双色魚頭(shuang1se4 yu2tou)
【ところ:慧忠北里/ねだん:88元】
湖南料理は中国各地で大人気だが、
北京も例外ではなく、
街中いたるところに湖南料理レストランがあふれている。
湖南省の省都、長沙市の駐京弁レストラン「静海軒湘菜王」は、
中心部から結構離れたところにあるせいか
そこまで知名度が高くないけれど、
口コミの評判はなかなかなんだとか。
そこの魚頭を食べてみた。
「剁椒魚頭(duo4jiao1 yu2tou)」だ。
剁椒魚頭は、単に「魚頭」と言っても
「ああ、あれ!」
と分かるくらいの湖南料理の代名詞的存在。
「剁椒(duo4jiao1)」は
塩漬けにして発酵させた「泡椒(pao4jiao1)」を細かく刻んだもの。
コクレン(多分……)のまるまる太ったどでかい頭をドカッとかち割って開き、
これを山盛り乗っけて蒸した料理が剁椒魚頭で、
唐辛子が青に変わると「醤椒魚頭(jiang4jiao1 yu2tou)」になる。
*過去記事では「煮物」って書いてあるけど、蒸し物です……(すみません!)
・【翠清酒家】地道湖南菜(之二)
そいでもって赤も青もという欲張りさんが頼むと、
この記事のような「双色魚頭」になる。
メニューには確か剁椒魚頭しかなかったと思うけど、
「双色でお願いします」
と頼むとたいていのお店で対応してくれる。
この泡椒と醤椒の赤青(緑か)二色は湖南料理を連想させるらしく、
KFCでもしばらく前にこんなハンバーガーを出していた。
双椒双層鶏腿堡(shuang1jiao1 shuang1ceng2 ji1tui3bao3)
ちょっと広告写真が魅力的だったのでついふらふらと……
まあ、以下の写真を見ていただければ、
お味のほうはご想像いただけるのではないかと思う。
ちなみに、この時を最後にリピートすることはなかった。
さらにちなみに、このメニューはどうやら6月末で終了した模様。
やっぱりね……
さて、泡椒や醤椒は
色のインパクトの割にそこまで辛さが強烈じゃないことが多いんだけど、
ここのはかなりしっかり辛くてちょっと驚いた。
タレは麺つゆみたいな感じで甘め。
魚頭は最初は思ったよりむちっとした感じがなくて
期待ハズレかと思わせたけど、
かまの部分や目の周り、ほっぺたあたりは
さすがにぷるんとしていてニッコリ。
さんざんつついた後はゆでた麺を入れてシメもバッチリ。
清水麺(qing1shui3mian4):18元
ゆで麺
(結構取るな……)
一皿で二度おいしい魚頭。
いつも頼むものが一緒で面白くないよなあと思いつつ、
湖南料理レストランに行くとついつい食べてしまうのだった。
◆お店情報
静海軒湘菜王
朝陽区安立路慧忠北里112号楼
010-6480-8845/6480-0088-888
<アクセス>
北四環の安慧橋から安立路を北に向かい、
中奥馬哥孛罗大酒店のある交差点(確か4つ目の信号)左折し、
大屯北路を西方向へ少し行くと右手に長沙賓館が見えます。
レストランはその1階。
*一番分かりやすい行き方は、10号線「安貞門」駅からバス利用。
10号線の「安貞門」駅の東南口(C口)から出て道を東側に渡り、
少し南下して「五路居」のバス停へ。
・758番の場合:
「慧忠北里」下車→バス進行方向(北)に歩き、1つ目の交差点を左折
・108番、124番、426番の場合:
「大屯南」下車→バス進行方向(北)に歩き、2つ目の交差点を左折
*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。
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