2017年09月28日

【爆肚盛】炒疙瘩

焼き賽の目パスタ
炒疙瘩(chao3 ge1da)
4CA10185-799B-48D1-B8EA-3CCA9A488513.jpg

【ところ:麦子店/ねだん:20元台かな?/とき:2017年9月】

腹固めになり、それでいて酒も進む、
いわゆる「飲める主食」。

疙瘩といえば中華風すいとん的な疙瘩湯(ge1datang1)も有名だけど、
そちらの疙瘩は
小麦粉に湯を注いで菜箸でぐるぐるぐるーっと混ぜて団子状、
というかだま状にしたもの。
炒疙瘩の疙瘩はそれとは違って、
小麦粉をこねて細い棒状にしたものをサイコロ状に切り、
ゆでたものだ。
私は賽の目パスタとかコロコロ手打ちパスタと呼んでいる。
……中華っぽくない?
ううむ、何かいい呼び名はないですかねえ。

まあその賽の目パスタをゆでて、
キュウリやニンジンなどの野菜と一緒にニンニク醤油味で炒めてある。
具が野菜だけなら「素炒疙瘩(su4 chao3 ge1da)」、
お肉入りなら「肉炒疙瘩(rou4 chao3 ge1da)」。

賽の目状なので蓮華ですくってパクリ!とやりやすく、
ちょこっとつまむ、
ガバッとすくうなど量の加減も自由自在。
ガツガツ食べてお腹をふくらませるのにもいいし、
ちょこちょこつまみながら飲むのにもいい。

パスタの食感はかなり固めのニョッキといった感じ。
うにうにしたしっかりめの弾力を楽しみたい。

北京の家庭料理ではあるけれど、
これを出す店はほぼ清真料理のお店。
だからもともとは回民菜なんだろうな。

北京の伝統的な料理と清真の料理、
それも回民菜と呼ばれる回族料理との関係には
以前から非常に興味を持っている。
なぜ、北京料理の多くが回民菜なのか。

だって、
北京には回族をはじめとするイスラム教徒が少なからずいるけど、
そこまで多くはない。
少し古いデータだけど、2013年の時点で24万人。
北京の総人口比ではわずか1.76%だ。
(データ元はこちら
北京のイスラム教徒にはウイグル族などほかの少数民族もいることを差し引くと、
回族の数はもっと少なくなる。
人口比2%にも満たない人々の料理が、
なぜ北京全体の料理を代表するものになったんだろう。
北京小吃にいたっては、その約八割が回民菜だっていうんだから……
とても不思議。
そのうちじっくり腰を据えて調べてみようと思っている。


さて、それはさておき、最後にもう一品ご紹介。

羊肉湯(yang2rou4tang1)
FD1EBF6C-11C4-47DF-A260-66EB33E7E638.jpg

羊肉と春雨の入ったスープ。
これもK氏のリクエストによる。
思ったより小ぶりで本来は一人分なんだろうけど、
この日はみんなで少しずつ飲んだ。
いろいろ食べたからちょうどよかったな。

爆肚盛、看板料理の爆肚も涮羊肉も食べなかったけど、
炒菜はまずまずだった。
また来てもいいな。


▼これまでの「爆肚盛」関連記事
【爆肚盛】烤羊腿
【爆肚盛】孜然羊肉
【爆肚盛】醋溜木須
【爆肚盛】炒蘑

◆お店情報
爆肚盛
麦子店街6号楼北側
010-6386-4957

<アクセス>
麦子店街の宝源餃子屋の並びにあります。
【地下鉄10号線「農業展覧館」駅から】
A出口を出て亮馬橋方向に進み、農展館北路を右折。
朝陽公園方向へ進み、永安賓館(如家)のある十字路を左折すると左手にあります。
【地下鉄14号線「棗営」駅から】
A出口を出てすぐのT字路を左折して農展館北路を三環路方向に進み、
永安賓館(如家)のある十字路を右折すると左手にあります。

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2014年10月13日

【平娃三宝】招牌削麺

名物・刀削麺
招牌削麺(zhao1pai2 xiao1mian4)
P1120210.JPG
【ところ:白家荘/ねだん:16元(小)】

白家荘にある
夜中になればなるほど混む西北料理の店、平娃三宝。

P1120193.JPG

食事に行く店というよりも
夜宵(ye4xiao1)=夜食を食べる店というイメージが強くて、
だからかなかなか足が向かなかった。

麺がおいしいと聞いていたのだが、
いろいろあって注文に困った。
で、店員さんに
「どれが一番人気ですか?」
と聞いてみてこれと言われたものを頼む。

それがこの招牌削麺。
招牌(zhao1pai2)=看板、つまり名物料理ということなので、
メニュー名を見れば分かるんだけどね……

黒いスープを一目見て、
「わ!こりゃ味濃そう!」
と若干引いたものの、
口にしてみるとそれほどしょっぱくはない。
八角の風味がするので
苦手な人もいるかもしれないが、
いやこれ、悪くない。

しっかり煮込まれた牛肉も味がしみしみでよかった。
これでもか!と投入された香菜が
醤油味一辺倒になりがちなところに
爽やかな香味を添えている。

麺は、
「これって刀削?」
と思うような刀削麺らしくない細長い形状なのだが、
片側がびろびろんとしているので
一応刀で削ってる……のかな?
それなりにコシもあって、
そこそこいける。

すごくおいしいのでまたすぐリピートしたい!
とは正直思わないけれど、
夜中まで飲んで最後にちょっと麺ものでシメたい
なんていう気分になったら確かにいいかも。


◆お店情報
平娃三宝
朝陽区中紡街向軍荘路甲10号
010-6503-1831
P1120193.JPG
<アクセス>
東三環から白家荘路を西方向に入り、150メートルほど行ったところ、
道の北側です。
地下鉄なら6号線、10号線「呼家楼」駅、または10号線「団結湖」から
アクセスできます。


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2014年07月29日

【宝和居】素炒餅

野菜チャオビン
素炒餅(su4chao3bing3)
P1110593.JPG
【ところ:東直門/ねだん:12元】

ある日、お酒の席で炒餅の話になって、
そうしたら翌日どうにもこうにもたまらなくなってしまった。
最近はメニューにないお店も多いので、
ネット検索して確実に炒餅を置いてあることが判明した宝和居へ。

P1110586.JPG

肉入りとか卵入りもあったけど、
私のお気に入りは野菜(多くの場合キャベツ)だけの素炒餅だ。

炒餅は、細長く切った烙餅を炒めた料理。
烙餅というのは、こねた小麦粉を丸く伸ばして
油を塗ったプレートで焼いたもの。

laobing.JPG

ちょっとしっとりしたフラワー・トルティーヤみたいな感じかな?
やわらかくてどっしりしたナン?
北方中国でよく食べられている主食で、
もちろん北京っ子も大好きだ。

前述した通り、
宝和居はおいしいと評判だったから行ったわけではなく、
「とにかく確実に炒餅が食べられるところ」
という基準で選んだお店だったのだが、
炒餅は結構いけた。

私はあまり調味料を入れないパサパサした感じが好きなのだが、
これは若干汁気が多すぎてベチャッとしている。
でもニンニクと醤油がメインのシンプルな味付けで、
まずまずだった。
炒餅腹を満足させるには十分!
はー、落ち着いた。

炒餅のほかにはセロリと乾燥湯葉の和えものしか頼んでいないので、
宝和居のこの二品以外の料理がどうかは定かではない。

西芹腐竹(xi1qin2 fu3zhu2):?元
セロリと乾燥湯葉の和えもの

P1110596.JPG

まあでも、また「炒餅熱」に浮かされたら行ってもいいかも。

P1110590.JPG

それにしても、
私が北京に来た頃は素炒餅って4元くらいだった?
そこまで安くはなくても、
ついこの間までは7元とか8元のイメージだったのに、
今や12元もするんだなあ。


◆お店情報
宝和居
東直門内大街10号楼-14
010-8407-1847
P1110586.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「東直門」駅D出口から東直門内大街を西へ。
最初の信号を越えてすぐのあたり、道の南側です。


*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。


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2014年07月23日

【馬子禄牛肉麺】牛肉麺

牛肉麺(蘭州ラーメン)
牛肉麺(niu2rou4mian4)
P1110705.JPG
【ところ:金宝街/ねだん:18元】

蘭州の牛肉麺チェーン店「馬子禄牛肉麺」が北京に店を出した、
というのでずっと気になっていた。
開店は4月。
ぐずぐずしていて初訪問が遅くなったが、
先日ようやく行ってきた。

場所は金宝街。
王府井寄りならばまだいいのだが、二環路寄り。
地下鉄だと建国門からも朝陽門からも結構距離がある。
うーん、なんともアクセスの悪いところに出店したものだ。

ただ、金宝街自体は結構飲食店が集中している。
大箱でキンピカな高級店が多い王府井寄りと比べると、
二環路寄りは庶民的な店が軒を連ねる。

二環路から左折して金宝街に入ってしばらく歩くとm
お目当ての店はすぐに見つかった。

P1110695.JPG

なんせこの目立つ緑色の店構え。
緑はイスラムを象徴する色。
そう、ムスリムの多い甘粛省蘭州の店だけあって、
馬子禄牛肉麺は清真(qing1zhen1)、ムスリム向けのお店なのだ。

料理はお店に入ってすぐ左手のレジで注文する。

P1110710.JPG

メニューはこれだけ。

P1110711.JPG

メインの牛肉麺はもちろん、
つまみや焼餅などのお好みメニューもここで頼む。

麺以外は受け取りもここ。
お金を払って麺の引換券をもらったら、
奥にある麺の配膳口へ進もう。

P1110698.JPG

麺はもちろんその場で手打ち。
引換券を渡す時に、自分が頼む麺の種類を指定する。

「細滴?」
と聞かれて思わず頷いたら、
私の次に麺を頼んだお客さんが
「毛細!」
と言っていて、
「しまった!」

そうだよ、
牛肉麺の麺にはほかにもいろいろ選択肢があったんだった。

ここで打ってもらえる麺は全部で9種類!

P1110709.JPG

毛細(mao2xi4):ごく細
細滴(xi4di):細麺(鉛筆の芯くらい)
叁細(san1xi4):直径3ミリ程度
貳細(er4xi4):直径4ミリ程度
貳柱子(er4zhu4zi):??(直径4ミリより太くて、丸いのかな……??)
蕎麦棱(qiao2mai4ling2):断面が蕎麦の実のように三角形

P1110707.JPG

韮葉(jiu3ye4):ニラの葉くらいの太さ
薄寛(bao2kuan1):薄めの幅広?
大寛(da4kuan1):幅広(指2本くらいだそうです)

「うーん、毛細にすればよかったか……」
と軽い後悔の念を抱きながら待つことしばし。

たちまち打ちあがった麺を
P1110700.JPG

これまたたちまちゆであげて、
P1110699.JPG

煮込んだ牛肉と大根入りの透明牛スープを注ぎ、
香菜とネギを振り入れて出来上がり。

▼牛肉麺についての過去記事はこちら。
【甘粛省駐京弁餐廳(飛天大厦餐廳)】清湯牛肉麺

(↑)牛肉麺の要諦(?)というか、
  「これが牛肉麺だ!」についての説明あり。

「辣椒は入れる?」
と聞かれたので、
「要!要!」
と勢いよくブンブン首を縦に振ったら、
あらま、ラー油をこりゃまたえらくたくさん入れてくれたこと。

P1110705.JPG

おー、うまそーだ!
席について、さっそく一口。

うん、牛骨のうまみがよーく出た味わい深いスープ。
滋味があって、やさしい味だ。

これにちょろりとラー油が入っているくらいだったら
バランス的にもっとよかった。
やはりちと入れすぎた。

麺はつるりとしていてのど越しよし。
日本の麺のようなコシはないが、これはこれで十分いける。
細滴の麺とスープとのバランスもなかなかだ。

一緒に行ったYさんが頼んだのは毛細。

P1110702.JPG

いや、ほっそいね!
揖保の●より細いかな。
これも繊細な舌触りで乙だったのだが、
一つ致命的な問題が……

汁を吸いすぎて、
あっという間にこんな状態になってしまったのだ。

P1110706.JPG

サイドメニューは、煮込みダイコンと十六ササゲの和えもの。

炖蘿蔔(dun4 luo2bo):10元
煮込みダイコン

P1110703.JPG

これって、スープの中に入ってるやつだよね。

爽口小菜(shuang3kou3 xiao3cai4):7元
さっぱり小皿料理

P1110704.JPG

ニンニクどっさり!

