2013年03月22日

【紅火百年潮汕漁家菜】潮汕海鮮(之一)

潮州・汕頭の海鮮料理
潮汕海鮮(chao2shan4 hai3xian1)
P1080699.JPGP1080709.JPG
P1080714.JPGP1080712.JPG
【ところ:望京/ねだん:記事参照】

長いこと長いことブログを放置してしまいました。
大変申し訳ありません!
そして、2ヶ月近くも更新を休んでいたというのに、
たくさんの方に訪問していただいておりました。
本当にありがとうございます!

ネタはかなり前からたまりにたまっているのですが、
それを時系列に更新していくとどうもモチベーションが今ひとつ……
ということで、
とりあえず最近行ったお店からぼちぼち更新を再開したいと思います。

***

最近の食べ歩きの力強い味方は、
新京報グルメ欄記者の小寛さんが書いた北京グルメガイド『100元吃遍北京』。

写真[1].JPG
(お世話になった方にプレゼントしようと思って2冊購入)

「(一人)100元で北京を食べまくる」というタイトルのこの本にも、
小寛さんが新京報や地元誌などで書いているコラムにも、
そして微博の記事にも、
本当にお世話になっている。

ちなみに小寛さんは南のほうが騒がしかった頃に
新京報のグルメ欄に「南のほうの粥」という意味のタイトルの記事を寄せたお方。
それを読んで胸を熱くしつつ、
一方でお店紹介の描写にどうにもこうにも辛抱たまらなくなって駆け込んだ
潮香洲というお店のお粥はホントにまたこれが!
海鮮の旨味爆発でウマイのなんのって!
だったのだが、それはまた別の機会にご紹介しますね。

さて、その小寛さんが北京で一押しという潮州料理レストランがここ。
北京は今、静かな潮州料理ブームで、
ポツポツと潮州料理レストランがオープンしている。
海鮮の旨味をベースにあっさりと仕上げる潮州料理は私も大好き。
たくさん選択肢ができるのはありがたい限りなのだが、
どこから行ったらいいものやら……と困っていたのも事実。
そんな中、小寛さん大推薦というこのお店がキラリンと輝いて見えて、
それで訪問となった。

紅火百年潮汕漁家菜。
広東省は潮州・汕頭の海鮮料理を提供するお店だ。
漁家菜というのは、
改まった豪勢な海鮮料理ではなくて
漁師たちが揚がった魚介を使って創るような浜の庶民的な料理ってことかな?

場所は望京。
銀色の大仏頭ビルの近くにあると言えば、
ブースケーキのファンにはピン!と来るかも。
大仏頭ビルから少しだけ華聯や凱徳モールのほうへ進み、
左手の眉州東坡酒楼を越えたあたりに入り口ゲートが見えてくる。

P1080696.JPG

ここを入って、駐車場の左手奥がお店。

P1080697.JPG

さて、店内。
なんだかえらくだだっ広い空間にテーブルがずらり。
(写真を撮り忘れた)
そのずっと奥に屋台のようなものがあり、
出来合いの惣菜や煮込み、スープ、そして魚介類や野菜などの食材が並んでいる。

P1080698.JPG

P1080700.JPG

P1080701.JPG

P1080702.JPG

これ、ウィキペディアの潮州料理のページにある

「魚仔店」(潮州語 フーキアディアム)と呼ばれる海鮮料理店が市内に多数あり、
生け簀や氷の上に並べた魚介類を客が選んで調理させるスタイルをとっている


の「魚仔店」の形式だよね。
まあ本場に比べれば魚介類の種類も数も鮮度もちと寂しい感じではあるけどね。
そういえば、同じく海沿いの舟山もこんな感じだったなあ。

▼舟山の海鮮料理店
【舟山・沈家門】海鮮大排档

1時という昼時を少し外した時間帯に行ったからか、
お客の姿はまばら。
店員さんの間にも、
「ピークを過ぎて、後は昼休憩を待つのみ〜」的なけだるい雰囲気が漂う。

気を取り直してメニューを頼むと、
「メニューはありません。あっちで頼んでください」
と屋台の方向を示された。
(後から分かったのだが、実はメニューはあった)

ああ、海鮮レストラン方式なのね。
と納得して何人かでわらわらと見本コーナーへ。

まずはこれ。

鹵水拼盤(lu3shui3 pin1pan2):58元
鹵水(肉や卵、厚揚げ豆腐などを醤油ダレで煮 て漬け置いたもの)盛り合わせ

P1080711.JPG

豚耳、大腸、ばら肉と、下敷きの厚揚げ豆腐。

P1080712.JPG

卵とかガチョウ系がなかったな。
指定すればよかった。

甘さよりは醤油のしょっぱさが全面に来る田舎っぽい味付け。
それが下世話な感じでいい。
大腸とかばら肉とかかなり脂っぽいはずなんだけど、
思ったよりしつこくなくて食べやすかった。

そしてやっぱり、魚だろ?
ということで2種類注文。

紅目鱗(hong2mu4lin2):98元
キンメダイ(?)キントキダイの塩ゆで(冷ましたもの)

P1080709.JPG

*キンメじゃなくてキントキダイのようです。
 おおたまさん、ありがとうございます〜!(2013/3/25訂正)

