて、鮮魚口のお魚コレクション。

まずは排水溝の蓋。

P1290877.JPG

鮮魚です。

そしてマンホールの蓋あれこれ。

これは何か不明。
P1290874.JPG

「雨」
P1290875.JPG

これは雨水だよね。

「消」
P1290876.JPG

消防用の、何?

「気」
P1290878.JPG

ガス、すね。

「弱」
P1290879.JPG

弱電?

「排」
P1290880.JPG

下水、かな。

「表」
P1290881.JPG

???

「閘」
P1290882.JPG

水門?なんで??

それにしても、魚の向きと字の向きがバラバラ。
「統一されてないと美しくない!」とこだわり、イラつくのが日本人。
「別に分かればいいじゃないの」と気にしないのが中国人。
すごく象徴的で笑ってしまった。

とまあこんな具合に結構楽しんだ前門鮮魚口のお魚コレクションチェック。
お味のチェックは果たしていつになることか・・・・・・


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2011年08月02日

【皇家冰窖小院】冰窖餐廳私家菜

氷室レストランのオリジナル料理
冰窖餐廳私家菜(bing1jiao4 can1ting1 si1jia1cai4)
P1290750.JPGP1290384.JPG
P1290753.JPGP1290395.JPG
【ところ:景山公園/ねだん:記事参照】

ある週末、
故宮の中で故宮のバーチャルリアリティ映像を観る機会を得た。

鑑賞したのは、故宮博物院と凸版印刷が共同で取り組んでいる
「故宮VR《紫禁城・天子の宮殿》」。

▼バーチャルリアリティ故宮についてはこちらをどうぞ。
「故宮VR《紫禁城・天子の宮殿》」

会場はずばり、故宮内にある故宮文化資産デジタル化応用研究所。
専用シアターの大画面でVR映像を楽しんだ。

今回上映したのは、
「第二部『三大殿』」と第四部『倦勤斎』」の二作。
特に一般公開されていない倦勤斎のVR映像が圧巻だった。

故宮の中で故宮のバーチャルリアリティ映像を見るなんて、すごい贅沢!
この時はシアターでの鑑賞だったけど、
実際に自分で操作してバーチャル故宮の中をウロウロできたら
楽しかっただろうなあ。
いやはや、なんとも得がたい経験だった。

VR映像鑑賞の後は、故宮の近く、
景山公園の裏手にある皇室の氷室跡を使って作られたレストランへ。

かなり分かりにくいところにあるので行き方を簡単に説明すると・・・・・・

目指すは景山公園の西北角、
景山西街と景山後街とが交わるところ。
ここから北に向かって胡同が伸びている。

P1290741.JPG

これがレストランのある恭儉胡同。
この胡同を北に向かう。

(胡同を入ってすぐのところにある小さな売店も注目ポイント!)
P1290742.JPG

(店の中にこんな大木が!!)
P1290744.JPG
(ホンモノです)

売店の前を通り過ぎ、ちょっと右にカーブして

P1290745.JPG

さらに左にカーブしながら道なりにしばらく進み、

P1290746.JPG

什刹海小学を過ぎると

P1290747.JPG

左手(西側)に店名を書いた灯籠が見えてくる。

P1290748.JPG

ここを左に入ったところがお店の入口だ。

P1290369.JPG

さて、氷室を再利用したレストランと聞いていたので
店に入ったらすぐ氷室なのかと思っていたが、そんなことはなかった。
扉の向こうはどうやら以前は中庭だった場所で、
ここを屋内に改造してメインのレストランスペースとして使っている。

P1290370.JPG

氷室はその奥の一段下がったところにある。
ここが氷室の入口。

P1290372.JPG

階段を下りて行くと・・・・・・

P1290373.JPG
(結構深い)

その奥が氷室だ。

P1290375.JPG

氷室に入ると確かにひんやり。
夏でも18〜20度くらいなんだとか。
でもかなりかび臭くて、
ここで食事はあり得ないという感じだった。
氷室の中で食事が出来ると思って期待してくるとちょっと肩透かしかもしれない。

いや、頑張ってここで食事をしている人もいたにはいたんだが、
このかび臭さの中ではどう考えても無理。
(扉を入ってすぐのレストランスペースでも氷室に近い席だと
 かなりかび臭さが気になります。
 なるべく遠い席がオススメ)

さて、料理のほうは、
宮廷料理というわけでも北京料理というわけでもなく、
このレストランが独自に工夫したオリジナル料理。
全体的にとても丁寧に作られたやさしい味で、
日本人には割合受け入れやすそうな感じだった。

冰窖鶏条(bing1jiao4 ji1tiao2):26元
鶏肉の前菜

P1290378.JPG

鶏肉をスティック状に切った前菜。
ニンニク醤油のようなタレをつけていただく。
さっぱりしているように見えて、実は意外と脂っこかった。
ニンニク醤油の助けが必要。

P1290383.JPG

私家清水豆腐(si1jia1 qing1shui3 dou4fu):18元
豆腐の前菜

P1290390.JPG

透明スープに入った豆腐の前菜。
あったかいかと思いきや冷えていた。
(あれ?冷たいかと思いきやあったかかったんだっけ?)
とあやふやなことからも分かるようになんだか印象の薄い味だった。

撈汁児蚕豆(lao1zhi1r can2dou4):22元
ソラマメのゆで浸し

P1290387.JPG

「ん?なんか不思議な味がするぞ」
と思っただけでもう一度味見しないままに終わってしまった。
ただ、ソラマメはこんな風にいじらないほうがおいしいな、
と思ったことだけ覚えている。

炒豆腐脳(chao3 dou4funao3):28元
豆腐のうま煮

P1290750.JPG

これはすごく日本の中華料理店にありそうな豆腐の旨煮で、ホッとする味。
「炒」とついているのはなんでかな?
炒肝や炒紅果みたいに
満族の言葉では「炒」が「煮る」も含めた調理法の意味だから、
というのが理由だろうか。

蝦醤豆角絲巻鴨餅(xia1jiang4 dou4jiao3si1 juan3 ya1bing3):38元
インゲンの蝦味噌炒め・クレープ添え

P1290385.JPG

細切りにしたインゲンやサヤエンドウを蝦味噌で炒めた料理は結構見かけるが、
それを鴨餅(北京ダックを包む皮)で包んで食べるのは初めて。

P1290389.JPG

とてもおいしい。

南煎丸子(nan2jian1 wan2zi):48元
肉団子の醤油煮こみ(中華風煮込みハンバーグ)

P1290384.JPG

もともとは直隷総督の官府で供されていた料理だそうだ。
丸子と言いつつ平べったい形をしているのには由来があって、
言い伝えによると、袁世凱が直隷総督だった時に
宴席で「袁(yuan2)」に通じる「圓(yuan2)」、つまり丸い形を避けるために
わざわざ平べったい碁石のような形に変えたんだとか。

牛街の洪記小吃店の南煎丸子はもとの丸い形のままだけれど、
このお店のは袁世凱の言い伝え通りの平べったい形。
丸子ものは最初に揚げることが多いが、
この南煎丸子の場合は「煎(jian1)=焼く」からも分かる通り焼いてある。
それをさらに醤油ベースのタレでさっと煮込む。
ん?てことはこれ、煮込みハンバーグみたいなもの?