十六ササゲの和えもののほかにも、
紅芯大根の和えものなどいくつか種類あり。
レジ横に並べてある中から選べる。

やー、うまかったうまかった。
飛天大廈にある甘粛省駐京弁レストランのほうが
すっきりした味で上品だったけど、
こちらは庶民的というか、親しみやすいお味。
これはこれでいい。
ちょっと行きにくいところにあるのが玉に瑕だけど、
この味ならまた行っちゃうかも。

次は蕎麦棱を試してみるかな。


◆お店情報
馬子禄牛肉麺
東城区朝陽門大雅宝胡同(金宝街の二環路寄り)
010-8511-7688
P1110695.JPG

<アクセス>
地下鉄1号線、2号線の「建国門」駅下車。
A出口から出て、二環路沿いに北上し、金宝街にぶつかったら左折。
西へしばらく行くと交通銀行の向かい側にあります(北側)。


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2012年11月22日

【一軒餃子館】水餃&蒸餃

水餃子&蒸し餃子
水餃&蒸餃(shui3jiao3 & zheng1jiao3)
P1060333.JPGP1060337.JPG
【ところ:望京/ねだん:記事参照】

一軒餃子館は餃子がメインのお店。
もちろん餃子も食べました!

三鮮餡水餃(san1xian1 xian4 shui3jiao3):7元(小麦粉1両分=50g=5〜6個相当)
三鮮水餃子

P1060333.JPG

どれか1つをということならお店一押しのこれがいいかな。
三鮮なので三種類の材料が入っている。
豚肉と、白菜と、あと……えっと、何だっけ……?
ごめんなさい。
お店の人に聞いたのに忘れてしまった。

ここの餃子は餡の量はそれほど大きくないのだけれど、
皮の食感が独特で好き。
舌触りがつるりとしていて、食べるとふわりとやわらかい。

1つのボリューム感はそれほどじゃないので、
「大餡」ファンには物足りないかもしれない。
私のような皮の分厚いぼってり餃子ファンにとってもストライクではない。
けれど時折、ここのふわっとつるりな餃子が食べたくなる。

そしてこのお店でもう1つ特徴的なのが、蒸し餃子が充実していること。
この日は西葫蘆(ちょっと白めでぽってりしたズッキーニ)と卵のを頼んだ。

角瓜鶏蛋蒸餃(jiao3gua1 ji1dan4 zheng1jiao3):18元
西葫蘆と卵の蒸し餃子

P1060335.JPG

つやつやしてて美しいでしょう?
このお店の皮にはむしろ蒸し餃子のほうが合うのかも?
蒸すと皮にむっちり感が出る。

P1060337.JPG

餃子のタレも他店に比べると豊富。
醤油、酢、黒酢、ラー油、芥子、おろしニンニクを
お好みでブレンドできるようになっている。

P1060323.JPG

*この調味料セットはしばらくすると下げられてしまうので、
餃子が来るまで待たずにサクサクッと取り分けてくださいね。

私は蒸し餃子用に芥子と酢、
水餃子用にラー油と黒酢のタレを作ってみた。

P1060324.JPG

この芥子で食べる餃子ってのも、なかなかいけますよ。
いつもの餃子に飽きたら試してみてはどうでしょう。


▼これまでの「一軒餃子館」関連記事
【一軒餃子館】自制多拼


◆お店情報
一軒餃子館
朝陽区広順南大街1号娜麗莎大厦2階
010-6473-5656
P1060343.JPG
<アクセス>
阜通西大街と広順南大街の交差点(凱徳MALLのある十字路)から
広順南大街を空港高速方向へ少し行ったところにあります。


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2012年10月28日

【華威肉餅】京東肉餅

北京東部発祥ミートパイ
京東肉餅(jing1dong1 rou4bing3)
P1050966.JPG
【ところ:潘家園/ねだん:16元】

美食家で知られたCCTVプロデューサーが「北京随一」と言う噂の肉餅の店。
骨董市で有名な潘家園の近くにある。

P1050953.JPG

庶民的な店構えで拍子抜けするほど小さい。
でも大変な人気店で、
ご飯時を少し外した午後2時前に行ったのに席待ちのお客さんがいた。

P1050952.JPG

北京名物(?)腹出し君を見ながら20分ほど待って、
ようやく席が空いた。

P1050956.JPG

ぶらりと立ち寄るには3時すぎくらいじゃないとだめかも。

さて、肉餅はミートパイというとちょっと違うかもしれないけど、
生地と餡の層がいくつもできるのがパイっぽいのと
ほかにどう呼んでいいか分からないので苦肉の策でこういう名前にしてみた。
普段はそのまま「肉餅(ロウビン)」と呼んでいる。

小麦粉生地に葱などの薬味を入れた牛肉(羊肉)の餡をのせ、
何度か折りたたんで扇のような形にして焼いてある。

P1050968.JPG
(ここのは折りたたまずに大きな円状のものを作って、
 焼きあがってから扇形に切ってあるのかな?)

肉餡たっぷりでどっしり重量感あり。
食べてももちろんおなかにずっしりたまる満腹度の高い粉ものだ。

京東は北京の東部という意味で、
京東がつくのは北京の東部が発祥だからだそうだ。

前菜やちょっとした炒めものをつまみながら肉餅が来るのを待つ。

拍黄瓜(pai1 huang2gua1):12元
叩きキュウリの和えもの

P1050958.JPG

葱拌豆腐(cong1ban4 dou4fu):6元
葱奴

P1050960.JPG

煮花生米(zhu3 hua1sheng1mi3):6元
ゆで落花生

P1050959.JPG

醋溜土豆絲(cu4liu1 tu3dou4si1):10元
細切りジャガイモのお酢炒め

P1050971.JPG

そしていよいよ、真打登場!

P1050965.JPG

重量感たっぷりの「肉餅の山」みたいなお姿に、思わずニンマリ。
こりゃあ食べでがありそうだのう。
ふぉっふぉっふぉっ。

生地は烙餅みたいにしっかりしてはおらず、
くったりてろりんとした腰のないやわらかい質感。
餡のたっぷりさからすると少々頼りないくらいだ。

その薄い生地に挟まれた肉餡は肉汁たっぷり。
味付けもしっかりだが、葱のおかげかそれほどしつこくない。

黒酢や辣椒油をかけるのがオススメ。
こうすると食べ口がさっぱりする。

P1050973.JPG

ああ、テーブルにどっしり重量級の肉餅のある風景。
幸せ……


◆お店情報
華威肉餅
朝陽区松榆西里16号楼西側
010-6731-2996
P1050953.JPG
<アクセス>
東三環路の潘家園橋から東へ500mほど行ったところ、道の南側にあります。


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2012年09月24日

【万事成雑糧石磨煎餅(新源里京客隆内)】五谷煎餅

穀類いろいろ中華風クレープ
五谷煎餅(wu3gu3 jian1bing3)
jianbing03.JPG
【ところ:新源里/ねだん:5元】

ちょっと煎餅ブーム。
煎餅エントリーが続きます。

▼煎餅エントリー
【阿香煎餅】煎餅

北京在住日本人の間でおいしいと噂の煎餅を食べに行ってみた。
場所は新源里にあるローカルスーパー「京客隆」のレジ前。

P1060085.JPG

「万事成 雑糧石磨煎餅」と書かれたプレートが掲げられている。
「万事成」が店名なんだろう、きっと。
「雑糧(za2laing2)」は雑穀、
「石磨(shi2mo2)」は石臼で挽くってことだから、
石臼で挽いた雑穀で作った煎餅ということだ。

通称は「五谷煎餅」。
「五谷(wu3gu3)」はつまり五穀豊穣の五穀。
米、麦、豆などいろいろな穀物を指すのだが、
どの五種類なのかは時代により場所により諸説あるそうだ。

この店で出しているのは、全部で五種類。
緑豆(lv4dou4)=緑豆
紫米(zi3mi3)=赤米(かな?)
蕎麦(qiao2mai4)=蕎麦
糯米(nuo4mi3)=もち米
と、確か緑豆と小麦粉のミックス

煎餅は普通に待っていても2〜3分くらいだし、
作る過程が面白くて見ていて飽きないので
待つのはそれほど苦にならない。

jianbing04.JPG
(肩車してもらって見物する子供も)

しかもここは2つの鉄板を使って時間差で焼くので、
かなり時間短縮。

jianbing01.JPG

器用だわあ。
手前の紫色のは紫米の煎餅。

あ、ちなみにお金は手前にあるタッパー容器に入れる。
おつりがある場合は奥から出してくれるのだが、
その場合は手を使わず、
専用のはさみでお金をつまむことになっているらしい。
手が汚れず衛生的、ってことだ。

さて、ここの煎餅はわりと水分の多い生地。
かなり粘り気が強くて水分が少ない阿香のと比べるとかなりゆるゆる。
でも阿香のがニュータイプで、
スタンダードな煎餅の生地はだいたいこのくらいのゆるさだ。

生地をのばす道具は竹トンボみたいなヘラ。
このトンボを生地をならしながらくるーっと回して、

P1060094.JPG

ほら、大きくなってきた。

jianbing02.JPG

そこに卵。

P1060096.JPG

少しほぐしてまたトンボをくるーっ。

P1060098.JPG

P1060099.JPG

卵がある程度固まったらひっくり返して黒ゴマを振る
(違ってました。
 正しくは「黒ゴマを振ってひっくり返す」でした!)
ここまで焼いたら調理台に移して、
葱や香菜などの薬味をのせる。

P1060100.JPG

そこへ薄脆をパリパリと軽くくだきながらのっけて、

P1060101.JPG

少し生地の端を折り返してタレを塗り塗り。

P1060103.JPG

ぱたぱたと折りたたんで出来上がり。

jianbing03.JPG

私が頼んだのは蕎麦。
軽い食感になるかと思ったのだけれど、
これがかなりどっしり重量級だった。

いや思ったよりかなりでかいし、
食べでがありそうだなあ。

さっそくがぶり。

んーー。
こりゃかなりしっとり。
もちもち感もあるな。
これは街角によくある小麦粉の煎餅よりかなりもっちりしている。

薄脆のパリパリとのコントラストがさらに強調されていて、
なるほどこれはいける。
黒ゴマの風味もいい。
タレもあまりくどくなくて、食べ飽きない。

「ほかのところの煎餅だと最後まで食べられないんだけど、
 ここのなら一気にいけるんですよ」
というコメントにも確かに頷ける。

ま、私はほかのところのも一気にいっちゃいますが。

正直、蕎麦粉の風味はあまり感じられなかったけど、
蕎麦粉のだと思って食べているだけでなんとなく自己満足?

