2011年09月02日

【一碗居】肉丁炸醤麺

ジャージャン麺
肉丁炸醤麺(rou4ding1 zha2jian4mian4)
P1300029.JPG
【ところ:農展館北路/ねだん:15元】

この店のメインは炸醤麺。
麻醤麺は「今ひとつ?」という感じだったのだが、
やはりメインの炸醤麺を食べてみないといけないかと思って食べてみた。

P1300030.JPG

結果。
まあまあだけど、やっぱり麺が硬い。
硬いけどぶちぶち切れて、コシが感じられなかった。

炸醤は、ほかの店よりは塩気が控えめだったもののやはりしょっぱい。
1/3ほど残してちょうどいいくらいだった。

P1300035.JPG

全体的に、まずまずおいしいけれど、
つるる、つるるるるーっと一気呵成にどんぶりを空にしてしまうような
あらがいがたい魅力は感じなかった。
それに麺湯を出してもらえなかったのも残念。

ayazi的おいしい炸醤麺ランキングの1位は、
やっぱり海碗居で不動。
ああ、久し振りに海碗居の炸醤麺が食べたくなった・・・・・・


▼これまでの「一碗居」関連記事
【一碗居】麻醤麺
【一碗居】粉腸
【一碗居】羊肉片汆冬瓜


▼お店情報
一碗居(農展路店)
朝陽区東三環農展館北路甲8号
010-6766-6688/8049-8889
P1290727.JPG
<アクセス>
地下鉄10号線「農業展覧館」駅を下車して亮馬橋方向へ向かい、
長城飯店の手前のT字路を右折。
そのまま直進すると左手(北側)にあります。

*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。


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「食」の中国語
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出版社:東洋書店
価格:1800円(+税)

「食」にまつわる中国語に絞った料理限定の語学書。
レストランでの「食べる」シーン、「作る」ためのお買い物シーン別の会話集です。
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北京で「満福」 普通がおいしい。本場の中華!
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私の「北京で満腹」、もとい、「北京で満福」な日々から生まれた
北京のおいしい食べ物と食文化を綴った本です。
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2011年08月15日

【北京西単美爵酒店・融軒中餐廳】福建炒飯

福建チャーハン
福建炒飯(fu2jian4 chao3fan4)
P1290619.JPG
【ところ:西単/ねだん:48元(値段には別途15%サービス料がかかります)】

メニューにあるのを見たらどうしても頼まずにはいられなかったのはコレ!
福建風あんかけチャーハン。

そういう人、多いんじゃないかな。
現に私が
「もうお腹も結構いっぱいだし、主食だらけになっちゃうけど、
 福建チャーハン、頼んでいいですか?」
と聞いたら、隣に座られたYさんが
「頼みましょう!頼みましょう!」
と決然とおっしゃった。

「私、福建チャーハン大好きなんです!」
「私もです〜!」

きゃいきゃいとはしゃぐ私たちを横目に他の皆さんは冷静さを装っていたけれど、
たぶん、きっと、好きに違いない!

と決め付けて強引にオーダー。
結果、頼んでよかった。

P1290620.JPG
(やや寄りでしつこくもう1枚!)

んー、うま。
チャーハンはハラリのパラリで軽やかに、
そこにとろ〜りやさしい海鮮あん。

北京でわざわざ高い広東料理を食べる必要なし!
なんて豪語していたけれど、福建チャーハンは好物だから別。
ああゲンキン。

・・・・・・でも、あれ?
福建チャーハンは福建だから広東料理じゃないか。
いや、そもそも福建に福建チャーハンってある?
確か前に馬連道近くの福建人が通う福建料理レストランに行った時は
チャーハンはあんかけじゃなかったな。
確か「福建炒飯はありますか?」って聞いたらキョトンとされたような記憶がある。

土地の名前がついている食べ物って、
意外と現地に行ってみると名物でもなんでもないってことがままあるけれど、
福建チャーハンもそのパターンだろうか。

仮になかったとすると、
あんかけチャーハンが福建炒飯と呼ばれているのはどうしてだろう?

それはさて置き、福建チャーハンを食べるのは久し振りだ。
広東料理だからって来るのをやめなくてよかった!
誘ってくださったIさん、感謝です!

***

このお店、ホテル内のレストランにしては割合お手軽価格。
ホテルだから15%サービス料はかかるけど、
個室料を別途取られることはない。

ただし、ビールが燕京純生の小瓶が1本32元、菊花茶が1壺で80元と、
アルコールや飲み物は高め。

料理は日本人が思い浮かべる中国料理のイメージにかなり近い。
(というか日本の中国料理のベースが広東だから当然か・・・・・・)
日本人にとっては食べやすい料理だと思う。

西側にあるので心理的に遠い感じがするかもしれないけれど、
地下鉄利用なら西単駅から近いので意外にアクセスはいい。
わざわざ出かけるのが億劫ということであれば、
西方面に行った時の食事場所候補として覚えておいて、
ふと思い出したら行ってみる、なんて使い方でもいいかもしれない。
今のところ、空いているのでわざわざ予約をする必要もない。
(つぶれないことを祈る・・・・・・)


▼これまでの「北京西単美爵酒店・融軒中餐廳」関連記事
【北京西単美爵酒店・融軒中餐廳】粤菜


▼お店情報
北京西単美爵酒店・融軒中餐廳(グランドメルキュールシーダン・チャイニーズキッチン)
西城区宣武門内大街6号北京西単美爵酒店3F
010-5166-3328
<アクセス>
地下鉄1号線、4号線の「西単」駅から宣武門内大街を南へしばらく行ったところ。
道の左手(東側)にあります。
(前のマルコポーロホテルです)


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「食」の中国語
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2011年08月03日

【徳克士(DICOS)】焼汁肥牛珍珠堡

ライスバーガー
焼汁肥牛珍珠堡(shao1zhi1 fei2niu2 zhen1zhu1bao3)
P1290399.JPG
【ところ:阜成門/ねだん:セットで20元ちょっと?】

化学調味料が苦手になったとかなんとか言っておきながら、
時折り魔が差したようにザ・ケミカルな味を求めてしまうことがある。

スナック菓子とか、
即席めんとか、
ファーストフードとか。

この日もつい魔が差して入ってしまった。
徳克士(DICOS)。

P1290397.JPG

▼オフィシャルサイトはこちら。
徳克士

テキサス生まれのフライドチキンチェーン。
中国では1994年に成都に初登場。
北京には最近阜成門に第五世代店の1号店がオープン。
今んとこ北京ではここだけ。
(北京駅にもあるようだけど、こちらは第四世代店らしい)

第五世代店は「新舒食概念店」ということのようで、
安心野菜、安心鶏肉を売り物にしたなんとなくナチュラルな感じ。
フライドチキンやハンバーガーだけじゃなく、
カレーグラタンみたいのもある模様。
「出来合いじゃなくてその場で作ります」
だなんて、なんだかどこかで聞いたことがあるような?

そして地下鉄のホームやエスカレーター、バス停などで
じゃんじゃん宣伝中(阜成門付近限定?)のイチオシ商品がこれ。

P1290403.JPG

P1290402.JPG
(出来たてライスバーガー、食べたことある?)

P1290404.JPG

焼汁肥牛珍珠堡。
間に挟まってるのは牛丼の頭(牛肉とタマネギ炒め)だけど、
これってライスバーガーじゃん!?

なんだかすごくモ●バーガーが懐かしくなって、
それでちょっと期待してふらふらと行ってみたわけなのだけれど。

P1290400.JPG

米が炊飯器に放置したかぴかぴ残りご飯のよう。
モ●のライスバーガーって、こんなだったっけ?
存在に賛否両論はあったけど、
ライスバーガー自体は焼きおにぎり風にうまく仕上がっていたはずだけどなあ。
記憶の美化現象が起きている?

そして中身の牛肉はといえば、硬くてかみ切れない。
一口かむとずずっと全部出てきてしまい、
最後はかぴかぴご飯だけが残るというもの寂しさ。
そして何より、牛肉の味付けがめちゃくちゃケミカルなのだった。
どーん。

まあ、しょうがないさ。
うん。
いくら健康志向とは言え、ファーストフードだもんな。
モ●バーガーを連想したのがいけなかったのだ。
過分な期待を抱いた私が悪い。

それに、そもそもケミカルな味が恋しくなってふらふらと吸い込まれたのだから、
めちゃくちゃケミカルだったからと落ち込むのは本末転倒。
自然派っぽい売りだったから変に期待しすぎてしまっただけのこと。

が、ポテトもかなりしょっぱくて

P1290401.JPG

アイスレモンティーをごくごく飲み干してようやく口の中が落ち着いた。

P1290398.JPG
(でもセットメニューのデフォルト飲料がアイスティーっていうところが
 ヘルシーっぽさを狙ってる?)

サービスはまあまあいいんだけど、
店員さんが多すぎて監視されてるみたいで落ち着かず。
開店してそんなに時間が経ってなかったからかもしれないが、
あの人数はただごとじゃないぞ。
客より多かったのではないだろうか?
(ちなみに私が行った時、席はほぼ満席でした)

でもね、結構人気なんです、これが。
阜成門なんていうマイナーな場所にあるってのに、
お客がひっきりなしにやってくる。
年内には3号店まで出す計画らしい。

ライスバーガーは残念な味だったけど、
でも普通のハンバーガーやチキン、それにグラタン系も
一度味見してみたい気はまだちょっとする。
またそのうちふらふらと立ち寄ってしまうかもしれない。
(そしてきっと後悔するんだろうな・・・・・・)


▼お店情報
徳克士(DICOS)・阜成門店
西城区阜外大街1号四川大厦1楼
010-8838-9390
P1290397.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「阜成門」駅A出口を出て阜外大街を西に向かい、
最初の信号を右に曲がってすぐのところにあります。


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2011年07月24日

【一碗居】麻醤麺

ゴマダレ麺
麻醤麺(ma2jiang4mian4)
P1290729.JPG
【ところ:農展館北路/ねだん:12元】

本日より二伏。
伏天も中盤、酷暑中の酷暑の始まりだ。

▼「伏天」についてはこちらをどうぞ。
【宝源餃子屋】頭伏餃子

二伏と言えば、麺である。
麺と言ってもいろいろあるが、北京で夏に食べる麺と言えばこれ。
麻醤麺だ。

P1290731.JPG

ゆでた麺を水でしめ、ひんやりと。
そこにゆでたモヤシ、青豆、セロリ、紅芯大根、キュウリ、葱などを乗せ、
ゴマダレで和えて食べる。

P1290733.JPG

日本でも夏場はそうめんか冷麦が欠かせないという人が多いが、
老北京にとっては麻醤麺が欠かせないのだそうだ。
湿度はあまり高くないとは言え、
(最近の北京は南方なみに蒸し暑いが・・・・・・)
伏天の頃はうだるほどの暑さが続く。
ひんやり冷たい麺と風味豊かなゴマダレの組み合わせで食欲を増進し、
これで夏バテをしのいだのだという。

その麻醤麺を、
先日農業展覧館近くに新しくオープンした一碗居で食べてみた。

P1290727.JPG

うん、おいしい!オススメ!
と言いたいところだったのだが、もう1つ物足りなかった。

まず、麺が硬い。
コシがあるのではなくて、これは硬いと言うべきだろうな。
とモッキュモッキュと噛みながら思う。
小麦粉の風味もあまり感じない。
トッピングの野菜がちょっとしおれ気味で鮮度がよくなかったのも残念だった。

ゴマダレはあっさり。
これは人によっては評価が分かれるところだろうか。
私は少し物足りないと感じた。
この日はそのまま食べ続けたが、
辣椒油やお酢で調節すればよかったな、と今になって思った。

ということで、
個人的にはあまりオススメできない残念な結果になってしまった一碗居の麻醤麺。
炸醤麺のほうはまだ試していないのだが、
麺の出来から推し量るに、こちらも今一つ・・・・・・かなあ?
いやいや、食べてみないとなんとも言えない。

ということで、一碗居の麻醤麺の味はともかく、
今日はとにかく麺を食べる日です!
というエントリーでした。


▼お店情報
一碗居(農展路店)
朝陽区東三環農展館北路甲8号
010-6766-6688/8049-8889
P1290727.JPG
<アクセス>
地下鉄10号線「農業展覧館」駅を下車して亮馬橋方向へ向かい、
長城飯店の手前のT字路を右折。
そのまま直進すると左手(北側)にあります。


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「食」の中国語
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北京で「満福」 普通がおいしい。本場の中華!
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2011年06月25日

【牛街清真牛羊肉市場対面清真餡餅店】餡餅(之二)

餡餅(シエンビン):中華風おやき
餡餅(xian4bing3)
P1280704.JPG
【ところ:牛街/ねだん:2.5元】

【牛街清真牛羊肉市場対面清真餡餅店】餡餅(之一)の続きです)

さて注文するものはめでたく決まり、おじちゃんに注文して会計を済ませた。
列にもなんとなく並んでみたのだが、心配ごとが1つ。
一度に焼ける餡餅は21個。

P1280699.JPG
(都合により写真使いまわし中)

私たちの前にも並んでいる人が数人、
さらに店内にも餡餅が焼けるのを今や遅しと待つ客の姿が!
むむ、ライバル多し。
しかもヤツらがいくつ食べるかはナゾだ。
昼ご飯用に10個とか持って帰るっていうのも考えられるな。
するとなんだ?
この鍋が焼けても私たちに回ってこない可能性もあるってことか?
うおー、なんかスリリング。

大鍋の横の作業台ではおばちゃんが目にも留まらぬスピードで
生地をのばし、餡をのせ、見事な手さばきでくるくると包んでいく。

P1290414.JPG

P1290415.JPG

P1290419.JPG

21個できると一休み。

おばちゃんが包む餡は客の注文を反映しているのか、
それとも始めから鍋一つにニラ7個、茴香7個、葱7個とか決まっているんだろうか?
あ、だから3×7で21個なのか?