醤油鶏(jiang4you2ji1):58元
鶏肉の照り焼き風

P1290753.JPG

メニュー名は「醤油鶏(日本前首相中曽根)」。

P1290371.JPG

中曽根元首相が訪中した時に食べて絶賛したってことだろうか。

味はまさに懐かしさ満点の照り焼き風。
日本人の口に合うこと請け合い!
おもわず白いご飯をもらってしまった。

麻辣仔鶏(ma2la4 zi3ji1):48元
ひな鳥のピリカラ炒め

P1290380.JPG

こちらはメニュー名にケ小平主席の名が。
やっぱり好物だったってことかなあ。

かなり脂ギッシュだけど、ピリカラでおいしい。
辛さとビリビリ刺激はごくごく控えめ。

香腸炒甜豆(xiang1chang2 chao3 tian2dou4):58元
腸詰とスナップエンドウの炒めもの

P1290392.JPG

腸詰は甘いタイプ。
それさえOKならおいしくいただけると思う。
スナップエンドウ、炒めるとプリプリしてておいしい。

海米油菜葉(hai3mi3 you2cai4ye4):32元
干しエビとチンゲンサイの炒めもの

P1290391.JPG

割合あっさり。

杏仁豆腐(xing4ren2 dou4fu):8元
杏仁豆腐

P1290395.JPG

杏仁豆腐のほかにはサンザシゼリーがちょろり。
シロップはごくごく薄味。
すごくシンプルだけど、そのシンプルさがかえって新鮮。

杏仁豆腐は北京の夏のデザートなのだけれど、
北京のレストランで杏仁豆腐を出すところは実はそんなに多くない。
だから私は杏仁豆腐は南のものだとずっと思いこんでいた。

このほか、特製の梅ジュース、
冰窖秘制烏梅汁(bing1jiao4 mi4zhi4 wu1mei2zhi1)も名物のようだ。
ピッチャーで頼むと60元。

という感じの氷室レストラン。
料理の値段は若干高めという印象だったが、
清朝ゆかりのレストランというイメージからすると割合お手ごろ価格なのでは?
氷室見学も兼ねて、一度は行ってみてもいいお店だ。


▼お店情報
皇家冰窖小院
西城区恭儉胡同5巷5号
010-5166-3328
P1290369.JPG
<アクセス>
景山公園の北西角から北に伸びる恭儉胡同を入り、
道なりにしばらく進んでいくと左手(西側)にあります。
店名を書いた灯籠が目印です。


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2011年07月28日

【牛街洪記小吃店】回民菜

回族料理
回民菜(hui2min2cai4)
P1280997.JPGP1290007.JPG
P1290004.JPGP1290001.JPG
【ところ:牛街/ねだん:記事参照】

牛街の大通りにある牛街洪記小吃店。
いつもは外の窓口でテークアウトだけれど、
この日は店内でゆっくり食事をした。

ちょうどムスリムの皆さんの食事会がセッティングされていて、
イスラム街らしさ満点。

P1280995.JPG

北京でムスリムというと
自動的にウィグル族や新疆を想像する人も多いかもしれないが、
牛街のマジョリティーは回族。
料理もシシカバブやラグマンなどのウィグル料理ではなく、
回族の料理がメインだ。
回族料理というと普段あまりなじみがないように思うかもしれないが、
実は北京の伝統料理、特に小吃のうち
回族料理起源のものがかなりの割合を占めていて、
だから北京の老舗には「清真(ハラル)」のところが多い。

さて、この日注文した料理は以下の通り。

麻豆腐(ma2dou4fu):12元
緑豆おからの羊油炒め

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白水羊頭(bai2shui3 yang2tou2):18元
ゆでた羊頭肉のスライス

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この丸いのは、もしや、もしや・・・・・・お目目?
かなり羊臭いので、羊肉が苦手な人には厳しいかも。

糖拌西紅柿(tang2ban4 xi1hong2shi4):8元
トマトの砂糖がけ

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もはや普通になってしまってなんとも思わない砂糖がけトマト。

爆糊(bao4hu2):68元
羊肉の香菜炒め

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糊は煳(hu2)=焦げる。
羊肉を焦げるまで時間をかけて炒めて香ばしさを出したもの。
私はこの日がお初。

它似蜜(ta1si4mi4):36元
タスミ(牛肉の甘醤油炒め)

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この日は牛肉だったけれど、普通は羊肉で作ることが多い。
かなり強烈に甘いのだが不思議と平気。

清朝宮廷料理で、西太后に愛されたとされている。
もともとの名前は「蜜汁羊肉」だったが、
西太后に供したところ西太后がたいそう気に入ったので、
宦官が「名前をつけてください」と頼んだところ
「它似蜜じゃ!」
と鶴の一声があったためこの名になったとか。
(しかしこのパターンの多いこと!)

芝麻羊肉(zhi1ma2 yang2rou4):36元
羊肉のゴマ風味揚げ

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これも代表的な羊肉料理。
ビールの友。

南煎丸子(nan2jian1 wan2zi):32元
牛肉団子の醤油煮こみ

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魯菜とも南方の料理とも言われているみたい。
ここのはまん丸肉団子だったが、
丸子と言いつつ平べったいタイプのものも多い。
その由来についてはまた別の機会に。

荷蘭豆炒木耳(he2lan2dou chao3 mu4er3):18元
サヤエンドウとキクラゲの炒めもの

P1290003.JPG

私は実は結構サヤエンドウが好きである。
特に炒めたの。

香末菜(xiang1gu1 you2cai4):22元
シイタケとチンゲンサイの炒めもの

P1280998.JPG

定番の野菜料理だけど、すごく久し振りに食べた。
今回は同席した方からこれをぜひ食べたいという声があって注文。
自分ではあまり頼まない料理だけど、
たまに食べると無難においしい料理だなと再認識する。
大勢の食卓にはこういう無難な野菜ものが入るといいのかもしれない。

疙瘩湯(ge1datang1):10元
中華風すいとん

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目ぼしいスープものがなかったので、
少しお腹にたまるとは思いつつもこれを注文。
好評でした。

今回は小吃(特に甘いもの)をたくさん頼みたかったので
お肉料理などは少なめに注文したつもり。
と言いつつ、結構頼んでるな・・・・・・
欲張って頼んだこの日の主役の小吃についてはまた次回。


▼これまでの「牛街洪記小吃店」関連記事
【牛街洪記小吃店】豌豆黄
【牛街洪記小吃店】豆麺糕(驢打滾)


