2012年10月04日

【芭夯兔】芭夯湯鍋

芭夯風ウサギ鍋
芭夯湯鍋(ba1hang1tang1guo1)
P1050676.JPG
【ところ:和平里/ねだん:記事参照】

長いこと更新を休んでしまってすみません!
【芭夯兔】芭夯兔腿に続く兎エントリー、
兎肉鍋、更新いたします!

***

鍋の種類は、高級キノコたっぷりの竹珍湯鍋(zhu2zhen1 tang1guo1)
キノコ入りの菌類湯鍋(jun1lei4 tang1 guo1)
雑穀入りの(?)五糧湯鍋(wu3liang2 tang1guo1)
ザーサイ入りの搾菜湯鍋(zha4cai4 tang1guo1)などがある。

お店の人にどの鍋を頼む人が多いかを聞くと、
竹珍か菌類だというので、
普通のキノコ鍋にしてキヌガサタケだけ足すことにした。

芭夯菌類湯鍋(ba1hang1tu4 jun1lei4 tang1 guo1):118元(中)
キノコ入り兎スープ鍋

P1050667.JPG

この鍋には最初から
芭夯兎里脊肉(ba1hang1 tu4 li3ji3rou4 ):58元が入っている。
里脊肉はヒレ肉。
ちょっとびっくりするくらい入っていて、
これだけでかなりのボリュームだ。
人数が少なければ後はお肉ものを追加注文しなくてもいいくらい。

スープだけまず飲んでみると、
思ったよりもかなりあっさり。
兎肉ベース?なのかどうかは分からなかったが、
旨みがしっかり出ていて滋味がある。
そこになんともいえないさわやかさがあるのは、
生の花椒の実によるところが大きい。
もしくは店名の由来になっている香草のおかげだろうか?

芭夯調料(ba1hang1 tiao2liao4):4元
つけダレ

P1050662.JPG

右側は肉味噌風、左は唐辛子ではなくて尖椒かな?
どちらもそれほど辛くない。

P1050679.JPG

私はこうしてちょびちょびつけながら食べたが、
スープを少し取って混ぜながら食べてもおいしいと思う。

兎肉も大変やわらかい。
軽く粉を打っているせいかつるりつるりと舌触りがよく、
どんどん食べてしまう。
臭みもないし、とても食べやすかった。

せっかくなので兎肉系の具を他にもいくつか注文した。

芭夯兎酥肉(ba1hang1 tu4su1rou4):38元
ウサギ肉のから揚げ

P1050674.JPG

そのまま食べてもOK。
鍋に入れるとちょっとふしゅっとして食感が変わる。

P1050685.JPG

芭夯兎肚(ba1hang1 tu4du3):38元
ウサギの腸

P1050677.JPG

さっとくぐらす程度で。
コリコリ。

芭夯兎耳朶(ba1hang1 tu4 er3duo):20元
ウサギの耳

P1050687.JPG

コリコリ度ではこっちの圧勝。
見た感じイカのえんぺらみたい?
これはいける!
1皿しか頼まなかったことを後悔したくらいだ。

芭夯兎肉餛飩(ba1hang1 tu4rou4 hun2tun):18元
ウサギ肉入りワンタン

P1050689.JPG

これはなんてことなかった……
頼まなくてもよかったかも。

というのも、せっかくだから兎ものいっぱい頼もう!
とこんなのまで頼んでいたから。

兎肉蒸餃(tu4rou4 zheng1jiao3):10元
ウサギ肉入り蒸し餃子

P1050680.JPG

まずくはないけど、大絶賛というほどでもなく。

P1050684.JPG

でもこの兎ものはいけた!

芝麻兎肝(zhi1ma2 tu4gan1):16元
ウサギレバーのゴマ風味

P1050682.JPG

酒の肴にサイコー!
(これは鍋には入れません)

ほかに頼んだ鍋の具で面白かったのは……

四川黒酸菜(si4chuan1 hei1suan1cai4):16元
四川風漬物

P1050675.JPG

少し酸味が増して風味が変わって面白いかも、と思って頼んだのだが、
ちょっと化学調味料の味がして残念だった。

魚豆腐(yu2 dou4fu):14元
さつま揚げ風魚肉だんご

P1050686.JPG

魚豆腐って何?と思って頼んでみたが、
サイコロ状のさつま揚げみたいなものだった。
悪くなかったが、腹にたまるのが難点か。

P1050688.JPG

ほかの鍋の具はこちら。

・竹蓀(zhu2sun1)=キヌガサタケ:28元
・金針磨ijin1zhen1gu1)=エノキタケ:16元
・山薬(shan1yao4)=ヤマイモ:16元
・海帯(hai3dai4)=コンブ:8元
・油麦菜(you2mai4cai4)=油麦菜:10元
・茼蒿(tong1hao1)=春菊(葉の広いタイプ):12元
・四川寛粉帯(si4chuan1 kuan1fen3dai4)=四川風の幅広春雨:10元
・青笋(qing1sun3)=ウオスン(セルタス、茎レタス):12元


P1050669.JPGP1050670.JPG
P1050671.JPGP1050672.JPG

頭だけでなく、足、ヒレ肉、胃袋、レバー、そして耳まで、
ウサギのほぼ全身を食べたわけなのだが、
その感想は、「いやー、うまいね、ウサギ肉!」

肉自体は淡泊でよくしまっていて繊維がきめ細かい。
鍋がまたあっさりした透明スープってのがよかったのかも。
でも花椒がしっかりきいていてピリッと引き締まっているのが
また後を引いた。

ウサギ肉はうまい。
そう普通に言えるようになった一夜だった。

▼これまでの「芭夯兔」関連記事
【芭夯兔】芭夯兔腿


◆お店情報
芭夯兔(和平里店)
東城区和平里中街19号天元和平商業大廈東側1階テナント
010-8422-3682
P1050659.JPG
<アクセス>
地下鉄5号線「和平里北街」駅C口から出て、和平里西街を南へ。
最初の交差点を左(東)に曲がり、しばらく歩くと左手(北側)にあります。
セブンイレブンの隣です。
*地下鉄2号線、5号線の「雍和宮」駅から地壇公園沿いに和平里西街を北上し、
2つ目の交差点を右(東)に曲がっても行けます。


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2012年07月26日

【重慶楊家火鍋】重慶火鍋(之二)

重慶風激辛鍋料理
重慶火鍋(Chong2qing4 huo3guo1)
P1040156.JPGP1040157.JPG
P1040159.JPGP1040166.JPG
【ところ:幸福村/ねだん:記事参照】

鍋もふつふつと沸いてきた。

P1040149.JPG

さあ、いよいよ火鍋中継スタート!!

まずは鴨腸から。

P1040156.JPG

わほん!コリコリ!
あんまり煮すぎないのがよいようです。

続いて鴨珍。

P1040157.JPG

鍋に入れるとこんな風にお花が咲く。
だから「鴨珍花」と呼ばれてる。

咲ーかせーてー咲ーかせーて、紅色吐息。
火鍋で煮られて、鴨珍花になるー。

古いすか。
失礼いたしました。

そして鴨血とコンブの華麗なる競演。

P1040159.JPG

鴨血はものすごく新鮮というわけでもないが、まずまず。
キコキコする独特の食感を楽しめる方はぜひどうぞ!

牛肉はこのように生卵をからめてから投入。

P1040161.JPG

でもモツ系の説得力あふれる旨さに比べると影が薄い。
いらないかも。

そうこうしている間にも、鍋はクツクツ、フツフツと煮えたぎる。

P1040162.JPG

魔女のスープ。

P1040163.JPG

この真っ赤なスープは実は見た目ほどは辛くない。
いや、もちろん辛いことは辛いのだが、色から想像するほどではない。
べたっと舌にまとわりつくような嫌な味はなく、
むしろ拍子抜けするくらいくどさがなくて食べやすい。
だからもたれず食も進む。

さあ、次はセンマイ。
あんまり煮すぎないように注意して、
鍋というよりはむしろしゃぶしゃぶのような気持ちでさっと火を通す。

そして香油のプールにドボン。
香油の中でおろしニンニクまみれになる毛肚さん。

P1040166.JPG

何度見ても、新鮮なセンマイのトゲトゲは美しいなあ。

これは黄喉=ノドブエ。

P1040171.JPG

つるん、うにゅんとした独特の食感。

モツ系が一段落したので、おもむろにキノコ投入。

P1040172.JPG

この後、野菜系をあれこれと投入し、
その間隙を縫ってモツも食べ続け、
シメは雑穀麺で。

雑麺(za2mian4):6元
雑穀乾麺

P1040175.JPG

が、私は白ご飯をもらっていた。

P1040170.JPG

白ご飯で辛さを中和するという邪道(?)に逃げてしまった……

そんなこんなで、火鍋は続く。
湯気でカメラのレンズも曇る。

P1040177.JPG

野菜は白湯に投入するのが無難。

P1040178.JPG

やあ、さすがに人気店だけあって満足の味だった。
モツ系の充実具合もホルモンヌにはうれしい。

ただ、お客さんは若者中心でどことなーくこじゃれ感が漂い、
北京のどローカルな雰囲気にどっぷり浸れるという感じではない。
個人的には、新源里の火鍋屋のほうが落ち着くかもしれないなあ。


▼これまでの「重慶楊家火鍋」関連記事
【重慶楊家火鍋】重慶火鍋(之一)


◆お店情報
重慶楊家火鍋
朝陽区春秀路幸福二里
010-6415-8899
P1040137.JPG
<アクセス>
(新東路側からなら)
世茂百貨のある交差点の1つ北にある路地(幸福広場のすぐ南)を西に向かい、
(春秀路側からなら)
沸騰魚郷を通り過ぎてすぐの路地を東に向かい、
エイプリル・グルメ向かいの傑座大厦のすぐ西にある路地を入ると、左手にあります。


*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
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2012年07月25日

【重慶楊家火鍋】重慶火鍋(之一)

重慶風激辛鍋料理
重慶火鍋(Chong2qing4 huo3guo1)
P1040144.JPGP1040143.JPG
P1040148.JPGP1040158.JPG
【ところ:幸福村/ねだん:記事参照】

時々、食いしん坊仲間と「気になる店つぶし」をする。
いや、別に因縁をつけにいくわけではなくて、
気になる店に行って味見をしに行くってこと。
言うまでもないか。

このお店も、大人気と聞いていたのでずっと気になっていた。
なんでも王菲(フェイ・ウォン)お気に入りの店であり、
ほかにもスターが結構贔屓にしているんだとか。

新東路と春秀路の間にある幸福村中路から奥に入った分かりにくいところにあるのに、
いつ行っても席待ちの行列。

エイプリル・グルメの向かいにある傑座大廈のすぐ西の路地を入り、

P1040134.JPG
(この電光掲示板のある角を北へ)

ちょっと行ったところの左手。

P1040136.JPG
(表示が出てます)

私たちは事前に予約をして行ったのだが、
6時半ですでに店の外にこれだけ席待ちの人がいた。

P1040137.JPG

それもそのはず。
北京で本場の重慶火鍋というとすぐ名前の挙がるのが鬼街の重慶孔亮と
(重慶孔亮は未訪。ここもそのうち「つぶし」に行かなきゃ)
この楊家火鍋なのだ。

「九格」と呼ばれる九つに仕切った鍋もあるようだが、
それだとすべて麻辣味になってしまうので、
この日は白湯と半々の鴛鴦(yuan1yang)に。

鍋底(guo1di3):39元
ベースのスープ

P1040144.JPG

花椒と唐辛子の海〜!

P1040145.JPG

辛いのと辛くないのを食べるにはこの鴛鴦と、
鍋中鍋という鍋の中にさらに小さな鍋が入ったような形もある。

辛さは特辣、中辣、微辣から選べる。
私たちは中辣にした。

ツケダレは楊家味碟(yang2jia1 wei4die2)がお勧めだ。
香油(xiang2you2)=ごま油の中におろしニンニク、香菜を好みでプラスする。

P1040140.JPG

テーブルに置いてある胡椒と化学調味料をさらに加えてもよい。

P1040169.JPG

あくまでお好みで。

P1040147.JPG

北京っ子が大好きな麻醤もある。

P1040141.JPG

でも、重慶火鍋の味をストレートに楽しむには香油ベースのほうがいい。
それにね、香油のタレで食べると辛さがマイルドになって食べやすいのだ。
心なしか、翌朝の「二度目の味わい」もマイルドになるような……

人気の具はもちろんモツ系。

鮮鴨腸(xian1 ya1chang2):23元
アヒルの腸

P1040143.JPG

鴨珍(ya1zhen1):23元
アヒルの砂肝

P1040148.JPG

鴨血(ya1xue3):10元
アヒルの血豆腐

P1040150.JPG
(ちょっと食べちゃった)

屠場鮮毛肚(tu2chang3 xian1 mao2du3):28元
牛センマイ

P1040158.JPG

牛黄喉(niu2 huang2hou2):28元
牛のノドブエ

P1040165.JPG

肉も一応頼んでみた。

手切鮮牛肉(shou3qie1 xian1 niu2rou4):28元
生牛肉

P1040160.JPG

お次は野菜、豆製品系。

金針磨ijin1zhen1gu1):15元
エノキ

P1040153.JPG

腐竹(fu3zhu2):10元
中国風湯葉

P1040167.JPG

鮮藕片(xian1 ou3pian4):12元
レンコンスライス

P1040168.JPG

青笋(qing1sun3):10元
ウオスン(茎レタス)

P1040173.JPG

蒿子秆(hao4zigan3):10元
春菊

P1040174.JPG

土豆片(tu3dou4pian4):10元
ジャガイモスライス

P1040152.JPG
(写真右下)

海帯(hai3dai4):10元
コンブ

P1040151.JPG
(写真左上)

さあ、そうこうするうちに鍋が沸いてきましたよ。

P1040149.JPG

最初はやっぱり、鴨腸から?

P1040142.JPG

さあ、続いて火鍋中継スタート!!
と行きたいところなのだが、
かなり長くなってしまったので
今回はひとまず具材紹介の回ということにさせていただいて、
火鍋中継はまた次回……


◆お店情報
重慶楊家火鍋
朝陽区春秀路幸福二里
010-6415-8899
P1040137.JPG
<アクセス>
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2012年03月02日

【小腸陳飯荘】鹵煮什錦火鍋

北京風モツ鍋
鹵煮什錦火鍋(lu3zhu3 shi2jin3 huo3guo1)
P1020493.JPG
【ところ:外館斜街/ねだん:(確か)168元(大)】

鹵煮火焼といえば小腸陳。

P1020478.JPG

P1020480.JPG

なんてったって鹵煮火焼発祥のお店だ。

P1020481.JPG

お店の中はこんな感じ。

P1020482.JPG

いやあ、北京のおっさんワールド炸裂!

▼小腸陳についてはおおたまさんのブログ記事をどうぞ。
北京でホルモン!【鹵煮火焼編】B「小腸陳」

北京小吃を代表する鹵煮火焼の創始者の店だというのに
ずっと訪ねる機会がなかったが、
このたびエイヤッと気合を入れてモツ好きさんに集合いただき、
モツモツの宴を開催した。
何しろ小腸陳はモツ料理の宝庫。
少人数で行ったのではとても食べたいモツ料理を網羅できない。
どうせなら大人数で行って、
思う存分モツ料理を食べまくりたかったのだ。

小腸陳の名物は鹵煮火焼なのだが、
ここには鹵煮火焼を大人数で楽しめる鹵煮什錦火鍋なる鍋ものがある。

▼「鹵煮火焼」についてはこちらから。
【北新橋鹵煮老店(景林餐廳)】鹵煮火焼
【姚記炒肝店】鹵煮火焼

鹵煮火焼のお店の煮込み用大鍋がテーブルにやってきたかのような
迫力満点のお鍋。

P1020492.JPG
(「小腸陳」の字がひっくり返っているところはご愛嬌。
 こういう細かいところにこだわらない感じ、かなり好き)

これをね、食べたかったので、
どうしても大人数で来たかったのだ。

P1020496.JPG

もう見て見て!
鍋中モツ一色!
いや、正確に言うとバラ肉もあるし
下には厚揚げが沈んでいたりするのだが、
でも気分はモツモツパラダイス!!