緑豆のだと天津の煎餅みたいなのかな。
紫米のも紫できれいだし、おいしそうだったな。
もち米はもっとどっしり感があるんだろうか。

全種類制覇するまで通ってみるか。


◆お店情報
万事成雑糧石磨煎餅(新源里京客隆内)
朝陽区新源街
P1060085.JPG
<アクセス>
燕莎橋から昆侖飯店と金茂の間の道を西方向へ。
最初の交差点(京城大廈のある十字路)を右に曲がると正面に見えます。
煎餅屋さんは京客隆を入ったところ、レジ前にあります。


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2012年09月21日

【阿香煎餅】煎餅

パリパリ揚げパン入り中華風クレープ
煎餅(jian1bing3)
P1060082.JPG
【ところ:麦子店/ねだん:4元】

北京が物々しい雰囲気に包まれた(と日本で盛んに報道されていた)先週末のこと。
その一番物々しいエリアにある住宅街の煎餅屋さんで、
煎餅を買って食べた。

朝ごはん屋台では近所の人たちがちょっと遅めの朝ごはん中。
果物屋さんの前では中国将棋のおじちゃんたちがたむろしていて、
青空ジムではお年寄りが朝のトレーニングとおしゃべり。
煎餅屋さんの前でもおばちゃんがお店の人とのんびり雑談中だった。

物々しいエリアからはホントに目と鼻の先なんだけど、
こんなふうに一歩路地の中に入ると普通の日常がごく普通にあった。
なのだけれど、まあそれは報道されない。

さて、煎餅というのは米菓ではなくて、
小麦粉などを水で溶いた生地をクレープ状に焼き、
揚げパンを包み込んだスナック。
おおざっぱなイメージでは、中華風クレープかな。

行ったお店は阿香煎餅という。

P1060186.JPG

ともこさんが以前記事にしていらして、
「そうそう!ココ、パリパリでおいしいのよね〜!」
と思っていたのだが、
今回改めて記事を読み返してみたら……

▼ともこさんの記事はこちら。
新食感煎餅“阿香煎餅”@北京・棗営南里

あれ?
棗営南里って書いてある??

私が思っていた店は棗営里にある。
でも確か同じ「阿香煎餅」って名前だったはず。
両方の店は徒歩で3分程度の距離。
こんな近くだけど、支店展開してる???

ともこさんの記事を読む限り、
北里の阿香煎餅は作り方も食感も南里の店とほぼ同じと思われる。

後日お店の人に聞いてみたところ、
南里のお店は親戚がやっているのだとか。
「あっちもパリパリで似てますよね」
と言ったら、
「同じ人から習ったからね!」
とのこと。
なるほど。

「阿香」っていうのはその師匠の名前かな?
「それも聞いとけよ!」という話ですね……
(2012/9/24付記)


生地はちょっとやわらかめのパテ(目地とか塗る白いやつ)くらいの固さ。
小麦粉以外に何が入っているか聞いてみたけど、
なんとなくはぐらかされてしまって教えてもらえなかった。
この粘りは何由来なんだろう。

普通の煎餅は竹とんぼみたいな道具で生地を広げるけど、
ここのはくし型のヘラでささっと伸ばす。
粘り気があるからこんなふうにできるんだろうな。

ここに卵。
同じくヘラで伸ばして、
あ、ここで薬味なんだ……
普通はひっくり返してからだけどなあ。

P1060078.JPG

んでもってひっくり返して、と思いきや……

P1060079.JPG

あ、そのまま折り返したゾ!?

P1060080.JPG

そこにタレと薄脆(bao2cui4)=薄くてパリパリの揚げパン。

P1060081.JPG

すばやく折りたたみ、ヘラで半分に切って出来上がり。

P1060082.JPG

卵を割り伸ばした後ひっくり返さないから、外側は粉生地だけ。
普通の煎餅はもっちりしっとりして、どっしり感があるけど、
これはすごく軽そうだ。
でもってしっかりしている。

ビニール袋に入れてもぼてっとした感じがないよね。

P1060083.JPG

ぶらぶらとぶら下げてしばらく歩いて、
やっぱり我慢できずに途中で立ち食いしてしまった。

おおー、このサクサク感が従来の煎餅にはないんだよなあ。
揚げパンはパリッパリ。
香菜の香りもご馳走だ。
生地と揚げパンにからむ甘辛いタレもまたうまい。

サクサク軽い食感でペロリと平らげられる。
ご馳走様。


◆お店情報
阿香煎餅
朝陽区棗営北里小区内
P1060186.JPG
<アクセス>
農展館北路沿いにある華康賓館と百粥郷というお粥屋さんの間にある路地を入り、
団地の門を入ったらすぐ右へ。
小学校の外壁沿いに進むと左手にあります。

*これだとちょっと分かりにくいかな?
セブンイレブンと中国農業銀行の間の路地を入って、
最初にぶつかる道を右へ行ってもたどり着けると思います。


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2012年09月08日

【北新橋鹵煮老店(景林餐廳)】鹵煮拉麺

モツ煮込みラーメン
鹵煮拉麺(lu3zhu3 la1mian4)
P1050610.JPG
【ところ:北新橋/ねだん:20元ちょっと?】

レトロ食堂で喉の渇きを癒し、とりあえず小腹を満たした後は、
同じく前門にある爆肚馮か陳記鹵煮でモツ腹を満たす!
と張り切って移動したのだが、
爆肚馮がモツ品切れ(時間が遅いとこうなることが多い)、
陳記鹵煮はまさかの改装中で店は跡形もなかった(涙)。

比較的近い楊老黒に行くという選択肢もあったのだが、
行ってみて閉店してたら冗談にならない。
そこで、夜遅くても確実に営業している北新橋鹵煮老店に行くことにした。

ここは深夜になってもお客さんで賑わっていて、
シメの一杯(鹵煮だけど)を食べたいなら安全パイとしていいお店。
味がややこってりしているからなのかどうかは不明だが、
客の中には若者もかなり多い。
深夜にがっつり食べたい若者で賑わうラーメン屋さんみたいな雰囲気か。

実際、鹵煮って、
これ一杯で食事が完結するラーメン的位置づけの完全食なのだ。

さて、このために胃袋スペースを残しておいた我々は
鹵煮火焼2杯を4人でつつき、
ちょこちょこと前菜をつまみながら
二鍋頭(紅星と牛欄山どっちも飲んでみた)をあおった。

さすがに満腹。
あとは根城に移動して芋焼酎で三次会か?
と胸算用していたところ、
酒徒さんがまさかの行動に出た。

鹵煮の菜底(cai4di3)=モツや厚揚げ豆腐などの具入りのスープに
蘭州拉麺の麺を入れてもらうという荒技に挑んだのだ。

もちろん、そんなメニューはない。
お勘定をするおばちゃんと盛り付け担当のおじちゃんに交渉して
2つのメニューを合体させてもらったのである。

これは自分でお会計していないので値段は不明だけど、
鹵煮火焼が17元だから菜底だけだと16元?
でもって蘭州拉麺が6元or7元だから、
22〜23元ということになったのかな?

で、お味なのだが、これがいけるのだ!
この日酒徒さんに分けてもらって食べたかどうかは正直定かではないのだが、
前回この店に来た時に
別々に頼んだ蘭州拉麺の麺を鹵煮火焼にちろっと入れて食べたことがあるので、
うまいのは織り込み済みなのだ。

▼前回の試みはこちらから。

今回は最初から合体版。
鹵煮は大好きだけど火焼はイマイチという方にオススメの食べ方だ。

P1050608.JPG
(長〜い麺の上には交渉の末鹵煮拉麺をゲットした酒徒さんのどや顔が……)

鹵煮火焼と蘭州拉麺のどちらも出しているお店でしか味わえない一杯。
今のところ、北新橋鹵煮老店だけ……かな?

▼これまでの「北新橋鹵煮老店(景林餐廳)」関連記事
【北新橋鹵煮老店(景林餐廳)】鹵煮火焼


◆お店情報
北新橋鹵煮老店(景林餐廳)
北京市東城区東四北大路141号
010-8401-5365
P1300327.JPG
<アクセス>
地下鉄5号線の「張自忠路」駅と「北新橋」駅のちょうど間くらい、
東四北大路の西側にあります。


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2012年08月15日

【八条1号餐廳】肘子巻餅

豚もも肉煮込みの烙餅巻き
肘子巻餅(zhou3zi juan3bing3)
P1050572.JPG
【ところ:平安里/ねだん:46元】

西四八条の北京ローカルグルメのゴールデントライアングル。
1軒目は杏園餐廳
2軒目の鹵煮呂と続いて、
3軒目に攻めたのは西四八条に入ってすぐ右手にある八条1号餐廳。

P1050562.JPG

さすがに1日で3軒は無理だったので、
これはまた別の日に単独での訪問となった。

八条1号餐廳は、北京料理と雲南料理を両方出すとても変わったお店。
なんでも雲南料理がすごく好きな北京人がやっているんだとか。
*すみません!違ってました。
北京在住の長い雲南人」がやっているそうです。(2012/10/23訂正)


さらに、斜向かいにある鹵煮呂の元経営者から店を買い取ったとかで、
実は鹵煮呂も同じ老板が経営しているため、
この店で食事をしても鹵煮火焼の注文が可能。
なんとも不思議な料理のラインナップを持つお店なのだ。

お店があるのは、西四北八条という胡同。
その胡同の1号にあるから、八条1号餐廳。

P1050580.JPG

この胡同がまたなんとも風情があっていい。
私が行った時には夕陽が斜めに差しこみ、子供たちが遊んでいた。

P1050561.JPG

こんな風景もそのうちなくなってしまうのかなあ。

店内はこんな感じ。
まあ、雲南風と言えなくもない?

