潮汕海鮮(chao2shan4 hai3xian1)
【ところ:望京/ねだん:記事参照】
魚料理を2つ頼んだ後に、
潮州料理の定番を注文した。
蠔仔烙(ha2zai3lao4):38元
小さなカキ入り卵焼き
この料理はお店によって結構趣きが違っていて、
オムレツのようにふっくらしていたり
普通の卵焼きのような平べったい焼き上がりだったり、
はたまたサツマイモ粉が入っていてどっしり重たい餅系の食感だったりする。
ここのは卵焼きタイプだった。
印象的だったのは、カキがしっかりおいしかったこと。
小さいなりとはいえぷっくりとふくらみがあって、
カキ独特のミルキーさと磯の風味もきちんとあった。
北京で食べられるものとしてはかなりおいしいほうに入ると思う。
そしてお店の人に勧められた料理がこれ。
紅肉米烙(hong2rou4mi3lao4):28元
紅肉(ごくごく小さなアサリのような貝)の剥き身の炒めもの
紅肉といいつつ、お肉ではなくて貝。
潮州・汕頭あたりでよく食べられているのだそうだ。
私は剥き身になった状態しか見ていないのだが、
殻つきでも10〜15ミリ程度しかない小さな小さな貝。
なんでも殻はすごくやわらかくて薄いとのことなのだけれど、
これ、一つ一つ中身を出すの大変だろうなあ……
これだけ貝の剥き身が入っているからして、磯の香りと風味十分。
ちょっと塩気が強くて最初はそれが気になったのだが、
後でお粥と一緒に食べたらちょうどよくて妙に後を引いた。
炸普寧豆腐(zha2 pu3ning2 dou4fu):28元
揚げ豆腐
以前に食べたことのある潮州料理の中から1つ。
箸休めになっていいかなと思って頼んでみたのだが、
ものすごくあーっさり(というかほとんど味ついてない?)していて
本当にいい箸休めになった。
ニラの浮かんだ塩味のタレにつけてもまだ味が足りないと思うくらい。
これだけ薄味の料理もなかなか珍しい。
芋頭[米果](yu4touguo3):28元
ピーナッツ入り焼きタロイモ(たぶん)
ふかしたタロイモを切って、
そこにピーナッツを混ぜて味を整え(つなぎで片栗粉あたりも入れているか?)、
棒状に成形してから輪切りにしたものを油で焼いた……という感じ?
甘くはなくて、しょっぱい系。
タロイモだけだと単調になるところだけれど、
そこにピーナッツの食感とこくが加わることで変化が生まれている。
ちょっと焦げたところの香ばしさと油の風味が食欲をそそる。
何しろイモなのでお腹にたまるのが難点。
食事の時にはそんなに沢山食べられないけど、
朝ごはんとかおやつだったら何個でも食べてしまいそう。
腸粉(chang2fen3):16元
腸粉
ご存知、腸粉。
お米を挽いて液体状にしたものをシート状にして蒸し、
そのシートで豚肉やエビなどの具材を包んでタレをかけたものだ。
marchさんの強いリクエストにより注文。
中身は……なんだったかな?
ゆでた芥蘭と豚肉だったっけ?
割と厚手のしっかりしたライスシートで、
あのちゅるりんぷるぷるな食感はなく、
もさもさと食べる感じだった。
上湯西洋菜(shang4tang1 xi1yang2cai4):22元
クレソンの炒めもの・スープ仕立て
野菜ものを何かと思って頼んだもの。
クレソンがあるのを見ると、
「日本じゃこんなに山ほどわさわさクレソン食べられないもんなー」
と貧乏根性が出てついつい頼んでしまう。
これは上湯なのでスープ仕立てになってるけど、
クレソンは単にジャジャッと炒めてもおいしいと思う。
炸鼠壳[米果](zha2 shu3ke2guo3):18元(6個)
鼠壳餅
もち米粉と「鼠壳草」という野草の煮汁を練り合わせたお餅で、
中にはサトイモや豆のあんが入っている。
潮州では旧正月や先祖を祭る行事の際などに欠かせない伝統のお菓子だそうだ。
鼠壳草って、なんだろう?