モツは肺、レバー、胃袋、腸、それにバラ肉。
ちなみにすべて豚。

これを銘銘お碗にとって、
好みで香菜、腐乳と韮菜花児をのせて食べる。

P1020507.JPG

腐乳(fu3ru3)は豆腐ようみたいな豆腐の発酵食品(下の写真右奥の赤いの)で、
韮菜花児(jiu3cai4hua1r)はニラの花を細かく刻んで漬けた調味料(腐乳の下のペースト)。

P1020489.JPG

ニンニクは糖蒜(tang2suan4)という甘酢漬けにしたもの。
ニンニク臭さはほとんどない。
となりのキュウリと紅芯大根の和えものは食べなかったので味は不明。

やあ、このモツ鍋がね、うまいったらない。
正直なところ煮汁の味が濃いめなので単品だとかなりヘビーだと思われるのだが、
みんなでつつくくらいならかえってこのくらいのしっかりした味のほうがいい。
ビールも白酒もくいくい進むというものだ。

P1020495.JPG

火焼は最初から入っておらず、別の丼でやってくる。

P1020499.JPG

ある程度モツを食べたら火焼を投入してしばらく煮込み、
煮汁がしみこんでふしゅふしゅになったあたりをかぶりつく。
腹にたまって他の料理が食べられなくなるのは分かっていながら、
ついつい食べてしまう。

P1020514.JPG

おおたまさんは「ちくわぶ」と呼ぶこれ、
確かにすんごく硬いちくわぶみたいな食感だ。
「餅」と呼んでいる人もいる。

でも材料は小麦粉のはずなので(辞書的には)
食感的にはちくわぶやかたい餅のようだけれど
まあパンのようなものかと思って私は「かた焼きパン」と呼んできた。

パンといってもおそらく無発酵。
かなりかたく練った小麦粉を折りたたんで作ったような層がある。
イメージとしては羊肉泡饃で使う「饃(mo2)」が近いように思う。
ん?
ということは焼いてなくて蒸してあるんだな。
「かた焼きパン」じゃなくて「かた蒸しパン」ってことか。
これまでのエントリー訂正しなきゃいけないな。

余談のついでのホントに余談だが、
火焼を投入する際に
「これをぶっこんでいただいて」
と丁寧なんだか乱暴なんだか分からない説明をしてしまった私。
モツを食べると野生の血が甦るらしい。
いや、単にガサツなのを中途半端に粉飾しようとしただけか。

この日はやらなかったが、
実はこの鍋、
モツや火焼を食べ終わった後に野菜やキノコ、春雨などを投入して、
いわゆる一般的な鍋物のようにして食べることもできる。

そんなおまけ情報はさておき、
モツ煮込み鍋はしみじみうまかった。
モツ好きなら必食!

でも普通のどんぶり版鹵煮火焼も食べてみたいな。
行きにくいところにあるけど、また行こ。


◆お店情報
小腸陳飯荘(朝陽店)
朝陽区外館斜街甲45号
010-6426-0208
お店HP
P1020478.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「安定門」駅から安定門外大街を北上、
または地下鉄2号線「鼓楼大街」駅から鼓楼外大街を北上した、
外館斜街沿い(南側)にあります。
安定門駅からはちょっと北上した「地壇西門」から123番か113番バスが便利。
「安華西里」で下車して東へ50mほど戻ったところにあります。


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2011年12月08日

【朋友家】四川火鍋

四川風鍋料理
四川火鍋(Si4chuan1 huo3guo1)
P1000073.JPG
【ところ:−/ねだん:−】

友人Fさん宅の四川出身阿姨の料理第二弾。

▼第一弾はこちらで!
【朋友家】四川阿姨的家常菜

今回は四川風の火鍋をご馳走になった。

P1000067.JPG

この日は辛いのが苦手な方もいらしたので、
ベースのスープはかなりマイルド。
阿姨的にはいつもの半分くらいのイメージかな?

P1000068.JPG
(それでもだいぶ赤いですね)

鍋のベースに使った調味料はこちら。

川南 麻辣烫底料
P1000075.JPG
(阿姨が「どうよ?」とばかりにずずいと差し出して写真を撮らせてくれた)

これは北京のスーパーなんかで売ってるのかな?
*売ってるそうです。
 ちなみに阿姨は物美でご購入とか(2011/12/9追記)

それともう1つ。

上魚舫 老魚鍋 魚鍋底料
P1000076.JPG

これは北京市内にいくつか支店を展開している重慶火鍋のお店「上魚舫」のもの。

▼「上魚舫」についてはこちらから(中国語です)
大衆点評網の「上魚舫」のページ(旧鼓楼大街の支店)

この調味料はFさんが行った時に買い求めたものだそうだ。

上魚舫は行ったことがないが、
Fさんの話を聞く限りなかなかよさそうだし、
大衆点評網の評価もまあまあなので、
そのうち機会があったら行ってみよう。

Fさんによると、梭辺魚(たぶん)を頼むと店員さんが
ウェストポーチにつけたミニオーディオから流れる音楽に合わせて
踊りながらサーブしてくれるとのこと。
ちょっとキワモノ的サービスではあるが、話のタネにはよいかもしれない。

つけダレはゴマ。

P1000069.JPG

具は羊肉、牛肉、黄喉(ノドモト)、豆腐、コンブ、
モヤシ、春菊、窩笋(セルタス・ステムレタス)、ヒラタケ、エノキ、シイタケなど。

P1000070.JPG

P1000071.JPG

仕上げにはこんな超幅広麺まで登場。

P1000077.JPG

これぞ一反木綿(一反木“麺”)?
ふばふばでべろんべろんな食感がなんともいえずおいしかったのだが、
商品パッケージの写真撮るのを忘れてしまった。
痛恨。

このほかにも、参加した方の手作りキムチや

P1000072.JPG

手作りプリンも登場して、

P1000080.JPG
(左がカスタードで右がココア)

実に賑やかな食卓となった。
どちらもおいしかった!
手作り万歳!

いやあ、それにしても、
家で四川火鍋だなんて贅沢ですなあ。
四川阿姨のいる暮らし、実にうらやましい!


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2011年12月03日

【満朋軒】羊蠍子

羊背骨肉の鍋
羊蠍子(yang2xie1zi)
P1310496.JPG
【ところ:天壇公園南門/ねだん:記事参照】

羊蠍子は羊の背骨肉を使った鍋料理。
羊のしゃぶしゃぶと同様、秋冬になると恋しくなる料理だ。

▼これまでの「羊蠍子」関連記事
【老誠伊清真羊蝎子火鍋店】羊蝎子火鍋

満朋軒はその羊蠍子がおいしい店として人気なのだが、
行きにくいところにあるのでなかなか訪れる機会がなく、
ずいぶん長いことここの羊蠍子を食べていなかった。

それが、秋風が吹くとともになんだか妙にここの羊蠍子が思い出され、
そして一度思い出したら食べたくてたまらなくなってしまった。
そこでメンバーを募って念願の再訪を企画した。

P1310486.JPG

久し振りに訪問した満朋軒はすっかり改装されてきれいになり、
店内の面積もだいぶ拡張されたようだ。
でも人気のほどは相変わらず。
私たちが食べ終わって出て来た時になってもこの混雑ぶり。

P1310514.JPG

ここの羊蠍子鍋は背骨肉だけを使った普通の羊蠍子のほかにも
精品というもう少しお肉がいっぱいついたものや、
お肉の多い腿の部分を足したものなどいろいろ種類があるのだが、
今回は一番ベーシックなものにした。

羊蠍子(yang2xie1zi):68元(大鍋)
羊背骨肉のお鍋

P1310494.JPG
(鍋底を頼むと、白菜と面片が1つずつサービスでついてくる)

いろいろ具はあるけど、
まずはお肉だけを楽しむのがこちらの鍋料理の鉄則。

P1310497.JPG

羊蠍子はとても素直な味。
煮汁もしょっぱすぎず、
羊肉のミルクっぽい風味がちゃんと残っていたのが印象的だった。
(ただ、最後の頃にはやはり若干しょっぱくなってしまったけど)

骨といいつつ、肉づきもまあまあ?

P1310499.JPG

P1310501.JPG

骨髄もあるよ。

P1310502.JPG

このピヨンと飛び出しているのが骨髄。

P1310503.JPG

ただ、肉付きや骨髄の入り具合は
牛街の老誠伊清真羊蝎子火鍋店のほうがいいかもしれない。

8人の食卓だったので
途中でお肉が足らなくなってしまっておかわり。
というか、羊蠍子(大鍋)をもう1つ追加した。

さて、お肉をある程度食べたら今度は具材を投入。

P1310504.JPG

この日頼んだ具は以下の通り。

菌類大拼(jun1lei4 da4pin1):28元=キノコ類盛り合わせ
豆制品大拼(dou4zhi4pin3 da4pin1):12元=豆製品盛り合わせ
豆苗(dou4miao2):8元=豆苗

P1310491.JPG

土豆片(tu3dou4pian4):6元=ジャガイモスライス
寛粉(kuan1fen3):6元=幅広春雨
白菜(bai2cai4):6元=ハクサイ
面片(mian4pian4):5元(5枚分)=手延べ麺

P1310492.JPG

蒿子杆(hao4zigan3):8元=春菊
白蘿蔔(bai2luo2bo):6元=ダイコン
面筋(mian1jin1):8元=揚げ麩

P1310493.JPG

薬(shan1yao4):12元=ヤマイモ
紅薯(hong2shu3):8元=サツマイモ

P1310505.JPG

茼蒿(tong2hao1):8元=春菊(葉が広いタイプ)
金針磨ijin1zhen1gu1):12元=エノキダケ

(写真なし)

鍋の仕上げは手のべ麺。


P1310512.JPG

麺片(mian4pian4)と呼ばれる平たい生地を
店員さんがビヨンビヨーンとのばしてくれる。

P1310507.JPG

ビヨンビヨーン。

P1310509.JPG

それを背骨肉やら野菜やらのエキスが染み出したスープに投入。

P1310511.JPG

コシはないけれど、つるりとしていてなかなか美味。
雑穀麺でシメてもいいけれど、
コクコクの濃厚スープにはこっちの麺のほうが合うと思う。
パフォーマンスも楽しいしね。

***

そのほかに、箸休めとして前菜をいくつか頼んだ。

爆腌蘿蔔皮(bao4yan1 luo2bopi2):8元
紅芯大根の和えもの

P1310488.JPG

芥末白菜(jie4mo bai2cai4):10元
ハクサイのからし漬け

P1310490.JPG

そんなに辛くない。
というか、甘酸っぱい。

巧拌黒豆皮(qiao3ban4 hei1dou4pi2):12元
細切り押し豆腐の和えもの

P1310489.JPG

話梅芸豆(hua4mei2 yun2dou4):12元
白インゲンマメの話梅風味煮

P1310487.JPG

***

久し振りに行った満朋軒。
正直なところ最初に行った時ほどの感動はなかったのだが、
それでも十分おいしかった。
最初に食べた時に感じた通り、
嫌味のない素直な味付けでとても食べやすい。
もう少し行きやすいところにあれば頻繁に行くんだけどなあ。


▼お店情報
満朋軒
東城区桃園東里15号
010-8728-7342
P1310486.JPG
(今回初めて知ったのですが、
 日壇公園にも支店のある南門[シ刷]肉の系列だそうです)

<アクセス>
天壇公園南門近く。
南二環の景泰橋と永定門の間(永定門寄り)にあります。
南二環沿いで、道の南側です。
地下鉄だと5号線「蒲黄楡」駅が最寄ですが、
歩くと結構(20分以上)かかります。
バスで「永定門」周辺のバス停まで行って徒歩で向かうのがよさそうです。

地図(参考)


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2011年09月06日

【蟹老宋香鍋】香辣蟹

素揚げ蟹のスパイシー炒め
香辣蟹(xiang1la4xie4)
P1300085.JPG
【ところ:光熙門/ねだん:88元(1斤=この日は3杯分)】

下味をつけて軽く粉をふるって揚げた蟹をスパイスや調味料で炒めて食べる香辣蟹。
確か7〜8年前くらいに流行したと記憶している。
流行度としては水煮魚ほど爆発的ではなかったし、
普及度も水煮魚には遠く及ばないが、
流行しただけで今ではすっかりなくなってしまったわけではなく、それなりに定着した。

以前行った秦記香辣蟹も、北京に定着した香辣蟹店の一つ。
旧ブログ時代に行った東四の東四豆花香辣蟹も、香辣蟹をメインにしたレストランだ。

▼これまでの「香辣蟹」関連記事
【秦記香辣蟹】香辣蟹
【東四豆花香辣蟹】香辣蟹
(上記のページが表示されない方は、こちらのページからGOしてみてください)

でもこの蟹老宋が実は北京では一番有名なのではないだろうか。
最初に流行した時に行ったのもこの店だった記憶がある。

P1300080.JPG

さて、香辣蟹を食べるにはまず食材として使う蟹の種類を選ぶ。
蟹老宋では、スタンダードで一番安価な香辣蟹(xiang1la4xie4)、
お肉がたっぷりの(?)肉蟹(rou4xie4)、
そしてドカンと大物!な珍宝蟹(zhen1bao3xie4)=ダンジネスクラブから選べる。

お店の人はしきりに珍宝蟹を勧めてきたけれど、
でっかい蟹と格闘するのが面倒だった私は一番小ぶりで食べやすい香辣蟹を選んだ。

P1300084.JPG

殻もそんなに固くなくて、割ったり身をほじり出したりするのが面倒になったら
しがんでバリバリ砕いてしまえばいいと思ったからだ。
なんだかもう野蛮ですみません。

その目論見は当たり!
最初の1個(1/2杯)こそ丁寧に殻から身をほじほじしたものの、
次からは案の定面倒になって適当にほじくったら歯でバリバリッ。

P1300088.JPG

蟹の味自体はきっと珍宝蟹のほうがおいしいのだろうけれど、
かなり濃い目のスパイスにべっとりまみれているので、
正直なところ一番安いので十分かなあと思う。

それに蟹の肉って、食べ続けると飽きが来るのだ。
だから分量も1斤(3〜4杯、この日は3杯)で十分だった。

P1300089.JPG
(葱、ニンニク、ショウガなどのほかにもセロリやタケノコも入っている。
 蟹に飽きたらセロリとタケノコをつまもう)

P1300090.JPG
(豆皮も入ってるよ!)

ひとしきり蟹を食べたら、スープを注いで鍋にすることもできる。

P1300092.JPG

味が薄いと思ったらこの調味ダレで味を調節。

P1300086.JPG

蟹ちゃんですでに結構お腹いっぱいだったので、鍋の具は野菜のみ。

蔬菜拼盤(shu1cai4 pin1pan2):25元
野菜の盛り合わせ

P1300087.JPG

それでも食べきれず、
残った野菜はありがたくいただいて帰って、翌日無事に胃袋に収まった。

蟹だけでは単調になるからと、サイドディッシュも頼んでみた。

開味泡菜(kai1wei4 pao4cai4):12元
ニンジンと大根の甘酢漬け

P1300083.JPG

っっっ甘いっ!!
いくらなんでも甘すぎる。
食べ切れなかったので、これも持ち帰って水洗いし酢だけで漬けなおし。
それでも甘甘だった。

薫洪湖野鴨(xun1 hong2hu2ye3ya1):25元
アヒルの燻製

P1300091.JPG

もっとぺっちゃんこになった板鴨(ban3ya1)=アヒルジャーキーみたいのを想像したのだが、
意外と肉厚でしっかり脂がのっていた。
ちょっとくどくて箸が進まず。

香辣蟹自体は今まで食べたお店の中では一番薄味で食べやすいと思った。
(秦記は本来のスタイルで食べられていないのでなんとも言えないが)
でも後を引く味、ということでいくと、東四豆花香辣蟹かな。
なんとなくカレーの風味もする複雑で濃厚な味が魔物的。
久しぶりに行ってみようかな。


▼お店情報
蟹老宋香鍋(西壩河店)
朝陽区西壩河光熙門北里34号楼
010-6423-8422
P1300080.JPG
<アクセス>
三環東路の三元西橋と太陽宮橋の間にあります。
地下鉄13号線「光熙門」駅から徒歩6〜7分程度。


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2011年08月07日

【雲南撫仙湖銅鍋魚】雲南撫仙湖銅鍋魚

雲南撫仙湖産淡水魚の銅鍋スープ煮
雲南撫仙湖銅鍋魚(Yun2nan2 fu3xian1hu2 tong2guo1yu2)
P1290508.JPG
【ところ:顧家荘橋/ねだん:176元】

車を持っている友人との食事の予定が入ったので、
ここぞとばかりに郊外にある雲南鍋料理のおいしい店に行ってきた。
中国語版Time Out、消費導刊に載っていてずっと気になっていたのだが、
何しろ行きにくいところにあるのでお預けだったのだ。

望京を突っ切って北五環をくぐりさらに北へ。
来広営西路にぶつかったら左折しそのまましばらく西に進み、
再び北五環とぶつかるちょっと手前のところにある。

P1290500.JPG

建物に入って左側が雲南撫仙湖銅鍋魚の入口。
ちょっと怪しい。

P1290519.JPG

店内は郊外レストランによくある温室系。

P1290518.JPG

お店の名前にある撫仙湖というのは、
雲南省昆明市の南50kmのところにある湖。
中国で2番目に深い湖だそうだ。
ちなみに1番は長白山天池なんだって。
この湖で産する魚を銅製の鍋で煮込んだ鍋料理がこのレストランの名物だ。

さて、まずはお通しの前菜をつまみながらメニューを吟味。

P1290502.JPG

銅鍋魚も、ほかの鍋料理と同じように調理する魚を選ぶことができる。
消費導刊のオススメは馬魚だったのだが、
この日は2人だったのでちと大きすぎる。
そこで、ちょっと値は張るが小さめの金銭魚というのを頼んだ。

P1290501.JPG

これが鍋になるとこうなる。

金線魚(jin1xian4yu2):176元
??(撫仙湖産の淡水魚)

P1290503.JPG

*「金銭魚」と書いていましたが、「金線魚」でした。
 李莉さん、ご指摘ありがとうございました!