P1050578.JPG

このお店の人気メニューが冒頭の肘子巻餅だ。
豚もも肉を煮込んで冷まし、スライスしたものを
薬味と一緒に焼きたての烙餅に巻いて食べる。

P1050572.JPG

写真のものは精品なのでちょっと高め。
普通のものなら(確か)38元で食べられる。

P1050565.JPG

この烙餅が実に香ばしくて絶品!
ここに肘子や野菜、薬味、タレをはさんで食べる。
あ、巻餅だからホントは巻くのかな。
私たちはこのまま食べちゃいました。

P1050573.JPG

肘子がよーく煮込まれていてほろほろ。
脂身のところはとろとろんと甘美な舌触り。

ただ、2個目に突入すると油っこさが気になってきた。
お腹的にも味的にも1個で留めておくのが無難かも。

この料理は
「何はなくともこれだけは食べる!」
と決めて来たのだが、
ほかはメニューを見て思いつくままに注文。

メニューも北京料理と雲南料理が混在していてなんだか面白い。
そして私たちの食卓も自然と混成チームになった。

油鶏樅(you2 ji1zong1):18元
雲南キノコのきんぴら風

P1050563.JPG

雲南料理の定番前菜。
鶏樅は別名鶏脚磨iji1jiao3gu1)と呼ばれるキノコで、
食感はエリンギとよく似た感じ。
おそらくこのキノコを裂いていったん油で揚げ、
ちょっと辛味をきかせた醤油味で炒めつけたものだと思う。

これがもうビールを呼ぶ呼ぶ!
ちょっとモショモショしているので、
ご飯の友というよりはやはりビールのつまみに最適だと思う。
同行したSさんのハート、鷲づかみ。

茴香杏仁(hui2xiang1 xing4ren2):15元
茴香と杏仁の和えもの

P1050564.JPG

こちらは北京料理からのエントリー。
クセのある食材どうしの組み合わせなので
苦手な人には罰ゲームのような料理だろうが、
好きな人にはご褒美のようなシアワセ料理だ。
私はもちろん後者。

私家小炒(si1jia1 xiao3chao3):36元
鶏肉とエビの甘辛ソース炒め

P1050570.JPG

これ、要は宮保鶏丁と宮保蝦を合体させた料理。
私家と銘打っているということは、
このお店のオリジナルってことだろうな。
どうやらテレビに出た時に紹介された料理のようで、
(出たらしい、テレビ)
「みんな頼むんですよ」
と店員さんから勧められた。

味はまあ、こんな感じ?
おいしいけど、想像の範囲は出なかったかなあ。

昆明煎土豆(kun1ming2 jian1 tu3dou4):22元
昆明風揚げジャガイモ

P1050569.JPG

どこがどう昆明風なのかは不明ながら、
なんだかとてもジャガイモが食べたくて頼んだら大変美味だった。
素揚げじゃなくて軽く衣をつけて揚げたジャガイモに
唐辛子パウダーなどの調味料をまぶしてあって、
これがまたビールを呼ぶ呼ぶ!
結局、女3人で4本を軽く飲み干して散会となった。
肘子巻餅で早々におなかいっぱいにならなければもっといけたはず。

料理は肘子巻餅のボリュームがきいてこれだけ食べるのが精一杯。
今度は大人数で来よう!


◆お店情報
八条1号餐廳
西城区西四北八条1号
010-6616-6292
P1050562.JPG
<アクセス>
地下鉄4号線「平安里」駅下車。
南へ向かい、平安里の交差点を越えて1つ目、
右手(西側)にある胡同(西四北八条)を右折。
すぐ右手にあります。


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2012年08月10日

【杏園餐廳】小炖肉刀削麺

煮込み肉のせ刀削麺
小炖肉刀削麺(xiao3dun4rou4 dao1xiao1mian4)
P1040294.JPG
【ところ:平安里/ねだん:11元】

平安里の南、西四北大街と西四八条が交わる交差点は
庶民派グルメが味わえるお店3軒が集中する
北京ローカルグルメのゴールデントライアングル。

そのゴールデントライアングルを攻めた。

最初のターゲットは杏園餐廳。

P1040273.JPG

食堂、ですな。

P1040277.JPG

壁に掲げられたメニューから料理を選んで頼み、会計を済ませて席へ。
清く正しい近所の食堂的風情。

こんなのがあるところを見ると、配達もしてくれる?

P1040272.JPG

お目当ては刀削麺だ。
麺の上にかける具はいくつかあるが、定番は小炖肉。
豚バラ肉を醤油味で煮込んだものだ。

ここの刀削麺は残念ながら機械で削っているので
手で削った時のような1本の麺に厚めのシコシコしたところと
薄めのレースのようなぴらぴらしたところが同居する
刀削麺本来の不思議な食感をしっかり味わうところまではいかない。

なのだが、この店では刀削麺は大人気。
しかも男性客に愛されていて、
ひっきりなしに男性の1人客がやって来ては大碗をたいらげていく。

私のすぐ隣のテーブルに陣取った男性は、
麺碼(mian4ma3)と呼ばれるトッピング野菜を麺の上にドカッと盛り、
そこにニンニクをどっさり入れ、
ガガッと箸で混ぜてかっこんでいた。

P1040300.JPG
(私もマネしてみた)

ふは。
なんだか男前だなあ。

こういうのにシビレルようになった私。
どうやら男性の好みも変わってきたらしい。

テーブルの上に用意されたこのピッチャーは、
酸梅湯ではなく黒酢。

P1040301.JPG

前門レトロ食堂の刀削麺ほどではないが、
麺の上にぶっかけた豚バラ肉の煮込みがややしょっぱめなので、
黒酢をかけて食べるのがオススメ。

***

麺のほかに食べた料理もざっとご紹介。
メニュー名、値段チェック忘れたのでほんとに写真中心で簡単に。
中国語のメニュー名は「たぶんこれかな?」と思うだけで、
お店のメニューにあるものではないのでご参考まで。

涼拌豇豆(liang2ban4 jiang1dou4)
十六ササゲの和えもの

P1040282.JPG

煮花生米(zhu3 hua1sheng1mi3)
ゆで落花生

P1040283.JPG

涼拌苦瓜(liang2ban4 ku3gua1)
ニガウリの和えもの

P1040284.JPG

炒土豆絲(chao3 tu3dou4si1)
細切りジャガイモの炒めもの

P1040287.JPG

焼茄子(shao1 qie2zi)
ナスの炒めもの

P1040288.JPG

攤鶏蛋(tan1 ji1dan4)
卵焼き

P1040291.JPG

扎啤(zha1pi2)=生ビールもあった。

P1040280.JPG

和えものは10元程度(または以下)、
炒めものも確か10元台で20元には行かなかったと思う。

好き、こういう店。
この日はハシゴを予定していたので食べなかったが、
「醤肉(jiang4rou4)=(豚)肉の煮込みを冷まして切ったもの」がおいしいとか。

そして、朝だけ売っている包子が絶品らしい。
よし、今度は早起きして朝包子してみるか!


◆お店情報
杏園餐廳
西城区西四北大街24号
010-6616-8417
P1040273.JPG
<アクセス>
地下鉄4号線「平安里」駅下車。西四北大街を南下し、
平安里の交差点を越えて1つめの胡同とぶつかったところの東北角。


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2012年07月22日

【新成削麺館】小炖肉刀削麺

煮込み肉のせ刀削麺
小炖肉刀削麺(xiao3dun4rou4 dao1xiao1mian4)
P1040116.JPG
【ところ:前門糧食店街/ねだん:8元】

削麺館と名乗るからして、ここのメイン料理は刀削麺だ。
なのでまずはこれからアップしよう。

刀削麺というと打鹵麺(da3lu3mian4)=あんかけ麺のイメージが強いが、
ここの一押しは小炖肉刀削麺。
刀削麺の上に豚バラ肉の煮込みをガッとぶっかけたものだ。

「え?打鹵麺じゃん」
と思うかもしれないが、
お店を切り盛りする大姐によるとこれは打鹵ではないんだそうだ。
とろみがついてないところが違うのかな?

麺は結構しっかりコシがある。
機械ではなく麺職人が削っていて、
1本の麺に、
厚めでむちむちした歯ごたえしっかりの部分と
薄めでぴゅるぴゅるしたつるりとした舌触りの部分が混在していて、
1本で2度おいしい刀削麺の魅力が存分に味わえる。

豚バラ肉の煮込みもほろほろ。
ただ、煮汁はちょっとしょっぱかった。

大姐によると、
レシピはなんと同仁堂にお願いして作ってもらったそうで、
桂皮やら何やらいろいろ生薬が入っているんだとか。
開店以来、ずっと継ぎ足しながら使っているそうだ。

***

西紅柿鶏蛋刀削麺(xi1hong2shi4 ji1dan4 dao1xiao1mian4):8元
トマトと卵のあんかけ刀削麺

P1050111.JPG

これは別の日に食べたトマ玉麺。
これも若干しょっぱかったが、
トマトの酸味がきいていてなかなかいけた。
黒酢を入れるとさっぱりしてどんどん食が進む。
ツルツルツルーッといくらでも入ってしまいそうだ。

これで1杯8元だもんなあ。
そのせいか、夕方行くと刀削麺を1杯と
燕京ビールを1本(もちろん瓶から直接飲み)頼んで
ズルズルズルーッのゴクゴクプハーなオッサンの宝庫になっている。
それに混じって1人刀削麺の晩ご飯てのも悪くないな。


▼これまでの「新成削麺館」関連記事
【新成削麺館】神奇的国営風格老店


◆お店情報
新成削麺館
西城区糧食店街55号
010-6304-8560
P1040099.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「前門」駅下車。
前門大街の1本西にある糧食店街という胡同を南へずっと歩いていくと
道の右手(西)にあります。
かなり珠市口寄り、前門大街にあるH&Mよりもちょっと南寄りです。

*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。


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2012年07月18日

【甘粛省駐京弁餐廳(飛天大厦餐廳)】清湯牛肉麺

牛肉麺(蘭州ラーメン)
清湯牛肉麺(qing1tang1 niu2rou4mian4)
P1040008.JPG
【ところ:広渠門/ねだん:18元(小)】
*小碗で、1両分=50gの麺が入っているそうです。

このお店に来た目的はコレ!
ほかの料理も甘粛名物がしっかり食べられていいんだけど、
やっぱりコレ!

牛肉ラーメン。
蘭州ラーメンと呼んだほうが通りがいいかもしれない。
ayazi比、北京で一番おいしい蘭州ラーメンだ。

蘭州の牛肉麺は、
もともとは蘭州の回族、馬保子という人が1915年に創始したものだとか。
こだわりは「清」、つまりスープが透き通っていること。
牛骨で取ったスープはあくまで透明な清湯であるべきで、
濁った濁っていないスープはすなわち正統派の証なのだという。
(「濁っていない」ですよねえ。ごめんなさい!2014/7/22訂正)

「清」のほかにもこだわりの特徴がある。
それが「一清、二白、三紅、四緑、五黄」。
清はスープが透き通っていること、
白は大根、
赤は辣椒油、
緑は香菜もしくは蒜苗、
黄は麺のことを指す。
この五拍子が揃って初めて本場の牛肉麺ということらしい。

さて、最後の麺だが、これにもいくつか種類があって、
粗、二細(直径約4ミリ)、三細(直径約3ミリ)、細(鉛筆の芯くらい)、
毛細(細い針金くらい)、一窩絲(絹糸くらいの細さ)、
幅広麺なら大寛(指二本分)、二寛(指1本分)、韮葉子(韮の葉くらいの幅)、
それに三角形の「蕎麦棱」があるという。

が、この日で牛肉麺を注文した時には麺の太さと形は特に聞かれなかった。
おそらく「細」だと思う。
でも以前は確か細目のと三角のを食べたことがあると記憶しているので、
頼めば対応してくれるはず。

さて、肝心のこの日の牛肉麺。
緑が香菜ではなく葱だったのがちと残念だったものの
それ自体は納得の味だった。
「北京で一番おいしい蘭州ラーメン」、動かず。

余談だけど、
「やっぱりここのが北京で一番本場の味だと思います」
と店員さんに言ったら、
「それでもやっぱり違うんです。
 水が違うから。
 地元では黄河の水を使うんですよ」