▼お店情報
牛街洪記小吃店(牛街新店)
宣武区牛街12号
010-6355-0735
P1280691.JPG
<アクセス>
地下鉄4号線「菜市口」駅D出口を出て、右安門内大街を西方向へ。
牛街の大通りにぶつかったら左折して南方向へ歩き、
郵便局を越えてちょっと行ったところにあります。
道の東側(左手)です。


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2011年06月10日

【潤田農園】走進有機農場

有機農場に行ってみた
走進有機農場(zou3jin4 you3ji1 nong2chang3)
P1290050.JPGP1290052.JPG
P1290100.JPGP1290105.JPG
【ところ:昌平区小湯山/ねだん:−】

有機野菜しゃぶしゃぶを食べた潤田農園は
燕沙橋から京承高速経由で40分ほどのところにある。

P1290046.JPG

潤田農園を経営しているのは
賽音(サイイン)さんと巴図烏拉(バトウラ)さんのご夫妻。
お二人ともモンゴル族だ。
賽音さんは日本に留学し働いたことがあり、日本語が堪能。
巴図烏拉さんも日本語検定1級を持っていて
日本語での交流には問題ない。

当日は技術指導をしている信州大学名誉教授の酒井信一さんと
ジャパンバイオファーム監査役の竹田恭一さんが訪燕して
見学ツアー参加者を迎えてくださった。

P1290049.JPG
(左から)
竹田さん、酒井さん、サイインさん

まずは農園内の管理棟へ。
するとそこには、潤田農園で収穫された野菜がずらり。

P1290050.JPG

一気にテンションが上がる。
試食OKと聞かされてさらに興奮。

P1290051.JPG

まず目を引いたのがこれ。

小西紅柿(xiao3xi1hong2shi4):ミニトマト
P1290052.JPG

つややかではちきれそう。
皮がしっかり固くて、
その皮を噛み切るとプチュンと甘酸っぱい果肉が口の中に飛び出してくる。

◆代表的な料理◆
こちらではフルーツ扱い。
料理にはあまり使われない。
・水果拼盤(shui3guo3 pin1pan2):フルーツ盛り合わせ
にフルーツのふりして登場するくらいかな。

芹菜(qin2cai4):セロリ
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これはたぶん芹菜のほう。
西芹(xi1qin2)も同じくセロリなんだけど、
これよりもっと茎が幅広くいタイプのものを指すように思う。
それにしても、このセロリの元気そうなこと!

◆代表的な料理◆
・[火倉]拌芹菜(qiang4ban4 qin2cai4):ゆでたセロリの和えもの
・芹菜腐竹(qin2cai4 fu3zhu2):セロリと中国湯葉の和えもの
・猪肉芹菜餃子(zhu1rou4 qin2cai4 jiao3zi):豚肉とセロリの餃子

そして蕪だよ!蕪!

蕪菁(wu2jing1):カブ
(または「蔓菁(man2jing1)」)

P1290054.JPG
(ただし、実際にこの名前で呼ばれているかどうかは買ったことないんで不明です)

北京で蕪初めて見た。
感涙。
(と思っていたのだけれど最近は三源里の市場で売ってるそうです)

◆代表的な料理◆
??

まだまだあるよ。

P1290055.JPG

青椒(qing1jiao1):ピーマン
P1290072.JPG

・・・・・・と思っていたのだが、
よくよく考えてみるとこれ、緑のパプリカかな?

大きくて肉厚、みずみずしい。

P1290057.JPG

果実のような甘みがあって、
ピーマン独特の青臭い野菜臭がない。
パプリカというと日本では赤と黄が主流で緑はあまり見かけないが、
ヨーロッパでは緑もとてもよく食べられているそうだ。

ピーマンとパプリカの区別は中国語でもよくついていないというか、
私みたいにピーマンとパプリカを混同している人も多いようで
緑のパプリカを中国語でなんと言うかはっきり分からない。
青椒(qing1jiao1)で大くくりにしている人もいるし、
ピーマンは青椒(qing1jiao1)で
パプリカは柿子椒(shi4zijiao1)、甜椒(tian2jiao1)、
もしくは灯籠椒(deng1long2jiao1)と呼び分けている人もいるみたい。

なんにしても、これはいわゆるピーマンではなさそう。
道理で子供たちが生でかじっていたわけだ。

ただ、パプリカであったとしても、
子供たちが畑からもいだものをそのままリンゴのように丸かじりし、
帰る間際にも
「もうないの?」
「もっと食べたい」
とねだる姿はかなり感動的だった。

◆代表的な料理◆
・青椒肉絲(qing1jiao1rou4si1):ピーマンと細切り豚肉の炒めもの
・地三鮮(di4san1xian1):ピーマン、ナス、ジャガイモの炒めもの
・炒三片(chao3 san1pian4):ピーマン、ジャガイモ、豚肉の炒めもの

油麦菜(you2mai4cai4):油麦菜
P1290056.JPG

クセのない葉物野菜。
生でも炒めてもおいしい。

◆代表的な料理◆
・麻醤油麦菜(ma2jiang4 you2mai4cai4):油麦菜のゴマダレがけ
(「麻醤鳳尾(ma2jiang4 feng4wei3)」とも言う。葉の形が鳳凰の尾に似てるから)
・清炒油麦菜(qing1chao3 you2mai4cai4):油麦菜の炒めもの
*他にもお鍋の具材としてよく使われる。

油菜(you2cai4):チンゲンサイ
P1290058.JPG

やー、元気だね!

北京あたりではこの名前で通っている。
青梗菜(qing1geng1cai4)と言っても通じないかも。


◆代表的な料理◆
・香末菜(xiang1gu1 you2cai4):シイタケとチンゲンサイの炒めもの

小白菜(xiao3bai2cai4):小白菜
P1290065.JPG

結球しない白菜。
日本ではパクチョイという名前で売られている模様。

◆代表的な料理◆
・蝦皮小白菜(xia1pi2 xiao3bai2cai4):干しエビと小白菜の炒めもの
*餃子や餡餅の具としてもよく使われます。

豇豆(jiang1dou4):ササゲ
P1290066.JPG

長豆(chang2dou4)とも呼ばれている。

◆代表的な料理◆
・涼拌豇豆(liang2ban4 jiang1dou4):ササゲの和えもの
・姜汁豇豆(jiang1zhi1 jiang1dou4):ササゲの生姜風味和え
・肉末豇豆(rou4mo4 jiang1dou4):挽肉とササゲの炒めもの
*肉絲(rou4si1)=細切り肉と一緒に炒めることも。

芥蘭(jie4lan2):ガイラン
P1290069.JPG

◆代表的な料理◆
・清炒芥蘭(qing1chao3 jie4lan2):ガイランの炒めもの

南瓜(nan2gua1):カボチャ
P1290070.JPG

このタイプの小さめのほっくりしたカボチャ、
北京ではあまり見かけない。
北京で売られているカボチャって、
煮てもふっくらした仕上がりにならないんだよな。
甘みも足りないし。
食感がいいので炒めものにはとてもいいけどね。