1斤220元なのだけれど、2匹で0.8斤だったのでこの値段。
これがそのまま銅鍋魚の値段になるということらしい。

魚は店員さんが銅鍋から出して平皿に乗せてくれた。

P1290509.JPG

この金銭魚、スズキみたいな感じもするけど、
黒っぽいしなんだか背中(?)が盛り上がっていてごつい感じ。
(おおたまさん、これなんですか??)

これを鍋と一緒についてくるタレにつけて食べる。
すごく淡泊でむっちりとした弾力があった。

この魚とは別に、出汁のよーく出たスープを飲む。
これが思いのほか美味。
何倍もおかわりしてしまった。

P1290507.JPG

鍋のほかに2品ほどサイドメニューを注文。

炒灰?菜(chao3 hui1?cai4):28元
雲南野菜の炒めもの

P1290512.JPG

雲南特有の野菜はないかと聞いたら、これを勧められた。
名前は失念。
シャキッとしつつちょっぴりぬめりも感じられて、そしてほんの少しエグミがある。
でも好き。

紅三剁(hong2san1duo4):22元
トマト、緑・赤パプリカと挽肉の炒めもの

P1290511.JPG

これはとても爽やか!

土豆飯(tu3dou4fan4):10元
ジャガイモご飯

P1290513.JPG

これで2人前。
1人分は5元。
だけどこの値段は銅鍋魚を頼んだ人だけの特別価格。

揚げジャガ入りご飯。
これがウマイ!
香ばしさ揚げジャガイモと香りのいいお米、それと適度な塩気。
食べ始めたら止まらない!

そのまま食べてもよし。

P1290514.JPG

炒めもののっけもよし。

P1290515.JPG

というわけで、どれも非常においしかったのだけれど、
いかんせん辺鄙なところにあって行きにくい。
次に行くのはいつのことかなあ・・・・・・


▼お店情報
雲南撫仙湖銅鍋魚
朝陽区北五環47出口顧家荘橋来広営西路
010-8495-5708
P1290500.JPG
<アクセス>
・車で行くなら、望京の広順北大街を北上し、
 北五環を越えて広営西路にぶつかったら左折しそのまましばらく西に進み、
 北苑高爾夫倶楽部と書いてある入口を入ってすぐ左手にあります。
P1290499.JPG
(この左側にある入口から入る)
・地下鉄とタクシー利用なら、地下鉄13号線「望京西」駅で下り、西方向へ。
 鼎成路へ出てそのまま北上して北五環をくぐってすぐ右手です。

*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。


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2011年07月06日

【貴州黔西南駐京弁餐廳「布依人家」】酸湯魚

発酵トマトスープの魚鍋
酸湯魚(suan1tang1yu2)
P1280766.JPG
【ところ:菜市口/ねだん:記事参照】

北京で地方料理を食べるなら、
駐京弁餐廳、地方政府の北京事務所レストランがお勧めだ。
四川省や貴州省など、
各省や自治区の駐京弁にもおいしくて有名なところが沢山あるが、
自治体レベルとしてはその下の地方都市級の駐京弁にも穴場が多い。

この貴州黔西南駐京弁レストラン「布依人家」もその1つ。

P1280745.JPG

黔西南は貴州省西南部にある黔西南布依族苗族自治州のこと。
プイ族とミャオ族の自治州だが、
「布依人家」と名前がついているくらいなのでプイ族料理中心ということだろうか。
(でもメニューは貴州大廈のものとあまり変わらなかったような気もするが)

今回このレストランを訪れたのは、
ここの酸湯魚がかなり素晴らしくおいしいという話を聞いたため。
酸湯魚は貴州でよく食べられている魚の鍋物だ。

真っ赤なので激辛かと思うかもしれないが、これはトマトの赤。
でも単なるトマトスープではなくて、
米のとぎ汁を発酵させたスープや
貴州特産の野生のミニトマトを塩漬けにしたものなどを加えてあり、
発酵による酸味がある。
それで、酸湯。

酸湯魚だから主な食材は魚。
いろんな魚が選べるが、今回は淡泊で臭みも少ない烏江魚を選んだ。

烏江魚(wu1jiang1yu2):180元
烏江魚

P1280752.JPG

二斤八両。
一斤が58元だから162(.4)元。
それに足されている18元はベースのスープ代かな?

烏江魚は貴州を源流とする烏江で産する魚。
ナマズによく似ている。
姿は似ていてもナマズとは別の魚だと認識していたのだが、
(今いろいろ見ていたらナマズ目であることは間違いないみたい)
「実のところナマズ」と言う人もいる。
それどころか、
「烏江で獲れる魚はなんでも烏江魚」なんていう乱暴なことを言う人まで。

ネットで見てみても、
ナマズだとか、ナマズじゃないとか、
都市部では手に入りにくいのでナマズで代用されているとか、
レンギョ系の魚だとか、
なんだかいろいろ説明があって混乱しており、
正直なところよく分からない。

P1280753.JPG

「布依人家」で頼んだものは面構えからしてかなりナマズだが、
以前貴州省の駐京弁レストランで食べた時はこんな感じの魚で、
(上のリンク先が表示されない場合は、こちらのページでGOをクリックしてみてください)
ナマズとは明らかに尾びれの形状が違っている。
(ちなみにナマズの尾びれはこんなです)

「布依人家」の烏江魚の尾びれはどんなだったかなあ?
残念ながら水没しているので判別不能。

烏江魚の正体探しはひとまずさて置き、
酸湯魚に話を戻そう。

テーブルにやって来た時は
なかなかグロテスクな魚の死骸的なビジュアル。
人によってはこの時点で食べることを放棄してしまいそうになる。
(事実、「イジメか?」と怒り出してしまった御仁を知っている)

それを見て見ぬふりをしてくつくつとしばらく煮こんでいくと、
切るのに失敗した沢庵みたいだった魚が切り身化し、
火が通って見た目の生々しさが弱くなってくる。
こうなればもう食べ物として見られるようになるかな?

P1280761.JPG

まずはスープそのものの味で烏江魚を食べてみた。

P1280762.JPG

スープはとてもあっさり。
でもその分ちょっとコクが足りないかな。
個人的には貴州大廈のほうが好みかもしれない。

烏江魚はほろっとやわらかく淡泊。
ナゾの多い君だけど、お味は確かだね。

酸湯魚は特製のつけダレにつけて食べるのが一般的だ。
糊辣椒と呼ばれる貴州独特の炒りトウガラシや腐乳、ネギなどを入れた
(糊辣椒は不思議なことに鰹節みたいが味がするのだ!)
タレの素に酸湯を注いでつけダレを自作する。

小料(xiao3liao4):3元
つけダレ用調味料

P1280754.JPG

これにスープを注ぐと、マイつけダレの出来上がり。

P1280763.JPG

日本だと鍋は肉や魚と一緒に野菜や豆腐も投入してしまうことが多いが、
中国ではたいていメインの食材だけをひたすら食べる。
まずは烏江魚とじっくり向き合おう。

ひとしきりメイン食材を食べたら、
おもむろに野菜その他を投入。

薄荷(bo4he2):18元
ミント

P1280759.JPG

貴州料理に欠かせないミント。
鍋にミント。
最初はびっくりしたけど、慣れると今度は欠かせない。
すぐにしぼんでしまうので、投入したら即食いで!

P1280767.JPG

香菜(xiang1cai4):12元
香菜

P1280765.JPG

香菜もクセになる野菜。
今では大好物だけれど、最初の2回はうぇえっと思ってた。
食べ続けてるうちにはまった。

私は鍋に香菜を入れるのが大好き。
これもあまり火を通しすぎないほうがいい。
しんなりしたくらいで食べるのがおいしい。

P1280764.JPG

土豆片(tu3dou4pian4):8元
ジャガイモスライス


この発酵トマトスープにジャガイモは合う!
合うったら合う!
煮込みすぎて行方不明にならないよう注意。

油豆皮(you2dou4pi2):8元
湯葉


これはスープがよくからむところがグー。

そしてシメは絶品だという米粉。

米粉(mi3fen3):8元
ライスヌードル

P1280757.JPG

(血の池地獄でのた打ち回る白蛇みたいな眺めですが・・・・・・)
P1280769.JPG


こっ、これは確かに!
とてもやわらかいのにブチブチ切れてしまうことがない。
しなやかな弾力があって、
チュルチュルと跳ねるような活きのいい元気な感じ。
これはいくらでも食べられそう!

P1280771.JPG

最初は薄口だと思ったスープも
ここまで来ると魚やら野菜やらの旨みたっぷりで濃厚。
最終的には実にコクのあるウマウマスープになった。

止まらないぞ、これは・・・・・・
食のエンドレスループに入ってしまったのだった。


▼お店情報
貴州黔西南駐京弁餐廳「布依人家」
宣武区菜市口南大街姚家井2巷2号楼前
010-6351-2595
<アクセス>
P1280745.JPG
地下鉄4号線「陶然亭」駅下車。
C出口から出て、「菜市口大街」を南に向かい、
「北京市第15中学」を過ぎた先、左手(東側)にあります。


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2011年06月01日

【潤田農園】[シ刷]有機蔬菜

有機野菜のしゃぶしゃぶ
[シ刷]有機蔬菜(shuan4 you3ji1 shu1cai4)
P1290140.JPG
【ところ:昌平区小湯山/ねだん:50元】

食べるのが半ば仕事みたいなものなのだが、
「ホントに食ってるばかりじゃいかんだろう」
と野菜生産現場を見に行くことにした。
最近、立て続けに生粋の北京っ子が書いた北京の食文化本を読んで、
本当のグルメは「会買、会做、会吃」だという言葉に触発されたため。
何がおいしいか、どう食べるとおいしいかを知っているだけじゃなくて、
素材選びと料理もできないといけないそうだ。
あはー。

▼読んだのはこの2冊
・『京味児』(崔岱遠著、三聯書店)
・『吃主児』(王敦煌著、三聯書店)

面白いです。
「そうそう、これおいしいのよねー」とにまにまし、
「この料理って、そもそもはこういうものなんだー」と目を見開く。
読んでいてホントに幸せな気分になる。
読みふけるあまりバスを乗り過ごしそうになること多数、
本当に地下鉄を乗り過ごしたこと1回。

どちらも今まさに姿を消しつつある北京ならではの伝統の食文化を
北京の歴史、民俗、文学に対する深い理解をベースに
洒脱で軽妙な文章で綴っている。
ウェットになりすぎないくらいに程よく抑制のきいたノスタルジーに
心ゆすぶられ、
鼻につかない程度に、でもしっかりと底流に流れる
「会買、会做、会吃」の三拍子揃った本当の美食家としての矜持に、
読みながら襟を正すことしばしば。

それにしても、
昔からの北京の味が今はかなり失われてしまったことに改めて驚く。
私が最初に北京を訪れたのは1988年。
北京で暮らし始めたのは1997年。
「昔ながらの北京の尻尾くらいは感じられたかも」
なんて自分では思っていたけど、
まったくもって遅かったのかもしれないなあ。
嗚呼。

・・・・・・閑話休題。

とにかく、
新鮮でおいしい野菜がどんなものかを知らないといけない
と思い始めていたところに、
折り良く有機農園見学ツアーの話を教えていただいた。

このツアー、
北京でファーマーズマーケットを主催しているアーティストのUさん、
北京の環境ボランティア団体BEV-NET(北京環境ボランティアネットワーク)のBさん、
そして食生活へのアドバイスや食育活動もされているロイヤルクイーンのIさんが
共同で主催したもの。

行き先は北京市昌平区にある「潤田農法」の農園。
日本のジャパンバイオファームの小祝農法を利用した有機農場なんだそうだ。

▼小祝農法についてはこちらから
ジャパンバイオファームHP
 
生ごみなどを再利用した堆肥作りから取り組んでいて、
循環型農場を目指しているという。

最初の2年間は土作りに専念し、
3年目の今年から野菜栽培を開始。
5月1日から宅配サービスも始まっているという。

この潤田農園でいただいたのが冒頭の野菜しゃぶしゃぶだ。
使われているのはもちろんこの農園で収穫された野菜。

P1290118.JPG

どれも元気で、はちきれんばかりに生命力にあふれている。

P1290120.JPG

(左上から時計回りに)
生菜(sheng1cai4):レタス(本当は別の名前があるんだろうけど、とりあえず)
油菜(you2cai4):チンゲンサイ
(農園製の糠漬け)
小白菜(xiao3baicai4):小白菜(結球しない白菜です)

P1290121.JPG

白菜(bai2cai4):白菜
小西紅柿(xiao3xi1hong2shi4):ミニトマト
尖椒(jian1jiao1):尖椒
(ピーマンと唐辛子を足して割ったような野菜。ジャンボししとう?)
青椒(qing1jiao1):ピーマン
西紅柿(xi1hong2shi4):トマト

油麦菜(you2mai4cai4):油麦菜
P1290122.JPG

日本では「ゆーまいさい」とかいう名前が普及中?

小白菜を若いうちに摘んだもの
P1290138.JPG

圓白菜(yuan2cai2cai4):キャベツ
P1290139.JPG

ゴマダレには香菜もたっぷり入れて。

P1290132.JPG

香菜ももちろん農園のもの。
香りが濃い!!

P1290128.JPG

鍋底はとてもシンプル。
葱、生姜、クコのみだけ。

だから最初にお肉系を入れて出汁を取る。

P1290125.JPG

出汁要員は羊肉。

P1290129.JPG

羊肉の苦手な人のためには
午餐肉(wu3can1rou4)=ランチョンミートが用意されていた。

でも、せっかくの有機野菜しゃぶなのに
ランチョンミートというのは少し悲しかったかも。
羊肉だと野菜だけをひたすら食べるにはにおいがきつかったので、
牛肉とか鶏肉のほうがよかったかもしれない。
(これは贅沢な注文だけど)

とにかくメインは野菜!
お肉はちょろちょろと入れる程度で、野菜をがっつりいただく。

P1290130.JPG

カボチャも

P1290135.JPG

トマトも

P1290137.JPG

ミニトマトも

P1290124.JPG

ぜーんぶ鍋に入れちゃった!

P1290140.JPG

トマトはもちろん生でもたくさんいただいた。
トマトが苦手な人は嫌いだけど好きな人にはたまらない
むんと立ち上る青臭い匂いがして、
「これこれ!これがトマトの匂いなんだよぉぅ」
と感涙。
甘いけどちゃんと酸味もあって、
お皿に残ったおつゆまで飲んでしまいたくなるようなトマト。
君だよ、君。
君に会いたかったんだよ。
久しぶりだね。
しみじみ。

さてこれを鍋に入れると、
よりいっそう甘みと酸味が際立って実によい。
このぎゅっと凝縮される感じがとても好きだ。

そして特筆すべきはカボチャ。
ホクッとシャクッの間のようななんとも言えない触感で、
忘れがたいおいしさだった。

占めは乾麺。

P1290136.JPG

野菜しゃぶしゃぶもおいしかったのだが、
やはり有機野菜のおいしさを存分に味わうなら生だろう。

この日一番人気のピーマン。

P1290133.JPG

おおぶりで、ふっくら肉厚。
そしてみずみずしい!