そうこうしている間に餡餅は焼けていく。
最初に閉じたほうを下にして焼き、頃合を見て油を一刷毛。
そして蓋をパタン。

P1290417.JPG

この間、注文を済ませた客たちは思い思いのことをしながら待つ。
外でおしゃべりしてたり、
隣の店でアイス買い食いしたり。

あっ、蓋開いた!
こんがり焦げ目がついた頃合を見計らってひっくり返す。

P1280698.JPG

生地がかなりやわやわなのと
隙間なくきちきちに並べるのでこの時に皮がやぶけてしまうもの多し。
でも気にせずどんどんひっくり返す。
また油を刷毛でちょちょいっと塗って、蓋をパタン。

P1290417.JPG

そしてまたしばし待つ。
うー、待ち遠しいぞ。

じりじりと待つことしばし。
あっ!おっちゃんが蓋を開けた!

P1280699.JPG

やったー!
焼けたー!!
うまそー!!!

それにしても前のおっちゃんはいくつ頼んだんだ?
中のじーちゃんは一人2個で満足するのか?
ああっ、減るっ!
餡餅が、減るっ!!

P1290420.JPG

「茴香とニラじゃなくても、
 この回で食べられるのに変更もありってことで!」
なんていう身も蓋もないぐずぐず妥協案まで出てくる。

そうこうしているうちに、お連れ嬢が新たな状況に気づいた。
「中のおじいちゃんが、
 箸持って『ほー』って待ってる!『ほー』って!」

今すぐにでも餡餅をはさめるように箸の先を広げて待っていると??
ああでもしかしっ、
箸持って「ほー」と待ってるじーちゃんには
やはり先に食べてもらわねばなるまい。
尊老愛幼は中華民族の伝統美徳だからな。
いやでも、この鍋で自分らに回って来ないのは辛いぞ。
食い物の前には伝統美徳なんてくそ食らえだぁぁあああああ・・・・・・

と叫ぼうとしたところで、
無事ニラと茴香の餡餅がほいっと渡された。

P1280700.JPG
(またもやいきなり生ゴミ状態ですが)

ニラ?

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茴香?

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どっちにしてもいい焼き色だ!

さっそくみんなで回し食い。
ガブッ。
うーまーいーッ!!

これは皮のうまさが尋常じゃない。
表面はカリッと香ばしく、でも生地自体はもっちり。
小麦粉のうまさが出会い頭の正面衝突でガツーンと攻めてくる感じだ。

餡もよい。

P1280703.JPG

ニラは思った通り、やわらかくて甘い。
大正解。

P1280704.JPG

茴香も盛大に入っていて、強い香りが北京度高くて最高。
茴香食べると北京って気がする。

どちらも餡の味付けはかなり濃い目。
でも嫌な調味料や油の重たさは感じない。

うはあ、こりゃうまい。
地元っ子に愛されるはずだ。

P1280705.JPG

ああでもこの汁が、うま汁がもったいない!
と熱さとうまさにもだえながらオロオロしていたら、
村哥さんがいきなりこんなことを言い出した。

「この出戻りがうまい!」

いったん染み出したダクダク肉汁を
今度は再び皮が吸い上げてグダグダのずびずびになったのがうまいというのだ。

おお、新発見!
そのずぶずびの皮がうまいというのは
魚頭泡餅の汁を吸った烙餅がうまいのと同じ道理だな。

▼「魚頭泡餅」についてはこちらから。
【東四民芳餐廳】魚頭泡餅
【旺順閣魚頭泡餅】魚頭泡餅

やー、これはいつか店内で食べたい。

P1290418.JPG
(奥に2つばかしテーブルが置いてあるのだ)

じーちゃんたちに混じって、
一緒になって箸を広げて「ほー」と出来上がりを待つ。
そんでもって、
皿に2個ぽてっと積み重ねられた餡餅を粥と一緒に食べたいものだ。
おひとりさまな晩ご飯で行ってみようかな。
2個食べても5元♪


▼お店情報
牛街清真牛羊肉市場対面清真餡餅店
輸入胡同にある牛街清真牛羊肉市場の向かい側
P1290413.JPGP1280697.JPG
<アクセス>
地下鉄4号線「菜市口」駅D出口を出て、右安門内大街を西方向へ。
牛街の大通りにぶつかったら左折して南方向へ歩き、
礼拝寺の手前にある最初の信号を左折。
牛街牛羊肉市場の向かい側にあります。


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2011年06月24日

【牛街清真牛羊肉市場対面清真餡餅店】餡餅(之一)

餡餅(シエンビン):中華風おやき
餡餅(xian4bing3)
P1280702.JPG
【ところ:牛街/ねだん:記事参照】

おそらく「もうちょっと食べたかったなー」な気持を抱えて
牛街洪記小吃店を後にした牛街食べ歩き隊ご一行様は、
礼拝寺の手前で牛街の大通りを離れて輸入胡同へ。
曲がってすぐのところにある憧れの宝記豆汁店を表敬訪問。

P1290409.JPG

ここね、豆汁を量り売りしてくれるのだ。
(入口手前に写っているお帽子のおじちゃまは豆汁買ってチャリで帰途につくところ)
そんでもって麻豆腐のもと、緑豆おからも売ってくれるのだ。
さらに、枝豆や菜っ葉のお漬け物なんていう麻豆腐の副材料セットまで揃っている。

しかし、牛街に行く時はすでに他の店でたらふく食べてお腹パンパンだったり
後でどっかに寄って深夜まで飲んじゃったりするので、
食品を買って持ち帰る決心が鈍っていまだに買えないでいる。

それに実は肝小なので
一人でこういうローカルディープなところを新規開拓するのは結構苦手。
だからこの日みたいに4人も側についててくれると勇気百倍!勇気の鈴がリリンリン!
のはずだったんだけど・・・・・・
この日も深夜までフルコースで予定もりもりだったため、やはり断念。

老北京な回族のおじちゃんおばちゃんに混じって
豆汁と緑豆おからをぶらさげて帰るのはいつの日かなあ。

で、憧れの宝記豆汁店は参観だけしてすごすご退散。

(この醤牛肉店も覗いてみたい)
P1290410.JPG

お次は輸入胡同に来た時にはお決まりの民族用品部。

P1290412.JPG

ここにはムスリム用品がいっぱいで異文化の匂いにひかれてやってくる。
ムスリムではない私が買うようなものは実はそんなにないのだが、
それでも何度かちまちまとお買い物をした。

・レースの髪覆い
 (顔以外をぜーんぶ覆ってしまうタイプじゃなくて、パーマネットみたいなタイプ。
  これもヒジャーブって言うのかな)
   ↓
 家で顔洗う時にヘアバンドがわりに使えるかと思って。

・お祈り用の女性ソックス
   ↓
 内側もわもわだったので室内履きに。主に土産用。

・アラビア語の単語とイラストつきのホワイトボード
   ↓
 アラビア語学習中の友への土産。

本当のところは、
アラビア語カリグラフィーの入ったティーセットとか蓋碗とかも買いたいんだけど、
宗教がらみになると信者じゃないと買うのは失礼な気がして
なんだかどうしても買えない。
(そんな私は十字架のアクセサリーも買えません)
その割にヒジャーブとかお祈り用ソックスは買っているんだけどね。
その境界はどこなんだ?

この日、村哥さんの彼女さんは中国語で書かれたアラビア語教材をお買上げ。
発音が中国語で充てられてるヤツ。
「阿薩拉姆阿莱庫姆」とか。
中国語分かる人が見ると地味に面白い。

そして牛街牛羊肉市場に潜入!
酒池はともかく、文字通りの肉林の間をぞろぞろ、うろうろと物見遊山。

▼市場内の様子はこちらでどうぞ。
【牛街清真牛羊肉市場】走進牛羊肉市場

「君も明日から烤羊肉串屋だ!」コーナーではお連れ嬢が串をお買上げ。
広州でシシカバブ屋を始めるわけではないようだ。

さて、牛と羊の匂い充満の市場を出てくると
ちょうど向かいにあたりに小さな清真食品店がある。
いつもちょっとした行列が出来ていて毎回気になっていた。

P1290413.JPG
(新疆の店の右隣がそう)

店名はどうやらなさそう。
「清真」の文字となんとなくゆる〜く並んだ人の群れが目印だ。

P1280697.JPG

(やっと本題だ!)

この店、この日の「導“食”」プランには入っていなかったのだが、
「ここ、ずっと気になってるんですよね。
 餡餅がおいしそうなんです。
 でもいつもここまで手(というか胃袋か)が回らなくって・・・・・・」
と思わずつぶやくと、一行の目の色が変わった。

「行っときましょうよ!」
「せっかくだから食べましょう!」

ツマミ食い決定。
嗚呼、素晴らしき哉食い倒れ。

P1280696.JPG

「あ、ここは牛肉オンリーなんですね。」
「どうしよう、何にします?」
「やっぱり北京だから茴香すかね?」
「春先でニラがやわらかくておいしいかも。ニラもどうです?」
「いいですね。」
「じゃ、その二つを買ってちょっとずつ食べましょう。」
「ま、羊蠍子も控えてますし。」

控えてるなら食べなきゃいいのだが、
でもだって、こんなの見せられちゃねえ。

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P1280699.JPG

ということで、なんだかえらく長くなってしまったので
餡餅そのものについてはまた次回。


▼お店情報
牛街清真牛羊肉市場対面清真餡餅店
輸入胡同にある牛街清真牛羊肉市場の向かい側
P1290413.JPGP1280697.JPG
<アクセス>
地下鉄4号線「菜市口」駅D出口を出て、右安門内大街を西方向へ。
牛街の大通りにぶつかったら左折して南方向へ歩き、
礼拝寺の手前にある最初の信号を左折。
牛街牛羊肉市場の向かい側にあります。


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2011年06月18日

【二月二春餅・家常菜】春餅

春餅
春餅(chun1bing3)
P1280483.JPG
【ところ:朝陽公園西門/ねだん:記事参照】

立春か旧暦の二月二日当日にアップしようと思っていたのだが、
記事をまとめるのが間に合わなくてお蔵入り。
ずっと書きかけにして放置していた。
でもこのまま来年までストックしておくのもなんなので、
季節外れだけどアップしてしまおう。

春餅を食べるのは立春と旧暦二月二日。
この日に春餅を食べる理由は旧ブログで何度も書いてきたので
リンク先をご参照のほどを。

▼これまでの「春餅」関係の記事
【東北春餅王】春餅
(上のリンク先が表示されない場合はこちらのリンク先へ)
【麻辣香鍋】老北京春餅
(上のリンク先が表示されない場合はこちらのリンク先へ)
【麻辣香鍋】二月二,吃春餅
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【北京の食文化】今日は春餅を食べる日!
(上のリンク先が表示されない場合はこちらのリンク先へ)
【某公寓】家常便飯
(上のリンク先が表示されない場合はこちらのリンク先へ)
【北京の食文化】立春吃春餅
(上のリンク先が表示されない場合はこちらのリンク先へ)

