在北京最正的港餐(zai4 bei3jing1 zui4 zheng4 de gang3can1)
【ところ:国貿/ねだん:記事参照】
以前アップした【一家一飯堂】潮州住家菜大展示(之二)にコメントをくださった
みみさんが、潮州出身の方が
「咸魚蒸肉餅は国貿の中海広場地下1階にある龍記のものが本場の味」
と言っていたと教えてくださった。
「龍記は香港の大牌當式(大衆食堂)広東料理の店とのことで、
広東料理に混じって潮州料理も何品かあるらしい」
とのこと。
そうと聞いたからには行ってみねばなるまい!
と意気込んで早数ヶ月。
なかなか機会がなかったのだが、ようやく訪問が実現した。
場所は牛タンとラーメンのお店「大無限」と同じ中海広場の地下一階。
大無限のすぐ隣というか、向かいにある。
(夜行ったので閑散としているけど、お昼はかなり賑わうとか)
ところが……
コメントでいただいた情報は明らかに「咸魚蒸肉餅」のことだったのに、
なぜだか、どうしてだか、いつの間にか、
私の中で「咸魚蒸肉餅」が「鹵味」にすり替えられてしまい、
テーマが「龍記に潮州鹵味を食べに行かねば!」に変わってしまった。
その結果、
せっかく龍記まで行ったのに肝心の咸魚蒸肉餅を食べずに帰って来てしまう、
という失態を犯してしまった。
しかも、今回記事を書こうとしてみみさんのコメントを確認して
ようやくこの事実が判明する始末。
ああもう、バカというか、なんというか……
肝心要の咸魚蒸肉餅を食べずに嬉しげな記事などアップしても
情報を提供してくださった方にかえって申し訳ないと思ったのだが、
とにかく訪問したので記録だけは残そうと思い直した。
それに、ネット上では「ここが北京で一番本場の味!」という評価も多い。
とにもかくにも、食べたものをご紹介するだけはしなければ……
そんなわけで、
咸魚蒸肉餅を食べなかったばかりか、
本場の潮州料理を食べに行ったのにちっとも該当する料理を頼んでいないという、
全くもって目的を果たしていなかった
「本場の潮州料理を食べに行く!」企画のご報告です。
***
まずはスープを。
老火例湯(lao3huo3 li4tang1):?元
じっくりコトコト煮込んだスープ
この日は豚肉とニンジンがどかどかと入ったスープ。
煮崩れている白いのはダイコンだったかな?
全体的にほーんのり甘くてやさしい味。
じんわりと身体にしみてくるようなしみじみとしたスープだった。
鹵水豆腐/鶏蛋(lu3shui3 dou4fu/ji1dan4):?元
豆腐と卵の鹵水(香辛料と醤油のタレで煮て漬け置いたもの)
そしてなぜか咸魚蒸肉餅に代わってお目当ての料理となっていた鹵味もの。
メニューにはなかったのだが、
豆腐と卵ならあると言われてその2つを盛り合わせてもらった。
これが、うまかった。
さらに、甘みが強くて醤油味も濃く、
分かりやすく言うなら肉豆腐みたいな味がして、
他の店で食べるものとは明らかに味が違ったものだから、
「うん!確かに違うね!」
なんてしきりに感激してしまった。
今思えばなんとも滑稽なことだが、
まあしかし、確かにうまかったのでよしとしよう。
焼味例牌(shao1wei4 li4pai2):68元(4種類)
香港風BBQの盛り合わせ
せっかくだから焼味も試してみようと思い、4種類の盛り合わせを頼む。
確か、白切鶏(ゆで鶏)、焼鴨(ローストダック)、焼肉(ローストポーク)、
そして蜜汁叉焼(チャーシュー)。
1種類だと38元、2種類なら48元、3種類58元、4種類68元なのだが、
この1種類っていうのは単品で頼むのとは違うのかな。
例牌ってことだから、
自分で選ぶんじゃなくて「本日のオススメ」で決め打ち?
龍記小炒皇(long2ji4 xiao3chao3huang2):35元
龍記風炒めもの
老坑記の小炒皇がとてもおいしかったので、ここでも小炒皇を食べてみた。
▼老坑記の小炒皇
・【老坑記】港式菜
そしたらまあ、全く風情が違う料理が出てきて戸惑った。
五目海鮮炒めとでも呼べばいいのか……
でもこれが八宝菜を想い起こさせる味で、私的には大当たり。
白菜こそ入っていないものの、
これをご飯にかけたら中華丼だ!
今度やってみようと密かに決意。
菜圃煎蛋(cai4pu3 jian1dan4):26元
干し大根入り卵焼き
これ好きなんです。
でも潮州料理ということであれば
潮式煎蠔餅(chao2shi4 jian1 hao2 bing4)
潮州風カキ入りオムレツ(お好み焼き):38元
のほうがよかったかも?