「んえええっ?黄河の水を??」
と思ったが、
文字通り黄河から水を汲んでそのまま使うわけではないだろう。
もちろん処理はしてるよね。

最近、銀川へ行ったのだが、
そこで髪を洗ったらやけにしっとり洗い上がって驚いた。
髪洗い用の石けんを変えたのでそのせいかと思っていたのだけれど、
北京に戻ってからはあまり調子がよくない。
銀川も黄河のほとりの街だ。
あの時の洗い上がりのしっとり落ち着く感じは
やっぱり黄河の水のせいだったのかな……と思う今日この頃。
ちなみにシャワーの水は黄色くなかった(笑)。

閑話休題。
牛肉麺に戻ろう。

P1040007.JPG

スープはやや黄色味はかかっているものの、
とても透き通っていて味もあっさり。
でも牛骨をじっくり煮込んであるのでコクはしっかりある濃厚な味だ。

P1040009.JPG

麺はシコシコとまではいかないもののそこそこコシがある。
日本のラーメンを食べなれた人には物足りないかもしれないが、
基本かん水を使わない中国の麺の中にあってこのコシは特筆ものだ。
まさにこの麺のコシとすっきりしたスープが
中国で暮らす日本人を蘭州ラーメンファンにしていくのだろう。

実際、この麺を紹介すると男性の食いつきがすこぶるいい。
以前この店を紹介した方はここの牛肉麺を食べに何度もリピートしたというし、
今回も男性4人のうち3人がおかわりした。

私はどちらかというと醤油味のあっさりラーメン派なので、
北京で多い豚骨ベースのこってりした味の日式ラーメンはちょっと苦手。
むしろここの牛肉麺のほうがおいしいと思う。
まあ、特別気合の入ったラーメンファンではないというのもあるだろうけど。

あくまでも私の個人的な嗜好だけど、
高いお金を払ってぬるくて油っこい日式ラーメンを食べるのなら、
10%のサービス料を払っても20元足らずのここの麺のほうが断然魅力的だ。
同じようなことを普段感じている方は
ここの牛肉麺を一度試してみてはいかがでしょう。


***

甘粛省の料理というと羊やヤクが中心で
ちょっととっつきにくいイメージがあったかと思うけれど、
どの料理もバランスのとれた味付けで食べやすい。
少し目先の違った料理だし、
お店も清潔である程度のグレード感もあるので、
いつもの接待ローテーションに加えてアクセント的に使ってもいいかも。

【この日のお酒】

P1040012.JPG

黄河純生(18元)と黄河啤酒(16元)、
それから世紀金徽っていう白酒(98元)。

▼これまでの「甘粛省駐京弁餐廳」関連記事
【甘粛省駐京弁餐廳(飛天大厦餐廳)】甘粛菜(之一)
【甘粛省駐京弁餐廳(飛天大厦餐廳)】甘粛菜(之二)


◆お店情報
甘粛省駐京弁餐廳(飛天大厦餐廳)
朝陽区東二環広渠門外南街5号飛天大厦3階
010-6777-8000-8300
P1030977.JPG
<アクセス>
建国門から東二環路を南下し、広渠門を過ぎてしばらく行ったところ。
P1030976.JPG
(これは建国門方向から来た時に見える外観)
ただし道の東側にあるので、いったん通り過ぎてUターンします。
地下鉄利用の場合は、10号線「双井」駅で下車し、広渠門外大街を西へ。
東二環路にぶつかったら左折してしばらく行ったところにあります。

*レストランはホテルの3階にあります。
ロビーの右奥にあるエレベーターをご利用ください。


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2012年06月23日

【北京嘉里大酒店】粽子

ちまき
粽子(zong4zi)
P1040474.JPG
【ところ:国貿/ねだん:−】

今日は端午節。
ちまきの日。

▼これまでの「粽子」関連記事
【孔乙己尚宴】粽子

端午節にちまきを食べるのは、
旧暦五月五日に汨羅(べきら)の淵に身を投げて自殺した屈原をしのんで、
その霊を慰めるために米を竹筒に入れたものを川に放り入れた
というのが起源というのが通説だ。
魚が屈原の遺体を食べてしまわないように投げ入れたという説もあるらしい。

後に、淵に住む蚊龍という龍に屈原の遺体が食べられないように
米をせんだんの葉で包み五色の糸で巻くようになったとも伝えられる。
せんだんはその香りを龍が嫌うから、
五色の糸は五行に通じ邪気を払う意味があったのだとか。

さて、今年食べたちまきは、
先日いただいたケリーホテルのもの。

P1040190.JPG

豪華版だ。

P1040191.JPG
(ちまきセットをくださったみなさま、ありがとうございます!)

いろいろ詰め合わせになっている中で私が食べたのはこの2つ。

栗とお肉
P1040475.JPG

ぽっくりした板栗(ban3li4)と焼肉(shao1rou4)が入った中華ちまき。
焼肉はもちろん焼肉ではなくて煮込み肉。
かなり甘めの味付けだった。

黒ゴマ
P1040477.JPG

黒ゴマたっぷり。
甘いタイプだけど、ごくごく控えめ。

北京は北方中国に入るので甘いちまきがメイン。
でも最近は肉入りのものもだいぶメジャーになってきたかな。

先日同僚と
「どっちが好き?」
という話になり、
「日本にいた頃は肉入りのが好きだったけど、今は甘いのが好き。
 特に棗の。」
と自然に答えている自分を発見した。

「甘いちまきなんて……」
と思っていたけど、
前の勤め先で毎年作って持ってきてくれていたHアーイーの棗のちまきを食べて
考えが変わったのだ。
手作りの棗ちまき、おいしかったなあ。

あの棗のちまきが食べられなくなって3年。
Hアーイー、どうしてるかな。


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2012年06月07日

【順一府餃子館】餃子

餃子
餃子(jiao3zi)
P1030446.JPG
【ところ:王府井/ねだん:記事参照】

友人と待ち合わせて、
王府井の北京APMにあるGAPへベビー服を買いに。
(北京APMはもとの新東安市場のことだって!
いつから北京APMなんて名前になったんだ??)
最近出産した友人へのプレゼントだ。

GAPのベビー服、あまりの可愛らしさにおばちゃん大興奮。
「この棚、ぜんぶいただくわ」
と泉ピン子ばりに言いたくなる気持ちを抑えつつ(古)、
オーバーオール風デニムとおそろいの帽子をセットでお買上。

さて、夕飯は近くの春餅店か鹵煮火焼店にでも行こうかと思っていたのだが、
あいにく雨に降り込められてしまった。

▼春餅店はココ!
【立中春餅大王】春餅
・鹵煮火焼店は近日公開です!

仕方がないのでビルの中でお店を探す。
外婆家というレストランが人気だというので最初はそこを目指したが、
この有様。

P1030440.JPG

小さいテーブルで85組待ち
中くらいのテーブルで71組待ち……
(これ違いました。今85組目、71組目という意味ですね。
 でも実際このくらい待ちそうな混み具合ですが)

P1030441.JPG
(こんなちゃんとした席待ち表示、初めて!)

そこまでして食べたいという思い入れのない私たちはあっさり断念。
それで入ったのがすぐ隣(斜向かい)にあったこの餃子店だ。
(これも違ってました。
 位置関係的には斜向かいだけど、階違いでした。
 外婆家は6階です。ごめんなさい!)

頼んだ餃子は2種類。
いずれも3両ずつ。
3両分で15個かな?
てことは1両5個。

猪肉芹菜(zhu1rou4 qin2cai4):8元
豚肉×セロリ

P1030447.JPG

鶏蛋西葫蘆(ji1dan4 xi1hu2lu):7元(1両)
卵×西葫蘆(ズッキーニの一種)

P1030449.JPG

いや、悪くないです。
皮も結構むちむちで餡もまあたくさん入っている。
飛び切りおいしいってとこまではいかないけど、
買い物後に軽く食事するには十分かもしれない。

ほかにも前菜と汁物を注文。

花椒油拌苤藍絲(hua1jiao1you2 pie3lan2 si1):10元
細切りコールラビの花山椒油和え

P1030443.JPG

▼料理についての詳細はこちら。
【福満園】苤藍絲
【二月二春餅・家常菜】苤蘭絲
(あら、蘭の字違ってるな。直しておかな)

白菜豆腐砂鍋(bai2cai4 dou4fu sha1guo1):22元
白菜と豆腐の土鍋スープ

P1030444.JPG

どちらも無難なところ。
王府井で買い物してて雨に降られてとにかく何か適当に食べようか、
という時には選択肢に入れておいてもいいかも。
そんな機会、そうそうないか……

情報として
「北京APM(新東安市場ね)に餃子屋があって、味もそうまずくはない」
ということを知っているといつかは役に立つ……かも!?


◆お店情報
順一府餃子館
東城区王府井大街138号北京APM5階513-515号
010-6513-9558
P1030442.JPG
<アクセス>
王府井大街を北上し、最初の交差点の南東角。
旧「新東安市場」です。


*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。


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2012年04月19日

【某社区】炸醤麺

ジャージャンメン
炸醤麺(zha2jiang4mian4)
P1020963.JPG
【ところ:−/ねだん:−】

ある中国人のお宅にお邪魔して
手作りの炸醤麺をご馳走になる機会があった。
炸醤麺は数え切れないくらい食べているけど、
家庭で作ったものを食べたことは驚くほど少ない。

この日の料理人は息子さん。
ご結婚もされていてご両親とは同居されていない(たぶん)のに
炸醤麺を作るためにわざわざ来てくださったらしい。
かたじけない。

お母様曰く、
「彼が作る炸醤麺が一番おいしいから。」
中国人のお宅に遊びに行くと、
料理担当が男性であることがよくある。
以前うかがった留学時代の先生のお宅でも
腕を振るったのは旦那さんだった。
理由は、
「彼のほうが上手いから。」
男か女かにかかわらず、得意なほうが料理をする。
中国っていいな、と思うことの1つだ。

本当は肉味噌の作り方からじっくり見学して
家庭の味をマスターしたかったのだが、
残念ながら諸事情でそれは叶わず。
でもいいの。
主目的は食べることだからね!