***

さあ、あれやこれやの説明は置いておいてとにかく食べよう!
まず、何はなくとも春餅を頼む。

春餅(chun1bing3):8元
春餅

P1280481.JPG

蒸籠一つ10枚入り。
「10枚もあるの〜?」
と疑問を抱く向きもあるかもしれない。
そして実際に数えてみて
「5枚しかないじゃんッ!」
と怒る人もいるかもしれない。

でも慌てずに。
春餅は2枚一組が決まり。

P1280491.JPG

こうしてぺろ〜んっとはがすと、
1枚が2枚、2枚が4枚、4枚が8枚に・・・・・・はならないが、
5枚が10枚にはなるんである。
もちろん、厚手の皮が好みの人は2枚一緒に食べたって問題ない。
お腹にはすこぶるたまるけどね。

皮を頼んだら、お次は巻いて食べる中身を頼もう。

春餅に巻いて食べる具は
モヤシとニラの炒めたの、卵焼き、煮込み肉の冷製なんかが定番。
でもこの日はちょっとへそ曲がりな気分で
ちょっと趣向の変わったものをいくつか頼んでみた。

薫鶏絲(xun1 ji1si1):18元
燻製鶏肉の細切り

P1280476.JPG

このままでつまみにもなりそう。

香葱小魚干(xiao3cong1 xiao2yu2gan1):12元
葱たっぷり干し小魚の佃煮風

P1280478.JPG

卵は蝦味噌入りでちょっとひねってみた。

蝦醤炒鶏蛋(xia1jiang4 chao3 ji1dan4):18元
蝦味噌入りスクランブルエッグ

P1280487.JPG

スタンダードにモヤシものも一品。

醋烹豆芽(cu4peng2 dou4ya2):8元
モヤシのお酢炒め

P1280479.JPG

ただのモヤシ炒めよりこのお酢入りのほうが好物。

好きな具を皮の上にセットして、

P1280484.JPG

巻いて巻いて・・・・・・

P1280485.JPG
(いつもあれもこれもと欲張るので太っちょになる)

がぶっ。

P1280486.JPG

そうそう、春餅と言えばこれも忘れずに。

棒渣粥(bang4zha1zhou1):5元
トウモロコシ粥

P1280490.JPG

春餅につきもののトウモロコシのお粥。
こちらに来てから雑穀粥のおいしさに目覚めた。
このトウモロコシ粥もまた好物だ。

***

春餅を食べることは咬春(yao3chun1)と言って
春になった喜びをシャキシャキと噛み締めるためのもの。
でも季節外れにシャキシャキするのも悪くない。
そんな人が大勢いると見えて、このお店はいつ行っても大混雑。
30分待ちなんてこともざらだ。
ちょっと早めかちょっと遅め、ピーク時を少し外して行くといいですよ。


▼お店情報
二月二春餅・家常菜
朝陽区朝陽公園西門南側20号
010-6460-5986
P1280184.JPG
<アクセス>
朝陽公園西門の並びにあります。
8号公館よりさらに南です。


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2011年05月30日

【福満園】鶏蛋饅頭片

卵衣の揚げマントウ
鶏蛋饅頭片(ji1dan4 man2toupian4)
P1280435.JPG
【ところ:新源里/ねだん:?元】

ここまでの料理で打ち止めにするつもりだったのだが、
さらに一品。
ここは饅頭もおっきくてふかふかのうまうまなんである。

▼ふかふか饅頭はこの記事に載ってます。
【福満園】紅焼帯魚

そう説明したら、せっかくだから食べましょうということに。
協議の上、ふかしただけのじゃなくて炸饅頭に決定。
その炸饅頭にも二種類あって、
そのまま揚げたのと卵衣をつけて揚げたのでしばし悩み、
最終的に注文したのがこの鶏蛋饅頭片だった。

だって、隣で食べてて妙においしそうだったんだもの。
いや、隣どころか、なんだかみんな食べてない?

食べてみて、納得。
いや、こりゃうまい。

なんてったってマントウ自体がうまいので、
そのうまいマントウで作った炸饅頭もまたうまいのだった。

ふっくらふかふかで、ほんのり甘い。
かじるとほふーっと目を細めてしまう。

小饅頭ではなくて饅頭片(薄切りしたマントウ)だと
どうしても油がしみてしまってもたれるが、
卵液の衣がそれをうまく防いでいる。

P1280440.JPG

卵衣のほうはカリッ、サクッと揚がって香ばしい。
ほふほふマントウとの食感のコントラストが見事。

P1280433.JPG

こりゃ素揚げ版より数段いけるじゃないの。
今まで炸饅頭というと卵衣がついたほうを敬遠してきたけど、
間違いだった。

1切れで終わりにしようと思っていたのに、
ついついもう1切れ、もう1切れと、
気づけばかなりの量を食べてしまった。

ところで、
ここの卵衣版炸饅頭には練乳ではなくて腐乳がつく。

P1280434.JPG

これもまたツボにはまった。
練乳と炸饅頭の組み合わせは確かに魅力的ではあるが、
もともと甘いものにそれほど執着のない私にとっては
何を置いてもこれ!というほどの強い吸引力を持つまでには至らなかった。

それが、腐乳で来るとは!!

P1280436.JPG

腐乳は豆腐に麹をつけて発酵させたもの。
カマンベールチーズのようにねっとろりとしていて、
発酵の進んだチーズのような芳醇な香りがする。
まったりと濃厚な発酵の風味と塩気があって、
沖縄の豆腐ようととてもよく似ている。

これを揚げたマントウになすりつけて食べると、
こりゃまたうまーい!!

P1280438.JPG

途端に主食から酒肴に変身。
これならかじりながら酒が飲めるぞ。


▼これまでの「福満園」関連記事
【福満園】紅焼帯魚
【福満園】小葱拌豆腐
【福満園】苤藍絲
【福満園】小碗牛肉
【福満園】醤爆鶏丁
【福満園】排骨炖豆角
【福満園】[火倉]炒圓白菜
【福満園】老媽茄子


▼お店情報
福満園
朝陽区新源南路10号
010-6461-8656
P1230460.JPG
(最近看板が変わったようです)
<アクセス>
燕莎橋から新源南路(崑崙飯店や京城大廈のある通り)を西(新東路方向)に向かい、
二つ目の交差点の手前、道の左手(南側)にあります。
世方豪庭というマンションの向かい側です。


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2011年05月25日

【北容酒楼(農光里店)】炸小饅頭

揚げマントウの練乳づけ
炸小饅頭(zha2 xiao3man2tou)
P1280371.JPG
【ところ:勁松橋/ねだん:12元】

これ、本当のメニュー名は金銀小饅頭(jin1yin2 xiao3man2tou)。
金と銀は、黄金色と白のこと。
つまり揚げたマントウとふかしたままで揚げてないマントウの盛り合わせだ。

白がないじゃないかって?
それはこの日ご一緒した皆さんが
「白だけ残っちゃうんだよね。」
「ぜんぶ金でいいのに。」
なんてことをおっしゃっていたので
試しに全部「金」、
つまり揚げたのだけにしてもらえないか頼んでみたら、
あっさりOK。
「金金小饅頭」の出来上がり。
まあ、つまりは普通の炸小饅頭ですな。

炸小饅頭のお約束は練乳。
北京に来たばかりの頃はエッ?とたじろいだこの組み合わせが
今ではごくごく普通のことになってしまった。
練乳のねっとりした濃厚な甘さと
揚げマントウの香ばしさが実によく合う。
ぽちぽちと練乳をつけながら食べていると、
気づけばいくつもの小饅頭をお腹におさめてしまっている。

と書きたいところなのだが、
実はこの日私は炸小饅頭を食べていない。

ほかにもあれこれ料理を食べていたし、
糊餅や[衣荅][衣連]火焼(da1lian huo3shao1)も食べて
お腹がはちきれそうだったからというのもある。

[衣荅][衣連]火焼(da1lian huo3shao1):15元
棒餃子

P1280362.JPG

太っちょすぎて最早「棒」とは言えない?
肉餅みたいだな。

P1280365.JPG

▼こっちのが正宗です。
【皇城根[衣荅][衣連]火焼】[衣荅][衣連]火焼

でも本当の理由は、炸小饅頭に入った切れ目。
普通サイズの饅頭ならともかく
一口サイズの小饅頭に包丁で切れ目を入れたら
生地の中まで油がしみ込んで食べたらもたれそうだと思ったから。

案の定、食べた人からは
「おいしいけど油っぽい」との感想が。

どうやら
「包丁で切れ目を入れないで!」
という注文も必要だったらしい。


▼これまでの「北容酒楼」関連記事
【北容酒楼】北方家常菜
【北容酒楼(農光里店)】羊油炒麻豆腐
【北容酒楼(農光里店)】芥末墩
【北容酒楼(農光里店)】塩水鴨肝
【北容酒楼(農光里店)】醋溜土豆絲
【北容酒楼(農光里店)】素焼茄子
【北容酒楼(農光里店)】香椿苗拌鴨珍
【北容酒楼(農光里店)】炸灌腸
【北容酒楼(農光里店)】巧拌穿心蓮
【北容酒楼(農光里店)】干[火扁]四季豆
【北容酒楼(農光里店)】炒肝尖
【北容酒楼(農光里店)】干焼黄魚
【北容酒楼(農光里店)】酸辣土豆絲
【北容酒楼(農光里店)】老北京糊餅


▼お店情報
北容酒楼(農光里店)
朝陽区農光東里34号
010-6734-7118/6734-7145-8028
P1280264.JPG
<アクセス>
東三環路を勁松橋で東方向に曲がり、二つめの交差点の南東角にあります。
マクドナルドの左隣。
田源鶏のはす向かいです。

*すぐ近くにもう1つ支店があります(メニューは基本同じ)。
北容酒楼(勁松路店)
朝陽勁松路1号
010-6774-1776
P1270631.JPG
<アクセス>
地下鉄10号線「勁松」駅から勁松路を西へ。
勁松中街を越えてさらにしばらく行くと右手(道の北側)にあります。
でっかいサウナ(↓)の隣です。
P1270632.JPG


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2011年04月16日

【咱家餃子】餃子

餃子
餃子(jiao3zi)
P1270477.JPG
【ところ:東直門南小街/ねだん:記事参照】

餃子を食べに行くというと、宝源餃子屋に行くことが多い。
もちろんおいしいからなのだが、
(特に豚肉×ハクサイなど定番の餡のがいい)
正直を言えば自分の好みにドンピシャ!というわけではない。

私は皮が厚手でぼってりとした餃子が好き。
でも餡もたっぷり入っていて、
餃子だけでおなかがふくらむような主食度の高いタイプのものが好みだ。

その基準からすると、
宝源餃子屋のものはちょっと皮が薄い。
宝源餃子屋に限らず、
最近は「大餡餃子(da4xian4 jiao3zi)」が流行りで、
皮の厚い田舎っぽいのはすっかり影を潜めてしまった。

小麦粉の重さで注文する餃子は、
皮が薄くなれば1両(50g)当たりの個数が増える。
同じ1両頼んで5個出てくるのと6個出てくるのでは
お得感も確かに違う。

それでも、私はやっぱりぼってり厚手の皮の餃子が好き。
それに賛同してくださる方は結構いて、
胡同歩きの達人marchさんもその一人。
いや、東北に滞在経験のあるmarchさんのほうが
筋金入りのぼってり餃子好きと言えるかもしれない。

そのmarchさんが紹介してくれたのがこの咱家餃子。
餃子が売り物の東北料理のお店だ。

P1270468.JPG

ここの餃子、ど真ん中ストレート!
皮の厚みといい、硬さといい、もっちりした食感といい、餡の味といい、
実に好みだった。

一口鮮(yi4kou3xian2xian1):25元(半斤で)
エビ×ニラ×卵×豚肉

P1270485.JPG
(半斤は5両、つまり粉250g分。1両で5元)

*鮮の声調、違ってました。恥ずかしい・・・・・・
 それから一口鮮には豚肉も入ってました!(2011/04/17訂正)


どうやらこれがお店の一押し。
大人数での食事でじっくり味わう余裕がなかったのと
食べてからだいぶ時間が経ってしまったのとで
具体的な味を思い出すことができないのだけれど、
おいしかったという印象ははっきり残っている。
もう1回行って確かめなきゃ。