◆代表的な料理◆
・南瓜百合(nan2gua1 bai3he2):カボチャと百合根の甘煮
・南瓜餅(nan2gua1bing3):カボチャの揚げ餅

茄子(qie2zi):ナス
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これは長ナス。
丸いのもよく食べられている。

◆代表的な料理◆
・魚香茄子(yu2xiang1 qi2zi):ナスの魚香ソース炒め
・焼茄子(shao1qie2zi):ナスの炒めもの
・炸茄合(zha2 qie2he2):ナスの挽肉はさみ揚げ
・地三鮮(di4san1xian1):ナス、ピーマン、ジャガイモの揚げ炒め

白不老(bai2bu4lao3):インゲン
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サイインさんに
「これも扁豆(bian3dou4)とか四季豆(si4ji4dou4)って言うんですか?」
と聞いたら、この名前を教えてくれた。

◆代表的な料理◆
東北地方で煮込み料理に使われる。
干したものを煮込んでもおいしい。

地豆(di4dou4):インゲン
P1290151.JPG

普通のインゲンみたいに見えるけど、
「じゃあこれは?」
と聞いてみると
「地豆」
とのお答え。
うーん、でも地豆は落花生のことでは?

インゲンは種類によって名前が違うのか、
それとも地方によって呼び名が変わるのか。
一度整理してみよう。
今後の課題。

◆代表的な料理◆
・干[火扁]四季豆(gan1bian1 si4ji4dou4):インゲンの炒めもの
*四季豆のところは、
 扁豆や豆角になっていることもあります。

西葫蘆(xi1hu2lu):ペポカボチャの一種
P1290075.JPG

農園ではズッキーニと呼んでいたけど微妙に種類が違うと思う。
西葫蘆はズッキーニよりは大ぶりで太く、色が薄い。
それに実の凝縮感がなくてフカスカした感じ。
そのフカスカ感とポクッとした食感がこの野菜の魅力。

◆代表的な料理◆
・清炒西葫蘆(qing1chao3 xi1hu2lu):西葫蘆の炒めもの
・蝦皮西葫蘆(xia1pi2 xi1hu2lu):干しエビと西葫蘆の炒めもの
・糊餅(hu1bing3):西葫蘆の細切り入りお好み焼き

窩笋(wo1sun3):ウオスン(セルタス、茎チシャ、ステムレタス)
P1090173.jpg
(実物写真を撮るのを忘れてしまったので以前の写真から)

畑に生えている状態。

P1290115.JPG

畑に植わっているウオスンを初めて見た。
最初油麦菜かと思って近づいたら、ウオスンだった。

葉の部分は基本食べず(鍋の具にしたことはある)、
茎のところを皮をむいて食用にする。
シャキシャキとした食感が軽快でとてもおいしい野菜だ。

日本では「アスパラガスレタス」とも呼ばれているらしい。
一番分かりやすいのは干して漬け物にした「山くらげ」かな?

◆代表的な料理◆
・涼拌窩笋絲(liang2ban4 wo1sun3si1):細切りウオスンの和えもの
・清炒窩笋片(qing1chao3 wo1sun3pian4):薄切りウオスンの炒めもの
・鶏蛋炒窩笋(ji1dan4 chao3 wo1sun3):タマゴとウオスンの炒めもの
*軽く干してベーコンと一緒に炒めたものもおいしい。
*拍子木切りにしたものをお鍋の具にすることも。

尖椒(jiang1jiao1):尖椒
P1290076.JPG

ピーマンとシシトウとトウガラシを足して3で割ったような野菜。
当たると(外れると)辛い。

◆代表的な料理◆
・老虎菜(lao3hu3cai4):尖椒、香菜、キュウリの和えもの
・虎皮尖椒(hu3pi2 jian1jiao1):尖椒の炒めもの
(挽肉が入ることもある)
*トマト、牛肉などと一緒に餃子の具にしてもおいしい。

***

ひとしきり元気な野菜に感激した後は農場見学に出かけた。

潤田農園は総面積5ヘクタール。
1.8ヘクタールのリンゴ園と40棟のハウスがある。

P1290077.JPG

手前にあるのがリンゴ園。
リンゴの木は植えて2年。

P1290116.JPG

有機農法だと収穫を始めるまで8年かかるそう。
この農園でリンゴ狩ができるようになるまであと6年ってことか。

リンゴの木の間には大豆を植える計画だとか。

右手前のハウスにはヒヨコたちが元気に走り回っていた。
あと半年もすれば卵を産むようになるとのこと。

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北京のハウスはこんな風に三方を壁で囲われている。

P1290089.JPG

北側一面が壁。

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おそらく風除けとこの壁で太陽光を受けてハウス内をあたたかくするため。
暖気もあるね。

ここは苗を育てているハウス。

P1290085.JPG

北京の冬は寒いので、苗を電熱線であっためる。

P1290086.JPG

こんな風に電熱線がセットされている。

P1290087.JPG

最初の野菜ハウスはミニトマト。

P1290080.JPG

ブドウのように鈴なりになるミニトマト。

P1290083.JPG

トマトハウスの中はトマトの青臭い匂いでむせかえるよう。
ん〜いい匂い!!

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子供ちゃんたちに大人気だったピーマン(じゃなくて緑のパプリカ)。

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リンゴのように丸かじりしててちょっと感動。

植えたばかりのサツマイモ。

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秋には芋ほりツアーができるかな?

P1290094.JPG

さすがにこれをかじる子供ちゃんはいなかった。

ナスの花がとてもきれい。

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尖椒。

P1290097.JPG

トウガラシじゃないよ。

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こういうカボチャ、北京にないのよね。

カボチャの花。

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スイカ。

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爆発しません。

これ何?

P1290101.JPG

ブロッコリーでした!

***

土作りの現場も見せていただいた。

堆肥の材料にする大豆の茎(たぶん)。

P1290111.JPG

発酵中の堆肥。

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温度計の温度は・・・・・・

P1290105.JPG

40度!堆肥風呂が出来る?