これって、「魚飯(yu2fan4)」だよね?
「魚飯」は別名「凍魚(dong4yu2)」。

潮州名物で、
漁民たちが帰港が遅れた際に
このままでは捕獲した魚がだめになってしまうからと、
塩水でゆでてから塩を振って保存したのが始まりで、
まるでご飯のように食べ飽きないのでこの名があるそう。

身は結構しっかりしまっていて、
箸でむしり取るようにしないと外れない。
箸先をこう、ぐりぐりとやってなんとかむしり取ったら、
添えられてくる豆醤(dou4jiang4)にちょちょっとつけて食べる。

塩気はそれほど強くない。
豆醤の旨味と塩気をプラスするとちょうどいい感じだ。
ご飯がわりというか、酒のアテにいいね。

これまた余談だが、
小寛さんの本にはこの魚に「大眼鶏」とキャプションがふられていた。
「大眼」は分かるけど、なんで「鶏」???

那哥魚(na4ge1yu2):68元
ワニエソの豆醤煮

P1080714.JPG

那哥魚というのも潮洲や汕頭の人たちがよく食べる魚とのこと。
これは豆醤風味で煮付けたものを頼んだ。

今調べてみたら、那哥魚はどうもワニエソらしい。
中国語の学名は多歯蛇鯔(duo1chi3she2zi1)。

R0016076[1].JPG
(ほんとに歯がいっぱいだー!)

潮洲や汕頭の人々は「那哥魚」、「拿哥魚」と呼んでいるんだとか。
私たちは「あの兄さん」とか「那家のお兄さん」とか呼んで
ひとしきり楽しませてもらった(笑)。

P1080713.JPG
(尻尾が白くないのでマエソじゃなくてワニエソってことらしい)

余談だけど、この日ご一緒したKさんがまさに
「ボラに似てるけど、食べたら違った」
と言っていた。
鯔(zi1)はまさにボラのこと。
おおー!当たらずといえども遠からず。

このワニエソ、日本ではすり身や唐揚げくらいにしかしないらしいけど、
こうして改めてメイン料理ばりに煮付けて食べてもなかなかいけた。
全体的に穏やかなあっさりめの味付けなのだが、
豆醤の風味のおかげで奥行きがあり、飽きさせない。
ワニエソの身自体はほろりと崩れるようなやわらかさには欠けるが、
淡泊でクセもなくまずまずのおいしさだった。

ほかにもこの地方ならではの魚がいろいろある様子。

P1080715.JPG

秋刀魚(qiu1dao1yu2)はサンマ、
巴浪魚(ba1lang4yu2)はアジっぽい。
でも鶏腿魚(ji1tui3yu2)は何かなあ?
今度はこれ、食べてみるかな。

*北京のサカナさんことおおたまさんによると、
鶏腿魚はおそらくメゴチとのことです(2013/3/25付記)。

***

ふー。
ここまで書いてまだ頼んだ料理の半分にも到達していない。
続きはまた改めて。


◆お店情報
紅火百年潮汕漁家菜
朝陽区望花路東里3号院3号楼
010-6470-8658/64743866
P1080697.JPG
<アクセス>
麗都ホテルのある通りから1つ空港よりにある広順南大街(交差点に巨大パンダあり)を
空港に向かって左手に曲がり(右手に新世界百貨がありますよ!)、
銀色の大仏様の頭のようなビルのある交差点を通り過ぎて、
左手にある眉州東坡酒楼を越えたあたりに入り口ゲートが見えてきます。
P1080696.JPG
ゲートをくぐって駐車場左手がお店です。


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posted by ayazi at 12:00| 北京 | Comment(4) | 地方菜(各地方の料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ayaziさま
復活、おめでとうございます(?)。
まぁ、ゆっくり行きましょう。さて、

紅目鱗は図鑑で見てもその名前は見当たりませんでしたが、そのおカオから判定するにキンメダイではなくて、キントキダイでありましょう。
那哥魚がワニエソなのか、はたまたマエソなのかは、出来姿だけを見たのでは判別出来そうにないですね。加熱で色が変わっちゃってますからねぇ。
中国の図鑑で見てみても、巴浪魚はアジですね。
鶏腿魚は図鑑で見ても分かりませんでしたが、鶏腿魚で検索したネットの画像から判断するに、恐らくメゴチではないかと思われます(1匹10元と言う価格からも)。
北京のサカナくんでした。
まぁ、気楽に行きましょう。
Posted by おおたま at 2013年03月23日 21:43
>おおたまさんへ

はい〜、そっと復活いたしました。
ぼちぼち気楽に更新していきます。

おサカナ情報、ありがとうございます!
キンメではなくてキントキダイなのですね。
那哥魚については、加熱で色が変わるというのは考えてませんでした。
どっちかな??
Posted by ayazi at 2013年03月25日 15:49
ayaziさま、北京のサカナさん


北京にいると中国の魚の名前ってあまり知る機会がないので勉強になります。
顔で判断するのも案外まんざらでもないのですね。
Posted by ふうこ at 2013年03月26日 17:41
>ふうこさんへ

わあー、コメントありがとうございます!
そうそう、魚を買いに行くこともあまりないので、時々ああいう機会があるのもいいですね。
顔判断、お見事でした〜!
Posted by ayazi at 2013年03月26日 18:21
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