そのまま食べても十分においしいのだが、
これに辛い味噌をつけて食べるみそピー(マン)がまた最高!

P1290134.JPG

バリバリといくらでも食べられる。

漠然と有機野菜のほうが健康上いいだろうとは思っていたけれど、
今回身をもって感じたのが、
そんなことを頭でいろいろ考えるまでもなく、
有機野菜のほうが断然おいしい!
ということ。

有意義な体験というよりは、
(文字通りの意味で)おいしい体験になった。


*潤田農園での野菜作りの様子については、
 次回改めてじっくりご紹介します。
 ついでに野菜の中国語名やその野菜を使った中華料理についても
 書けるといいな・・・・・・(余力があれば)


▼お店情報
潤田農園
北京市昌平区小湯山鎮西官庄村北
13810203516(賽音(サイイン)さん:日本語可)
010-8559-2109
<アクセス>
京承高速の白馬路(10号)出口から白馬路を西へ。
特殊警察学院を過ぎたらすぐ右折し、道なりに。
黄色く塗られた壁の間をくねくねと進み、
君知雨生態園の看板で左折。
君知雨生態園を通り過ぎたところにあるのが潤田農園です。

<地図>
runtian_map.JPG
(クリックすると拡大します)


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2011年05月11日

【満福楼】景山公園の見える部屋でぜいたく[シ刷]羊肉

P1280205.JPG
【ところ:地安門内大街/ねだん:(一部屋で)2800元+α】

最近は[シ刷]羊肉(shuan4 yang2rou4)というと金生隆ばかりで
すっかりご無沙汰していたけれど、
実はこの満福楼もおいしいお店。

manfulou.jpg

炭火の大鍋でみんなで鍋をつつくのもいいけれど、
銘銘が好きなものをしゃぶしゃぶできる一人鍋方式も捨てがたい。
羊肉団子など他ではあまりない具材もあるし、
具材を1/2人前で頼めるあたりも融通がきいて使い勝手がいい。
それにここのシシカバブも実はおいしいのだ。

最近、さらに大きな魅力があることに気がついた。
実は満福楼の屋上には景山公園が見渡せるVIPルームがあるのだ。

屋上の離れのような楼閣にVIPルームが数部屋しつらえてあり、
南側に面した景山公園の見える部屋が最高級。
2卓テーブルがセットされていて、
入って左側奥のテーブルに陣取れば景山公園を眺めながら
羊肉しゃぶしゃぶが楽しめるという趣向だ。

東に東城区、朝陽区。

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(遠くににょきっと見えるのは国貿三期かな?)

南に景山公園。

P1280204.JPG

ちょっと窓辺に寄って西を眺めれば、北海公園の白塔も見える。

P1280206.JPG

この特別室を利用するための条件は、最低消費2800元。
これにはお酒や飲料代は含まれない。
しゃぶしゃぶだけで2800元注文するのは厳しいけれど、
高級素材を使った料理をいくつか混ぜ込めばなんとかなる金額。
20人で予約すれば、1人140元+お酒代で
暮れなずむ北京の街を眼下にしながら羊肉しゃぶしゃぶが楽しめる。
そう悪くはない話だ。

折りしも、大変お世話になったFさんご夫妻のご帰国が迫っていた。
そこで、Fさんご夫妻のご帰国を惜しみつつ、
ちょっと贅沢に羊肉しゃぶしゃぶを楽しもうという企画が持ち上がった。

時間は午後5時30分。
早春の北京の街がゆっくりと暮れていく。

P1280205.JPG

やがて、
テーブルに羊肉しゃぶしゃぶの具材が揃い始める頃・・・・・・

P1280207.JPG

湯気を立てる鍋の向こうの景山公園が薄暮の色に染まっていった。

P1280208.JPG

このシチュエーション。
北京ならではの贅沢!!

そして羊肉しゃぶしゃぶについての新発見もあって、
私にとっては大収穫。

P1280212.JPG

満福楼でも生の羊肉を部位ごとに注文することができたのだ!
こんなことができるのは金生隆くらいのものだと思っていたけれど、
意外と他にもあるのかもしれないな。
一つの店ばかり通わず、他の店も開拓しないと!

予算あわせのために頼んだかき卵と豚肉の炒めものや、

P1280214.JPG
(中国語名失念。醋溜ものだったかな?
 見た目は生肉みたいでギョッとするかもしれないけど味はよかった)

エビのフリッターなど、

P1280215.JPG

ふだんなら食べない料理が食べられたのもまたよかった。

景山公園の眺められるこの満福楼のVIPルーム。
特別な人との特別な会食の場として、いかがですか?


▼お店情報
満福楼
西城区地安門内大街38号
010-6403-0992
manfulou.jpg
<アクセス>
景山公園と地安門の交差点の間(景山公園公園寄り)、道の東側にあります。
溥潔さん手跡の「満福楼」の文字が目印です。
人気店なので、事前に予約をするのがオススメです。


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2011年05月01日

【銀灘金湯】鮑汁滋補火鍋,我的大愛

お気に入りのアワビ滋養鍋
鮑汁滋補火鍋,我的大愛(bao4zhi1 zi1bu3 huo3guo1,wo3 de da4ai4)
P1280023.JPGP1280020.JPG
P1280024.JPGP1280052.JPG
【ところ:望京/ねだん:記事参照】

ある週の金曜日、翌週月曜日と、
人を案内して立て続けにあるお店に行った。

望京のかなり「奥」(つまり北のほうってこと)、
マイナーなビルの中にあるにもかかわらず、
リピーターでいつも賑わっている高級鍋料理のお店だ。

名前は「銀灘金湯」。
ここに通うようになってもう3〜4年?
病み上がりとか、
なんとなく体調が優れない・・・
なんて時にふと思い出して行きたくなる。

▼詳しくはこちらで!
【銀灘金湯】鮑汁滋補火鍋

金曜日にお連れした方々も、
月曜日にお連れした方々も、
大絶賛!!

これだけ喜んでいただけると、
お連れした甲斐もあるというものだ。

料理については2回分をまとめて一気に。

<前菜>

写真つきでご紹介したかったのだが、手元に写真がなかった。
二大定番前菜なのでもうアップ済みと思っていて写真を撮らなかったら、
なんと、まさかの未掲載。

ということで今回は説明のみ。
次回は写真撮ってきます。

姜汁菠菜(jiang1zhi1 bo1cai4):15元
ホウレンソウの和えもの・生姜風味


こちらで和えものというとニンニクたっぷりなことが多いのだが、
これは珍しくショウガのみじん切りたっぷり。
黒酢の風味とあいまってとても爽やかな和えもの。

腌醤拼盤(yan1jiang4 pin1pan2):48元
自家製燻製肉の盛り合わせ(豚タン・バラ肉・腸詰)


ビールのお供に最適!
腸詰はしっかり辛い四川風。

<お鍋>

鍋底はいつもの鮑汁滋補鍋

入れた具材は以下の通り。

台鮑(tan2bao4):12元(1個)
アワビ

P1280018.JPG

いつもはケチくさく(?)アワビはパスなのだが、
今回はちょっと贅沢をして入れてみた。
1個12元。
ちなみに「台鮑」という名前は、
台湾からの導入品種だからということのようだ。

殻ごとスープにドボン。
火が通ると自然に殻から外れてこの通り。

P1280020.JPG

甘くて辛いこのタレにつけて食べる。
なりは小さいけれど、肉厚でむちむちっとして美味。

蝦滑(xia1hua2):58元
エビペースト(団子)

(写真なし)

お鍋に入れて細長いお団子状にする。

竹蓀(zhu2sun1):38元
キヌガサタケ

(写真なし)

必ず入れる。
キノコの女王。
ほしょほしょした食感が大好き。

金針磨ijin1zhen1gu1):19元
エノキ

P1280043.JPG

これはお店の人に勧められたので。

ぷくっとして繊維質しっかり。
でもやわらか。

P1280044.JPG
(下にあるのは墨魚馬蹄丸=イカとクワイの団子)

このお店は滋養鍋の店と銘打っているからか、
お鍋の具を選ぶときに店員さんが季節の野菜や
珍しい野菜を勧めてくれる。
実はこの後もう1回訪問しているのだが、
その時にはホウレンソウを勧められた。
勧められた野菜で外したことはない。
どれも旬のものだけあって、やわらかく風味が強くておいしい。

下手なレストランに行くと、
魚料理など値段が張って儲けも多い料理ばかり勧められて閉口するが、
この店は安心して店員さんのオススメにしたがっていいと思う。

ちなみに、あまりガブガブとビールや白酒を飲んでいると
「もう控えたほうが・・・・・・」
とやんわりとたしなめられる。

お鍋の前に出てくるアワビ粥を食べる前に
冷たいビールをゴクゴクやっていてもしかり。
滋養のために食べる鍋なのに、
身体を冷やす飲み物を大量に摂取しては本末転倒ということらしい。
(でも飲みたいんだよね、お酒)

墨魚馬蹄丸(mo4yu2 ma3ti2wan2):32元
イカとクワイの団子


ペースト状ではなく、細かいミンチになっている。
クワイの歯ざわりがいいアクセント。

鶏肉香菜丸(ji1rou4 xiang1cai4wan2):30元
鶏肉と香菜の団子

P1280052.JPG

香菜好きならオススメ!

百合(bai3he2):19元
百合根

P1280045.JPG

初の試み、鍋に百合根。
これ、大正解!

P1280046.JPG

ほくっとして、甘い!

金曜の回では、ヘチマを勧められた。

絲瓜(si1gua1):?元
ヘチマ

P1280021.JPG

ちょっと土っぽい風味がするのがヘチマの特徴。

P1280024.JPG
(下にあるのは猪肉蓮藕丸=豚肉とレンコンの団子)

汁を吸ってずびずび。
まさにスポンジ?

月曜の回で勧められたのがこれ。

児菜(er2cai4):19元
子持ちタカナ

P1280048.JPG

四川の地場野菜で、別名「子持ちタカナ」という野菜。

上のリンク先サイトによると、
原産は中国(四川省)で一株の重量が4〜5kgとなる大型のからし菜。
生育適温は10〜20℃の秋冬野菜、
冬が温暖な平坦地域を好み寒さが厳しい地域での栽培は適さない。
葉は淡緑の大葉となり、
主茎および側茎に着生する「わき芽」を10〜20gの大きさで収穫して食する。
独特の辛味と食感があり、天ぷら、炒め物、またスープに入れても美味しい。
葉にも特有の辛みを備えているので、炒め物や漬物にも利用できる

だそうだ。
ちょっと蕪みたいな風味がして面白い野菜。

西紅柿(xi1hong2shi4):15元
トマト

P1280050.JPG

金曜にヘチマを頼んだらトマトが添えられてきて、
それがなんだかとってもおいしかったので、
月曜は単品で頼んでみた。

きれい!

P1280051.JPG

酸味が際立って爽やか。

P1280053.JPG

四川豆苗(si4chuan1 dou4miao2):20元
エンドウマメのつる先

(写真なし)

これは定番。
あれば必ず入れる。

仕上げは金曜と月曜で別のものを。

金曜はワンタンと手延べ麺。

餛飩(hun2tun):?元
ワンタン

P1280029.JPG

もしかすると「雲呑」と書かれていたかも。

(確か)手工麺(shou3gong1mian4):?元
手延べ麺

P1280026.JPG

ホウレンソウ入り。
コシはなくてヘゲヘゲだけど、
このやわらかくてふばふばな食感もまたよし。

P1280027.JPG

月曜は細めんのほうがスープがからむのではないか、
ということで乾麺にしてみた

銀絲麺
細めん(乾麺)

P1280054.JPG

これはあまりに細すぎて頼りなく、
スープの濃厚さに負けてしまった。
やっぱり手延べ麺のほうがよかったかな。

2回とも大好評。
その後別の会で行った時もやはりご満足いただいた。
このお店をご紹介して別の日にご自分でいらしたワイン会Aさんからも、
食べている最中に
「あまりにおいしくて思わず電話してしまいました!」
なんていう電話がかかってきた。

よかった!!
大好きなお店を気に入ってもらえるって、
思いのほかうれしいことなんだなあ。


▼これまでの「銀灘金湯」関連記事
【銀灘金湯】鮑汁滋補火鍋


▼お店情報
銀灘金湯
朝陽区利澤西園209号楼望馨商業中心5階
010-6470-4958
yintanintang.jpgP1260364.JPG
<アクセス>
 ・京順路側から行く場合:
   京順路から広順北大街に入り、六佰本のある交差点で左折。
   一つめの交差点の右手に望馨商業中心があります(東湖湾の向かい)。
 ・京承高速側から行く場合:
   四環路の望和橋から京承高速に乗り(高速代はいりません)、
   望京科技園出口で下りてそのまま直進。
   交差点を過ぎると左手に望馨商業中心が見えてきます(東湖湾の向かい)。
yintanjintang_map.jpg

 *京承高速経由で行くほうが遠回りに見えますが、実は断然分かりやすいです。
  市中心部から行くのであれば京承高速ルートのほうがおすすめです。


■四恵店もオープンしてます!
銀灘金湯(四恵店)
朝陽区四恵濱河路盛世龍源酒吧苑13号
010-8770-6596
*劉阿姨は今はこちらのお店にいらっしゃるそうです。

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2011年04月02日

【老誠伊清真羊蝎子火鍋店】羊蝎子火鍋

羊の背骨肉鍋
羊蝎子火鍋(yang2xie1zi huo3guo1)
P1270374.JPG
【ところ:牛街/ねだん:記事参照】

奶酪魏で宮廷奶酪を食べた後は、
礼拝寺のはす向かいにある老誠伊清真羊蠍子火鍋店へ。

P1270371.JPG

▼旧ブログの「老誠伊清真羊蝎子火鍋店」関連記事
【老誠伊清真羊蝎子火鍋店】羊蝎子火鍋
(上のURLが表示されない場合は、このページを試してみてください)

この日は日本から北京に里帰り(?)したKさんを囲んでの食事会。
Kさんの「牛街で」というリクエストを受けて選んだのは、羊蠍子。
羊の背骨周りの肉と骨髄を食べる鍋料理で、
背骨の形が蠍に似ているのでこの名前がある。

割合大人数だったので、お鍋は大。
味付けはピリ辛の麻辣(ma2la4)ではなく、
醤油味の濃香(nong2xiang1)を選んだ。

濃香羊蠍子大鍋(nong2xiang1 yang2xie1zi da4guo1):78元
P1270377.JPG

お肉たっぷり。

ひと煮立ちしたら、
用意されている薄手のビニール手袋をはめて、
手づかみでワシワシ行こう。
歯をむき出しにして、
骨に歯をつき立てて、
ガリガリとむしりとるようにして食べよう。
原始人に戻ったように、ワイルドに!

P1270378.JPG

すでにじっくり煮込まれているので肉はとてもやわらかい。
濃香のスープが隅々まで染み渡っていて、
一口、一口とかじるごとに
肉とスープのうまみが口の中で爆発する。

脊髄もずるるっと引っ張り出して食べるのもお忘れなく。

P1270382.JPG

うほ。
これがまた、たまらんのね。

羊蠍子というと麻辣味のスープで食べるところが多いけど、
私は濃香も捨てがたいと思う。
強い香辛料が入っていないので羊の風味がより表に立つからからだ。
羊好きにはむしろ濃香をオススメしたい。
スープにほんのりと甘味があって優しい感じがするのもお気入り。

ひとしきりお肉を堪能したら、
後は野菜などの具を入れて寄せ鍋状態にして楽しもう。

P1270381.JPG

左/菌拼盤(jun1gu1 pin1pan2)=キノコの盛り合わせ:28元
右/蔬菜拼盤(shu1cai4 pin1pan2)=野菜の盛り合わせ:18元

P1270375.JPG

左/山薬(shan1yao4)=ヤマイモ:12元
右/水晶粉(shui3jing1fen3)=春雨:8元

P1270376.JPG

濃い口醤油味のスープがヤマイモにしみ込んで旨い。
マロニーちゃんみたいな春雨は
つるるん、ちゅるちゅるっとした舌触りが心地よい。

腐竹(fu3zhu2)=中国湯葉:10元
P1270379.JPG

[奄鳥]鶉蛋(an1chun2dan4):12元
P1270380.JPG

お鍋にウズラ卵。
オススメ!

最後のシメは手延べ麺。

老誠伊麺片(lao3chneg1yi1 mian4pian4):6元
P1270386.JPG

店員さんがびよんびよーんと手で延ばしてくれる。

P1270385.JPG

コシはないけど、
つるりとしていてふばふばした食感が魅力。
ちょっとほうとうに似てるかな?