まだまだ発酵中。

P1290108.JPG

このフォーク、父も使ってた!
懐かしい。

これがほぼ完成形の堆肥。

P1290109.JPG

近くに寄るとぽわ〜んとあったかい。
菌も元気に繁殖。

taihi.jpg

堆肥作りコーナーにあったナゾの筒。

P1290114.JPG

中をのぞくと・・・・・・

P1290112.JPG

真ん中に炭を投入して籾殻を燻す。
炭化させた籾殻が土壌アルカリ化に役立つのだそうだ。

堆肥作りを見学できたのは非常に面白かった。
小さい頃実家にはかなり広い畑があって、
堆肥も父が自分で作ったものをやっていたと記憶している。
(ウチの堆肥は家畜のうん○入りだったのでもっと臭かったけど)

土壌をアルカリ性にするといえば、
確か石灰も播いてたなあ。

遊び半分で土を耕したり収穫を手伝ったことはあったけど、
きちんと畑仕事を教わらないままだった。
もっといろいろ教わっておけばよかったな。

***

農場で収穫した野菜はもちろん買える。
みなさん家族でのご滞在なので山ほど購入されていたが、
私は一人暮らしだし、
しばらく家を留守にする予定があったので
買ってきたのはほんのちょっとだけ。

ミニトマト、緑パプリカ。
それから「たくさんお買い上げいただいたのでサービス」の蕪とインゲン。

P1290157.JPG

蕪をスライスしてそのままかじったら、
これが甘いのなんの!

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で、蕪刺。

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わさび醤油と
オリーブオイル+バルサミコ酢+黒コショウを用意してはみたものの、
実は何もつけずにそのまま食べるのが一番だった。
蕪らしい味と甘みがおいしくて、
シャクシャクとあっという間に平らげてしまった。

他の野菜はしばらく外食が続くので、
蒸篭で蒸して一気に消費。

P1290167.JPG
(蒸しすぎて凹)

こちらも蕪が一等賞。
インゲンがほこほこお豆の風味があって美味、
ミニトマトも甘みが増しておいしかった。

緑のパプリカは生食に軍配。
みずみずしさが際立った。

潤田農園の野菜は宅配プランを利用して購入が可能。
野菜の宅配については
こちらのともこさんのブログでとても詳細に紹介されているので、
引用させてもらっちゃお。
(写真はayazi撮影)

▼3キロセット

P1290154.JPG
3kgセット サンプル

季節に依るが、毎回3~5種類の野菜を宅配。
そのうち、2種類は自分で事前に選べる。
また、「嫌いな野菜」も伝えることができる。
*今は野菜の種類が多いので、種類は多めになるそうです。

1カ月:480元(4回)←1回当たり@120元
3カ月:1380元(13回)←106元
6カ月:2280元(26回)←88元
1年:3880元(52回)←75元

▼5キロセット

P1290155.JPG
5kgセット サンプル

季節に依るが、毎回5〜8種類の野菜を宅配。
そのうち、3種類は自分で事前に選べる。
また、「嫌いな野菜」も伝えることができる。

1カ月:780元(4回)←1回当たり195元
3カ月:2180元(13回)←168元
6カ月:3880元(26回)←150元
1年:6480元(52回)←124元


(引用ここまで)

***

今回はかなりの方が宅配の申込をしていたのだけれど、私は見送った。
普段から潤田農園さんの野菜を食べたいとは思うのだが、
家族がいないのと、
普段から外食が多いので消費しきれないと思ったからだ。

宅配は志のある農家を地域の人が支えていくシステムの一環。
それは分かってはいるのだけれど、
でもやっぱり小口で気軽に買えるような方法がないものだろうか。

それはともかく、
農園見学ツアーに行って以来、なんだかやたらと野菜が食べたくなった。
しかも、味のしっかりあるおいしい野菜を生でいきたい。

見学の際に講義をしてくださった信州大名誉教授の酒井さんが
「有機野菜100%にこだわる必要はない。
 気にするほうが健康に悪い。」
とおっしゃっていたのがとても印象的だったのだが、
そうは言っても有機野菜のほうが断然おいしいから困ったものだ。

有機じゃないのを気にせず食べることはできても、
おいしくないのを気にせず食べることは難しい。

おいしい野菜があるのを知ってしまったら、
おいしくない野菜を食べられなくなってしまうじゃないか。

農園見学に行ってよかったのか、どうなのか。
個人的にはちょっと罪作りなツアーだったなあ。


▼お店情報
潤田農園
北京市昌平区小湯山鎮西官庄村北
13810203516(賽音(サイイン)さん:日本語可)
010-8559-2109
<アクセス>
京承高速の白馬路(10号)出口から白馬路を西へ。
特殊警察学院を過ぎたらすぐ右折し、道なりに。
黄色く塗られた壁の間をくねくねと進み、
君知雨生態園の看板で左折。
君知雨生態園を通り過ぎたところにあるのが潤田農園です。
(燕沙橋から車で40分ほどで着きます)

<地図>
runtian_map.JPG
(クリックすると拡大します)


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2011年05月31日

【北京宮】再訪北京宮

北京宮、再び
再訪北京宮(zai4fang3 bei3jing1gong1)

P1280454.JPGP1280448.JPG
P1280446.JPGP1280449.JPG
【ところ:朝陽門内/ねだん:記事参照】

北海道からY先生訪燕。
ここ数年、
Y先生が北京にいらっしゃるとレストラン選びを任せていただいている。
いつもいくつか候補店をお知らせするのだが、
今回はY先生のほうからぜひにとリクエストされたお店があった。

なんと、北京宮である。
前回北京宮に行った時に、
高級路線と大衆路線との間でさまよっている煮え切らない感じが
どうにも消化不良でなんとも力の入らない記事を書いたのだが、
それを読んだY先生が
「その失楽感がいい」
とおっしゃったのだ。

▼前回の「北京宮」訪問記
【北京宮】北京菜

お店選びにはいろいろと理由があるけれど、
なんとも不思議な理由でお店を指定されたものだ。
(Y先生、ごめんなさい)

さて。
「失楽感」がキーワードだとはいえ、
前回のような納得のいかない後悔するオーダーはしたくない。
気合を入れて、
料理で失楽感を味わうことのないように料理を選んだ。

まずはこの二品。
これは前回とかぶるが、
北京らしさの演出ということでリピート。

麻豆腐(ma2dou4fu):16元
緑豆おからの羊油炒め

P1280444.JPG

芥末墩(jie4modun1):16元
白菜のカラシ漬け

P1280442.JPG

(ここから後はメニュー名うろ覚えです。値段も不明)

醤牛肉(jiag4niu2rou4)
牛肉の醤油煮こみ(冷菜)