家庭で食べる炸醤麺のいいところは、
麺の上に野菜をたっぷり乗せられることだ。
お店で食べるものは
野菜が申し訳程度にちょろちょろとしか乗っていなくて、
物足りない思いをするが、
家庭でなら麺ちょっとに野菜大盛りなんてこともできる。

P1020960.JPG

この日準備された野菜は、
ニンジン、キュウリ、大根の千切り、
ゆでたホウレンソウとチンゲンサイ、それに大豆と青豆。
ほかにも卵焼きがあった。
卵焼き!
炸醤麺に卵焼きなんて、初めてだ。

P1020961.JPG
(ところどころ酒のアテが紛れ込んでおります)

「炸醤麺には北京スタイルと天津スタイルがあってね。
 北京のは上に乗せる野菜が少なめで、
 天津のはたっぷり野菜を乗せるんですよ。
 今日のはどっちかというと天津寄りかな。」

料理人氏が説明してくれた。

「さあ、どうぞどうぞ!」
という声を合図に、
それぞれ麺を取りそこに思い思いの野菜をトッピング。
私は麺をほんのちょっと。
そこに野菜を山盛りにしていただいた。

P1020964.JPG

野菜全部盛り。
面白かったのが大根の千切り。
シャキシャキとした軽快な歯ざわりが楽しいし、
それに何よりみずみずしい。
炸醤麺は肉味噌の味が重ためなのでどうしてもしつこくなってしまうが、
大根のおかげであっさり食べられる。

肉味噌ももちろん手作りだ。
通常は豚バラ肉を小さく切ったものを使うけれど、
この日は挽肉にしたとのこと。
(といってもかなりの粗引きだが)
味付けはややしょっぱめ。
でも落花生の漬け物らしきものが入っていて、
それがアクセントになってなかなかいける。

それにやっぱり家庭で作ったもののほうが油が少ないかも。
いや、それでもかなりの量の油なんだけれども。

麺は手打ち。
でも家で打ったわけではなくて、買ってきたものだそうだ。
コシはそれほどなかったけれど、
つるつるとなめらかでいくらでも入ってしまいそう。

でも家庭で食べる炸醤麺で何がうれしいかって、
やっぱり野菜がもりもり食べられることなのだ。
おかわりもやっぱり、
麺ちょっとに野菜てんこ盛りでいただいたのだった。


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2012年03月27日

【双福食街】馬蹄焼餅

馬の蹄バーガー
馬蹄焼餅(ma3ti2 shao1bing3)
P1020935.JPG
【ところ:地壇東門/ねだん:?元(おごってもらったので不明)】

日本から遊びに来たRさんと一緒に
中国人の友人に連れて行ってもらった東北料理レストラン、双福食街。

地壇公園の東門なんて改めて行ったことがなかったけど、
こんなデッカイ東北料理のお店があったんだね。

P1020929.JPG
(赤地に派手派手な花柄のザ・東北な外観が目印)

このお店の名物料理だとかで、
友人が頼んでくれたのがこの馬蹄焼餅。
馬蹄(ma3ti2)は読んで字のごとく馬の蹄。
焼餅(shao1bing3)は
小麦粉をこねて油・塩などを練りこみ平たく成形して焼いたもの。
大ざっぱに言ってしまえばまあパンみたいなものだ。

ハテ、馬蹄パンとはいかなるものか……

出てきて納得。

P1020936.JPG

なるほど。
焼餅の形が馬の蹄みたいだから馬蹄焼餅なんだ!

ちなみに、
辞書には馬蹄児焼餅(ma3ti2r shao1bing3)というのも載っていて、
こちらはごく薄い焼餅の一種とのこと。
「こねて発酵させた小麦粉を薄く丸くのばし
 表面にごまをふり火にあぶって作られる。
 朝食に油条を包んで食べるのに用いられる。
 単に馬蹄児ともいう」
とある。
形状の説明からすると、これとはたぶん別物だろうなあ。

パンはゴマつきのちょっとやわらかめのフランスパン(のはじっこ)。
間にはさまっているのは豚肉で、
軽くスモークしてあった。
これが2切れ入っている。

P1020937.JPG
(2人で半分こにしたので写真では1切れですが)

脂身も少なめでさっぱり。
それに塩加減もほどよい感じだった。

うん、これはなかなか。

ただ、出てくるまでに少々時間がかかるのが難点。
おかずをあれこれ食べ過ぎて
馬蹄バーガー分のスペースがなくなってしまうのだった。

***

馬蹄バーガーが来るまでに食べた料理はこの通り。

醤炒鶏蛋(jiang4chao3 ji1dan4)
卵炒め(醤油味)

P1020930.JPG

卵炒めというと塩味というイメージだったが、
こんな醤油味のものは初めて食べた。
やっぱり中国人と一緒に食事するといろいろ発見があって楽しいわあ。

豆皮と豚肉の炒めもの
P1020931.JPG

自分で頼んでいないのでメニュー名は不明だけど、
たぶん、おそらく豆皮炒肉片(dou4pi2 chao3 rou4pian4)。

干しナスの炒めもの
P1020932.JPG

干し野菜を炒めたり煮物に使ったりするのは
東北料理の大きな特徴の1つ。
干したナスは甘みと風味が増しておいしい。

ジャガイモと豚肉(た、確か……)の煮もの
P1020933.JPG

「これぞ大食堂の料理」的な
人民公社時代の共同食堂の味を彷彿とさせる大鍋煮込み料理。

かなり濃い口の味付けがやたらとご飯を呼ぶ。
この後馬蹄焼餅が来ることになっていなければ
絶対に白いご飯をもらっていたと思う。
いや、分かっていつつも、心の中では
「やっぱりご飯ほしいって言おうかな……」
と激しい葛藤が繰り広げられていたのだった。

***

このお店、味はまずまずおいしい。
でも大絶賛というほどではないかなあ。
店内もすごく清潔というわけでもスタイリッシュというわけでもなく、
サービスも別によくない。
(ネットを見ると悪いという評価も結構ある)

うーん、可もなく不可もなく?
遠くからわざわざ行く必要はないと思う。
でも近所にあったら結構な頻度で通うかも。

そんな感じなので、
地壇公園や雍和宮方面に行って、
「このあたりにどこかご飯食べるところあったかなあ?」
となったら思い出して行ってみる、
なんて使い方がいいかもしれない。


◆お店情報
双福食街
朝陽区和平里五区9号
010-8422-2388
P1020929.JPG
<アクセス>
地壇公園東門のある交差点の北東角。
5号線「和平里北」駅で下車して南に向かい、2つ目の交差点にあります。
2号線、5号線の「雍和宮」駅から北上しても行けます。


*料理はどれも
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2012年03月21日

【田老師紅焼肉】紅焼肉西紅柿鶏蛋双拼

豚バラ肉の煮込み&トマトと卵炒めご飯
紅焼肉西紅柿鶏蛋双拼(hong2shao1rou4 xi1hong2shi4 ji1dan4 shuang1pin1)
P1020777.JPG
【ところ:麦子店/ねだん:(確か)15元】

せっかく再開したのにチェーン店ですみません。
なんて書いたら田老師に怒られるかな。

実は手元に大ネタが1つあるんだけど、
それを書き通す時間と気力がないのでまずはこれでお茶を濁そうかと……
ああ、またこんなことを書くと田老師に怒られちゃう。

田老師は、実はずっと気になっていた紅焼肉のチェーン食堂。

P1020775.JPG

紅焼肉(hong2shao1rou4)がメインで、
「蓋飯(gai4fan4)=ぶっかけご飯」中心のラインナップで揃えた
まさに食堂的位置づけのお店だ。
「中国人自己的吉野家」と言われているんだとか。
「中国人自身の吉野家」って……
プライド主張してるんだかしてないんだか判断しかねるフレーズだなあ。

それはさて置き、
ある時ふと気づいたら北京中に増殖していたティーチャー・ティエン。
通い詰めるようになるとも思わないけど、
一度味見はしたいとも思っていた。

「しかしなあ、メインが紅焼肉じゃさすがに重たいよなあ」
と躊躇していたのだが、
ある日ふと魔が差したのか、入ってみる気になった。

頼むのはやっぱりメインの紅焼肉!
のはずが……
カウンターの料金表を見ている時に双拼(shuang1pin1)なる文字を発見。
「あ、盛り合わせも出来るんだ!」
と思ったとたんに
口がするすると「紅焼肉西紅柿鶏蛋双拼」と言っていた。

レジでお金を払ってトレイの並ぶ受取カウンターまで進み、
レシートを渡すやいなや電光石火の速さで
目の前に注文の品がやってくる。

後はトレイを持って席につき、箸とレンゲを持ってくれば食事開始。
レジで注文してから2分もかかっていない。

目の前の皿に目を落とす。

P1020776.JPG

なんかやっぱり、こう……
カナシイ気持ち。

「おかず1:紅焼肉」、「おかず2:西紅柿鶏蛋」、「おかず3:野菜炒め」が
一応はっきりとそのテリトリーを主張してはいるし、
ご飯もおかずに埋もれたり、またはおかずの上にぶちまけられたりせず、
真ん中にこんもりと鎮座している。
大学の学生食堂やオフィスビル地下にありがちな、
「おかず1」オン「おかず2」オン「おかず3」オン「ご飯」なんていう
端から残飯なビジュアルとは一線を画してはいるが、しかし。

いかにファーストフードであっても、
盛り付けのファーストさを物語る軌跡を
皿の端にこれほどまで鮮明に残さずともいいのではないだろうか。

そしてこの、紅焼肉のしょぼい盛り。
このしょぼい盛りに心が冷え冷えとするくらいなら、
双拼になどせずに、
その脂身を1人胃袋に引き受ければよかったのではないか。

そんな軽い後悔とともに口にしてみると、
紅焼肉も西紅柿鶏蛋も味自体はそう悪くない。
野菜炒めもまずくはない。
もちろん化学調味料はモリモリたっぷり入っていて激しく水を呼ぶのだが、
思ったほど下卑た味ではなかった。
そしてご飯自体が意外といけた。

まあでも、もう入らないだろうな。
田老師、再見!


◆お店情報
田老師紅焼肉(朝陽公園店)
朝陽区麦子店棗営南路10号
P1020775.JPG
<アクセス>
農展館北路の京客隆の隣にあります。
*ほかにも支店多数。


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2012年03月08日

【小腸陳飯荘】炸窩頭

トウモロコシ蒸しパンの薄切り揚げ(干しエビとエビ味噌添え)
炸窩頭(zha2 wo1tou2)
P1020504.JPG
【ところ:外館斜街/ねだん:18元】

鹵煮什錦火鍋には火焼が入っているわけだから、
わざわざ主食を別に注文する必要はまったくなかったのだが、
そんな理性的な判断を吹き飛ばしたのがまたもメニュー写真。

こんがり黄金色に香ばしく揚がった窩頭に、
蝦皮(xia1pi2)と蝦醤(xia1jiang4)〜〜〜〜?
そんなのうまいに決まっている。
大人数なのをいいことに、これも注文!注文!

そして一口カリッとかじって、
「ウオォォォォ〜ッ!」
と心の中で雄たけびを上げた。

こっ、これはっ、たまらん……

窩頭はトウモロコシの粉をこねて円錐形にしたものを蒸して作る主食。
トウモロコシの粉はモソモソしていて、
口の中の水分を奪い取ってしまうようなもっそり感があり、
それになんとなく貧乏臭くて好きではなかった。
窩頭に限らず、
お粥や「貼餅子(tie1 bing3zi)=トウモロコシ粉のパンケーキ風」も
あまり好きではなかったのだが、
今ではすっかり大好物だ。

窩頭はそれでもやはりもっそり感が強くて食べにくいのだけれど、
スライスして揚げた炸窩頭となると話は別。
サクサクとは言えないガリガリとした力強い歯ごたえが
だんだんクセになっていく。

最初に炸窩頭を食べた時につけて食べたのは
忘れもしない「お便所臭い」と悪名高い王致和の臭豆腐だったのだが、
これを旨いと感じたのだから不思議なものだ。
以来、王致和の臭豆腐も平気になった。

ここで炸窩頭につけて食べるのは蝦皮と蝦醤。
素朴でそっけない炸窩頭と蝦のうまみが凝縮したトッピング。

P1020512.JPG

すっ、素敵。


***

最後にこの日頼んだその他の料理をざっとご紹介して
長々と続いた小腸陳シリーズは終了。

老醋花生米(lao3cu4 hua1sheng1mi3):8元
揚げ落花生の黒酢浸し

P1020484.JPG

涼拌什蔬(liang2ban4 shi2shu1):22元(大)
各種野菜と細切り押し豆腐の和えもの

P1020486.JPG

蜜汁小棗(mi4zhi1 xiao3zao3):12元
ナツメの甘煮

P1020485.JPG
(まっくろけっけですが)

涼拌蒿子杆(liang2ban4 hao4zigan3):10元
春菊の和えもの

P1020488.JPG

干炸小黄魚(gan1zha2 xiao3huang2yu2):18元
イシモチの唐揚げ

P1020498.JPG

麻豆腐(ma2dou4fu):15元
緑豆おからの炒めもの

P1020502.JPG

これは深みに欠けて今ひとつだった。
やはり麻豆腐は清真の店のほうがいい気がする。

醋溜白菜(cu4liu1 bai2cai4):12元
白菜の酸味炒め

(写真撮り忘れた……不覚!)

