路辺猪腸粉(lu4bian1 zhu1chang2fen3)
【ところ:霄雲路/ねだん:18元】
先日会った香港人に、
「北京でおいしい香港料理レストランはどこ?」
と聞いてみたら、
即座にこのお店の名前が返ってきた。
それが決め手になって、ある週末のお昼に行ってみた。
(道路沿いではなくて、ビルの敷地奥にある)
店内に入ると、
んぴょーんと伸び上がった獅子舞の獅子がお出迎え。
香港の獅子舞ってポールの上を飛び移ったりして意外とアクロバティック。
(競技の時だけ?)
そしてこの獅子、ウィンクしたりしてチャーミングなのよね。
(店内)
さあ、香港気分が盛り上がったところで、注文。
さっそく頼んだのがこの猪腸粉だった。
腸粉はうるち米を挽いた液体を薄い層にして蒸した、
つるぷにょとぅるりんなライスヌードル(うーん、ライスペーパー?)。
ちょっとした軽食としても飲茶のメニューとしても大人気。
私の周囲にもこの独特の食感にはまってしまう人は多い。
たいていはエビだの叉焼だのをくるくると巻き込んであって、
それにとろりとした甘い醤油ダレをかけて供される。
そのイメージもあったし、
猪腸粉とわざわざ書いてあるからには
きっと叉焼でも入っているのだろうと思いきや、
出てきたのは何も巻いていないライスヌードルだけ。
ただ単に腸粉をくるくると巻いてあるだけだった。
「え?これ?」
と思いつつ、これ添えられてきたタレをつけて食べてみると、
まあつるぷにょとぅるりんな食感は存分に楽しめた。
でもやっぱりなんだか納得できずじっと眺めていたところ、
突然ペカーッ!!と頭の中が輝いた。
「あ、そっか!
このくるくる巻いてある様子、豚の腸にそっくりだ!
だから猪腸粉って言うんだ〜〜!」
(再掲)
ちょっとしたアハ体験。
実際には、そんな説明を読んだことはあったのだけれど、
今まで腸粉というと具を巻き込んだタイプばかりを食べてきたので
視覚的に納得したことがなかった。
今回、何も入っていない“素”腸粉を目にして
ようやくその知識と実感とが結びついたのだ。
あ〜、すっきり〜!!
ところで、「路辺(lu4ian1)」は道端という意味。
道端の屋台で売っている腸粉は
こんな何も入れないシンプルなタイプってことだろうか。
***
アハ体験で目の前がパーッと開けたような気分になった
この日の「(北京で)香港のお昼ご飯」。
ほかのラインナップはこんな感じだった。
焼味三拼(shao1wei4 san1pin1):68元
ロースト盛り合わせ
鶏とガチョウと豚叉焼。
焼売(shao1mai4):23元
シューマイ
白灼菜心苗(bai2zhuo2 cai4xin1miao2):32元
菜心の中華風おひたし
菜心苗っていうのは、早摘みの菜心ってことかな?
菜の花みたいでおいしかった。
煲仔飯(bao1zai3fan4):48元
広東風土鍋炊き込みご飯
(これはかき混ぜる前)
広東風の甘い腸詰入り。
(かき混ぜ後)
ほとんどどのテーブルでも頼んでいた超人気メニューだったんだけど、
ちょっと油っこくてもたれた。
というか、米系メニュー食べすぎだ〜。
そしてアルコールも摂取せずに香港メシでお昼を済ませた後は、
かねてから狙っていたこのお店で存分にアルコール補給をしたのでした。
***
このお店、やってくるお客さんも広東語スピーカー率高し。
店員さんもおそらく広東の人みたい。
料理もおおむね本場の味という評価なので、
北京にいながらにして香港気分が味わえるレストランとしていいかも。
ただし、ご飯時は混みあって待たされるので、
少し時間を外して行くのをお勧めします。
◆お店情報
衡山匯(霄雲路店)
朝陽区霄雲路21号嘉里大通附楼1階
010-6466-1211
<アクセス>
東三環北路から霄雲路へ。
女人街方向から来る天澤路との交差点より少し三環側にある
嘉里大通中心ビル(道の左側)の左手入口から敷地内に入り、奥正面の別館ビル。
(通りからだとこんな風に見えますよ)
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近場で美味しいものが食べられる店に飢えていたので、ココ、今度行ってみます!
更新、楽しみにしています♪
ご無沙汰してます!
最近五月雨式更新ですみません……
こういうの、時々食べたくなりますよね。
ここ、なかなか便利に使えるんじゃないかと思います。
窓も大きく取ってあるので日の光がたっぷり差し込んで、気持ちよくご飯が食べられますよ!
ぜひ行ってみてくださいませ〜
北京に移ってからは寂しかったです。ちゃんと探せば有ったのですね。
ライスヌードルロールは猪腸粉と書いてあって、初めて食べるときに英語のできる人に「きれいに洗った豚の腸だよ。食べてみるかい?ガハハハ」などとからかわれながら、目をつぶってモグモグゴクリ!した覚えがあります。
実際にはまったくの別物ですが、そんな説明をされたら本当に腸だと信じてしまいそうですね。
香港には広州に住んでいたとき用事があってときどき行きましたが香港では洋食系ばかり食べていて、広東料理の本場と言われる香港の広東料理を、私は情けないことに全く知らないのです。
あまり深く考えていませんでした。
現地在住経験がなく旅行などで訪れて食べた回数も多くはないので、厳密な違いは分かりません。
香港人に「北京でおいしい香港料理レストランはどこ?」と聞いて教えてもらったので、
そのまま香港料理とインプットされたのだと思います。
『香港料理』という文字が目に入ってきたとき、香港の竹園海鮮飯店の名物料理と言われる「伊勢海老のチーズソース」のような香港発祥の広東料理を連想しました。広東在住経験がありながら知識が貧困で申し訳ないです。ちなみに「伊勢海老チーズソース」は広東省内の海鮮レストランのコックさんたちにマネされたようで、東莞市内の海鮮レストランで伊勢海老チーズソースを食べたことがあります。(飛び切り美味でした。)