北京で火鍋(huo3guo1)というと
なんといっても[シ刷]羊肉(shuan4yang2rou4)、
または激辛の四川火鍋(Si4chuan1 huo3guo1)を思い浮かべるかもしれないが、
実はこの羊蠍子もかなりの人気。

「蠍」の字があるので敬遠してる人もいる?
大丈夫。
前述の通り形が蠍に似てるだけでホントに蠍が入っているわけじゃない。
安心して、食べに行ってみてください。


▼旧ブログの「老誠伊清真羊蝎子火鍋店」関連記事
【老誠伊清真羊蝎子火鍋店】羊蝎子火鍋
(上のURLが表示されない場合は、このページを試してみてください)
【老誠伊清真羊蝎子火鍋店】韮菜合子
(上のURLが表示されない場合は、このページを試してみてください)


▼お店情報
老誠伊清真羊蝎子火鍋店
宣武区牛街11号
010-5837-3556
P1270371.JPG
<アクセス>
牛街の礼拜寺のはす向かいにあります。


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2011年03月10日

【湘腸香火鍋店】腸子火鍋

モツ鍋
腸子火鍋(chang2zi huo3guo1)
P1270270.JPG
【ところ:団結湖/ねだん:記事参照】

最近北京にもモツ鍋を売りにする日系のお店がいくつか登場している。
でも私のひいきはこのローカル店。

P1270266.JPG

▼旧ブログの「湘腸香火鍋店」関連記事
【湘腸香火鍋店】肥腸火鍋
(上のリンク先が表示されない方はこちらのページをお試しください)

日系のお店よりも格段に安い価格でおいしいモツ鍋が楽しめる。
しかも湖南料理店だけあって味付けは気合の入った辛口。
辛いもの好きの私にはそれだけで魅力的。

ちなみに店名の「湘(xiang1)」は湖南省の略称。
「腸(chang2)」はもちろん腸で、
「香(xiang1)」はおいしいってこと。
「湘腸香火鍋店」は湖南のおいしいモツ鍋屋さんという意味になる。

その名の通り、ここのモツ鍋はとっても「香」なのだ!

腸子火鍋(chang2zi huo3guo1):58元
P1270267.JPG

ああ、なんて魅惑的な深い赤♪
深紅のスープにぷかぷかと浮かぶぷりぷりモツ。

P1270274.JPG

恍惚・・・・・・

P1270273.JPG

新鮮で処理がしっかりしているのだろう。
いやな臭みがない。
それに脂っこくなくて意外とさっぱりしている。
これはもう、いくらでも食べられちゃうゾ。
モツ女の私には危険きわまりない鍋だ。

モツばかりひたすら食べているわけにもいかないか、
と野菜も注文。

白蘿卜片(bai2luo2bopian4)=ダイコンの薄切り:8元
寛粉(kuan1fen3)=幅広春雨:8元
香菜(xiang1cai4):8元

P1270275.JPG

相変わらず緑の濃いしっかりした歯ごたえの香菜。
香りも濃厚。

P1270277.JPG

しかし、この日の大ヒットはダイコン。
ダイコンにしみわたったモツたっぷりのうまうま辛口スープから、
火の通ったダイコン自体の甘みが立ち上がる。

藕片(ou3pian4)=レンコンの薄切り:8元
井岡山豆皮(Jing3gang1shan1 dou4pi2)=揚げ湯葉:12元

P1270280.JPG

煮込んでふしゅふしゅになった井岡山豆皮にニッコリ。

P1270281.JPG

寛粉がシメの麺がわり。

P1270285.JPG

鍋のお供は白酒。

西鳳(xi1feng4):88元
P1270268.JPG

西安のお酒。
この日食事をした友人によると、
昔はかなりの有名ブランド酒だったのだとか。

でも飲んでみたらそれほどでもなかったかな。
今はいろいろブランド酒が多くなってかすんでしまったのかも?

白酒でカーッと喉を焼きながら、
辛口モツ鍋をほふほふと。
こりゃまた、合いますなあ。


▼お店情報
湘腸香火鍋店
朝陽区団結湖東里甲3-1
010-8596-6628
P1270266.JPG
<アクセス>
姚家園路(東三環とぶつかる北京青年報のビルのある通り)を東に進むと、
道の南側にあります。北京婦産病院の手前です。


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2010年12月21日

【辣麻香鍋】麻辣香鍋

激辛大鍋炒め
麻辣香鍋(ma2la4 xiang1guo1)
P1250503.JPG
【ところ:大望路/ねだん:記事参照】

麻辣香鍋は、お肉や野菜など好みの具を激辛のタレで炒めて大鍋で出す料理。
北京では数年前に大流行し、そのまま定着した。

麻辣香鍋を食べたい時はいつも龍順園麻辣香鍋に行くのだが、
辣麻香鍋という店もおいしいという話を聞いて連れて来てきていただいた。

P1250499.JPG

麻辣香鍋は料理名。
辣麻香鍋は麻辣香鍋を提供しているチェーン店の名前。
ちとややこしいね。

いっとき爆発的に流行っただけあって
麻辣香鍋を出すお店は数多いが、
どの店も炒めダレに工夫をしていて味が少しずつ違う。
龍順園麻辣香鍋は17種類のスパイスや調味料を使った深みのある味で、
炒めダレがやや多め。
だから少し汁っぽい仕上がりになる。
辣麻香鍋はあまり汁気はなく、
ドライでさっぱりした炒め上がりだ。

P1250502.JPG

このお店を勧めてくださったRさんは、
よく麻辣香鍋をテークアウトするのだとか。
その際にご自宅で使っている大きなお鍋を持ち込んで
「これに入れてください!」
と頼むので、このお店ではRさんもRさんのお鍋も有名人&有名鍋。
厨房でも
「またこのお鍋〜!?」
と評判になっている模様。

お鍋を持ち込んでテークアウトだなんて、
なんだか昔のお豆腐屋さんみたいで懐かしい。
私くらいの世代だと、
小さい頃、近所にお豆腐屋さんが来ると
お鍋を持って豆腐を買いに行かされた思い出がかすかにある。

閑話休題。

実はテークアウトしたものは
Rさんのお宅でいただいたことがあるのだけれど、
お店で食べるのはこの日が初めて。

仕上がりはやはり汁気のなくてカラリとした感じ。
タレの味自体も龍順園麻辣香鍋に比べるとさっぱり目で、くどくない。

具のラインナップも微妙に違っているので、
それを楽しむのもいい。

では、麻辣香鍋の記事恒例の「麻辣香鍋時計」でご紹介。

P1250505.JPG

(中央)
鵪鶉蛋(an1chun2dan4)=ウズラの卵:16元
(上から時計回りに)
茶樹磨icha2shu4gu1)=茶樹茸:18元
西蘭花(xi1lan2hua1)=ブロッコリー:12元
摩芋絲(mo2yu4si1)=白滝:12元
鮮豆皮(xian1dou4pi2)=押し豆腐:10元
寛粉(kuan1fen3)=幅広春雨:12元
大白菜(da4bai2cai4)=ハクサイ:8元
水麺筋(shui3mian4jin1)=もどしたお麩:12元
紅薯条(hong2shu3tiao2)=サツマイモの拍子木切り:10元
五花肉(wu3hua1rou4)=豚バラ肉:22元
蓮藕(lian2ou3)=レンコン:12元
鶏脆骨(ji1cui4gu3)=鶏軟骨:22元
黒木耳(hei1mu4er3)=キクラゲ:18元


P1250506.JPG

(上から時計回りに)
香芹(xiang1qin2)=セロリ:10元
金針磨ijin1zhen1gu1)=エノキ:18元
青笋(qing1sun3)=ウオスン(セルタス):12元


野菜がたくさん食べられるのも麻辣香鍋のいいところなのだが、
あまりにも「素(su4)=野菜もの」ばかりだとうま味とコクが足りないので、
少しは「葷(hun1)=お肉もの」を入れるのがコツ。

今回の場合は「五花肉=豚バラ肉」と「鶏脆骨=鶏軟骨」を入れたけれど、
鶏翅(ji1chi4)=鶏手羽」とか、
鴨腸(ya1chang2=アヒルの腸)」、「黄喉(huang2hou2)=ノドモト」もオススメ。
ちょっとジャンキー系が好きな人なら
午餐肉(wu3can1rou4)=ランチョンミート」もいい。

中国の人はもう少しお肉ものを入れるのかもしれないけど、
野菜好きな日本人には2種類くらいで十分。
激辛ダレで食欲増進されて、
モリモリ野菜を食べられる麻辣香鍋。
発汗作用も抜群で、意外と美容食なのかもしれない。
いや、ビール飲んじゃうから結局ダメか・・・


▼お店情報
辣麻香鍋(万達広場店)
朝陽区建国路93号万達広場16-1号
010-5820-8829/8839
P1250499.JPG
<アクセス>
地下鉄1号線「大望路」駅下車。
万達広場の一番東側、セブン・イレブンの並びです。


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2010年11月20日

【潮香洲】蝦蟹粥

エビカニたっぷり海鮮粥
蝦蟹粥(xia1xie4zhou1)
P1260523.JPG
【ところ:朝陽門外/ねだん:200元(5人分で)】

お粥は「主食」カテゴリーだろ?
というツッコミもあるかと思うのだけれど、
あまりに豪快な大鍋に入ったお粥だったので強引に「火鍋」カテゴリーへ。

この「お粥鍋」は、潮香洲というお店のもの。
朝陽門からちょっと離れた住宅街の一角にある
本当に目立たない、というかものすごく探しにくいお店だ。

どんだけ探しにくいかって言うと、
表看板はロシア語なのだ!

P1260516.JPG

「潮香洲」の看板は
壁の赤で囲んだところにひっそりと掲げられている。

P1260518.JPG

いや、看板でもないか。

このロシア語の看板は実は潮香洲の看板ではない。
潮香洲の手前にあるロシアのパン&食品店の看板なのだ(たぶん)。

入口を入ると中にはロシアのパン&食品店があり、

P1260520.JPG

その奥がお粥屋さんという不思議な作りになっている。

麦子店にあるこのお店も、
手前は羊肉串屋、奥が四川料理屋という複数店舗同居型のお店だったが、
ちょうどそんな感じ。

さて、このお店でお粥を食べるには予約が必須。
人気店だからというのもあるけれど、理由は別にある。

予約は予約でも席ではなくてお粥を予約するのだ。
お店に着いてからお粥を注文するのではなくて、
注文に合わせてあらかじめお粥を作って待っていてくれるのだ。

私が行った日は、この日の集まりの幹事さんが
お店に電話して人数と何をお粥に入れたいかを頼んでおいてくれた。
この日頼んだのは蝦と蟹入りの海鮮粥。
幹事さんいわく、
「蝦だけでもいいんですけど、やっぱり蟹が入ったほうがおいしいんです。
 蟹は早く頼まないとなくなっちゃうんですよ!」

予約して食べるお粥なんて初めて。
どんなお粥が出てくるか楽しみにしていると・・・

予約した7時になると同時に、
お粥がなみなみ入ったどでかい土鍋がどん!

P1260521.JPG

これで5人分。
すごいよこれ、魔女のスープみたいだ。

P1260522.JPG

ぱっと見るとただのお粥だけど、
中にはエビとカニが隠れている。

P1260524.JPG

さて、一杯目。

P1260526.JPG

エビはサイマキエビかな?
半分に切ってあって食べやすい。
蟹は内子がいっぱいで贅沢!

P1260534.JPG

他にも干した貝柱やザーサイと思しき漬け物も入っていて
半端なく濃厚なうま味だ。
5日間くらいに味わううま味をこのお粥に凝縮した感じ。
濃厚な出汁なのでくどくなるかと思いきや、
セロリのみじん切りが入っているおかげで飲み口は意外とさっぱりしている。
ちなみに田七人参も入ってた。

これは・・・旨い。
しばし無言でお粥と向き合う。

そういう人が多いからなのか、店内は満席なのに妙に静か。
もちろん会話はあるのだけれど、
大声でしゃべったり騒いだりしたりする人がまったくいない。

まあ、ちょっと体調が優れないからお粥でも・・・
という人が集まっているからかもしれないけれど、
実は他に理由があった。

お酒が出ていないのだ。

何しろ席に着くなりお粥がドン!である。
食事が始まったらいきなりシメに入ったようなものだ。
ご飯を口にするともう酒は入らない、という人もいるくらいで、
こういきなりお粥が出てきてはまったく飲む気にならない。

おかげで私たちもすっかりビールを頼むのを忘れていた。
途中でFさんが蟹の殻を喉につまらせて、
ようやく飲物がないことに気づいてビールを2本オーダー。
しかし、この2本すら飲みきれなかった。

ビールのかわりにひたすらお粥を「飲んだ」。
(中国語ではお粥は「食べる」ではなく、「飲む」)。
一人当たりノルマ5杯。
いや、ノルマというわけではないんだけど、
なぜかみんなして
「あたし3杯目!」
「えっ?まだ2杯も行ってないのに。」
「5杯目、行きまーす!」
なんてことをやっていたらいつの間にか5杯がノルマになってしまったのだ。

1人5杯のノルマを達成して、
5人前のお粥を4人で(1人欠席になってしまったので)ほぼ平らげた。
最初の一杯も美味だったけれど、
鍋底をすくうようにして食べた5杯目もうま味が凝縮していい味だった。

ところで、このお店にはメニューがない。
お粥も人数と入れるものを伝えて注文するだけ。
ほかの料理はどうやらなんとなく頼んでいるっぽい。

この醤肘花は、
「肉はいる?」と聞かれて「いります」と答えたら出てきたもの。

醤肘花(jiang4zhou3hua1):28元(どうやらそうらしい)
豚肉の煮込み(チャーシュー)

P1260527.JPG

よーく煮込まれていて、脂身とろとろ。
ゼラチン質のところなんて、ぷるっぷるのとろとろりん。

P1260531.JPG

少し味が濃い感じもしたのだけれど、
一緒についてくる餅(bing3)でくるんで食べるとちょうどいい。

P1260529.JPG

醋溜土豆絲(cu4liu1 tu3dou4si1):?元
細切りジャガイモのお酢炒め

P1260528.JPG

幹事のHさんが
「私この間これ一人で食べちゃいました!」
と言うオススメ料理。

確かに旨い!
何か分からないのだけれど、
普通の醋溜土豆絲とは違う調味料が入っていて、
それが実に食欲をそそる!

すると次の料理を運んできたこのお店の阿姨が、
「醤肘花と一緒に餅にはさんで食べるといいのよ」
と教えてくれた。
さっそく試す!

P1260532.JPG

阿姨!これいけます!