大好きな野菜料理。
甘みの増す冬の白菜で作ると、一際おいしい。

陳家小炒(chen2jia1 xiao3chao3):20元
陳家風野菜の炒めもの

P1020510.JPG

シャキシャキ野菜満載のさっぱりした野菜炒め。
いい箸休めになった。

P1020511.JPG

全部で11人の食卓。
むふ。
よい眺めじゃ。


▼これまでの「小腸陳飯荘」関連記事
【小腸陳飯荘】鹵煮什錦火鍋
【小腸陳飯荘】京味炖吊子
【小腸陳飯荘】脆皮肥腸
【小腸陳飯荘】椒塩腰花
【小腸陳飯荘】爆三様
【小腸陳飯荘】西芹炒肝尖


◆お店情報
小腸陳飯荘(朝陽店)
朝陽区外館斜街甲45号
010-6426-0208
お店HP
P1020478.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「安定門」駅から安定門外大街を北上、
または地下鉄2号線「鼓楼大街」駅から鼓楼外大街を北上した、
外館斜街沿い(南側)にあります。
安定門駅からはちょっと北上した「地壇西門」から123番か113番バスが便利。
「安華西里」で下車して東へ50mほど戻ったところにあります。


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2012年02月22日

【王胖子驢肉火焼】驢肉火焼

ロバ肉バーガー
驢肉火焼(lv2 rou4 huo3 shao1)
P1000830.JPG
【ところ:鼓楼西大街/ねだん:6元】

「天上龍肉,地上驢肉」(天界には龍肉、地上界にはロバ肉)
と称えられるロバ肉。
龍の肉がおいしいかどうかは確かめようがないので、
この言葉の真偽も当然確かめるすべがないが、
ロバ肉バーガーは確かにおいしい。

火焼はこんがりと軽い焼き上がりで、
パリパリ、サクサクとした軽快な歯ごたえだ。
小麦粉の風味が豊かでうまみ十分。
間に挟んであるのはロバ肉を煮込んだもの。
ほろほろとして油っこさがなくてさっぱりしている。

P1000835.JPG
(この日は「小米粥(xiao3mi3zhou1)=粟粥」と一緒に食べた)

ところで、驢肉火焼には保定のものと河間(いずれも河北省)のものがあり、
形や作り方が微妙に違っている。

保定:火焼が丸い、ロバ肉があったかい、煮こごり入り、ロバは太行驢
河間:火焼が細長い、ロバ肉が冷えている、煮こごりなし、ロバは渤海驢

王胖子驢肉火焼のは河間のもの。
だから細長いホットドッグ型だ。

驢肉火焼の発祥は保定、きっかけは靖南の変と伝わっている。
当時この地に封じられていて乱を起こした朱棣(後の永楽帝)が
食糧不足解消のために馬肉火焼を普及させ、
後に戦時に馬が貴重になると馬肉食を禁じたため驢肉火焼になったんだとか。
河間のものは清末に李連英が西太后に勧めたら気に入り、
それ以来北京で人気になったのだそうだ。

こういう謂れはどこまでが本当でどこからが後世の脚色なのかよく分からず、
その信憑性は実のところ高くはないのだろうが、
食いしん坊的には
「こういう物語があったほうが面白いし、まあいいんじゃないの?」
と思っている。
食べ物をさらにおいしくするスパイスみたいなものだろうか。
物語が出来るってことは、
人々に愛されたり、注目されたりしていることの証明ってことなんだろうな。


◆お店情報
王胖子驢肉火焼(鼓楼店)
西城区鼓楼西大街80号
010-8402-3077
P1000799.JPG
<アクセス>
鼓楼から鼓楼西大街を西に500mほど行った道の南側にあります。


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2012年02月04日

【立中春餅大王】春餅

春餅
春餅(chunbing3)
P1000849.JPG
【ところ:王府井/ねだん:?】
*ごめんなさい。値段チェック忘れてしまいました。
 でも5人で食べて1人30元ほどだったような記憶が……
 とても安価です!

今日は立春。
春餅を食べる日だ。

春餅は立春と旧暦二月二日に食べる行事食で、
立春に春餅を食べることを「咬春」という。
春に大地から芽を出す野菜は、万物の復活と再生の象徴。
それをシャキシャキと噛んで食べる春餅は
まさに春の喜びを噛みしめる料理だ。

一方、旧暦二月二日に食べる春餅は「龍鱗餅」と呼ばれる。
この日は「龍擡頭」(地中に潜んでいた龍が頭を擡げて天に昇る日)。
古来二月二日は陰と陽が中和する日とされ、
この日を境に陰と陽とが交替すると考えられている。
実際、この頃から気候が暖かくなり始め、雨も多くなる。
冬眠していた動物が活動を始め、草木も芽吹き出す。
この日に春餅を食べるのは
雨と害虫の駆除を願い、五穀豊穣を祈ってのことだという。

また、細長く巻いた春餅は「有頭有尾」で、
頭からしっぽへと食べると初めから終わりまで続いて縁起がいいとされる。

▼これまでの「春餅」関係の記事
【東北春餅王】春餅
(上のリンク先が表示されない場合はこちらのリンク先へ)
【麻辣香鍋】老北京春餅
(上のリンク先が表示されない場合はこちらのリンク先へ)
【麻辣香鍋】二月二,吃春餅
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【北京の食文化】今日は春餅を食べる日!
(上のリンク先が表示されない場合はこちらのリンク先へ)
【某公寓】家常便飯
(上のリンク先が表示されない場合はこちらのリンク先へ)
【北京の食文化】立春吃春餅
(上のリンク先が表示されない場合はこちらのリンク先へ)
【二月二春餅・家常菜】春餅

その春餅のおいしいお店を教えてもらった。
王府井の一本西の通り、南河沿大街にある立中春餅大王だ。

P1000842.JPG

ここの春餅の魅力はなんと言っても春餅そのもの。
小麦粉の風味が豊かで、とても香ばしい。
よくピラピラに薄くて具を包んだら破けてしまいそうなものや
ぼってりと厚くて1〜2枚食べたらお腹がふくれてしまいそうなものがあるが、
ここのはサイズ、厚さともにちょうどいい感じ。

包む具材の定番はやはり「春を咬む」にふさわしいシャキシャキ野菜。

炒豆芽(chao3 dou4ya2):モヤシ炒め
P1000846.JPG

攤鶏蛋(tan1 ji1dan4):卵焼き
P1000854.JPG
(単独写真忘れました。この写真の左はじ)

野菜を入れたのを頼んだのだけれど何か忘れてしまった。
後日再訪した時にはニラ入りの韮菜攤鶏蛋(jiu3cai4 tan1 ji1dan4)を頼んだ。

このお店のメニューにはないけれど、
モヤシやニラ、豚肉、春雨の入った肉野菜炒め的な
炒合菜(chao3he2cai4)も大定番だ。

お肉ものの定番はこれ。

醤肘子(jiang4zhou3zi):豚足肉の煮込み(冷製)
P1000844.JPG

ニンニク醤油と一緒に。

ほかにもあれこれ頼んで巻き巻き。

酸辣土豆絲(suan1la4 tu3dou4si1):細切りジャガイモの酸味と辛味炒め
P1000847.JPG

ジャガイモものを何か頼もうと迷っていたらお店の人からこれを勧められた。
お酢の酸味がほかと違っていいアクセントになった。

京醤肉絲(jing1jiang4rou4si1):細切り豚肉の甘味噌炒め
P1000859.JPG

豆皮で包む料理をさらに包んでどうする!
とつっこまれそうだが、メニュー名を見たら食べたくなっちゃったので。
それに春餅専門店のメニューに載ってるくらいだから
春餅に包んでもいいはずだ!<勝手に断言。

肉末粉絲(roou4mo4fen3si1):挽肉と春雨の炒めもの
P1000861.JPG

これウマイ!
絶対頼むべし!

ここの炒めものはどれも化学調味料を使っていなくてとても自然な味。
わざわざ「入れないで」と頼むまでもなかった。

春餅は北京ダックのように端を折り返して包むのではなく、
くるくると細長く巻いて食べるのが正解。

P1000862.JPG

じゃないと「有頭有尾」にならないからね。

P1000871.JPG

これは別の日に再訪したときの写真。
この日は実は記事に掲載される写真撮影に行ったのだが、
夜だったので今ひとつ。
昼間に再度撮影しに行ったのだ。
ということで、寒い中取材と撮影にお付き合いいただいた皆さま、
雑誌掲載写真はあの時のものではありません。
ご協力いただいたのにすみませんでした!

スープは身体があったまる酸辣湯(suan1la4tang1)をどうぞ。

P1000860.JPG

酸辣湯も酸味と辛味がいい塩梅の味付けで、
何杯でもおかわりしたくなる味。
これもぜひ味わってみてください。

立中春餅大王は酸辣湯だけでなく、
春餅自体もほかの店より断然おいしいです。
春餅好きの方、ぜひどうぞ!

ただし、立春や旧暦二月二日当日はかなりの混雑が予想されます。
覚悟を決めて並ぶか、
時間か日にちをずらして行かれることをオススメします。
(日にちをずらすと立春の行事食ではなくなっちゃうけど……笑)


◆お店情報
立中春餅大王
東城区南河沿大街甲41-1号
010-6522-3538
P1000842.JPG
<アクセス>
長安街から南河沿大街(王府井の1本西側の通り)を北に曲がり
しばらく行くと道の西にあります。

*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。


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2011年12月02日

【灤県某火鍋店】蛤蟆呑蜜

“カエルが蜜を呑む”バーガー
蛤蟆呑蜜(ha2ma tun1 mi4)
P1310361.JPG
【ところ:河北省唐山市灤県/ねだん:?】

先月末、河北省の都市をいくつか回った。
その途中で立ち寄った灤県は唐山市と秦皇島市の間にあり、
行政区分的には唐山市の管轄下にある。

今は小さな田舎町といった風情だが、
実はここ、旧名を灤州と言って、
歴代皇帝が何人も立ち寄ったこともある歴史ある場所。
現在はその歴史ある「灤州」をテーマに町おこしの真っ最中だ。

その灤県で、ちょっと面白いものを食べた。
名前を「蛤蟆呑蜜(ha2ma tun1 mi4)」という。

文字通りの意味は、「カエルが蜜を丸呑みにする」。
カエル?
カエルを使った料理はもうすっかり慣れっこだし、
それどころか好物だったりもするけど、
蜜を丸呑みって……??