P1280445.JPG

見た目は肉肉しいけど、食べるとあっさり。

[火倉]芹菜(qiang4 qin2cai4)
ゆでセロリの和えもの

P1280448.JPG

透き通ったシャキシャキのセロリ。
香味と歯ざわり、両方爽やか。

炸小黄魚(zha2 xiao3huang2yu2)
イシモチの唐揚げ

P1280457.JPG

けっこう大ぶりで食べであり。
ガリッとどうぞ。

京醤肉絲(jing1jiang4rou4si1)
細切り豚肉の甘味噌炒め

P1280447.JPG

豆皮はなし。
甘さ控えめで上品な味付け。

焦溜丸子(jiao1liu1 wan2zi)
肉団子の醤油煮

P1280449.JPG

最初の「焦」はもしかしたら別の字だったかも。
素揚げした肉団子に煮汁がじょびじょび。
ご飯が進みそう。
日本人の琴線に触れる味。

炒西葫蘆(chao3 xi1hu2lu)
シーフールの炒めもの

P1280451.JPG

西葫蘆はペポカボチャの一種。
ズッキーニみたいな見た目で、でもズッキーニよりウリっぽい野菜。
ぽくぽくしていておいしい野菜だ。

鶏蛋韮菜(ji1dan4 jiu3cai4)
タマゴとニラの炒めもの

P1280446.JPG

春先でニラがおいしいかな、と思って注文。
その狙い通り、甘くておいしいニラでした。

そしてダックはY先生からのリクエスト。

烤鴨(kao3ya1):136元?(前回1/2羽で68元だったので)
北京ダック

P1280452.JPG

P1280454.JPG

鴨湯(ya1tang1)
ダックスープ

P1280455.JPG

あり?
今回はどれもいい感じでおいしかったゾ。
「失楽感」がキーワードだったのに、結構「満足感」に浸ってしまった。
今回は私たちのほかにもお客さんがいたからっていうのもあるけど、
(ていうのが基準になる自体、やっぱり「失楽」してる?)
前回はやっぱりオーダーに問題があったのかな。
改めて、反省。


▼これまでの「北京宮」関連記事
【北京宮】北京菜


▼お店情報
北京宮
朝陽区朝陽門内大街130号
010-6523-6320
<アクセス>
朝陽門から西へしばらく歩き、漢庭酒店を通り過ぎてすぐ。道の南側。
beijinggong1.jpgbeijinggong2.jpg
このゲートから中に入り、すぐ左に曲がって右手側に入り口があります。


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2011年03月08日

【悦賓飯館】鍋塌豆腐合

豆腐の挽肉はさみの揚げ出し風
鍋塌豆腐合(guo1ta1 dou4fuhe2)
P1270105.JPG
【ところ:五四大街/ねだん:19元】

*復旧させました!
 ほぼ同じ内容になっているとは思いますが、
 前回アップ時とは微妙に変わってしまったところもあるかもしれません。
 あしからずご了承ください。(2011/3/10)


私の好きな料理に、鍋塌豆腐(guo1ta1 dou4fu)というのがある。
豆腐を薄切りしたものを使って作る料理なのだが、
豆腐と卵の焼き方と仕上げ方に細かいヴァージョンがあって、
私が食べたことのあるものでは、
@豆腐を卵液と一緒に焼いた「玉子焼きタイプ」、
A卵焼きタイプの上に醤油ベースのとろみあんをかけた「芙蓉蟹タイプ」、
B豆腐に卵液をつけながら焼いた「ピカタタイプ」、
C粉をつけて揚げた後醤油だれで煮含めた「揚げ出しタイプ」
がある。

悦賓飯館のものはCの「揚げ出しタイプ」。
煮汁に唐辛子が入っているところがお店独自の工夫だろうか。

さらに、鍋塌豆腐(guo1ta1 dou4fu)ではなくて
鍋塌豆腐合(guo1ta1 dou4fuhe2)というところが変わっている。
豆腐の間に挽肉がはさまっているのだ。

「××合(he2)」となっていれば、
素材の間に挽肉をはさんだものだと思っていい。
「茄合(qie2he2)」ならナスの挽肉はさみだし、
「藕合(ou3he2)」ならレンコンの挽肉はさみ。
「豆腐合(dou4fuhe2)」は豆腐の挽肉はさみということになる。

P1270114.JPG

なかなかボリュームある一品。
ただ、この日はほかにもいろいろ料理を頼んでいたので、
挽肉がはさまっていない普通の鍋塌豆腐で十分だったかも。

何しろアップ済みの干炸丸子、酸菜白肉湯のほかにも
こーんなに頼んでいたのだ。

拌豆腐絲(ban4 dou4fusi1):10元
細切り押し豆腐の和えもの

P1270103.JPG

炸花生米(zha2hua1sheng1mi3):12元
揚げ落花生

P1270102.JPG

拌蘿卜皮(ban4luo2bopi2):10元
紅芯ダイコンの和えもの

P1270112.JPG

蒜泥肘子(suan4ni2 zhou3zi):45元
ゆで豚もも肉のニンニク醤油ダレ

P1270104.JPG

五絲桶(wu3si1tong3):30元
五種類の細切りロール

P1270107.JPG

北京ダックみたいに包んで食べて。

P1270108.JPG

軟炸麻辣回鍋牛肉(ruan3zha2 ma2la4 hui2guo1 niu2rou4):28元
回鍋牛肉(揚げ牛肉のピリ辛炒め)

P1270109.JPG

麺筋扒白菜(mian4jin1 pa2 bai2cai4):14元
白菜と揚げ麩のさっと煮

P1270111.JPG

干[火扁]扁豆(gan1bian1 bian3dou4):14元
インゲンの炒めもの

P1270115.JPG

いっぱい頼みすぎて、
テーブルの上はこんな有様に。

P1270113.JPG

お皿タワー。

この日は北京を離れるTさんご夫妻の送別食事会。
この愛すべき大ざっぱさが恋しくなったら、
いつでも北京に遊びにいらしてくださいね。


▼これまでの「悦賓飯館」関連記事
【悦賓飯館】蒜泥肘子
【悦賓飯館】麺筋扒白菜
【悦賓飯館】五絲桶
【悦賓飯館】軟炸麻辣回鍋牛肉
【悦賓飯館】干[火扁]扁豆
【悦賓飯館】干炸丸子
【悦賓飯館】酸菜白肉湯


▼お店情報
悦賓飯館
東城区翠花胡同43号
010-8511-7853
P1220294.JPG
<アクセス>
中国美術館の交差点から西へ向かい、
五四大街の南側にある翠花胡同を南へ入ってすぐのところにあります。
P1220292.JPGP1220291.JPG
(↑ここで曲がります)


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2011年02月23日

【峨嵋酒家】峨嵋豆腐

峨嵋風麻婆豆腐
峨嵋豆腐(E2mei1 dou4fu)
P1270226.JPG
【ところ:車公荘/ねだん:18元】

日本語のメニュー名を「峨嵋風麻婆豆腐」としたけれど、
メニューそのものには「麻婆豆腐」と書いてあるわけではない。
あくまで「峨嵋豆腐」。

北京のほかのレストランで出している麻婆豆腐よりも
辛さもピリピリする刺激も控えめ。
麻婆豆腐(あくまでもこっちの麻婆豆腐です)というよりは、
ちょっと辛くてしびれる豆腐のうま煮といった感じだ。

本場っぽい麻婆豆腐を期待して頼むと肩透かしかもしれない。
でも、
日本の麻婆豆腐をイメージして食べるにはかえっていいかも。
日本で辛くてしびれるとされている麻婆豆腐と
おんなじくらいのイメージなのでは?