拍黄瓜(pai1huang2gua1):?元
叩きキュウリの和えもの

P1260530.JPG

辛味と酸味のきいたちょっと変わった拍黄瓜。

小葱摊鶏蛋(xiao3cong1 tan1ji1dan4):?元
葱入り玉子焼き

P1260535.JPG

隣のテーブルで頼んでいておいしそうだったので私たちも注文。
ちょっと塩気が強くてみなさんは箸があまり進んでいなかったけど、
私は結構ツボにはまった。

で、これだけ頼んで全部で270元。
4人だったので1人70元弱。
お粥を食べに行ったと思うとちょっと割高感はあるかもしれない。
でもエビとカニがたっぷりで半端なくおいしいこのお粥なら、
そのくらい払う価値は十分あると思う。


▼お店情報
潮香洲
朝陽区神路街日壇晶華15号楼1階
010-8562-2614
P1260516.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「朝陽門」駅から朝陽門外大街を東へ。
人寿大廈のある交差点を南に曲がり、最初の十字路を左折。
昆泰国際公寓と朝外MENの間の道を東へ進み、
最初の信号を右折してしばらく行ったところ。
道の左手(東側)、朝陽区人民政府の向い側にあります。


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2010年11月09日

【銀灘金湯】鮑汁滋補火鍋

鮑ベースの滋養鍋
鮑汁滋補火鍋(bao1zhi1 zi1bu3 huo3guo1)
P1260367.JPGP1260380.JPG
P1260386.JPGP1260393.JPG
【ところ:望京/ねだん:記事参照】

一回空いてしまったけど、引き続き鍋特集。
旧ブログも含めて今まで紹介してきたお鍋の中では
田源鶏と並んで最も気に入っているお鍋の一つ、
銀灘金湯の鮑汁滋補火鍋だ。

P1260364.JPG

しばらく食べていないと妙に懐かしくなって
かなり遠いところにあるにもかかわらずいそいそと出かけていきたくなる
劉阿姨特製の鮑ベースの滋養鍋。

▼ここのお鍋については以下の記事をどうぞ。
【銀灘酒楼(劉記馥園)】鮑汁滋補火鍋(一)
【銀灘酒楼(劉記馥園)】鮑汁滋補火鍋(二)
【銀灘酒楼】墨魚馬蹄丸子(鮑汁滋補火鍋)
【銀灘酒楼】劉阿姨的加油站【銀灘酒楼】劉阿姨的加油站
【銀灘金湯】鮑汁滋補火鍋
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鮑をベースにした複雑かつ濃厚なスープ。
人によってはクセがあると思うこともあるようだけど、
私はここのスープが大好きだ。
滋養鍋というその名の通り、飲むと元気になるような気がする。

鍋底(guo1di3)=ベースのスープ:58元
P1260371.JPG

タレは二種類。
香辣醤碟(xiang1la4 jiang4die2)
小米辣椒碟(xiao3mi3la4jiao1 die2):どちらも5元

P1260370.JPG

こんな風に別々に出てくるのを
店員さんが好みに合わせて調味してくれる。
P1260368.JPG

スープの薬味のセロリのみじん切りもついてくる。

味碟(wei4di2)=お通し:1人5元
P1260369.JPG

この右下のお漬け物が辛さに深みがあって実にいい酒の肴になる。
すばらしい。

食べる順番としては、
最初に開胃粥(kai1wei4zhou1)が出るので、
これでまず胃袋を起こしてやる。

P1260367.JPG

私の場合はわざわざ呼び起こしてやらなくても全開ですが・・・笑。

そしてまずはスープをいただく。

P1260372.JPG
ふ。
こくのある滋味たっぷりのスープが胃の腑にしみわたる。

今回も高級素材はことごとくパスしてキノコと団子と野菜のみ。
鮑のおいしさはスープにたっぷり入っているので
わざわざ鍋に入れなくてもいいのだ。

ちなみにここのお鍋は店員さんにすべてお任せのラクチン鍋。
何から食べるかも、
どのくらい煮込むかも、
ぜーんぶ店員さんが気を配ってくれる。
(鍋奉行さんには不満かも)

この日のキノコはお決まりのキヌガサダケ。

竹蓀(zhu2sun1):30元
P1260377.JPG

キノコの女王。

P1260378.JPG

相変わらず旨し。

P1260380.JPG

そして箭笋(jian1sun3):18元
P1260381.JPG

P1260382.JPG

山薬(shan1yao4)=ヤマイモ:16元
P1260383.JPG

ヤマイモを煮込む間に、肉団子。

猪肉蓮藕丸(zhu1rou4 lian2ou3wan2):28元
豚肉とレンコンの肉団子

P1260385.JPG

煮込むとこんな感じ。

P1260386.JPG

シャキシャキのレンコンがいいアクセント。
イカとクログワイのお団子も好きな具の一つだ。

肉団子を食べ終わる頃になると、
ヤマイモにちょうどいい具合に火が通る。

P1260387.JPG

そして次はコンブ。

海帯絲(hai3dai4si1):12元
コンブの細切り

P1260388.JPG

鍋にコンブ、オススメ。

P1260389.JPG

最後に野菜をプラス。

豆苗(dou4miao2):18元
エンドウマメの葉

P1260390.JPG

こっくりお豆の風味。

P1260393.JPG

今回の仕上げは、ワンタンにしてみた。

餛飩(hun2tun):19元
P1260394.JPG

このふにょふにょぺろんとした食感が独特。

P1260395.JPG

ああ、やっぱりここのお鍋はおいしい。
しみじみ。


▼お店情報
銀灘金湯
朝陽区利澤西園209号楼望馨商業中心5階
010-6470-4958
yintanintang.jpgP1260364.JPG
<アクセス>
 ・京順路側から行く場合:
   京順路から広順北大街に入り、六佰本のある交差点で左折。
   一つめの交差点の右手に望馨商業中心があります(東湖湾の向かい)。
 ・京承高速側から行く場合:
   四環路の望和橋から京承高速に乗り(高速代はいりません)、
   望京科技園出口で下りてそのまま直進。
   交差点を過ぎると左手に望馨商業中心が見えてきます(東湖湾の向かい)。
yintanjintang_map.jpg

 *京承高速経由で行くほうが遠回りに見えますが、実は断然分かりやすいです。
  市中心部から行くのであれば京承高速ルートのほうがおすすめです。

■四恵店もオープンしてます!
銀灘金湯(四恵店)
朝陽区四恵濱河路盛世龍源酒吧苑13号
010-8770-6596
*劉阿姨は今はこちらのお店にいらっしゃるそうです。


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2010年11月06日

【三疊水麗江臘排骨火鍋】臘排骨火鍋

スペアリブ鍋
臘排骨火鍋(la4pai2gu3 huo3guo1)
P1250963.JPG
【ところ:交道口/ねだん:68元(確か・・・)】

臘([月昔])排骨なので、
正確に言えば塩漬けして干したスペアリブのお鍋。
雲南省は麗江のナシ族の料理だ。

この鍋はもともと「三疊水(san1die2shui3)」と呼ばれるナシ族のもてなし料理の一つ。
六つの大碗、六つの小碗、六つのお皿という三種類の食器を使って
十八種類の料理を出すので「三疊水」と呼ばれると説明にはあるが、
なんでそれで「三疊水」になるのかは今ひとつピンと来ない。

この十八種類の料理を三度に分けて供すそうで、
最初が甘いもの(一疊水)、
次が前菜類(二疊水)、
最後が蒸し物や鍋物などの温かい料理(三疊水)。
この三疊水では、山海の珍味やナシ族の料理、特産品などが出される。
そのうちの一つがこの臘排骨火鍋である。

P1250969.JPG

臘排骨火鍋のメインとなる食材はもちろん臘排骨。

P1250967.JPG

ナシ族の農家で放し飼いされている豚のスペアリブを塩漬けして干したものだ。
これを鍋にたっぷり入れ、
セロリやトマト、ジャガイモなどと一緒に鍋に入れて煮込んである。

食べる時には蘸水(zhan4shui3)と呼ばれるタレにつける。

P1250950.JPG

貴州の糊辣椒に似た唐辛子、腐乳、分葱などの調味料に
スープを注ぎ入れたものがタレだ。

P1250973.JPG

スープ自体は非常にあっさり。
セロリの香味やトマトの酸味、さらにはミントなども加わって爽やかだ。
よく煮込まれてほろほろになったジャガイモが秀逸。

P1250972.JPG

スペアリブは正直なところかなり塩辛いのだが、
続けてセロリや香味の高い具を食べているとその塩気もうまいこと中和されて、
「しょっぱい」→「さっぱり」→「しょっぱい」→「さっぱり」と
揺れ続ける振り子のように際限なく食べてしまう。

お鍋の具には、雲南ならではの珍しいものもそろっていて面白い。

絲瓜尖(si1gua1jian1)は最近は北京でもよく見かけるけど、
雲南小瓜(Yun2nan2 xiao3gua1)というのはお初。

P1250956.JPG

ズッキーニみたいな感じだけど、もっとふがふがしてやわらかい。
煮込むとふにゅん。

P1250974.JPG

もう一つ面白かったのが海花菜(hai3hua1cai4)

P1250970.JPG

確かに花のような形をしているが、花のように見えるところも茎である。
ガシガシでかたそうに見えるのだが、
これがさっと火を通すととろんとしてワラビのような食感になる。
あまり煮込まずに少しかたさの残ったあたりが食べごろ。

お酒は雲南の米酒をいただいた。

米酒(mi3jiu3):?元
P1250953.JPG

ジュースみたいなもんですね。
酒飲みには物足りないと思うけど、
まあそれらしい気分を味わうってことで。

前菜も二つほど。

腐乳花生(fu3ru3 hua1sheng1):?元
腐乳風味のゆで落花生

P1250966.JPG

かたすぎず、やわらかすぎずの絶妙のゆで加減。
腐乳の風味は正直それほど感じなかったけれど、やたらと箸が進んだ一品。

香酥蜂蛹(xiang1su1 feng1yong3):38元(前と変わっていなければ)
ハチノコの唐辛子風味揚げ

P1250952.JPG

暗くてなんだかよく分からないので、以前昼間に入った時のものを再掲。

fengyong.jpg

ややっ!?
なんかハチノコが明らかに少なくなったぞ。

鍋でお腹いっぱいになるのは百も承知だったのだけれど
どうしても食べたくて頼んだご飯もの。

鑼鍋飯(luo2guo1fan4):15元(前と変わっていなければ)
銅鍋入りの揚げジャガイモご飯

P1250959.JPG

これも真っ暗なので以前のものを再掲。

luoguofan_1.jpg

揚げたジャガイモや雲南ハム、青豆がたっぷりの銅鍋入りご飯。
鑼鍋は雲南とチベットをつなぐ「もう一つのシルクロード」茶馬古道で活躍した
荷馬の一隊「馬幇(ma3bang1)」が使う道具だそうだ。

私はこのご飯に目がない。
ジャガイモの香ばしさとゴマの風味、
雲南ハムからの塩気とうま味がぎゅぎゅっと詰まっていて実に魅力的なのだ。

ただ、当然食べきれるはずもなく、
一杯だけ食べて残りはすべて打包(da3bao1)=お持ち帰り。

打包文化、万歳!


▼旧ブログの「三疊水麗江臘排骨火鍋」関連記事
【三疊水麗江臘排骨火鍋】鑼鍋飯
【三疊水麗江臘排骨火鍋】香酥蜂蛹

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▼お店情報
三疊水麗江臘排骨火鍋(三叠水丽江腊排骨火锅)
lijianglapaigu.jpg
東城区交道口東宮街25号
010-6404-1190
*交道口から鼓楼東大街を鼓楼方向へ。
一つ目の小道を右に曲がるとすぐ左手にあります。
(曲がるのはここ!)
P1250947.JPG


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2010年11月05日

【極地辺城(雲南郷土菜)】

騰衝の土鍋料理
騰衝土鍋子(Teng2chong1 tu3guo1zi)
P1250710.JPG
【ところ:旧鼓楼外大街/ねだん:68元】

時々チェックする地元誌『Timeout 消費導刊』の
グルメ欄に紹介されている雲南料理のお店、極地辺城。

P1250696.JPG

胡同歩きの達人で
地元グルメ情報にも詳しいYさんからもおいしいと聞いていて、
ずっと行きたいと思っていた。

ある日、友人と食事をしようという話になって、
「どこにしよう?」
とお店を考えていたら
「あそこはどう?」
「どこ?」
「あのほら、旧鼓楼外大街の。」
「ああ、あの雲南料理の?」
「自分もそこはどうかと言おうと思ってた!」
という展開になって、晴れて訪問決定。

「旧鼓楼外大街の」、「あの雲南料理の」お店がつまり、「極地辺城」。
「極地の辺境都市」という意味の名前を持つ、雲南郷土料理のお店だ。

このお店がそんな名前を名乗っているのは、
どうやらここのご主人が中国とミャンマーの国境の町、
騰衝の出身だからのようだ。
それで名物になっているのがこの騰衝土鍋子。

P1250711.JPG

ちょうど[シ刷]羊肉の銅製鍋のように真ん中に煙突があって
中に炭火を入れられるようになっているが、
こちらは土鍋。

P1250718.JPG

それにしゃぶしゃぶではなくて予め具を入れて煮込むタイプの鍋料理だ。

とは言え、日本人が思い描く寄せ鍋ようなものともだいぶ趣が違う。
炭火を入れる煙突のまわりのドーナツ型の溝の中に
青菜やニンジン、シイタケ、干したタケノコ、サトイモ、春雨、揚げた豚肉などが
ぎっしりと積み重ねられ、
おまけに一番上にはまるで蓋をするように玉子焼きが並べられている。
この玉子焼きがまた、挽肉がはさまっていてボリュームたっぷり。

P1250717.JPG

汁気はほとんどない。
というのも、鍋の中で具を煮込むのではなくて、
野菜は豚骨で取ったスープで予め6割がた煮ておいたものを土鍋の中に移し、
他の素材と一緒にあらためて熱を通すということらしい。
お鍋というよりは煮込み料理といったほうがしっくりくる。
いや、煮込み料理ですらないか・・・

が、しかし、
具材は直接食べるのではなくて、
鍋料理を食べるときのように添えられてくるタレにつけて食す。

P1250716.JPG

このタレは唐辛子がたっぷりで酸味のきいた雲南風の味付けだ。

P1250715.JPG

ネットで見てみたところによると、
この料理は元朝末年に騰衝の国境守備の任務についたある大臣が
国境を守る戦士たちが毎日冷たい食事を摂っているのを見かねて
あつあつの料理をどうにか食べさせたいと思って工夫したものだそうだ。

また、先祖を祭る行事にも欠かせない料理だそうで、
清明節と旧暦九月に先祖を祭りお墓参りをする日には必ずこの料理を作り、
山まで運んで先祖を祭る行事がすべて終了してから食べるという。

まあ、例によってこんな情報は食べている時にはまったく知らず、
「これニンジンも入ってるよ!」
「サトイモも出てきた!」
「すごい!掘っても掘っても具が出てくる!」
と発掘作業に夢中だっただけなんだけどね。

P1250719.JPG

P1250720.JPGP1250721.JPG

具沢山というのを超越したぎっしり重ね鍋だった。
もともと保温目的で工夫されたみたいだし、
いろんな食材たっぷりで上には挽肉入りの玉子焼きまで乗っかってるし、
なんだか保温機能つきのお弁当みたい。

お味のほうはというと、
ベースの味はコクはあるけれど嫌味のないスープがよく染みて美味。
そのまま食べても十分おいしいが、
タレの辛さと酸味でパンチをきかせて食べるとより変化が出て楽しい。

鍋料理の概念を打ち破る雲南の郷土鍋。
「寒いから鍋物が食べたいけど、ありきたりのはもう飽きた」
なんて人にいいかもしれない。


▼お店情報
極地辺城
西城区旧鼓楼外大街58号
010-8202-4896
P1250696.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「鼓楼大街」駅から旧鼓楼外大街を北上し、
安徳路との交差点手前。
道の右(東)側にあります。
*内装はしょぼいし、照明も暗くて辛気臭いので不安になりますが、
 料理はおいしいですよ!


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2010年11月04日

【成都[火巴]子火鍋城】四川火鍋

四川風激辛鍋
四川火鍋(Si4chuan1 huo3guo1)
P1260358.JPG
【ところ:新源里/ねだん:記事参照】

仕事で台湾から訪燕中のMさんから突然ショートメッセージ。
食事を一緒にとおっしゃるので、
「何が食べたいですか?」
とお聞きすると、
「火鍋!」
と即答。
「[シ刷]羊肉?四川火鍋?」
とさらにお聞きすると、
「四川!四川!四川火鍋!!」

となればやはりこのお店。
新源里にある成都[火巴]子火鍋城だ。

P1260363.JPG

四川仁なんかも人気だけど、私はやっぱりここが好き。

▼「四川仁」についてはこちらから。
【四川仁火鍋】四川火鍋

Mさん、火鍋の大ファンだとかで
「台湾でも週に一回は食べている。」
「台湾で食べる火鍋って、どんなんですか?
 辛いんですか?」
「結構辛いよ。」

ふーん。
香港の火鍋は全然辛くなくて、
香港に住んでいた北京留学経験者の友人はいつも
「とにかくいっぱい唐辛子入れて!!」
と頼んでドバドバ唐辛子を鍋に投入しても
やっぱり辛さが足りなくてパンチに欠けてたけどなあ。
台湾のは辛いのか。
そうなのか。

なんとなく納得できない気持ちのまま、まずは鍋底を選ぶ。
鴛鴦かな、やっぱり。
白くて辛くないスープと、真っ赤っかの激辛スープの二色鍋だ。

鴛鴦(yuan1yang guo1di3):たぶん70元くらい
P1260351.JPG

タレはもちろん麻醤(ma2jiang4)。
北京に来たなら、やっぱり麻醤!