もちろん、こういういかにもビジュアルがイメージできそうな料理名は
往々にしてそのものズバリの食材は使っていないものだ。
(例えばこれとか)

蛤蟆呑蜜も然り。

「カエル」は四角い火焼(huo3shao1)、つまりパンのようなもので、
「蜜」は豚肉やロバ肉。
火焼で肉をはさんだ様子が
カエルが獲物をガバリとくわえて丸呑みにする姿を連想させることから
つけられた名前だという。

P1310360.JPG
(カエルだらけ)

丸呑みにするのが虫じゃなくて「蜜」になっているのは、
文学的表現を追求したから?

ちなみに蛤蟆呑蜜には「叉子火焼(cha1zi huo3shao1)」という別名もある。
(というか、こちらが本名で蛤蟆呑蜜は愛称というのが正しいか)
普通の火焼とは違って四角いのが特徴で、
「叉子(cha1zi)=フォーク」の上に並べて炭火で焼くので
「叉子火焼(cha1zi huo3shao1)」と呼ばれるのだという。
1921年に麺職人の郝鴻という人が作り出したもので、
「郝家火焼」とも呼ばれているそうだ。

でもってこのカエルバーガー、
地元の人が熱心に勧めるので一口食べてみたら、
生地がパリパリ、サクサクとしてとても香ばしい。
小麦粉の風味が強く、パンだけ食べても十分いける。
これに分厚い肉がたっぷりはさまっている。
うまい。

で、ガブリ。
また、ガブリ。

さしずめ、「ayazi呑蛤蟆呑蜜」といったところか。


▼お店情報
灤県の現地の方に連れて行ってもらったお店だったのですが、
店名を失念してしまいました。
火鍋のお店でした。
蛤蟆呑蜜自体はこの土地の名物料理なので、
あちこちで売っているようです。


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2011年11月25日

【老磁器口豆汁店】肉餅

ロービン(中華風ミートパイ)
肉餅(rou4bing3)
P1310217.JPG
【ところ:天壇公園/ねだん:15元】

日本からの友人Mさん、そして共通の友人Sさんと3人で
馬連道の地道な福建料理屋でお昼ご飯を山ほど食べた後は
馬連道茶城でお茶グッズ&お茶を物色。

茶碗と蓋碗(というか急須というか)のセットですごく素敵なのがあったのだが、
700元というお値段にひるんで結局手が出ず。
でも今思い出してみると、やっぱりあれは素敵だったなあ。
やや後悔。

その後紅茶専門店へ行き、
店主から紅茶についてのウンチクを聞きながら
ダージリンだの四川紅茶だのをたらふくご馳走になりタダ飲みして時間つぶし。
いや、私以外の2人は紅茶を買ったので、タダ飲みは私だけか。
だって、家にまだ飲みきれないくらい沢山茶葉があるんだもの。
まずはあれを消費しなきゃ。

さて、馬連道茶城の閉店時間(6時)とともに馬連道を後にした私たちだが、
実は7時半から夕食の約束があった。
いったん家に帰るには短いし、
直接行くには長すぎる空き時間をどうしようかと思っていたら、
「じゃあ、豆汁でも飲みに行くか」
という話になった。

ちょうどいい。
前回行ってからお店が移転してリニューアルされたと聞いて
一度行かねばと思っていたのだ。

昼にあれだけ食べて、しかもあまり時間をおかずに夕食だっていうのに?
いやでも、
「豆汁は消化を助けるからね。」
というSさんの言葉を言い訳にして半ば強引に訪問。
それに、Sさんはこの後の夕食に参加しないので、
腹ごしらえをする必要もあったのだ。

ということで、Sさんはがっつりご飯、
Mさんと私は「食前豆汁」を引っ掛けに天壇公園北門に向かった。

とっぷりと日も暮れた頃到着した老磁器口豆汁店は、
確かに以前とは場所が若干変わっており、
そして看板もすっかり小ぎれいになっていた。

P1310203.JPG
(こぎれいになったというか、安っぽくなったというか?)

店内も以前より明るく清潔になった。

P1310202.JPG
(風情がなくなったと言えないこともないが)

豆汁の額は健在。

P1310220.JPG

さて、肝心の豆汁の味はどうだろう?

P1310213.JPG

ん?
少し風味が薄くなったような?
他の店のものよりは断然おいしいのだが、前回飲んだ時のような感動がなかった。
2回目だったからかな。
期待が大きすぎたからかもしれない。

ちょっと豆汁をすするくらいのつもりでいたのだが、
がっつり食事モードのSさんはなんだかいろいろ注文している。
それでついつい味見してしまったのが冒頭の肉餅だ。

肉餅は小麦粉を練って円形に平たく伸ばした生地の上に
牛肉や豚肉などの挽肉とネギなどの餡を広げて折り畳み、
それを平たくつぶして円形にして鍋で焼いたもの。
具沢山の主食だ。

P1310215.JPG

こんな黄金色に焼きあがった生地と、

P1310216.JPG

ジューシーな牛肉餡(とネギ)を見て、
それでも食欲に打ち勝つだけの理性は私にはない。
そして一口、味見。

嗚呼。
この一口が肉となり、肉となるのだな。

肉のもと@
尖椒土豆絲?:?元
P1310210.JPG

肉のもとA
細切り野菜の和えもの:?元
P1310211.JPG

どちらもちょこっとずつ味見。
どちらも山椒がきいていて、箸休めに最高。
でもそれゆえに同じ味になっているのはご愛嬌?

肉のもとB
丸子湯(wan2zitang1):2元
P1310218.JPG

丸子はグルテン団子。

薄味。
それがMさんには好評。
でもSさんには不評。
私は割と好き。

と、軽く食前豆汁で開胃するつもりが、結構お腹を満たしてしまった。
この後の恐ろしい展開も知らずに……
(いや、私はある程度は知っていたのだが)


▼これまでの「老磁器口豆汁店」関連記事
【老磁器口豆汁店】豆汁


▼お店情報(移転後の情報です!)
老磁器口豆汁店(天壇店)
東城区天壇北門向かい
010-6703-5725
P1310203.JPG
<アクセス>
地下鉄5号線「磁器口」駅から珠市口東大街を西に向かい、
祈年大街にぶつかったら左折して南へ直進。
天壇路とのT字路の少し手前にあります。
天壇公園北門の向かい側、T字路の北東角からちょっと北寄りです。

<注文のしかた>

1.まず入口入ってすぐ右手の窓口でほしいものを注文してお金を払います。

P1310204.JPG

豆汁は食券、焦圏や咸菜などはここでですぐ渡されます。
それを持って席を取りましょう。

P1310202.JPG

2.レジのすぐ左にある窓口に豆汁の食券を持っていき、
  豆汁を受け取ります。

P1310206.JPG


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2011年11月19日

【紫光園】蝦仁炒疙瘩

エビ入りの炒めコロコロ麺
蝦仁炒疙瘩(xia1ren2 chao3 ge1da)
P1310008.JPG
【ところ:紅廟/ねだん:12元(小)】

疙瘩(ge1da)は小麦粉を練って小さくちぎって茹でたもののこと。
中華風パスタ?コロコロパスタ?ちぎりうどん?
どれもなんだかしっくりこないなあ……
いったいどう訳したらいいものか悩んで悩んで、
結局「コロコロ麺」で無理やり自分を納得させた。
何かいい日本語名、ありますかねえ。

疙瘩というと、
炒めたものよりむしろ疙瘩湯(ge1datang1)のほうがなじみがあるかもしれない。
こちらはすいとん風のスープで、
小麦粉を練ったものを丸めてゆでるのではなくて、
小麦粉にお湯(水)を注ぎながらグルグルッとかき混ぜたものを
直接スープに投入して作る。
だから粒が不ぞろいなんだね。

炒疙瘩は疙瘩を野菜やお肉と一緒に炒めたもので、
おかずではなく主食。
コロコロの塊状にはなっているけど、
位置づけ的には焼きうどんとよく似ているかも。
(だから「中華風コロコロ焼きうどん」という名前も検討はしてみた)

種類は野菜のみの素的(su4de)とお肉入りの肉的(rou4de)の2つが主流。
が、ここ紫光園では他にもエビ入りというのがあって、
興味を引かれて頼んでみた。
ほかのお店よりもやわらかめに仕上がったふんわり疙瘩とエビの組み合わせ、
悪くない。

若干油っぽかったので、黒酢をもらって爽やかさをプラス。
「全部は食べきれないだろうな。残すのもったいないな」
と思っていたというのに、
結局きれいに食べてしまった。


*紫光園の炒疙瘩については、
 北京で発行されている日本語情報誌『City Bros』に連載させていただいている
 「満福グルメ手帖」というコラムでご紹介しています(2011年11月号)。
  お手に取る機会があればどうぞご覧ください。



▼これまでの「紫光園」関連記事
【紫光園】芹菜腐竹花生米
【紫光園】芝麻羊肉


▼お店情報
紫光園(紅廟本店)
朝陽区紅廟北里85号楼
010-6502-5745
P1310005.JPG
<アクセス>
西大望路(金台路)と朝陽路のぶつかる紅廟の交差点から東に約200m行ったところ。
道の北側にあります。

*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。


■ayaziのブログ■

北京。おいしい生活。
*旧ブログは現在中国からアクセスできません。
*このリンク先を経由すると見られるかも。
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2011年10月05日

【北平楼】京味炸醤麺

ジャージャン麺
京味炸醤麺(jing1wei4 zha2jiang4mian4)
P1300432.JPG
【ところ:恵新東街/ねだん:12元】

炒肝と同様に、
「ここの、おいしいんだよ!」
と強力推薦されていたのがこの炸醤麺。

どれどれ、味見してみましょう。

麺は切麺でやや細め。
コシはそれほど強くはないものの、まずまず。

P1300430.JPG

トッピングはキュウリ、紅芯大根、セロリ、もやし、青豆+大豆。

P1300431.JPG
(盛りはちと寂しいですが)

一番特徴的なのは肉味噌で、かなり油控えめでさっぱりしている。
ボテッと重たいどっしりした感触ではなく、
水っぽいというか、さらりとしている。
塩気もどちらかと言えば控えめ。
これはかなり食べやすい肉味噌だ。

P1300433.JPG

焦がし葱が入っているのは海碗居と同じ。
コクもまずまず感じられる。

うん、確かにこれはなかなかいける。
海碗居ほどではないけれど、
また食べに行きたい炸醤麺と言えるかな。

***

後海の北平居が終わってしまった(意見には個人差があります@生さだ風)今、
次なる「割とこぎれいで日本人を案内するにも便利な北京料理の店」を探していたが、
ここ、かなりいい線いっていると思う。
もう少し行きやすいところにあったらちょくちょく通うんだけどな。


▼これまでの「北平楼」関連記事
【北平楼】炒肝
【北平楼】豆汁
【北平楼】抓炒鶏絲


▼お店情報
北平楼(恵新里店)
朝陽区恵新東街19号恵橋飯店2階(対外経貿大学近く)
010-6491-8115
P1300403.JPG
<アクセス>
地下鉄5号線、10号線の「恵新西街南口」のB出口を出て、
目の前にある道(恵新西街)を左(南)方向へ。
交差点を左折し、北土城東路を東方向に進みます。
次の交差点を左折し(北方向に曲がり)、恵新東街を50mほど行った先にあります。
道の左手(西側)です。


*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
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