猪肉白菜(zhu1rou4 bai2cai4):17.5元(半斤で)
豚肉×ハクサイ

P1270481.JPG

大定番の豚肉とハクサイの餃子。
さすがに外さない。

猪肉芹菜(zhu1rou4 qin2cai4):17.5元(半斤で)
豚肉×セロリ

P1270489.JPG

茎のところというより葉のところ。
シャキシャキ感は茎に譲るが、
この青っぽい菜っぱ感もまた捨てがたい。

羊肉胡蘿卜(yang2rou4 hu2luo2bo):20元(半斤で)
羊肉×ニンジン

P1270479.JPG

私はこの組み合わせが好きなんである。
羊肉の風味と甘いニンジンは最高に合うんである。
ことあるごとに頼んで、
このコンビの信奉者を増やすのを密かな楽しみにしているんである。

黄瓜蝦仁(huang2gua1 xia1ren2):30元(半斤で)
キュウリ×エビ

P1270482.JPG

この組み合わせもかなりお気に入り。
キュウリのみずみずしさと青臭さが
エビの甘みや風味と意外によく合う。
キュウリとエビって日本人にはビックリな取り合わせだけれど、
餃子に限らず炒めものでもよく一緒になって登場する。
どうやら中国料理では定番らしい。
ちなみにキュウリと卵の餃子もおいしい。

これはいいところを教えてもらった。
餃子は人によっていろいろ好みがあるので一概には言えないけれど、
私の好みとしては現時点ではここが一番。
ぽってり厚皮餃子がお好きな方にはオススメ!
(ただし、店内はかなり庶民度高しです)


▼お店情報
咱家餃子
東城区東直門南小街55号(海運倉胡同近く)
010-8404-5153
P1270468.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「東直門」駅下車。
東直門内大街を西方向へ進み、最初の交差点を左折。
東直門南小街を南へしばらく歩いて行くと、右手(西側)にあります。

「東四十条」駅からも行けます。
その場合は最初の東四十条を西に向かい、最初の交差点を右折して
東直門南小街を北上してください。
(どちらの駅から行っても同じくらいの距離です)


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2011年04月03日

【老誠伊清真羊蝎子火鍋店】韮菜盒子

餃子風ニラの包み焼き
韮菜盒子(jiu3cai4 he2zi)
P1270383.JPG
【ところ:牛街/ねだん:12元】

小麦粉をこねて円形にのばし、
ニラ(炒り卵やひき肉が入ることもある)を乗せて二つ折りにして、
油をひいた鍋で焼いたものが韮菜盒子。
二つ折りにした半月形のものが一般的だが、
お店によっては小さな円盤型のものもある。
どちらの形も合わせ目にひだをつくるようにしてあるのが特徴だ。
レース飾りのようで愛らしい。

「合子(he2zi)」と書く場合もあるが、
どうやら「盒子(he2zi)」がホントらしい。
(合わせるから「合子」なのかと思ったら、違ってた)

その盒子(he2zi)という名前は
「形が盒子に似ていることからついた」という説明があるのだが、
「盒子」って箱・容器・ケース?
に、似てるかな・・・・・・

旧ブログに以前ここのお店のものを食べた時の記事があるので、
一部をコピペ。

▼旧ブログの「韮菜盒子」関連記事
【老誠伊清真羊蝎子火鍋店】韮菜合子
(上のリンク先が表示されない方は、こちらのページを試してみてください)
*「合子」になってますが、同じものです。
 (でもこのときは挽肉じゃなくて卵が入っていたみたい)

皮がこんがりときつね色に焼けて、実に食欲をそそる。

焼きたてのアツアツをがぶり。
ほっほっほっ。
あっつい!

とても噛めずに口の中でほふほふと転がす。
じんわりと涙がにじむ。
にじんだ目で見てみれば、
歯形のついた合子の中からニラ玉*が顔をだしていた。

*この時は卵入りだった。
今回は挽肉入り?

P1270384.JPG

あわあわと言葉にならない言葉を発することしばらく。
ようやくじっくり噛んでみる。
ニラの香味と卵のまろやかさ、
そしてこんがりとした皮の香ばしさが口の中で融け合っていく。

うまい。

少し油がきついとか、重たい食感だなと思ったら、
黒酢をちょこっとつけると、軽やかでさっぱりとした味わいになる。

餃子のようで、餃子とはひと味違った合子。
メニューで見かけたら、ぜひ一度試してみて。


***

今回の韮菜盒子も
香ばしい皮の風味とニラの甘さが豊かで絶品だった。
うまし。

餃子より皮が厚手なので
小麦粉の風味をよりしっかりと感じられる韮菜盒子。
粉もん好きにオススメだ。


▼これまでの「老誠伊清真羊蝎子火鍋店」関連記事
【老誠伊清真羊蝎子火鍋店】羊蝎子火鍋

▼旧ブログの「老誠伊清真羊蝎子火鍋店」関連記事
【老誠伊清真羊蝎子火鍋店】羊蝎子火鍋
(上のURLが表示されない場合は、このページを試してみてください)
【老誠伊清真羊蝎子火鍋店】韮菜合子
(上のURLが表示されない場合は、このページを試してみてください)


▼お店情報
老誠伊清真羊蝎子火鍋店
宣武区牛街11号
010-5837-3556
P1270371.JPG
<アクセス>
牛街の礼拜寺のはす向かいにあります。


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2011年03月25日

【爆肚馮 金生隆】焼餅

ゴマペースト入りの丸焼きパン
焼餅(shao1bing3)
P1270363.JPG
【ところ:鼓楼大街/ねだん:2元(だったかな〜?)】

焼餅は
「小麦粉を発酵させて薄く伸ばし油またはゴマ油のかすや塩などを塗り、
 ぐるぐる巻いてから適当な大きさにちぎり、円形に整えて、
 天火で焼き上げた食品」
(小学館「中日辞典」より)

小さな丸いものから、平たいピザ状のものまで形はさまざま。
パイ生地みたいに薄い皮が何層にもなってるのとか、
葱の入ったのだの、甘いのだの、しょっぱいのだのと、種類も豊富。
いや、種類が豊富というのは正しくないな。
細かいところは置いておいて、
上の辞書の説明のようにして作った食品を全部ひっくるめて
「焼餅」と言うってことだろう。

だから地方によって、人によって、
「焼餅」と言われて思い浮かぶものに違いがある。
でも北京の人が思い浮かべるのは
まず間違いなくこの丸っこくてちょっと黒みがかった焼餅だろう。

恥ずかしながら実は今回初めて知ったのだが、
焼餅はあくまで通称で、
本当は「麻醤焼餅(ma2jiang4 shao1bing3)」というんだそうだ。

中にはゴマなしものものもあるが、
表面にはたいていゴマがまぶしてあり、
そして例外なく麻醤、つまりゴマダレが塗られている。
山椒入りの塩も入る。
中はパイ生地とまではいかないけれどかなり細かい層になっていて、
普通は15から6層くらいあるという。

日本のなめらかでもっちりしてきめ細かいパンを食べなれていると
最初はもそもそしておいしいと思えないかもしれないが、
慣れてくるとむしろそのもそっとした素朴な食感にハマる。

北京の人は主食としてこれを好んで食べるが、
特に[シ刷]羊肉の時にはほとんどマストアイテムと言っていいほど
大定番の組み合わせだ。

P1270362.JPG

日本人は鍋の仕上げというと麺かご飯というイメージがあるけど、
こっちではやっぱり焼餅。

そのままパクついてもいいが、
私はこれを[シ刷]羊肉のタレをつけたり、
タレを鍋の汁で薄めたものにつけて食べるのが大好きだ。

ただし、このお店で焼餅を頼むなら
早めに注文するのがオススメ。
最後に焼餅でシメようと思って注文しても売り切れで涙・・・・・・
なんてこともしょっちゅうだからだ。

でも最初に注文してテーブルに出てくると
やっぱりアツアツを食べたくなってシメる前にパクついちゃうんだよな。
悩むところだ。

***

ところで、この日はなぜかワイン好きばかりで[シ刷]羊肉の鍋を囲む、
という不思議な会。
老板にわがままを言ってワインを持ち込ませていただいた。
みなさん羊に会いそうなワインを選んで持参されていたのだけれど、
さて、相性はどうだったのだろう?

P1270364.JPG

P1270365.JPG

個人的には、
[シ刷]羊肉を食べるならやっぱり白酒が一番!
と思っているのだけれど。
(おいしいワインをご馳走になったというのにこっそり告白・・・・・・)。

ほかにも爆肚(bao4du3)

P1270358.JPG

炸咯吱(zha2 ge1zhi)

P1270360.JPG

麻豆腐(ma2dou4fu)醤羊肉(jiang4yang2rou4)なんかも食べていただいた。

もちろんゴマだれには
手作り辣椒油(「単炸辣椒段(dan1zha2 la4jiao1duan4)」)を入れるのを忘れずに!

P1270359.JPG

相変わらずのよい香り!

やっぱりこのお店、大好きだ!!


▼過去の「爆肚馮 金生隆」関連記事
【爆肚馮 金生隆】爆肚
【爆肚馮 金生隆】[シ刷]羊肉
【爆肚馮 金生隆】糖蒜
【爆肚馮 金生隆】麻豆腐
【爆肚馮 金生隆】酸梅湯
【爆肚馮 金生隆】炸咯吱
【爆肚馮 金生隆】炸松肉
【爆肚馮 金生隆】醤羊肉
【爆肚馮 金生隆】羊肉宴
【爆肚馮 金生隆】老北京的[シ刷]羊肉正宗吃法
【爆肚馮 金生隆】糖巻果


▼お店情報
爆肚馮 金生隆
西城区安徳路六鋪[火亢]一巷餐飲街
010-6527-9051
P1210772.JPG
<アクセス>
地下鉄二号線の「鼓楼大街」で下車し、北へ向かいます。
安徳路にぶつかったら左折し、
一本目の路地(「六鋪[火亢]一巷美食街」という看板がある角)を右に曲がると、
右手にあります。
P1210817.JPG
(この看板のところで右折!)


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「食」の中国語
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北京で「満福」 普通がおいしい。本場の中華!
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2011年03月03日

【峨嵋酒家】芝麻糖餅

ゴマペースト入りの甘い焼きパン
芝麻糖餅(zhi1ma2 tang2bing3)
P1270233.JPG
【ところ:車公荘/ねだん:15元(前より3元上がった!)】

食事のシメはこれ。
いや、正確に言うと涼麺も食べていたのだが、
これは新ブログで以前アップしたことがあるので説明は省略。

P1270231.JPG

▼過去の「涼麺」関連記事
【峨嵋酒家】涼麺

普通の涼麺のほかに
細く裂いた鶏肉をのせた「鶏絲涼麺(ji1si1 liang2mian4)」も食べてみた。

P1270232.JPG

さて、芝麻糖餅は甘いゴマペースト入りの薄焼きパン。
以前ご紹介した東四民芳餐廳のものはゴマペースト(というより餡)がたっぷり入って
ぼってりとした分厚いタイプだったが、
こちらはとても薄手。

前回食べた時はちょっと油が多くてもたれてしまったが、
この日のものはカリッパリッと軽やかに仕上がっていた。

▼旧ブログの「芝麻糖餅」関連記事
【峨嵋酒家】芝麻糖餅
(上のリンク先が表示されない場合は、このページを試してみてください)

おかずもたっぷり食べて、
峨嵋豆腐で白いご飯までかっこんで、
しかも麺ものまで平らげたというのに、
「芝麻糖餅ってのがありますけど、食べますか?」
と聞けば、
「食べましょうよ!」
と即座に返事があり、
テーブルに出されればあっという間に完食。

いつもながら、
「甘いものは別腹」を実感したことだった。


▼旧ブログの「峨嵋酒家」関連記事
【峨嵋酒家】精品宮保鶏丁
【峨嵋酒家】芝麻糖餅
【峨嵋酒家】宮保鶏丁
(以上のリンク先が表示されない方は、
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▼新ブログの「峨嵋酒家」関連記事
【峨嵋酒家】涼麺
【峨嵋酒家】錦秀焼[火考]拼盤
【峨嵋酒家】精品宮保鶏丁
【峨嵋酒家】峨嵋豆腐
【峨嵋酒家】清炒豆尖
【峨嵋酒家】怪味鶏
【峨嵋酒家】麻醤油麦
【峨嵋酒家】魚香山薬
【峨嵋酒家】酸辣湯


▼お店情報
峨嵋酒家
西城区北礼士路58号
010-8837-4437
P1270217.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「車公庄」駅から西へ向かい、
北礼士路(最初にぶつかる道)を左折して20m先。
道の左(東)側にあります。
*旧ブログには、
 「官園橋批発市場を過ぎたら左折して20m先」とありますが、
 「北礼士路(最初にぶつかる道)を左折して20m先」の誤りです。
 訂正してお詫びいたします!