ヨモギみたいな感じかな。
ヨモギほど草っぽい感じもクセもない。
ほんのり甘いし、
中に入っている白あん(白インゲンマメかな?)もとろりとやさしい舌触りで、
とてもほっとする味だった。
油で軽く焼いてあるので香ばしさもある。
これはなかなかいいデザートだった。
海鮮粥(hai3xian1zhou1):68元
海鮮粥
量的には十分だと思ったのだけれど、
せっかくだからお粥も味見しようと思って海鮮粥をもらった。
オーダーがうまく入っていなくて急いで作ったためか
お粥というよりは雑炊のような仕上がりだったが、
エビやカキの風味が凝縮していてなかなかいけた。
生姜が結構入っていて、
海鮮の旨味が重複した時のしつこさが緩和されているのもいい感じだった。
***
私は潮州に行ったことがないので
ここのお店がどれだけ本場の味なのかはなんとも言えない。
それに正直なところ
小寛さんがあそこまで強力に推薦するほど大絶賛という感触ではなかったのだが、
日にちが経つにつれて「また行きたいなー」という気持ちが妙にわいてきた。
今度は夜に、ほかのお客さんでわいわい賑わっている時間に行って、
潮州の海辺の海鮮屋台気分を味わってみたい。
▼これまでの「紅火百年潮汕漁家菜」関連記事
・【紅火百年潮汕漁家菜】潮汕海鮮(之一)
◆お店情報
紅火百年潮汕漁家菜
朝陽区望花路東里3号院3号楼
010-6470-8658/64743866
<アクセス>
麗都ホテルのある通りから1つ空港寄りにある広順南大街(交差点に巨大パンダあり)を
空港に向かって左手に曲がり(右手に新世界百貨が見えてきます!)、
銀色の大仏様の頭のようなビルのある交差点を通り過ぎると、
左手にある眉州東坡酒楼を越えたあたりに入り口ゲートが見えてきます。
ゲートをくぐって駐車場左手がお店です。
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「食」の中国語
出版社:東洋書店
価格:1800円(+税)
「食」にまつわる中国語に絞った料理限定の語学書。
レストランでの「食べる」シーン、「作る」ためのお買い物シーン別の会話集です。
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小寛さんの本は小生も時々参考にしてます。
しかし、この紅肉米烙は美味そうだし、個人じゃゼッタイ出来ない料理だな。
是非食ってみたいっす。
読み物としても楽しめるので、暇なときにちょこちょこ読んでます。
紅肉米、ほんとに大変な手間ですよねえ。
感謝しつつ、おいしくいただきました。
あんまり刺激的じゃないけど懐かしくてまた行きたくなるような味。私も同感です。中華料理って奥が深いですね。
後からじわじわ来るお店ですね。
また行きましょう!
考えてみれば、中国の料理を一括りにするのはかなり乱暴な話なんですよね。
いろいろあって、とてもとても食べきれませーん!(うれしい悲鳴)
羨ましいことに、新しく潮州菜レストラン記事があるではないですか!
日本人にはまだあまり知られていない潮州料理なだけに、少しでも多くの方に知って欲しい。
黙っていられずコメントしちゃいます。
注文されたお料理の写真を拝見するに、このお店はかなり正統派ではないかと。
まず牡蠣オムレツ。小粒で、香港では真珠牡蠣と呼ばれる物を使うところが本場っぽい。
紅肉はとっても潮州。
芋頭(米果)
タロイモも潮州で良く食されます。ピーナツと合わせる組み合わせが、潮州です。
炸鼠亮(米果)
うわー、これはまさに潮州代表のお餅!これがあるとは、かなり潮州正統度が高いと思われます。潮州話で(米果)クエと呼ばれる、この手のお餅(日本語ではこれが一番近い言葉かと)は他にもいろんな種類があるようです。外側の餅部分が赤い色で中に黄色い豆の餡入りや、外側ピンク色で中の具がおこわの飯(米果)と呼ばれるものなど。潮州人はドロッとした甘い味のお醤油をつけて食べてました。
お粥の米粒の形状と、煮汁がさらさらなところも広東式粥と違い潮州式。具が真珠牡蠣だけだと、さらに本格度アップ。
このお店は期待値上がります。
行ってみたい!!
わ!本場度高いのですね!
北京は今、静かな潮州料理ブームで、ポツポツと本格派とおぼしきお店が出来ています。
ここは中でも評価が高かったところです。
ほとんど当てずっぽうで注文したわりには結構いいところを突いていたのかな?
(ガイドブックの助けはありましたが)
さらさらお粥も今思えばさっぱりしてとてもおいしかったですし、牡蠣の鮮度もなかなかでした。
小さいけど、ぷっくりしていて牡蠣の味もしっかりありました。
ぜひぜひ一度いらしてみて、本格度を検証してみてくださいませ。