酸甜炸雲呑(suan1tian2 zha2 yun2tun1):36元
揚げワンタンの甘酢ダレ
迷いに迷って最後に頼んだ一品。
今となってはなぜこれを選んだのか不明。
カリカリ揚げワンタンの中身はお肉……だったような気がするが、
なんだか記憶が定かではない。
というわけで、肝心要の咸魚蒸肉餅は食べないまま。
潮州の本場の味を食べに行ったはずなのに
なんとなく周囲をぐるぐる回って核心に触れずに帰ってきてしまった感じ。
何を考えていたんだろう、この時の私。
潮州料理を食べないなら、
いっそのこと大人気メニューの
龍記金牌塩[火局]鶏腿飯(long2ji4 jin1pai2 yan2ju2 ji1tui3fan4)
鶏もも肉ローストご飯(老火湯とコーヒーか奶茶つき):47元
でも頼むべきだったか。
ただ、今メニュー写真を見直してみると咸魚蒸肉餅が見当たらない。
咸魚を使った料理は、咸魚鶏粒豆腐煲と銀芽炒咸魚だけ。
でも潮州鹵味もメニューにないけど出してくれたってことは、
頼めば食べられるのかな。
いずれにしても、
あんなに張り切って行ったにもかかわらず
まったくもって目的を果たせずに終わった第一回龍記訪問。
そうとなっちゃあ、また行かずばなるまい!!
本当に北京で一番本場の味かどうかは、
香港での長期滞在経験のない私には判断できなかった。
なのでタイトルは「據説在北京最正的港餐」、
「聞くところでは北京で一番本場の味らしい香港料理」
にしないといけないかな。
◆お店情報
北京龍記茶餐廳
朝陽区建国門外大街光華東里8号中海広場A座B1階
010-6595-8546/6505-4466-6199
<アクセス>
地下鉄1号線・10号線「国貿」駅から建国門外大街を西方向に進み、
京倫飯店すぐ東側の路地を北方向に入り、
しばらく進むと右手に中海広場が見えてきます。
地下一階、大無限のすぐ隣です。
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私、外食をあまりしませんが、12月に日本から友人が旅行に来て、2日続けて夜に四川料理を食べただけで、それ以後私は油っこいものを受け付けません。中国人の夫と別居でよかった。ayaziさんの胃袋はすごい!
リンクありがとうございます!
お役に立てたようでよかったです。
旅行などで毎食中華になるとさすがにお疲れ気味になったりはしますが、油っこいもの、味の濃いもの、割と(かなり)平気です。
最近は多少「鋼鉄の胃袋」にもかげりが見えてきましたが・・・
胃袋的には中国との相性は抜群のようです(笑)。
私の押し付けがましいコメントにも丁寧に対応下さり大変恐縮です。
咸魚蒸肉餅をどうやって注文するのか、件の潮州人に詳しく聞いとけば良かったです。
基本的に咸魚と豚ミンチにクワイ(シャリシャリ感を演出)があれば作れるハズなので、リクエストすれば作ってくれるのかもしれません。
潮州人によると、咸魚は南方で主に広東人と潮州人に広く食されている食材だが、広東料理では料理に入れて塩味をつけたり、風味を加える利用法が一般的。咸魚炒飯や咸魚蒸肉餅がその代表的料理。
一方、潮州料理では咸魚を一口大に切ってお粥に添えて(日本のお粥を梅干しや塩こぶと一緒に食べるように)添え物として食すのが一般的なのだそうです。
これは広東料理のお粥は干し貝柱などで取った出汁で米粒がとけるまで煮込み、各種具材(細切りの肉、モツ、ピータン、魚の薄切りなど)と調理するので薄味がついており、漬け物や佃煮のような物を添えずに食べるが、潮州のお粥(糜 ムエ)は日本のお茶漬けの食感に近く、出汁ではなく水と米だけを煮て作り、米粒がそのまま残る状態でさらさらの味の無いお粥なので、食べる時に塩漬けの物と一緒に食すということです。
潮州人曰く
「潮州人は咸魚を糜と食べるが、調味料的に咸魚を使う咸魚蒸肉餅は広東料理」
地方料理区分でいうと、そうなるとのこと。潮州料理が潮州の外でも広まりだしたのは、香港に移り住んだ多くの潮州人の功績なので、広東と潮州の料理が混ざって供されるお店も多いのかと。
卵料理ですが、良く知らないお店では煎蠔餅(牡蠣オムレツ)よりも菜圃煎蛋を頼む方がハズレる確率が低いです。なので、今回はこちらを頼まれて正解かと。
煎蠔餅は牡蠣の質や鮮度にも左右されるし、料理人の腕によってでんぷん多過ぎてべちゃっとなりすぎてマズかったり、ということもあります。
詳細なコメントありがとうございます。
勉強になります。
咸魚蒸肉餅は広東料理!
そ、そうだったのですね……
潮州料理が広まったのは香港に移り住んだ潮州人の功績、だから潮州料理と広東料理が混在する店が多いとう説明には、「なるほど」と思わされました。
お粥についても、最近行った紅火百年のものがまさにそんな感じでした。
記事では急いで作ったから?なんて書いてしまいましたが、あれは本場の証拠だったのですね。
牡蠣は確かに当たり外れがありますね。
この日菜圃煎蛋を頼んだのは単に好物だったからですが、牡蠣リスク回避という意味でもよかったのですね。