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2011年01月28日

【黄河水陝西名優小吃】biangbiang麺

ビァンビァンメン
biangbiang麺(bing2biangmian4)
P1270443.JPG
【ところ:美術館東街/ねだん:16元】

おいしいという噂は聞いていたけれどなかなか訪れる機会のなかったこのお店。
仕事帰りに三聯書店に行く用事があったので立ち寄ってみた。

陝西省の粉ものがメインのお店だけあって
肉夾[食莫]や羊肉泡[食莫]もあるのだけれど、
お目当てはこのbiangbiang麺。

なんで漢字じゃなくてピンインかって言うと、PCで出ないから。

P1270440.JPG

こんな字。

あんまり字が難しいので、メニュー名にも載ってない。
なんかひっかけみたいだけど、
メニューでは油撥扯麺(you2bo1chen3mian4)って書いてあった。

ただ、価格表の欄外にでかい字で書いてあるし、
口頭で「ビァンビァンミエン」と言えばすんなり注文できるのでご安心を。
発音は1声1声のような気もするけど、
陝西方言だとbiangは2声とのことなので、
最初のbiangが2声で、2つめは軽声なのかな?

▼biangbiang麺がどんなものかについては、
最近西安食い倒れ紀行をされた酒徒さんのブログに詳しいので、そちらをどうぞ。
西安4 - 字面は難解!味は明快!陝西名物・biang biang面!

biangbiang麺を頼むと、
「能吃辣的嗎?(negn2 chi1 la4 de ma)=辛いの平気?」
と聞かれるので、
平気な人は「能(negn2)!」とか「没問題(mei2 wen4ti2)!」とか言えば
唐辛子入りの辛いのにしてくれる。
苦手な人は「不能(bu4 negn2)!」と応えれば辛くないのにしてくれる(はず)。

話が前後してしまったが、このお店は先払い方式。
入口入ってすぐのカウンターでまず注文をし、
お勘定を済ませると番号札をくれるので、
それを持って好きなところに座って料理が出来上がるのを待つ。

P1270439.JPG
(写真右奥が入口。入口入ってすぐ正面にカウンターがあります)

料理が出来ると、
「○○番の人ーーっ!」
と店員さんが大声で呼んでくれるので
合図して料理を受け取ろう。

席はなんと入口近くの禁煙席と奥の喫煙席に分かれている。
配膳口は手前の禁煙席のほうにあるので、
奥の喫煙席に座ってしまうと「できたよコール」を聞き逃しそう。
それがイヤな人は手前の禁煙席がオススメ。

「35番ーーっ!」
とコールされて受け取ったマイbiang2biang麺。

P1270443.JPG

上にかかっているのは臊子(sao4zi)。
これも酒徒さんの説明によると、
「賽の目切りにした豚肉のこと。
 ネギ・生姜・唐辛子の粉と共に炒めた豚肉を五香粉と黒酢で味付けするのが、基本のようだ。
 尚、豚肉に加えて、細かく切ったジャガイモやニンジンやキクラゲや炒り玉子を
 炒め合わせたものも同じく臊子と呼ぶそうだが、その場合も豚肉は欠かせぬものらしい。」

この臊子がよかった。
ジャガイモがちょっと煮くずれていて
ずびずびした舌触りの煮汁(炒め汁か)になっているのがまたたまらない。
この店の臊子には豆もやしが入っていて、
これがまたほこほこしていて美味だった。
豆もやしだけ探して食べてしまうほど。

このまま食べても別に構わないとは思うけど、
本来の食べ方は臊子もろとも箸で混ぜ混ぜして食べる。

P1270447.JPG

で、肝心の麺。
ぶっとくてべろべろ。

P1270446.JPG

すっかり伸びてしまったウエストゴムみたいな感じだ。
でもウエストゴムよりはかなり厚みがあって、どっしりしている。
コシはあんまり感じなかった。
すんごく厚手で大ざっぱに作ったラビオリシートを
幅広に切ってソースで和えて食べてる感じ?

これ、かなり持ち重りがするし、
この幅と厚みのわりに長い麺なので、
箸でかき回したりつまんで一本引っ張り出すのに一苦労した。
しかも先が丸くないこちらの箸はただでさえすべりやすくてつかみにくい。
つるつるのbiang2biang麺をしっかりはさみ、
すくい上げて無事ありつくまでには、結構な握力が必要なのだった。

ところでこの麺、味自体は悪くはないのだが、
やはり化学調味料の味が少し気になった。
化学調味料たっぷりとは言わないけれどかなりしょっぱめで、
1杯食べるのはちょっとしんどい感じ。
翌朝やたらと喉が渇いた。

1回食べたので、もういいかも。
次に三聯書店近くに来たら、
桂林米粉を食べに丹桂餐館に行ってしまいそう。


▼お店情報
黄河水陝西名優小吃
東城区美術館東街甲24号
010-6404-4526
P1270449.JPG P1270448.JPG
(左:三聯書店側からみた外観/右:美術館東街沿いにある入口)
<アクセス>
美術館のある交差点から美術館東街を北へ。
三聯書店のすぐ南側にあります。


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2011年01月27日

【西貝莜麺村】莜麺窩窩

ハダカエンバク麺の蒸籠蒸し
莜麺窩窩(you2mian4 wo1wo)
P1260805.JPG
【ところ:亜運村/ねだん:24元】

西貝莜麺村というだけあって、
メインの料理はもちろん莜麺を使ったもの。
莜麺はハダカエンバクの粉で作った麺のことらしいのだが、
単にエンバクという説もあって正直なところよく分からない。

蒸したもの、炒めたもの、炒め煮にしたものなどいくつかあるが、
何と言ってもこの莜麺窩窩が代表的。
莜麺栲栳栳(you2mian4 kao3lao3lao)と呼ばれることもある。

▼旧ブログで紹介した「莜麺栲栳栳」
【面酷(Noodle Loft)】莜面栲栳栳
(上のリンク先が表示されない方は、こちらのページを試してみてください)
*この記事で紹介した面酷(Noodle Loft)というお店は閉店しているようです!

この時の説明を再度アップ。
(山西麺のお店だったので山西省の食べ物として紹介しているけれど、
 中国西北部である内モンゴル自治区でも一般的な主食だそうだ)

***

莜麦をこねて作ったタネを餃子の皮くらいのサイズに薄くのばしてくるりと一巻きし、
蒸籠で蒸したものをたれにつけて食べる。

たれは、卵とトマト、唐辛子油風味の黒酢、それに羊肉風味のスープ。
この羊肉風味スープが本式なのだが、
冷めてしまっていてかなり羊肉の臭みが強い。
苦手な人も多いだろう。

「栲栳(kao3lao3)」は山西省の田舎の方言で、
柳の枝や竹で編んだ升形の入れ物のことだそうだ。

莜麺の蒸籠蒸しになぜ枡形の入れ物の名前がついているのかは、
この料理の形状に関係がある。

莜麺は粘りけが足りず、
小麦粉で作った麺のように細麺状にのばすことができない。
それで小さめの円盤状にして丸めるのだが、
その形ですら、蒸すとくったりして倒れてしまうので、
一つ一つを密着させて蒸籠にきちきちに詰めていく。

もともとはその様子が「蜂窩(feng1wo1)=蜂の巣」に似ているので、
「莜麺窩窩(you2mian4wo1wo)」と呼ばれていたのだが、
それが後に「栲栳(kao3lao3)」に似ているとされて、
「莜麺栲栳栳」という名前がついたのだという。

これ、実はとびきり美味しいものではない。

実際、たくさん頼もうとしたら店員さんに
「雑穀麺だから、食べつけなくて口に合わないかもしれませんよ。」
と予防線を張られたくらいだ。

それもそのはず、莜麺はもともと山西省山間部の農民たちの日常食。
気候も寒くやせた土地の多いこの地域は小麦の栽培に適さず、
莜麦くらいしか育つ穀類がなかったのだという。
その粉で作った莜面は、手軽で腹持ちのいい安価な食べ物、
ぶっちゃけた話が粗末な食べ物なのだ。

「1000年余りの歴史がある食べ物」だと言えば聞こえはいいが、
要はそんな昔から食べられている原始的な食べ物だとも言える。

郭蘭英という有名な歌手が歌った山西民歌にも、
「……交城的大山里,没有那好菜飯,只有莜麺栲栳栳,環有那山薬蛋」
というフレーズがある。
「……町境の山ん中には、美味い飯なぞありゃしない。
 あるのは莜麺栲栳栳だけ、それからジャガイモくらいのもんだ。」
これくらいしか食べるものがないほど貧しい地域の食べ物なのだ。

莜麺を作る莜麦は、「燕麦(yan4mai4)」、「玉麦(yu4mai4)」とも呼ばれる。
飢饉や寒さにも強い品種で、2500年余りも前から栽培されているという。

そんな原始的な穀物で作った貧しい地域の食べ物が、
今では食生活にアクセントを添える食品として結構人気を呼んでいる。

「栄養価が高くて、肝臓や腎臓によく、造血作用があって免疫力を高める」
「体が丈夫になり、頭や目が良くなり、美容にもいい」、
「コレステロールが下がり、糖尿病の治療にも効果がある」
などともてはやされ、
それをまた飽食の国、日本から来た私たちが、物珍しげに口にする。

2500年の歴史を持つ麦と、その麦を使った1000年の歴史を持つ料理。
お腹にも心にも、なんだか重たくこたえたのだった。


***

と、かなり長々と寄り道をしてしまったが、
話は戻って西貝莜麺村の莜麺窩窩。
莜麺はしっとり、もっちりとした食感はあるけれど
それも小麦粉ほどではなく、
なんだかちょっと素っ気ない感じ。
小麦粉を食べなれた舌には若干風味が足りなく感じられるかもしれない。
でもそれがだんだん好ましくなってくる。

雑穀系の主食って、
最初は味わいが素朴すぎて物足りないのに、
慣れるとかえってそれが好ましく感じられるようになる。
粟粥しかり、トウモロコシ粥しかり。
トウモロコシの粉を使った窩頭(wo1tou)や貼餅子(tie1bing3zi)も
最初はぼそぼそしていてまずいと思っていたのに
今やしっかり好物である。

西貝莜麺村の莜麺窩窩も本来は羊肉を使ったつけダレにつけて食べるのだが、
この日は他にこんな料理を頼んでいたので、
それをタレがわりにした。

胡辣羊頭(hu2la4 yang2tou2):48元
羊の頭のピリからスープ煮

P1260803.JPG

見た目は黄色みの強いクリームシチューだけど、
これが結構しっかり辛かった。
羊肉の風味はよく出ていたし、味もまずまずだったのだが、
わざわざ頼むほどではないかも。

ここはやっぱりスタンダードなタレで食べたかった。
あれこれ欲張るとかえって失敗するという教訓。

莜麺窩窩にはこんな漬け物がついてくる。

P1260806.JPG

これは美味。
いい箸休めになる。

他には、
豚骨スープで豆腐を煮込んだ猪骨頭炖豆腐(zhu1 gu3tou dun4 dou4fu):53元や、

P1260807.JPG

野菜を蒸した大豊収(da4feng1shou1):36元を食べた。

P1260802.JPG

ところでこのお店、
結構サービス品が充実していてうれしい。

私はヨーグルトを頼んだので出なかったが、
一緒に行った友人にはカボチャのお粥が出た。

P1260798.JPG

それにテーブルには葵瓜子(kui2gua1zi)=ヒマワリの種が用意してあって、
注文した料理を待っている間の寂しい口を癒してくれる。

P1260799.JPG

白酒なんかもついでに飲んじゃったりして。

P1260800.JPG


▼お店情報
西貝莜麺(面)村(亜運村店)
朝陽区亜運村安慧北里安園8号楼1階
010-6498-4455/4466 
http://www.xibei.com.cn/home.html
P1260791.JPG
<アクセス>
地下鉄5号線「恵新西街北口」駅で下車して恵新西街をさらに北上するか、
「大屯路東」駅で下車して北苑路を南下。
慧忠北路にぶつかったら西方向に曲がりしばらく直進、
安慧北里中心街との交差点、北西角にあります。