ということで、
こっちの麻婆豆腐は辛さとビリビリしびれる刺激が強すぎてどうも苦手、
という人にオススメ。
もちろん、やさしめの味というだけで、
これはこれでとてもおいしいです。


▼旧ブログの「峨嵋酒家」関連記事
【峨嵋酒家】精品宮保鶏丁
【峨嵋酒家】芝麻糖餅
【峨嵋酒家】宮保鶏丁
(以上のリンク先が表示されない方は、こちらのページにURLを貼り付けてGO!してみてください)

▼新ブログの「峨嵋酒家」関連記事
【峨嵋酒家】涼麺
【峨嵋酒家】錦秀焼[火考]拼盤
【峨嵋酒家】精品宮保鶏丁


▼お店情報
峨嵋酒家
西城区北礼士路58号
010-8837-4437
P1270217.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「車公庄」駅から西へ向かい、
北礼士路(最初にぶつかる道)を左折して20m先。
道の左(東)側にあります。
*旧ブログには、
 「官園橋批発市場を過ぎたら左折して20m先」とありますが、
 「北礼士路(最初にぶつかる道)を左折して20m先」の誤りです。
 訂正してお詫びいたします!



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2010年12月28日

【牛街清真牛羊肉市場】走進牛羊肉市場

牛羊肉市場に行ってみた
走進牛羊肉市場(zou3jin2 niu2yang2rou4 shi4chang3)
P1250572.JPG
【ところ:−/ねだん:−】

「羊や牛の新鮮なモツを手に入れたい」という
在北京日本人(シロウトで)ではおそらく唯一のご要望にお応えして、
牛街の清真牛羊肉市場に行ってきた。

P1250579.JPG

そんな奇特な要望の持ち主は、もちろんおおたまさん。
おおたまさんはすでにこの日のことを数ヶ月前に(!)アップ済みなので、
私のほうは写真特集的に駆け足でご紹介したいと思う。
(決して手抜きではありません・・・汗)

牛街の清真牛羊肉市場には何度か行ったことがあるけれど、
臓物コーナーに足を踏み入れたのは初めて。
踏み入れてびっくり。
いやはや、これはもうモツ天国ですな。

(苦手な方はこれ以上ご覧にならないほうがいいかもしれません)

「黄喉(huang2hou2)=ノドモト」ですよね、これ。

P1250565.JPG

ノドブエ?

牛舌(niu2she2)=牛タン、目玉。

P1250567.JPG

目玉のかたまり。

P1250568.JPG

複眼?

売場のまな板の上に、椅子が乗っておりますが?

P1250569.JPG

この左のは確か、腰子(yao1zi)=腎臓と言ってたような?
牛だったと思うのですが。

P1250570.JPG

ツラミ(頬肉)

P1250571.JPG

「不明。
 なんでしょ?これ?」
と書いてましたが、
おおたまさんから「ツラミ(頬肉)」と教えていただきました!
いつもありがとうございます!

他にも胃袋4兄弟(ミノ、ハチノス、センマイ、ギアラ)も
牛、羊ともにもちろん揃っていた。

これが午前中のこと。
「よしよし、あるじゃないの!」
先ずはチェックを終え、いったんお昼を食べに行って戻ってきてみたら・・・
なんと、すでにかなりの店が店じまいし、
売られているモツの種類も格段に減っていた。

いつまでもあると思うな親とモツ。

じっくり考えて後で買おうとか、
もっと安いものがあるかもしれないからここではちょっと考えようとか、
余念を持ってはいけないのだ。
ほしいものを見つけたら、とにかく買う!
見つけたら即買いの鉄則は、モツにも当てはまったのであった。

モツのほかにも枝肉や

P1250572.JPG

羊の頭さんたちもゴロリゴロリと。

P1250573.JPG

なぜか笑みをたたえる羊さんと、

P1250575.JPG

と、満面の笑みのおじさん。

P1250574.JPG

に、似てますな。

烤羊肉串屋を開きたい方はこちらへどうぞ。

P1250577.JPG

なんでも揃いそう。

P1250578.JPG

バーベキュー用にもいいかも?


▼ここでお買上のモツたちがどうなったかは、こちらのブログをご覧ください!


▼お店情報
牛街清真牛羊肉市場
P1250579.JPG
牛街の大通りと交差する輸入胡同を東へしばらく行くと
左手(北側)にあります。


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2010年08月24日

【大明府四合院】薬膳

薬膳
薬膳(yao4shan4)
P1230198.JPGP1230219.JPG
P1230213.JPGP1230223.JPG
【ところ:雍和宮/ねだん:220元】

地下鉄「雍和宮」駅のすぐそばにある四合院造りの北京宮廷料理レストラン、
大明府四合院。

P1230184.JPG

(入り口を入ってすぐのお庭の様子)
P1230187.JPGP1230189.JPG

ここは通常、最低消費300元〜(+15%のサービス料)で
北京伝統料理のコースを提供している。
明代の伝統家具をあしらった北京の情緒たっぷりのお部屋で
ゆったりと食事を楽しむことができる。

その大明府四合院で
薬膳のコース料理が楽しめるというので行ってきた。

大明府四合院では普通、薬膳は提供しないのだけれど、
中国茶の教室や養生講座などを手がけるカルチャーセンター
北京風姿花伝文化交流中心のプロデュースで
最近、薬膳料理コースを特別に楽しめるようになったのだ。

私が声をかけていただいたのは、
この薬膳料理コースを始めるにあたっての事前試食会。
北京風姿花伝文化交流中心を主宰するMさんの
メニュー最終確認に同席させていただいた形になった。

毎回、季節に合わせてテーマを設け、
そのテーマに即した薬効を持つ料理でメニューを組み立てるとのことで、
この日の薬膳のテーマは、「補精益気」。
補血補気、排毒、美容の効能を持つ素材や薬剤を使った料理のコースだ。

まずは骨董(風?)の手提げ容器で、ドライフルーツが運ばれてくる。

P1230192.JPG

ミニトマトを使って作ったドライトマトがとてもおいしい!