P1260357.JPG

お鍋の具は、何はなくとも羊肉。
モツ系は言わずと知れたayaziのセレクトだ。

精品羊肉巻(jing1pin3 yang2rou4juan3)=高級羊肉スライス:28元
鵝腸(e2chang2)=ガチョウの腸:26元
鮮黄喉(xian1 huang2hou2)=牛のノドモト:26元
鮮毛肚(xian1 mao2du3)=牛の(たぶん)センマイ:26元


P1260354.JPG
(写真と具の名前とは必ずしも一致していません)

あとはMさんがキノコ好きということでキノコ三昧。

金針磨ijin1zhen1gu1)=エノキ:15元
香磨ixiang1gu1)=シイタケ:12元
白蘑磨ibai2mo2gu1)=ホワイトマッシュルーム:10元
平磨iping2gu1)=ヒラタケ:?元

P1260355.JPG

野菜もたっぷり。

大白菜(da4bai2cai4)=白菜:6元
蒿子杆(hao4zigan3)=春菊:6元
藕片(ou3pian4)=レンコン薄切り:8元


P1260359.JPG

豆芽(dou4ya2)=モヤシ:6元
P1260356.JPG

具が勢ぞろいする頃には

P1260353.JPG

よい具合にスープもぐつぐつのふつふつ。

P1260352.JPG

さて、ではまず肉からですかね。
羊肉投入。
「それからモツ系をゆっくり味わって・・・」
と思っていたら、
あっと思う間もなくキノコ類もどどっと投入。
シイタケ、エノキ・・・
あああ、
赤いスープと、白いスープと、どっちにも分け隔てなく投入なのですね〜!?

「赤には味のからむ素材はあまり入れないほうが・・・」
と思ったけれど、思いなおす。
「ま、いいか。
 火鍋好物だって言ってたし、辛いほうのスープでも大丈夫だろう。」

そう思ったのもつかの間、
お肉を口にした途端にMさん、
「ウォッ!辛いよこれ!」

や、やっぱり?

どうやら台湾の火鍋はやはり辛さ控えめだったようで、
その後は心なしか白のスープに箸が伸びていたような。

私はと言えば、
半ばやけになって(?)白菜なんていう辛さ吸着アイテムを
赤スープにどばっと投入。

P1260358.JPG

レンコンも赤スープで激辛まみれになったのを山ほど食し、
おかげで翌日は二度目の味わいにもだえる羽目になったのであった。

分かってるけど、
やっぱり食べちゃうんだよなあ。


▼お店情報
成都[火巴]子火鍋城
朝陽区順源里13号
010-8451-0202
P1260363.JPG
<アクセス>
京城大厦と華都飯店のある交差点を北に向かった東側にあります。


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2010年11月03日

【潮汕牛肉丸火鍋】潮汕牛肉丸火鍋

潮州・汕頭風牛肉団子鍋
潮汕牛肉丸火鍋(Chao2shan4 niu2rou4wan2 huo3guo1)
P1260327.JPG
【ところ:長虹橋/ねだん:記事参照】

ところで、久しぶりに正宗潮州牛肉丸火鍋に行って、
「おや?」と思ったことがあった。
このお店、以前は大変な人気店で予約必須。
体育館のようなスペースは常に満員御礼だったのだけれど、
今回は予約不要、しかもかなり空席が目立った。

さらに、一緒に食事をしたIさんのコメントがまた興味を引いた。
実はIさん、
お店を間違えて通りの向かい側にあるもう一つの牛肉丸火鍋のお店、
潮汕牛肉丸火鍋に行ってしまい、
席を取ったまま30分近くもそこで待った後で勘違いであることに気づき、
あわてて正宗潮州牛肉丸火鍋にやって来た。

その間違えたほうの潮汕牛肉丸火鍋がなんと行列のできる人気ぶり。
勘違いしてずっと席を取っていたIさんは、
「他のお客を断っちゃったじゃないか」
とお店の人に言われてしまったというではないか!

むむ?
あのお店、いつからそんな人気店になったの?
前は「潮州」が大人気で、「潮汕」はしょぼい感じだったのに・・・

俄然気になり始めた、もう一つの牛肉丸火鍋。
後日会食の予定があったので、
その会場に潮汕牛肉丸火鍋を指定した。

P1260316.JPG

お店は6時半の時点ですでに満員。
外にはすでに行列ができている。
「潮州」の体育館のようなだだっ広いスペースとは対照的にこじんまり。
普通のアパートを改装したような作りだ。

P1260329.JPG

「客席これだけ?そりゃ行列にもなるよな。」
と思うなかれ。
実は1階のホール席を通り抜けていったんお店の外に出て
アパートの階段を下りていくと、地下にも席があるのである。
人気になったので地下に部屋を借りて拡張した、といったところだろう。

店内は満席。
私が座った席の隣にはタクシーの運ちゃんらしきグループが
口角泡を飛ばしながら白熱議論中。
議題は「会社から支給される弁当の量について」。
・・・足りないらしいです。

閑話休題。

さて、「潮州」と「潮汕」をくらべてみると、
まず「潮汕」のほうがかなり値段が安い。
肉団子入りのベースのスープが、
「潮州」70元に対して「潮汕」は50元。

P1260321.JPG
(これが「潮汕」の鍋底。ただし牛筋丸を追加してあります)

鍋底を頼むと、
牛肉と油麦菜がサービスでついてくる。
(ちなみに注文すると牛肉が15元、油麦菜が6元)

P1260318.JPG

追加の肉団子も、
「潮州」が25元に対して「潮汕」は18元と格安だ。

ただし、メニュー(具)の種類は「潮州」のほうが圧倒的に豊富。
「潮汕」にはクログワイがなかったのが残念。

頼んだ具材はこの通り。

炸腐竹(zha2fu3zhu2)=揚げ湯葉:8元
藕片(ou3pian4)=レンコン薄切り:8元
鮮平磨ixian1 ping2gu1)=生のヒラタケ:6元


P1260325.JPG
(ヒラタケはすでに鍋に投入すみ)

条(fen3tiao2):6元
P1260324.JPG
(旨か〜)

タレも基本は沙茶醤の1種類。

P1260319.JPG

ただしケチャップ容器みたいな入れ物に入った甜辣醤はあるので、
これで若干味の調節は可能。

P1260322.JPG

そして肝心のお味については、
「潮汕」に軍配を上げたい。
肉団子がまるでソーセージみたいにみっちりとした凝縮感があり、
味わい豊か。
(何か入れてるのか?という気もしないでもない・・・)

P1260328.JPG
(ぶりっとな)

ちなみにお皿の上に落としてみたら、
こっちの肉団子もポームと弾んだ。
タレもわざとらしい甘さが少なくてよかった。

シャビーな店だと軽視しててごめんなさい。
「潮汕牛肉丸火鍋」、侮るべからず!


▼お店情報
潮汕牛肉丸火鍋
朝陽区団結湖北二条3号楼
010-6582-4321
P1260316.JPG
<アクセス>
地下鉄10号線「団結湖」駅下車。
長虹橋の交差点から農展館南路を東へ向かうと、道の南側にあります。


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2010年11月02日

【正宗潮州牛肉丸火鍋】潮州牛肉丸火鍋

潮州風牛肉団子鍋
潮州牛肉丸火鍋(Chao2zhou1 niu2rou4wan2 huo3guo1)
P1260252.JPG
【ところ:長虹橋/ねだん:記事参照】

10月半ばに寒波が到来した北京はすっかり鍋シーズン。
ここのところ鍋を食べに行くことが多かったので、
鍋ものをいくつか集中的にアップ。

季節外れの過去ネタはかりアップするのも飽きてきたので、
たまっている分はどーんと飛ばして最近のを先に書いちゃおっと。

***

寒くなってくると潮州牛肉丸火鍋が恋しくなる。
牛肉団子がたっぷり入った潮州のお鍋だ。

牛肉を包丁で細かく叩いて作るという牛肉団子は
人呼んで「弾む肉団子」。
なんとスーパーボールのように弾むのだという。

このお鍋が食べたくなるとやってくるのが
長虹橋から少し東に行ったところにある「正宗潮州牛肉丸火鍋」。

P1260240.JPG

「正宗(zheng4zong1)」はもちろん伊達政宗とも草野マサムネとも関係なくて、
「正統の」という意味。
まぎれもない本物ってことだ。
(やっぱり「まさむね」って読んじゃうけど)

この店には「弾む肉団子」以外にも名物がある。
農業部の食堂の一角(たぶん)を使った
まるで体育館のようなだだっ広いスペース。
最初に来た時はこの光景にまず度肝を抜かれたものだ。

注文はまず鍋底(guo1di3)=ベースのスープから。

牛肉丸鍋底(niu2rou4wan2 guo1di3):70元
P1260242.JPG

鍋底にはあらかじめ牛肉団子と拍子木切りにした大根が入っている。

肉団子には、
「牛肉丸(niu2rou4wan2)=牛肉団子)」と
「牛筋丸(niu2jin1wan2)=牛すじ団子」がある。
牛肉丸はやわらかめ(とは言えかなりしっかりしている)、
牛筋丸は固めでがっちりした食感だ。
どちらか一つを選ぶこともできるし、
半分ずつミックスして頼むこともできる。
もちろん追加することも可能だ。

この「弾む肉団子」、
弾む弾むと聞いていたものの実際に試してみたことはなかった。
それが今回、うっかりして肉団子を下に落としてしまったので
「どうせ食べられないならいっちょ試してみるか・・・」
と、50センチくらい上から床に落としてみた。
そしたらなんと、ボヨーン!!
確かに弾むではないか!
まさにスーパーボール!
「弾む肉団子」が実証された瞬間であった。

さて、この「本当に弾む肉団子」をつけて食べるタレは、
・「麻醤(ma2jiang4)=ゴマだれ」
・「沙茶醤(sha1cha2jiang4)=海鮮風味だれ」、
・「辣椒醤(la4jiao1jiang4)=ピリ辛だれ」の三種類。
(いずれも2元)

P1260248.JPG
(辣椒醤と沙茶醤)

私は今回沙茶醤をベースに少し辣椒醤を加えたタレで食べた。

P1260249.JPG

直接具につけて食べるのが一般的なようだが、
スープを少し入れてつけダレにしてもいい。

P1260251.JPG

牛肉団子とタレを選んだら、
鍋に入れるそのほかの具を選ぶ。

この日は8人と大所帯だったので頼んだ具も盛りだくさんだった。

(順不同)
凍豆腐(dong4dou4fu)=凍り豆腐:10元
香磨ixiang1gu1)=シイタケ:15元
肥牛(fei2niu2)=牛肉:20元

P1260245.JPG

山薬(shan1yao4)=ヤマイモ:20元
牛肉丸(niu2rou4wan2)=牛肉団子:25元(追加分)
木耳(mu4er3)=キクラゲ:12元
金針磨ijin1zhen1gu1)=エノキ:15元

馬蹄(ma3ti2)=クログワイ:18元
大白菜(da4bai2cai4)=ハクサイ:10元

P1260246.JPG

クログワイは相変わらずほっこり甘くて旨し。
あまり火を通さない段階で食べてシャキシャキ感をより楽しむもよし。
よく煮込まれてほっくりしたところをいただくもよし。

蒿子杆(hao1zigan3)=春菊:10元
粉条(fen3tiao2)=幅広春雨:10元
豆苗(dou4miao2)=エンドウの芽:10元
墨魚丸(mo4yu2wan2)=イカ団子:50元

P1260247.JPG

菠菜(bo1cai4)=ホウレンソウ:10元
油豆皮(you2dou4pi2)=湯葉:10元

P1260243.JPGP1260244.JPG

他にも、
蓮藕(lian2ou3)=レンコン:10元
冬瓜(dong1gua1)=トウガン:10元
土豆(tu3dou4)=ジャガイモ:10元

を注文。

牛肉丸火鍋(余談だけど「ぎゅうにくまるひなべ」と呼んでいる)は
肉団子、スープ、タレともに若干甘めの味付けで、
正直毎日この味が続くと飽きると思うのだけれど、
濃い目の味付けの料理が多い北京でたまにこれを食べると
やけにおいしく感じてしまう。

それにしても、大人数だといろいろ頼めて楽しい!
鍋のシメも思い切って二種類注文。

雑麺(za2mian4)=雑穀麺:12元
生河粉(sheng1he2fen3)=幅の広いライスヌードル:12元

P1260253.JPGP1260254.JPG

絶対雑麺のほうがおいしいに違いない!
と思っていたら、意外に生のライスヌードルもいけた。

P1260255.JPG

お腹はいっぱいなのに箸は止まらない〜!

久しぶりの潮州牛肉丸火鍋、堪能。
寒くなってくると食べたくなる、
私にとっては「北京の冬の味覚」だ。


▼お店情報
正宗潮州牛肉丸火鍋
朝陽区農展館南里11号
010-5919-1567
P1260240.JPG
<アクセス>
地下鉄10号線「団結湖」駅下車。
長虹橋の交差点から農展館南路を東へ向かい、
農業部を過ぎてすぐ、マクドナルドの手前にあります。
道の北側です。


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2010年10月22日

【爆肚馮 金生隆】老北京的[シ刷]羊肉正宗吃法

北京っ子的羊肉しゃぶしゃぶの正しい食べ方
老北京的[シ刷]羊肉正宗吃法
(lao3bei3jing1 de shuan4yang2rou4 zheng4zong1 chi1fa3)
P1240133.JPG
【ところ:鼓楼大街/ねだん:おごってもらいました】

日本から出張でいらしたIさんのリクエストで、
またまた爆肚馮 金生隆へ。

ほんと、ここばっかりアップが続いてごめんなさい。
でも何せリクエストがここに集中して
ほんとにここばっかり行っているので仕方がないのです。
それにぼちぼち寒くなって羊肉もおいしくなってきたし、
お鍋の湯気が恋しい季節だし。
ということでご容赦くださいませ。

話は戻って、
金生隆に行ってみたらば、
ワイン会でご一緒するKさんが中国人のご友人といらしているのに偶然遭遇。
合流して4人で食卓を囲んだ。

このご友人のHさんは、北京生まれで大変な美食家。
失われつつある伝統的な北京の食を守るため、
北京の街を歩き回っては昔ながらのやり方で提供しているお店を発見し、
なんとか残そうと努めているのだとか。
個人で非営利の美食会を開いて、
会員さんたちと食を楽しんでもいるそうだ。

余談だけど、彼はワイン通でもあった。
何がすごいって、
仲間と北京郊外で葡萄を栽培しワインを作っていること!
赤、白(ピノ・グリ)を作っていて、
今年はファースト・ヴィンテージとしてボトリングをするそうだ。

一本の葡萄の木になる房の数を制限し、
収穫の時期にも気を配り、
なかなか本格的なワイン作りを学んでいる様子。
出来上がったら試飲させてくれることになったので今からとても楽しみ。

そのHさんの指南で楽しんだ爆肚馮 金生隆のゆでモツとしゃぶしゃぶ。
おかげでいくつか新発見があった。

題して、老北京的[シ刷]羊肉正宗吃法。
北京っ子に教わる羊肉しゃぶしゃぶの正しい食べ方教室。

まずお肉。
日本人には脂肪が少なくてやわらかい黄瓜条(内腿肉)が人気だけど、

P1240131.JPG

北京っ子のお気に入りは羊筋肉(yang2jin1rou4)。

P1240130.JPG

前回具体的に部位が分からなかったところだ。

ちょっと脂肪分が多い。
でも肉質は結構硬くて噛み応えがある。

北京っ子がこれを好むのは、
「肉を食べるんだから、やっぱりある程度硬いヤツを噛み締めないと!
 原始って感じがする」から。
野性に導かれてのことだそうだ。

肉のほかに入れるのは、
白菜、豆腐(凍り豆腐、生いずれもOK)、春雨。
それだけ!

それだけ?

P1240132.JPG
(キクラゲは私たちのリクエスト)

食べる順番は、肉から。
野菜は後回しだ。

肉はまず脂の多い部位から食べ始める。
だから羊筋肉からスタート。

こうすると、
ゆで汁に脂が出てまろやかになるからなんだって。

そしてタレには、辣椒醤(la4jiao1jiang4)=ラー油を入れる。
それも作り置きのではなくて、
現炸的(xian4zha4de)=新しくその場で唐辛子を入れて作ったもの。

P1240138.JPG

この辣椒醤がまた盛大に香る。
辛さと旨さが渾然一体となって鼻腔を直撃してくる。
匂いだけで確実に旨いと分かる辣椒醤だ。
もはや抗することは不可能。
どばっと投入。

P1240139.JPG

ここのタレはそもそも特許を取っているくらいに
力の入った素晴らしいタレなのだが、
そこにこの芳香大放出の辣椒醤が入るからなおさら堪らない。

前回、タレの旨さに感激して辣椒醤の必要を感じないと書いたけど、
前言撤回。
辣椒醤を入れるとさらに旨い。
これはやはり入れるべき!