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2011年01月25日

【南鑼景餐廰】素炒餅

中華風トルティーヤの細切りと野菜の炒めもの
素炒餅(su4 chao3bing3)
P1260749.JPG
【ところ:南鑼鼓巷/ねだん:6元】

「中華風トルティーヤ」などと苦しい日本語をあてているが、
烙餅(lap4bing3)のことだ。

烙餅とは、小麦粉を丸く伸ばして鍋で焼いたもの。
平べったくて、かなり大きい。

これが烙餅。

P1270212.JPG
(別名は「大餅(da4bing3)」)

巨大なフラワートルティーヤ?
いや、トルティーヤよりもかなり厚手でしっとりしてて、
もちもち感もしっかりある。
焦げ目の香ばしさもまた魅力的。

烙餅は主食。
これをかじりながらおかずを食べる。
ちょっと濃い目の味付けの汁ものに浸して食べたりすると、
汁の旨みを吸ってぶしゅぶしゅっとなるのがまたたまらない。

▼その好例が魚頭泡餅。
【東四民芳餐廳】魚頭泡餅

この烙餅を細切りにして、
野菜やお肉の細切りと一緒に炒めたのが炒餅だ。
もとが主食なだけに、この料理自体も分類としてはあくまで主食。
野菜炒めみたいに見えるから、ちょっと不思議な感じ。

今回頼んだ素炒餅(su4chao3bing3)は、肉っ気のない野菜だけのもの。
お肉が入ると、肉炒餅(rou4chao3bing3)になる。

これが、いける。
ニンニクをきかせたしょうゆ味で、
油もわりとたっぷり使ってあるのだが、
それでもなんでも、なんといっても旨いのである。
脂っこいのがどうしても気になる場合は、
黒酢を少しもらってかけると見違えたようにさっぱりする。

北京の家庭料理レストランで白いご飯以外の主食を頼むなら、
炒飯ではなくて炒餅がオススメ。
ただし、最近メニューに載っていないことが多いのが残念。


▼旧ブログの「素炒餅」エントリー
【聞香趣】素炒餅
(上のリンク先が表示されない方は、こちらのページを試してみてください)


▼これまでの「南鑼景餐廰」関連記事
【南鑼景餐廰】軟香平


▼お店情報
南鑼景餐廰
東城区南鑼鼓巷147号
P1260753.JPG
<アクセス>
平安大道から南鑼鼓巷を北上して50mくらい、通りの西側。
過客よりは南側にあります。


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2011年01月21日

【丹桂餐館】鹵味粉(桂林米粉)

鹵水味の桂林米粉(ビーフン)
鹵粉(lu3fen3)
P1260699.JPG
【ところ:美術館/ねだん:7元】

胡同歩きの名人Yさん(marchさんのほうがいいかな?)が
三聯書店の近くに本場の桂林米粉が食べられるお店があるというので
連れて行ってもらった。

P1260698.JPG

表通りから入った胡同の中にあって、
特別有名というわけでもないのに一部に根強いファンがいるらしい。
なんでも以前ブルータスの北京特集で紹介されていたお店なんだとか。

お店を経営しているのは広西チワン族自治区出身の家族。
北京に増殖している桂林米粉のチェーン店とは一線を画す
本場の味を提供するお店だ。

桂林米粉というとスープ入りタイプの湯粉(tang1fen3)を想像するが、
本場桂林ではスープなしの鹵粉が基本形。
鹵水(lu3shui3)というスパイス入り醤油風味の煮込みダレが味付けのベース。
これがライスヌードルにちょろりとかけられていて、
そこにこのタレで煮込まれた豚肉や漬け物、揚げ大豆などがトッピングされている。
これを「拌(ban4)=混ぜる」して食べる。

P1260703.JPG

単なるタレがけビーフンかと思って侮ってはいけない。
ちゅるんと舌触りのいいつるぷるの米粉はもとより、
それにからまった鹵水自体がすこぶる旨い。
塩気もきつくなく、嫌な化学調味料の味もせず、深みのある味。
トッピングされた豚肉や揚げ大豆、漬け物などが変化を加えて飽きさせない。
ほかにもおかずを頼んでいたので全部食べるのはやめようと思っていたのに、
結局すべて食べ切ってしまった。
途中でやめられない旨さだ。

写真が暗くてよく分からないのが残念だけど、
こんな揚げたお肉も入っていてコクも豊か。

P1260704.JPG

こんな旨いものが、1碗7元!?
なんて素晴らしい。

marchさんは鹵粉を何度か食べたことがあるとのことで、
この日は別のものを頼んだ。

酸笋酸辣湯粉(suan1sun3 suan1la4 tang1fen3):9元
漬けたタケノコ入りの酸っぱくて辛いスープ入りビーフン

P1260701.JPG

やたらと長いメニュー名になってしまったが、
まさにその通りの味。
酸笋好きなら好きになること間違いなし。

「酸笋(suan1sun3)=漬けたタケノコ入り」の大ファンなので
この酸笋酸辣湯粉にも大いに惹かれた。
葛藤の末、やはり基本を押えることにして鹵粉を食べたのだが、
でもやっぱり我慢できなくておかずは酸笋ものを頼んでしまった。

酸笋干魚仔(suan1sun3 gan1yu2zi3):32元
漬けたタケノコと干し魚の炒め煮

P1260705.JPG

干し魚がえらく硬かったのだけれど、
それでもガシガシと食べ続けたくなる深みのある旨さだった。

腐乳蒿子(fu3ru3 hao4zi):10元
春菊の腐乳炒め

P1260702.JPG

「蒿子秆儿(hao4zigan1er)を腐乳風味で炒めた料理。
腐乳風味はただの清炒(qing1chao3)より味に深みが出るのが好きだ。

いやあ、この桂林風味レストランはよい。
お店の人たちがとてもフレンドリーなのもいい感じ。
このお店なら一人ご飯でも行けるな。


▼お店情報
丹桂餐館
東城区崔府夾道(三聯書店の南側の胡同内)
010-6401-4955
P1260698.JPG
<アクセス>
美術館東街にある三聯書店のすぐ南側の胡同を東へ。
しばらく行くと、道の北側(左手)にあります。


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「食」の中国語
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出版社:東洋書店
価格:1800円(+税)

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レストランでの「食べる」シーン、「作る」ためのお買い物シーン別の会話集です。
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北京で「満福」 普通がおいしい。本場の中華!
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出版社:東洋書店
価格:1100円(+税)

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2011年01月20日

【海碗居】独茄子麺

干しナスの煮もの麺
独茄子麺(du2qie2zi mian4)
P1260594.JPG
【ところ:甘家口/ねだん:?】

海碗居と言えば炸醤麺。
でもこの日はちょっと冒険してみたくなって別の麺を頼んだ。
浮気心というやつだ。
職場が近くなって海碗居に気軽に行けるようになると
「海碗居で炸醤麺以外の麺を食べる」なんていう贅沢も出来てうれしい限り。

独茄子は、ナスを干した後煮込んだもの。
ちょっと甘めのしょうゆ味で、ふっと干し野菜の風味がする。
黒々とした干しナスの煮ものの上に乗っているのは長葱とニンニク。
わりあいやさしい味付けの独茄子にパンチが加わっている。
これをゆでた麺の上に乗せたのが独茄子麺だ。

注文すると、
こんな風に独茄子と麺が別々に出てくる。

P1260592.JPG

これが独茄子。

P1260593.JPG

いやあ、ニンニクがこれでもかっ!というくらいたっぷりだ。
これを麺にかけて食す。

P1260595.JPG

日向の匂いと、うぎっと歯を押し返してくるような歯ごたえは
干し野菜独特のもの。
味付けもとても素朴。
でもちょっと物足りない?
麺にかけて食べるにはパワー不足かもしれない。

「やっぱり海碗居に来たら炸醤麺だな。」
浮気して知る主役の凄さ。


▼これまでの「海碗居」関連記事
【海碗居】葱爆羊肉
【海碗居】炸醤麺


▼お店情報
海碗居(本店)
海淀区増光路11号
010-8837-4993
P1260196.JPG
<アクセス>
三里河路と増光路のぶつかる交差点(甘家口大厦がある)を西へ行くと、
道の南側(左手)にあります。
地下鉄2号線「阜成門」駅から489路のバスを利用すると便利。


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2011年01月16日

【地球村菜市場】蜂蜜烤[食莫]

蜂蜜パン
蜂蜜烤[食莫](feng1mi4 kao3mo2)
P1270214.JPG
【ところ:百万荘/ねだん:7元(1斤で)】

同じグループ会社に勤めるMさんから
職場近くの市場においしいパンが売っていると教えてもらった。

地球村菜市場という市場の入り口を入ってすぐ左手にある小さなお店。
そこに売られているこのパンだ。

P1270213.JPG

個数ではなく、量り売り。
1斤(500g)で7元だ。
15個で5元分だったので、3個で1元くらいが値段の目安だろうか。

名前を聞いたら、
「feng1mi4 kao3mo2」と言われた。
feng1mi4は蜂蜜、kao3mo2は烤[食莫]?
[食莫](mo2)って、
西安バーガー=肉夾[食莫]や羊肉泡[食莫]で使う、
あのイングリッシュマフィンみたいなパスパスした感じのパン?

その名の通り、ちょっとスカスカした質感だ。
イングリッシュマフィンというよりは、
昔食べていたコッペパンみたいな感じだろうか。

P1270216.JPG
(生地はこんな感じ)

それよりさらにパスッとしてるかな。
ロールパンのようなしっとりやわらかい質感を想像して食べると
肩透かしでがっかりするかもしれない。

(後で調べてみたら、[食莫]は饅頭(man2tou)=マントウの方言らしい。
 でもやっぱりみっしりとしたマントウの食感とは別物。)

でもそれを補うのが、蜂蜜。
たっぷりと使われた蜂蜜がしみしみ。
でも完全にしみ切っているのではないので、
パスパスの軽い食感もちゃんと残っている。

パスパスが物足らないような、
でも全部蜂蜜でしっとりしてしまうのももったいないような。
そのどちらの食感も楽しめる絶妙のしみ具合。
生地がみっしりしていないのであまりお腹にたまらないのもいいかな。

まぶされた香ばしいゴマもまた見逃せない。
ゴマのおかげで、単調になりがちな味に変化と深みが加わる。

地味ななりをしているけれど、
素朴な味わいで忘れがたいおいしさだ。

今のところこの市場以外で売っているのを見かけたことはない。
どこでも売っていそうなのにな。


▼お店情報
地球村菜市場内のパン・お菓子のお店
<アクセス>
地下鉄2号線「阜成門」から489路または101路のバスで「百万荘大街中街」下車。
外文局と百万荘図書大廈の間にある路地を南へ行き、
付きあたったところにある市場の入り口左手にあります。


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2011年01月10日

【朋友家】手抓飯

ポロ(新疆風ピラフ)
手抓飯(shou3zhua1fan4)
P1270149.JPG
【ところ:−/ねだん:−】

元日は同じグループ企業に勤めるHさん宅で新春ホームパーティー。
パーティーに参加したウィグル族のK君が
手抓飯(新疆風ピラフ、ポロ)を作ってくれた。
わーい!うれしいお年玉!!