P1230196.JPGP1230197.JPG
P1230199.JPGP1230195.JPG

そして前菜。

P1230198.JPG

*お部屋が暗かったのでダメダメ写真ばかりですみません。
 ほんとはもっとおいしそうだったのです。

首烏鴿蛋(shou3wu1 ge1dan4)
ハトの卵の首烏煮

P1230207.JPG
(効能:補気益血、滋養強壮、便秘・白髪予防)
*効能部分の記述は、
 風姿花伝文化交流中心のメニューを参考にさせていただきました。

効能についての詳しい解説は
北京風姿花伝文化交流中心主宰の薬膳料理コースで実際にお聞きいただくとして、
私はお味についてだけ。

メニュー名にはハトの卵と書いてあったけど、ウズラかな?
首烏を使って煮込んであるお味のほうは通常の茶卵みたいでおいしい。

養生山薬(yang3sheng1 shan1yao4)
ヤマイモのブルーベリーソース

P1230206.JPG
(効能:解毒、行気、貧血予防、降血圧)

最近流行りの組み合わせ。
エッと思うかもしれないけれど、
先入観を捨てて食べてみると意外に合うことを発見するかも。

降圧紅果(jiang1ya1 hong2guo3)
紅果ムース

P1230208.JPG
(効能:助消化、降血圧)

ふんわりしているような、もっちりしているような、
かるかんのような不思議な食感のムース。

紅果は、厳密に言うとサンザシとは若干違っているらしいのだけれど、
まあ大くくりで言えばサンザシだ。
こういう甘いものを前菜で食べるというのがちょっと目から鱗。

香椿苗とクルミの和えもの
P1230209.JPG

これは薬膳や宮廷料理じゃなくてもよく食べる前菜。

紫薯糕(zi3shu3gao1)
紫芋の羊羹

P1230211.JPG
(効能:益脾養中、生津止渇)

紅果ムースに続いて、甘いものを食前に。
芋羊羹です、芋羊羹。

豌豆黄(wn1dou4huang2)
エンドウ豆の羊羹

P1230212.JPG
(効能:益脾養中、生津止渇)

水羊羹のようなみずみずしい食感。
これも食前に食べるんだねー。
驚き。

罐燜四宝(guan4men4 si4bao3)
キノコのスープ

P1230210.JPG

あっさりした中にもキノコの旨みが出ていて美味だったのだけれど、
多少主張の足りない感じがして本番メニューには入らなかった模様。

銀杏蝦球(yin2xing4 xia1qiu2)
銀杏とエビの炒めもの

P1230213.JPG
(効能:止渋養陰、慢性喘息、止咳)

プリプリのエビとほろ苦銀杏の意外な組み合わせ。
いや、薬膳的には別に意外でもなんでもないのかもしれない。
エビの炒めものは食べたことがあるけれど、
こんなにたっぷりの銀杏が入っているのは初めて。
ぜいたくだ。
つややかで彩りもきれいな一品。

板栗焼鹿肉(ban3li4 shao1 lu4rou4)
栗と鹿肉の炒めもの

P1230214.JPG
(効能:補中壮陽)

炒めものと言うよりシチューみたいな感じ。
よく火が通っていてやわらかい。
臭みもまったくないので安心して食べられる。

紫蘇達官鴨(zi3su1 da2uan1ya1)
アヒル肉の炒めもの

P1230216.JPG

これもアヒルの肉のクセがほとんど感じられなくて食べやすい。
でも、アヒル肉の炒めもの好きの私にはそれがちょっと物足りなかったかな。
これは本番のメニューには入らなかったみたい。

杞子炒飯(qi3zi3 chao3fan4)
クコの実入りチャーハン

P1230218.JPG

パラリとした仕上がりは、日本人のイメージするチャーハンそのもの。
味付けも薄味であっさり。
クコがたっぷり入ると途端に薬膳っぽくなって、
なんとなくありがたみも出たりして。

養顔烏鶏盅(yang3yan2 wu1ji1 zhong1)
烏骨鶏のスープ

P1230219.JPG
(効能:滋補養顔)

キノコのスープと比べて、こちらのほうが断然上質の味!
烏骨鶏の出汁がよーく出て、実にしみじみとおいしかった。

養生餃子
P1230221.JPG

もっちもちでしっかりとした食べ応えのある皮。
これはかなり私の理想の餃子の食感に近かった。
中身は野菜(何だったかは忘れてしまいました)と卵で、ヘルシーに。

P1230224.JPG

川貝母と梨の甘煮
P1230223.JPG
(効能:潤肺止咳)

ほどよい甘さで、ほっとする味。
ゆっくり、じっくりと身体にも心にも沁みていきそうだ。

これに風姿花伝文化交流中心オリジナルの中国茶と、フルーツがついた。

この日は少人数での食事会だったので料理の数は少なめ。
後で風姿花伝文化交流中心のMさんからいただいたメニューを見ると、
実際の薬膳料理コースではこれの倍くらいの料理が出るようだ。

途中でもちょっと触れたように
これは「補精益気」(補血補気、排毒、美容)のコースだったが、
季節に合わせて毎回違うテーマの薬膳料理コースが用意されている。

一回の料金はこの日より若干高い設定になっているようだけれど、
単に試食するだけでなく一品一品丁寧な解説があり、
さらに作ってみたい料理を2品選んで
シェフから直接習うこともできることを考えると納得できる。
ほかにも飲茶の試食会や豆腐料理会席のコースもあるとのこと。
ご興味のある方はぜひどうぞ。

▼薬膳料理コースについてのお問い合わせ先

・「風姿花伝文化交流中心」: fzhc@hotmail.co.jp


▼お店情報
大明府四合院
地下鉄5号線「雍和宮」駅のA出口を出てすぐ。
歩いて30秒ほどで着きます。


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2010年05月31日

【爆肚馮 金生隆】糖蒜

ニンニクの甘酢漬け
糖蒜(tang2suan4)
P1210801.JPG
【ところ:鼓楼大街・爆肚馮 金生隆/ねだん:1元】

[シ刷]羊肉など鍋物のお供としてぜひ頼みたいのがこの糖蒜(tang2suan4)。
皮をむかないままのニンニクがごろんと出てくるので
ちょっとびっくりしてしまうかもしれないが、
味はほぼラッキョウ。
ニンニク臭さはほとんどないのでご安心を。

皮をむいて、一粒そのまま口に放り込む。
甘酸っぱい中にほんのりとニンニクの風味。
ラッキョウほどシャキシャキ感はないけれど、そこそこ歯応えはある。
お鍋を食べる時のいい口直しになる。

私はこれが大好きでよく頼むのだけど、
みなさん丸ごとのニンニクに恐れをなしてしまうのかあまり手が伸びない。
でも、ある時このお店で食事会をした際に頼んでみたら
二人ほどすっかりこれにはまってしまった。

「これ、おいしい!」
とパクッパクッと食べ続けて、ついにはお代わりまで。

うふふ。
啓蒙活動、成功。

みなさんも次回お鍋を食べる時にはぜひどうぞ。

▼過去の「爆肚馮 金生隆」関連記事
【爆肚馮 金生隆】爆肚
【爆肚馮 金生隆】[シ刷]羊肉

▼お店情報
爆肚馮 金生隆
西城区安徳路六鋪[火亢]一巷餐飲街
010-6527-9051
P1210772.JPG
<アクセス>
地下鉄二号線の「鼓楼大街」で下車し、北へ向かいます。
安徳路にぶつかったら左折し、
一本目の路地(「六鋪[火亢]一巷美食街」という看板がある角)を右に曲がると、
右手にあります。
P1210817.JPG
(この看板のところで右折!)


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