とまあ、こんな風にざっと食べ方指南をしてもらったのだけれど、
もちろんこの通りに食べないといけないなんてことはない。
最初から野菜を入れたっていいし、
白菜以外の野菜もたっぷり食べていい。
メニューにも他の野菜載ってるし。

ただ、周りで食べているお客さんを見てると、
ほんとにほとんどが最初は肉のみ!
ひたすら肉!肉!肉を食う!!!

豪快な食いっぷりに敬意を表して(?)、
たまにはその流儀に従って
食べ方だけはいっぱしの北京っ子を気取るのいいかも。


▼過去の「爆肚馮 金生隆」関連記事
【爆肚馮 金生隆】爆肚
【爆肚馮 金生隆】[シ刷]羊肉
【爆肚馮 金生隆】糖蒜
【爆肚馮 金生隆】麻豆腐
【爆肚馮 金生隆】酸梅湯
【爆肚馮 金生隆】炸咯吱
【爆肚馮 金生隆】炸松肉
【爆肚馮 金生隆】醤羊肉
【爆肚馮 金生隆】羊肉宴


▼お店情報
爆肚馮 金生隆
西城区安徳路六鋪[火亢]一巷餐飲街
010-6527-9051
P1210772.JPG
<アクセス>
地下鉄二号線の「鼓楼大街」で下車し、北へ向かいます。
安徳路にぶつかったら左折し、
一本目の路地(「六鋪[火亢]一巷美食街」という看板がある角)を右に曲がると、
右手にあります。
P1210817.JPG
(この看板のところで右折!)


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2010年07月03日

【四川仁火鍋】四川火鍋

四川風鍋
四川火鍋(Si4chan1 huo3guo1)
P1220323.JPG
【ところ:双井橋/ねだん:記事参照】

一時期、海底撈(hai3di3lao1)という四川風鍋料理のレストランが
一世(北京限定だけど)を風靡したことがあった。
おいしさはもとより、徹底したサービスとパフォーマンスが人気を呼び、
行列を作らないとまず食べられないと言われたお店だ。

(が、実は私、行ってない。
 そんなに混んでる店に並んでまで行かなくてもいいか、
 と億劫になったのがその理由。
 それに派手なパフォーマンスっぽいサービスが
 かえって興ざめな感じで気が進まなかったのだ)

その海底撈よりおいしい!
と中国人の間で評判の四川風鍋料理の店があると聞いて、
ずっと気になっていたお店がある。
この四川仁火鍋だ。

P1220311.JPG

四川人(Sichuan1ren2)と同じ発音だけど、こちらは四川仁。
(あら?日本語でも発音同じだね。「しせんじん」)

鍋を食べる時は、例によってまずベースのスープを選ぶ。
今回は、一番ベーシックな感じの鴛鴦鍋(yuan1yangguo1)をチョイス。
辛くない白いスープと、真っ赤な激辛スープの二色鍋。

川仁蜀香鍋底(chuan1ren2 shu3xiang1 guo1di3):46元
P1220316.JPG

赤いほうのスープは、パック詰めされたものをその場でジャバーッと注ぐ方式。
このパック、点滴液のパックみたいで見た目的にはちと微妙。
成分献血ですか?

真ん中にある丸いジャグジー風呂みたいなのはスープ。
最初にスープだけ飲むんだそうだ。

P1220335.JPG

ベースのスープを選んだら、次はタレを選ぼう。

(左)秘制麻醤碗(mi4zhi4 ma2jiang4 wan3):5元
(右)川仁海鮮碗(chuan1ren2 hai3xian1 wan3):5元

P1220315.JPG

ゴマダレと海鮮ダレ。

ここまで来たら、後はお待ちかねの具材選び!!

このお店は臓物系が豊富で、モツ女の顔は思わずほころぶ。
幸いご一緒したHさんもモツ大好き!という方だったので、
心置きなくモツシリーズを一気に注文!

鮮猪黄喉(xian1 zhu1 huang2hou2):36元
豚のノドモト

P1220321.JPG

咽喉と気管のつなぎ目だって。
このコリコリした食感がたまらないのだ。
麻辣香鍋でもマストアイテム。

田園鴨腸(tian2yuan2 ya1chang2):22元
アヒルの腸

P1220320.JPG

これもねえ、ムニッのコリッでたまらない食感。

たまらない食感コンビ。

P1220338.JPG

鮮鴨血(xian1 ya1xue3):15元
アヒルの血プリン

P1220326.JPG

鴨血をずっと血豆腐と言ってきたけど、
これを見ると確かに血プリンと呼びたくなる。

P1220327.JPG

ぬらぬらと妖しく輝くルビー色のぷるぷる。
こうして輝くさまを見ていると、石榴のような色にも見えるな。

血プリン二態。

P1220339.JPGP1220343.JPG

煮えたぎる激辛スープの中で踊り狂う血プリン。

鮮毛肚(xian1 mao2du3):28元
(たぶん牛の)センマイ

P1220319.JPG

しゃぶしゃぶっと軽く泳がせる程度で引き上げ、
熱を通しすぎないのがおいしく食べるコツ。

血プリンとセンマイのツーショット。

P1220337.JPG
(こんなんで喜ぶの、私だけかな)

実際のところ、
このモツ四兄弟でこの日の四川火鍋ハイライトは終わった。
これだけモツオンパレードで鍋を食べられたら、
もうそれだけで大満足。

正直もうお肉はいらない感じ。
あとは野菜や豆製品で締めればまったく完ぺき!
だったのだが、まあそれもなんなので他にも頼んだ。

牛羊肉双拼組合(niu2yang2rou4 shuang1pin1 zu3he2):58元
牛肉と羊肉の盛り合わせ

P1220318.JPG

蝦滑(xia1hua2):39元
蝦ペースト

P1220322.JPG

ナイフでそぎ取るようにしてスープに投入し、団子状態に。

P1220336.JPG

什桝g合(shi2gu1 zu3he2):38元
キノコ盛り合わせ

P1220345.JPG

(左)黄豆芽(huang2dou4ya2)=豆もやし:8元
(右)土豆片(tu3dou4pian4)=ジャガイモスライス:11元

P1220340.JPGP1220341.JPG

(左)菠菜(bo1cai4)=ホウレン草:10元
(右)京白菜(jing1bai2cai4)=白菜:8元

P1220344.JPG

京白菜は北京の白菜ってことかな。
それはつまり、四川でよく食べられている白菜は
北京で出回っているものとは違うってこと?

(左)豆苗(dou4miao2):15元
(右)豆腐三色拼(dou4fu san3se4pin1)=豆腐の三種類盛り合わせ:16元

P1220342.JPGP1220346.JPG

どれもおいしかったのだけれど、
私的にはとにもかくにも、モツ!

四川火鍋のメインの具材は肉ではなくモツだというのは
何度も四川食紀行をしている酒徒さんの受け売りだけど、
いやまったくもって、本当だ。

この火鍋屋、かなり流行っている店なのだが、
これだけモツ系の具が当たり前に揃っているとなると
その人気ぶりも十分頷けた。


▼お店情報
四川仁火鍋(双井橋店)
朝陽区東三環八棵楊甲1号南側
010-6776-9133/6776-2199
P1220310.JPGP1220311.JPG
<アクセス>
双井橋の東南角。
地下鉄10号線「双井」駅で下車して東三環を少し南下したところ、
道の東側にあります。


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2010年05月30日

【爆肚馮 金生隆】[シ刷]羊肉

羊肉しゃぶしゃぶ
[シ刷]羊肉(shuan4 yang2rou4)
P1210803.JPG
【ところ:鼓楼大街・爆肚馮 金生隆/ねだん:記事参照】

爆肚馮 金生隆は、爆肚の名店であると同時に、
[シ刷]羊肉(shuan4 yang2rou4)=羊肉しゃぶしゃぶがおいしい店でもある。

爆肚馮 金生隆によれば、
本当の[シ刷]羊肉にはいくつか条件がある。

【その一】鍋
 必ず銅鍋で、炭火を使って沸かすこと。
【その二】肉
 内モンゴル産の羊肉で、部位は必ず8種類。
 機械ではなく包丁で手作業で切ってあること。
【その三】タレ
 豊かな風味で、濃さがちょうどいいこと。
 最初の一口はしょっぱすぎず、最後の一口になっても薄く感じないこと。

ふむふむ。
では、爆肚馮 金生隆の[シ刷]羊肉がその条件に当てはまっているか、
一つずつ見ていこう。

【その一】鍋

お店に着くとまず眼に入るこの光景が、
この店の[シ刷]羊肉が本格派であることを十分に物語っている。

P1210773.JPG

なるほど、鍋は確かに真ん中に煙突のような突起のある[シ刷]羊肉専用の銅鍋だ。
これは一目瞭然。

P1210776.JPG

鍋に炭火をくべてお湯をチリチリに熱し、
頃合いになったらテーブルまで運んでくるのはこのおじいちゃんのお仕事だ。

ちなみにおじいちゃんはお鍋がテーブルに出されてからも
こうしてやかんを持って各テーブルを周り、
鍋のお湯が少なくなるとやかんからお湯を足してくれる。

これは別の日のもの。

P1220067.JPG

煙突みたいな炭火を入れる部分から炎が飛び出している。
炭火の火力ってすごいんだね。

P1210810.JPG

炭火で沸かしたお湯は、心なしかなめらかでやわらかい。
湯気も細やかでミストのようだ。

P1210806.JPG

ちなみにしゃぶしゃぶのスープは炭と合わせて10元。
炭を足すのは無料だそうだ。

【その二】肉

爆肚と同じように、[シ刷]羊肉に使う肉についても部位の説明図がある。

P1210813.JPG

肉自体が見えていないのでいまひとつ分かりにくいところはあるが、
日本の羊肉の部位の分け方に当てはめてみると・・・

(左から時計回りに)
@羊上脳(yang2shangnao3)=ネック?ショルダー?
A大上叉(da4shangcha1)=ショートロイン
B羊里脊(yang2li3ji3)=テンダーロイン(ヒレ)
C羊磨档(yang2mo2dang4)=?(尻尾の下のおしりのところ)
D一頭沈(yi4tou2chen2)=レッグ?
E黄瓜条(huang2gua1tiao2)=トップサイド(ももの内側)
F羊腱子(yang2jian4zi)=?(ふくらはぎの筋の発達したところ)
G羊筋肉(yang2jin1rou4)=?


ちなみに左の真ん中にあるのは鮮肥牛で、つまり牛肉。

うーむ、全部書き出してみたものの、「?」ばかりで面目ない・・・

羊肉の各部位は、
メニューでは脂身の分量によってこんな風に分けられている。

・大上叉(五成肥 嫩)
・羊筋肉(五成肥 脆香)
・羊上脳(三成肥 嫩)
・羊磨档(二成肥 嫩)
・羊里脊(純痩 嫩)
・羊腱子(純痩 脆嫩)
・一頭沈(肥痩 嫩)
・黄瓜条(肥痩 嫩)


「●成肥(●cheng2fei2)」は、脂身が何割くらいあるかということ。
「五成肥」なら五割がた、
「三成肥」なら三割脂身があるってことだ。
「純痩(chun2shou4)」は脂身がない、
「肥痩(fei2shou4)」は赤身と脂身が半々?
でもそれだと「五成肥」と同じだし、
実際の肉質は赤身に少しだけ脂身が入っている感じなんだけどな。
黄瓜条=テンダーロインの説明を見ると、
「やわらかくて脂肪がない」となっているなあ。

まあ、それはともかく、確かに部位は8種類。
本格派の条件にぴったりだ。
でも、正直なところこんなに沢山部位があると、
かえって注文するのに困ってしまう。

そんな時、何を置いてもまず頼むべきは黄瓜条だ。

黄瓜条(huang2gua1tiao2):23元
P1210792.JPG

や、やわらかい!
そしていやな臭みも全くない!
羊肉の概念を一変させる衝撃的なおいしさだ。

後日一緒に食事をした方からは
「タレをつけたくない」
「いつまでも噛んでいたい」
「焼尻島の羊肉に匹敵する!」
(焼尻島の羊肉は海風にさらされる海べりの草を食べて育つので
独特の風味があるのだとか)
という台詞が飛び出したくらいだ。

このお店に来たら、何を置いてもまず黄瓜条!
でも、それだけというのも寂しいので
「他に何かオススメはありますか?」
と聞いてアドバイスしてもらったのが羊上脳。

羊上脳(yang2shan4nao3):23元
P1210793.JPG

もう一つ勧められたのが牛腱。

牛花腱(niu2hua1jian1):30元
牛のふくらはぎの筋の発達したところ

P1210794.JPG
*もしかしたら羊上脳と牛腱の写真は反対かも?

機械で切った冷凍肉は
お湯の中でしゃぶしゃぶすると縮んでしまい、
口の中に入れても頼りなく、羊肉を味わうところまでいかない。
(その薄さが好きだという人もいると思うし、
私自身もあのくるくるっと丸まった冷凍肉を見ると
なんとなくしゃぶしゃぶ気分が盛り上がったりもするけど)

ここの肉はすべて生で、しかも厚みを残した切り方をしているので
しっかりと肉の味を噛みしめることができる。

P1210807.JPG

【その三】タレ

[シ刷]料(shuan4liao4):5元
しゃぶしゃぶ用のタレ

P1210778.JPG

ゴマの風味が豊か。
確かに、しょっぱすぎず、かといって味が足りないわけでもない。

今気がついたが、
いつもならしゃぶしゃぶのタレには必ず辣椒油(la4jiao1you2)=ラー油をたらすのが決まりなのに、
ここではまったく入れようという気にならなかった。

肉を存分に味わったら、野菜や豆腐、春雨などの具を楽しもう。
この日は人数が少なかったので頼んだのはちょっとだけ。

自漬酸菜(zi4zi4 suan1cai4)=白菜の自家製漬物:8元
白菜(bai2cai4)=白菜:5元
蒿子杆(hao4zigan3)=春菊:8元

P1210799.JPG

酸菜をしゃぶしゃぶで食べるの、オススメ。

[シ刷]羊肉と言えば、欠かせない主食がこれ。

芝麻焼餅(zhi1ma2 shao1bing3):1元
シャオビン

P1210791.JPG

講談社の中日辞典の説明を引用すると、
「小麦粉を発酵させて薄く伸ばし、
 油またはゴマ油のかすや塩などを塗り、
 ぐるぐる巻いてから適当な大きさにちぎり、
 円形に整えて、天火で焼き上げた食品」。

長っ!
なのでもう面倒なので「シャオビン」。

表面にゴマがたっぷりかかっていて香ばしい。
周りの皮はパリパリで、中は意外にしっとり。

P1210809.JPG

私はしゃぶしゃぶの仕上げに、
残ったスープでタレを薄めて焼餅をつけながら食べるのが好き。
だからもうすぐ食べ終わる頃に焼餅を頼むことが多いのだが、
この店では最初の注文の時に頼んでしまうこと。
時間が遅くなると売り切れてしまうことが多いのだ。

鍋の仕上げには、雑麺(za2mian4)と呼ばれる乾麺もよく食べる。

P1220078.JPG

このお店、以前は東四十条にあったが、
去年(だったかな?)今の場所に引っ越した。
東四十条の前にはまた別の場所にあったそうで、
結構頻繁にお店の場所を移している。

住所は変わっても電話番号は変わらないそうで、だから
「お店に行く前に必ず電話をかけて、
『まだ引っ越してない?』って確認することにしている」
という常連さんもいる。

四代目は日本に滞在したことがあって、結構流暢な日本語を話す。
中国語での電話に自信がなくても日本語で応対してくれるので安心。
ちなみに、四代目はなかなかのイケメンで、とてもおしゃれ。
低くてつやのある声もとても魅力的だ。

とは言え、この日以降1ヶ月くらいの間に三回も通ってしまったのは
四代目に会いたかったからではもちろんなくて、
ひとえにこの店の羊肉のおいしさに魅せられたからだけどね。

P1210795.JPG

▼過去の「爆肚馮 金生隆」関連記事
【爆肚馮 金生隆】爆肚


▼お店情報
爆肚馮 金生隆
西城区安徳路六鋪[火亢]一巷餐飲街
010-6527-9051
P1210772.JPG
<アクセス>
地下鉄二号線の「鼓楼大街」で下車し、北へ向かいます。
安徳路にぶつかったら左折し、
一本目の路地(「六鋪[火亢]一巷美食街」という看板がある角)を右に曲がると、
右手にあります。
P1210817.JPG
(この看板のところで右折!)


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