台所張り付きで作り方を教わったので、
忘れないうちにアップしておこう。
とは言え、先生、生徒ともに実におおざっぱなコンビだったので
レシピも実におおざっぱ。
あしからず。

●中華なべいっぱい分の材料●

羊肉 2パック
ニンジン 6本
タマネギ 1/2個
トマト 1個
新疆産干し葡萄 適量
新疆産干し杏(種つき) 適量
米 適量
サラダ油 おたま2杯半
塩 小さじ3杯くらい

P1270119.JPG
(トマトは2個写ってますが1個しか使わず)

●作り方●

最初に干し葡萄の茎を取っておく。
「別にやらなくてもいいけれど、
 ついていると食べる時に気になるから。」

続いて、ニンジンを切る。
「ニンジンは泥付きがいいです」
というのは、同じくウィグル族で日本語を勉強中の女子大生Aちゃん。
Aちゃんが皮をむいてくれたニンジンをひたすら刻む。

P1270120.JPG

輪切りにしてから拍子木切りに。
かなり太めで平気。

P1270121.JPG

これを6本分。

P1270122.JPG

いやあ、ニンジンたくさん入ってるとは思ってたけど、
こーんなに入れるんだね。
このニンジンの甘みがポイント。
本当は新疆産のニンジンのほうが甘くていいのだけれど、
まあそれを言ったら贅沢。

タマネギは薄切りに。

P1270123.JPG

トマトは粗みじんに切っておく。

P1270126.JPG
(この後刻みました)

ちなみに、トマトは入れても入れても入れなくても可とのこと。

肉は大きめの角切り。

P1270124.JPG

このくらいの大きさ。

P1270125.JPG

って分からないか。
唐揚げより小さめ、
カレーに入れるくらいの大きさです。

「羊がなければ牛でもできますよ。」
と言ってはいたけれど、やっぱり羊がおいしいとのこと。

これで材料がそろった。

P1270130.JPG

中華なべに油を入れる。

P1270129.JPG

おたまで2杯半。

「こんなに入れるの?
「これでも少なめなんです!」

そうなんだあ。

そこに羊肉を投入。

P1270131.JPG

表面が白くなってからもしばらく炒めて、ここでタマネギ。
そして塩。

P1270134.JPG

次いでニンジンが入った。

P1270135.JPG

トマトを入れて、さらに炒める。

P1270136.JPG

油が全体に回ったら、お湯を入れる。

P1270137.JPG

ひたひたくらい。
(でも後で足りなくて少し足していたので、
 素材が見えなくなるくらい入れるのがいいみたい)

そこにお米をザザーッ。
とがずに、軽く3回くらい洗い流したもの。

P1270139.JPG

お米はどのくらい入れてたかなあ。
5合くらい?
具の上にこんな感じで小山が出来るくらい。
(ほんと大ざっぱですみません)

小山をならして平らにしたら、フタをして5分炊く。
5分たったらフタを開けてひと作業。

P1270141.JPG

「全体に火が回るように」、箸でズクズクッと穴を開けていく。

そこに干し葡萄をパラパラと。

P1270143.JPG

結構のせたよ。

P1270144.JPG

種付き干し杏ものっける。

P1270145.JPG

これはお好みで。

P1270146.JPG

「ウチはここで卵を入れます」
というのはAちゃん。
おお、このご飯の上で目玉焼き?
(いや、目玉蒸しか)
それもおいしそう。
家によっていろんなレシピがあるそうだ。

ここまでやったら、再びフタをしてさらに7〜8分くらい炊く。


そして味見。
「まだちょっと硬い?」
Aちゃんも食べてみる。
「うん、確かにちょっと」
私も食べてみる。
「そうね、硬いかも」

もぐもぐもぐ。

「でもまあ、大丈夫なんじゃない?」
「じゃ、いっか!」

てなことで協議一致。
ここで火を止める。
どこまでも大ざっぱである。

お米に(ほぼ)火が通ったら、鍋全体をかき混ぜる。

P1270147.JPG

おおっ!
ニンジンがいい色だ〜!
てらてらと輝く羊肉もうまそ〜!

P1270148.JPG

十分に混ぜたら、表面を平らに。

P1270149.JPG

ぺちぺちとたたくようにね。

ここでK君が
「やっぱりもう少し炊いたほうが・・・」
と再びコンロに点火。

「え〜っ?」
Aちゃんはどうやら不賛成の様子。
案の定、焦げ臭い匂いがしてきた。

慌てて火を止めるK君。
「さっきのタマネギまだありますか?」
と聞くので冷蔵庫に入れたタマネギを取り出して渡すと
ザクザクッとおおまかに切ってご飯に突っ込み始めた。

P1270150.JPG

「???」
「こうすると、焦げた匂いが取れるんです」
ほ〜、なるほど!

フタをして5分ほど待ち、いよいよ完成!

P1270151.JPG

さっき入れた匂い取りのタマネギを取り出して、かき混ぜる。

出来たー!

P1270152.JPG
(なんと、肝心の出来上がり写真がぶれたというお粗末さ・・・)

K君が手抓飯を作っている間に、
Aちゃんは付け合せの新疆拌菜を作ってくれていた。

P1270157.JPG

キュウリとニンジンを薄く切り、黒酢とラー油で合えたもの。
手抓飯が脂っこいので、
必ずこうしたさっぱりした和えものなどを一緒に添えるんだって。
カレーでいう福神漬けみたいなもの?
K君的には、本当はこれにヨーグルトも添えたかったらしい。
新疆料理のレストランでヨーグルトが最初に出てくるのは、
こういうソース的な食べ方もするからなんだよね。

さあ!
こうして出来たややアルデンテ(笑)な手抓飯は、
お世辞抜きで実に実においしかった。
お店のものよりは脂っこくなくて、
甘〜いニンジンがたっぷり入っていて、
新疆の干し葡萄や干し杏もいっぱい。

たちまち新春ホームパーティー参加者たちの胃袋に納まっていった。
私も思わずおかわり。

作る前は、
「手抓飯作るの、実はこれが3回目なんですけど」
と肩をすぼめていたK君。
大好評の後では、
すっかり手抓飯作りの名人を気取るかのように胸を張っていた。

いやいや、ホント、おいしかったです。
ヤクシー!!
そのうち作ってみまーす!


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2011年01月07日

【海碗居】炸醤麺

ジャージャン麺
炸醤麺(zha2jiang4mian4)
P1260211.JPG
【ところ:甘家口/ねだん:15元?】
(*海碗居の炸醤麺は、
  メニューでは肉丁小碗干炸(rou4ding1 xiao3wan3 gan1zha2)になってます)

気づいたら、新しいブログになってから海碗居の記事を書いたのは
昨日の葱爆羊肉が初めてだった。
ってことは??
と思って改めて見てみたら、
なんと炸醤麺についてまだアップしていないことを発見。
旧ブログで何度も書いているのですっかり安心していた。

▼旧ブログの「炸醤麺」関連記事はこちらから。
【海碗居】炸醤麺就大蒜
(上のページが表示されない場合は、こちらを試してみてください)

私が北京で一番気に入っている炸醤麺はこの海碗居のもの。

P1260208.JPG

主な理由は二つ。
一つは、麺がとてもしっかりしていて
こちらのものとしてはコシがあること。
もう一つは、肉味噌がしょっぱすぎず、
焦がした葱の香ばしさがポイントになった深みのある味がすることだ。

P1260209.JPG

老北京っぽいお店の雰囲気も好きなのも大きいかな。

P1260198.JPG

お店の看板にも「老北京」の文字が。

P1260219.JPG

最近、「涼的(liang2de)」にすると
茹で上がってから水でしめてくれるのでさらにコシが出ることを発見した。
なのでコシを重視する人は「涼的」がオススメ。

P1260210.JPG

旧ブログの記事を読み返してみたら、
「肉味噌の油を捨ててから麺にかける」てなことが書いてあったが、
今ではもうそんなことはせず、
油ごと全部麺の上にのせてしまう。
油分が入ったほうが肉味噌が麺にからみやすいことに気づいたからだ。

P1260213.JPG

麺湯は必ず飲む。

P1260217.JPG

もちろんニンニクもかじる。

P1260200.JPG

例えこれが昼ご飯であっても。

嗚呼。
最早日本社会への適応は無理か??


▼これまでの「海碗居」関連記事
【海碗居】葱爆羊肉


▼お店情報
海碗居(本店)
海淀区増光路11号
010-8837-4993
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2010年12月27日

【東四民芳餐廳】芝麻醤糖餅

ゴマ餡入りの薄焼きパン
芝麻醤糖餅(zhi1ma2jiang4 tang2bing3)
P1250561.JPG
【ところ:朝陽門/ねだん:18元】

北京ダックや魚頭泡餅(<くどいようですが後日アップします)と並んで、
このお店の人気料理に名を連ねているらしい芝麻醤糖餅。
薄焼きパンの間にゴマ味噌とあんこを挟んだ主食。

そう、あんこがたっぷり入っているけど、
分類的にはやっぱり主食に入るんだろう。
「餅(bing3)」だし。

皮の薄さに比して餡がとんでもなくたっぷり入っているので、
箸で持ち上げるとでろり〜んとお辞儀してしまう。

P1250562.JPG

これだけあんこたっぷりだと甘すぎて1切れ食べられないのでは?
と思うかもしれないが、
砂糖が控えめせいか意外とぺろりと食べられてしまう。

こちらのあんこは油が結構入っているので日本のあんことはまた一味違った
滑らかな舌触り。
油入りでくどい感じがすることもあるが、
ここのものは割合あっさりしていて食べやすかった。

物珍しさとおいしさとで、
あれこれと料理を食べてお腹いっぱいだったはずなのに
気づけば誰もがぺろりと1切れ平らげていた。

まさに別腹。


▼これまでの「東四民芳餐廳」関連記事
【東四民芳餐廳】京醤肉絲
【東四民芳餐廳】魚香茄子


▼お店情報
東四民芳餐廳(朝内大街店)
東城区朝陽門内大街79号
010-6406-8858
P1250541.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「朝陽門」駅で下車し、朝陽門内大街を西方向へ。
100mほど行ったところにある陸橋のたもとにあります(通りの北側)。


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2010年12月22日

【宝源餃子屋】冬至吃餃子

冬至には餃子を食べよう
冬至吃餃子(dong1zhi4 chi1 jiao3zi)
P1260861.JPG
【ところ:麦子店/ねだん:記事参照】

先日久しぶりに宝源餃子屋に行ったら、
こんな横断幕が目に付いた。

P1260852.JPG

「そういえば、もうすぐ冬至なんだね。」
「餃子食べなきゃ。」

こんな会話、確かしばらく前にもここで交わしたような気が・・・
そう、頭伏の前日にも偶然宝源餃子屋に来て
垂れ幕を見て「そういえば・・・!」と思い出したのだった。

それはともかく、
本日12月22日は冬至。
粉食文化圏の北京では、冬至には餃子を食べることになっている。

冬至になぜ餃子を食べるのかについては、
旧ブログで書いたことがある。

▼冬至に食べるのは、餃子・・・?
【北京の食文化】冬至吃餃子・・・?

中国大陸部にお住まいの方は基本的に見られないので、
全文を改めて掲載。

***

今日は冬至。
冬至の行事食は、餃子だ。
だから今日は餃子を食べる日。

オフィスビルの食堂でも餃子がメニューに登場しているし、
餃子屋さんには長蛇の列ができるに違いない。

なのだけれど。
茶旅人Sさん所蔵の『燕京歳時記』 (邦題は『北京年中行事記』)によれば
冬至には「ただワンタンを食べるのみである」となっているとのこと。
確かに、北京には「冬至餛飩,夏至麺」という言葉が残っている。

『燕京歳時記』上の記述を
冬至ネタですでに記事をアップされている
しゃおりんさんのブログ「北京メディアウォッチ」(2009年12月22日の記事)から引用させていただくと、
「そもそも、餛飩の形は鶏卵の如くであつて、
頗る天地混沌 〔たる時の〕 現象に似て居る。
それで冬至にこれを食べるのだ」
とあるそうだ。

また、「百度知道」のベストアンサーによると、
こんな謂れもあるという。

「冬至にワンタン」説

漢の時代、匈奴の部落に渾氏と屯氏という極めて残忍な二人の首領がいた。
人々はこの二人を憎み、肉を餡にして包み、
「渾」と「屯」の音をとって、これを「餛飩」と名づけた。
「渾」と「屯」への憎しみを込め、
さらに戦乱が収まり平和な日の来ることを願って
「餛飩」を食べたのだという。
最初に「餛飩」を食べたのが冬至の日だったので、
この日に「餛飩」を食べる習慣ができた。

というのがだいたいのあらましのようだ。

でもねえ、まわりの中国人の誰に聞いても、
「冬至は餃子」なんだよなあ。

「冬至に餃子」説

南陽(今の河南省にある都市)の医聖、張仲景は長沙で役人を務めていた。
隠居して故郷に帰ったのは大雪の舞う冬の日で、骨身にしみるような寒さであった。
張仲景が帰ってみると、
同郷の人々は貧しい身なりで、耳が凍傷になっている人も多かった。
見かねた張仲景は、南陽の関東に臨時の診療所をつくり、
羊肉、唐辛子と寒気を取り除く作用のある薬を鍋でゆで、
小さく刻んだものを小麦粉の皮で包んで耳のような形にし、
再び鍋でゆでて、「駆寒矯耳湯」を作って人々に与え、
これで凍傷になった耳を治療した。
それ以降、毎年冬至になると人々はこれをまねて作るようになり、
「冬至に餃子を食べると凍えない」という言い伝えが生まれた。

これは河南省の言い伝えのようだけれど、
冬至に餃子を食べるのは中国の西北地方のものでもあるようだ。
いずれにしても、北京の習慣ではないらしい。

「燕京歳時記」に綴られている北京の風俗習慣は、
およそ100年ほど前のものだそうだ。
では、どこでワンタンが餃子に変わったのだろうか。

ここから先はまったくの私見なのだけれど、
どうも「餃子の地位」の低下と関係があるように思えてならない。
昔、餃子は旧正月にしか口にすることのできないご馳走だった。
たやすく手に入れることのできなかった肉をたっぷり包み込んだ餃子は、
金銭的な面でも一年に一度しか食べられない「ハレ」の食べ物だった。

それが、収入が増え、暮らし向きが良くなっていくにつれて
貴重品かつぜいたく品だった肉も身近な食材になり、
「ハレ」の光を失っていく。
それにつれて餃子の地位も年越しにしか食べられない年に一度の大ご馳走から、
ちょっとしたイベントのある時に食べる程度の食べ物までランクダウン。
それはつまり、
以前なら餃子を食べることのできなかった旧正月以外の伝統行事の日にも
餃子を食べればいいじゃないか!てなことになり、
それまで冬至に食べていたワンタンは
餃子に押し出されるような形で退場、となった。

どうしてこんな風に思うかというと、
だって、ほら、ワンタンに入っているお肉の量って、
餃子より極端に少ないでしょ?
昔はワンタンにするくらいしかお肉が買えなかったのが、
いつしか餃子も作れるくらいたっぷりのお肉が買えるようになったので、
「だったらやっぱ餃子だろ?」
ということになったのではないか?
とまあ、実に単純な発想なのだが、果たして真相やいかに??

他にも、犬肉やお赤飯を食べるという説もある。

「冬至に犬肉」説

漢の高祖劉邦が冬至に樊噲がゆでた犬肉を食べ、
あまりのおいしさに絶賛したことがきっかけになって
犬肉を食べる習慣が始まったという説。

「冬至にお赤飯」説

江南の水郷地方の習慣。
冬至の日に死んだ疫鬼が人々を苦しめるので、
その疫鬼が最も怖がるアズキを使ってお赤飯を作り、
厄除け、疫病よけにしたという説。

*以上は、「百度知道」のベストアンサーを抄訳(超訳)したものです。

こんなことをつらつらと書いていたら、
最近知り合った若い友人から、
かわいらしいアニメつきでこんなショートメッセージが入った。

今天冬至,
別忘記吃餃子哦,
否則後果極其厳重…
一、不漂亮了,
二、没法帯眼鏡了,
三、不能听甜言蜜語了……
因為,冬至不端餃子碗,
凍掉耳朶没人管。

今日は冬至。
餃子を食べるの忘れずに。
でないと大変なことになる・・・
一、かっこわるくなる
二、メガネがかけられなくなる
三、甘いささやきが聞けなくなる・・・
だって、冬至に餃子を食べないと
耳が凍って落っこちても
だあれも構ってくれやしない。

ああ、いけない!
お昼に餃子食べてない!

晩御飯には餃子を食べなくちゃ!
でないと大変なことになる・・・

***

てなことを去年の今頃も書いていたのだが、
とにもかくにも北京的には冬至は餃子なんである。

餃子といえば、やっぱり豚肉と白菜が定番。

猪肉白菜(zhu1rou4 bai2cai4):14元(2両で)
豚肉×白菜

P1260866.JPG

相変わらず白菜がシャキシャキ。
でも、以前より皮が薄くなったような気がするなあ。
厚みがなくなったというよりは、粉の分量が落ちた感じ。

宝源餃子屋は地元の人にも外国人にも大人気のお店で、
私自身も自宅からわりあい近いところにあるので時々食べに来るけれど、
実は好みにドンピシャリ!な餃子ではない。
最近は「大餡餃子」、
つまり皮が薄くて餡がたっぷりの餃子がもてはやされているが、
私の好みは皮がぼってり厚い重量感のあるもの。

餃子は粉の重さで注文するから、
皮が薄ければ、同じ小麦粉1両(50g)分を注文しても、
出てくる餃子の数が多くなることになってお得。
だから皮が薄いほうがうけるのだろうか。
粉ばかりでお腹がいっぱいになるのは損した気分になるのかな?
ちなみに最近の餃子だと1両で5〜6個が平均だと思う。

韮菜鶏蛋蝦皮粉絲(jiu3cai4 ji1dan4 xia1pi2 fen3si1):14元(2両で)
ニラ・卵・干しエビ・春雨

P1260865.JPG

別の名前がついていたかもしれないが、入っている素材はこの4種類。
ニラが甘みがあってうまい。

餃子の友は生ニンニク。

P1260867.JPG

お口の匂いも気にせずガリッと行きますよ!

P1260868.JPG

「真辣(la4)!」(かっらーーい!)

匂いがきついというより、辛い。
このカーッとくる辛さが餃子のうまさをさらに引き立てる。
餃子をぱくついて、ニンニクをガリッ。
現地化した自分も噛み締める。

餃子のゆで汁、餃子湯(jiao3zitang1)も忘れずに。

P1260869.JPG

「原湯化原食(yuan2tang1 hua4 yuan2shi2)」
ゆで汁を飲むと、その食べ物の消化を助けると言われている。
そば湯と同じ。

なんだかんだと長ったらしく書いてしまったけれど、
要は「冬至には餃子を食べましょう」という話。

さて、お昼は私も餃子にしようかな。


▼これまでの「宝源餃子屋」関連記事
【宝源餃子屋】頭伏餃子
【宝源餃子屋】煮毛豆


▼お店情報
宝源餃子屋
朝陽区麦子店街6号楼
010-6586-4967
P1240233.JPG
<アクセス>
永安賓館のある交差点と龍宝公寓の間にあります。


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「食」の中国語
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出版社:東洋書店
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北京で「満福」 普通がおいしい。本場の中華!
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私の「北京で満腹」、もとい、「北京で満福」な日々から生まれた
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2010年12月16日

【某住宅区】餡餅

中華風お焼き
餡餅(xian4bing3)
P1250431.JPGP1250432.JPG
P1250434.JPGP1250433.JPG
【ところ:−/ねだん:−】

イタリア農場に行った翌日、大学の同窓生3人で
郊外にお引越しした大学時代の恩師、L老師のお宅へ。
老師のお宅は一戸建ての別荘のような家が立ち並ぶ高級住宅街の一角。
3階建てで地下室もあり、
吹き抜けの大きなリビングの向こうにはお庭まで。
まったくもって別世界だった。

お茶をいただきながら、
L老師が文革期に中国を後にして香港経由で日本に移住したいきさつを伺った。
まるで小説のような展開の連続。
そこらの映画やドラマよりよっぽどドラマチックな半生に
すっかり引き込まれてしまった。

そしてまたもご飯をご馳走になった。
前回の春餅に続いて、今回も餅シリーズ。
餡餅だ。

餡餅(大根×豚肉)
P1250431.JPG

焼き色こんがり。

中身は大根です、大根!
大根の入った餡餅、初めて食べた。

P1250432.JPG

そして皮がもっちもち。

アツアツの餡餅をほおばっていると、すぐに第二弾が。
「二回目に焼いたもののほうがおいしいのよ!」
とL老師。
ええ〜、そんなこと言われたら、
食べずにはいられないじゃないですか・・・
で、ガブリ。

そしてもう一種類は、小白菜と豚肉の組み合わせ。

餡餅(小白菜×豚肉)
P1250433.JPG

違う餡が来たら、もちろん食べないと!
で、またガブリ。

P1250434.JPG

こんな青い菜っ葉も餡餅に入れるんだね。
大根にしても、小白菜にしても、初体験。

それにしても、家で作る粉ものってやっぱりおいしい。
油も控えめでギトギトしてないし、
粉そのものの風味が豊かで香ばしい。

餡餅のほかにも、たくさん料理を用意してくださっていた。

野菜サラダ
P1250422.JPG

ポテトサラダ
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こういうのが出るのは、日本での暮らしが長かったからだろうか。

セロリと百合根の炒めもの
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自家製煮込み牛肉のスライスと煮卵
P1250427.JPG

雪菜・枝豆・押し豆腐の炒めもの
P1250426.JPG

L老師の家に伝わる家庭の味。

雑穀粥に入れると本当に何杯でもおかわりできてしまう激危険アイテムだ。

P1250436.JPG

これじゃあ食べ過ぎてしまう〜!

「年を取ってくるとお粥くらいで簡単に済ませるのがいいの。
 いつもこんな感じ。」
とおっしゃるL老師。
いえいえ、私にとっては大ご馳走でした!


▼L老師のお宅訪問記
【某公寓】家常便飯


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2010年11月10日

【圓鑫餐館】大餡餃子

餡たっぷり餃子
大餡餃子(da4xian4 jiao3zi)
P1240433.JPGP1240436.JPG
P1240435.JPGP1240434.JPG
【ところ:王府井/ねだん:記事参照】

広州から旅行で北京にいらしたMさんとの会食で圓鑫餐館へ。

P1240427.JPG

▼旧ブログの「圓鑫餐館」関連記事
圓鑫餐館
(↑)このページにリンクがたくさん貼ってあります。
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Mさんは中国料理のコックさん。
なんと、13年間勤めた職場をやめて
中国語もできないのにいきなり一家で広州に移住し、
長期滞在しながらココ!と思ったお店に突撃して
修行をさせてもらっているという情熱の人だ。

この時はご家族が日本に一時帰国されるタイミングを利用して
中国をあちこち回って各地の料理を試食されている最中で、
その途中で北京にも立ち寄られ、お会いすることになったのだ。

特に食べたいものを伺うと、餃子とのこと。
それでは、と圓鑫餐館にやって来たのだ。

ここの餃子は北京っ子の中にも根強いファンを持っていて、
「北京でおいしい餃子のお店は?」
と聞くとこの店をあげる人も多いと聞く。
私自身もここの餃子は大好きだ。

P1240428.JPG

この日はMさんに餡選びをお任せした。

牛肉胡羅卜(niu2rou4 hu2luo2bo):12元(2両で)
牛肉×ニンジン

P1240436.JPG

いきなり牛肉ってところが意表をつく。
北京で水餃子というとやっぱり何といっても豚肉なので、
自分ではあまり頼まないのだ。

P1240435.JPG

久しぶりに食べてみると、うん、牛肉も悪くない。
ニンジンというとつい羊肉との組み合わせを頼みたくなるけど、
牛肉との相性もなかなかだ。

鶏蛋小白菜(ji1dan4 xiao3bai2cai4):10元(2両で)
小白菜×卵×春雨

P1240433.JPG

こちらも自分ではあまり頼まない小白菜。
歯ごたえがしっかりあって、なかなかよかった。

P1240434.JPG

他にも家庭料理をいくつか頼んだ。

苤蘭絲(pie3lan2si1):5元
コールラビの細切り和え

P1240431.JPG

蓑衣羅卜(suo1yi1 luo2bo):6元
大根の甘酢漬け

P1240429.JPG

老虎菜(lao3hu3cai4):5元
香菜・尖椒・キュウリの和えもの

P1240437.JPG

[火倉]炒圓白菜(qing4chao3 yuan2bai2cai4):10元
キャベツの炒めもの

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腔骨(qiang1gu3):20元
骨付き肉の煮込み

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京醤肉絲(jing1jiang4 rou4si1):18元
豚肉のテンメンジャン炒め

P1240440.JPG

どれも気取りのない素朴な味。
それにこの安さはどうだ!
いつまで残っていてほしいお店の一つだ。


▼お店情報
圓鑫餐館
東城区西堂子胡同(和平飯店北側胡同内)
010-6527-9561/6512-3631
P1240427.JPGP1240428.JPG
<アクセス>
圓鑫餐館のある西堂子胡同は、
王府飯店(ペニンシュラ)のある金魚胡同の一本北にあります。
和平賓館と台湾飯店の間の西側の路地を北に入り、西堂子胡同にぶつかったら右折。
しばらく歩くと左手に圓鑫餐館の看板が見えてきます。
*現在は台湾飯店がなくなっている模様。

このほか、麗晶酒店(リージェント)のある交差点の北にある
遠洋酒店のある角で曲がって西堂子胡同に入る行き方もあります。


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