蒙古餐(meng2gu3can1)
【ところ:清河/ねだん:記事参照】
「郊外にモンゴル風テントが立ち並ぶレストランがあって
羊肉料理がうまい」
という噂を聞いてはや1年近く。
先日ちょっと遠出をして行ってみた。
場所は地下鉄8号線の「永泰荘」駅近く。
オリンピックの競技館になった鳥の巣や水立方のあるオリンピック公園から
ちょっと北にある。
こういうテーマレストランは得てしてコンセプトだけで
実際の運用がついていかず、
作ったはいいけど手抜きの突貫工事、
さらにメンテされずにシャビーな感じになっていることが多いので、
このモンゴルテーマパークレストランにもそれほど期待はしていなかった。
が、行ってみてビックリ。
なんだ結構ちゃんとしてるじゃないの!
個室として使える小さなテントから
ホール席にあたるような大型テントまで。
「九十九頂氊房」と名乗るだけあって、
そりゃもうあちこちにぼこぼことテントが立ち並んでいる。
ちなみに
氊房(zhan1fang2)は天幕のついた丸いテントのこと。
(内モンゴルで言えばパオ、モンゴルならゲルってことかな)
「九十九頂」の「頂(ding3)」は
帽子やテントのようにてっぺんのあるものを数える時の量詞。
(ホントに99あるかどうかは不明)
シャビーでさびれた観光開発失敗例のようなレストランを想像していたが、
これを見て一気にテンションが上がる。
それにほら、烤全羊(kao3 quan2yang2)=羊の丸焼きなんて焼いてるのが
ガラス越しに見えたりして、
遊牧民気分は満点だ。
この日は人数が少なかったのでさすがに丸焼きは断念。
でも大人数で来たら頼んでみる価値はありそうだ。
さて、大小さまざまのテントの森を通り抜けて、
私たちはホール席仕様の大型テントに落ち着いた。
(かなり広い!)
まずは自家製というヨーグルトでほっと一息。
酸奶(suan1nai3):12元
ヨーグルト
あれ?
「このヨーグルトの感じ、なんか見覚えあるなあ」
と思ったら……
そうそう、これこれ!
▼見覚えのあるヨーグルト
・【西貝莜麺村】酸奶
それもそのはず。
このモンゴルテントレストランの経営者は西貝莜麺村と同じ賈さん。
なるほど、うまくパッケージングしてあるわけだ。
納得。
清拌野苦菜(qing1ban4 ye3ku3cai4):29元
苦菜の和えもの
これは内モンゴルに限らず、
甘粛とか寧夏あたりでも自生している苦菜(または苦苦菜)という野草。
タンポポみたいな感じで、その名の通り苦味がある。
葉がしっかり厚手でとても元気な感じ。
今まで食べた苦菜の中で一番おいしかった。
糖拌西紅柿(tang2ban4 xi1hong2shi4):13元
トマトの砂糖がけ
全然モンゴル風でもなんでもないけど。
砂糖は抜いてもらったんだっけな……
桂花(gui4hua1)=モクセイの花がパラリとふりかけられ、
ミントがあしらってある。
この桂花がとてもよくきいていて、爽やかかつ優雅。
烤全羊は無理だが、
せっかくだからやはり羊肉は食べなければ。
泉水煮羔羊肉(quan2shui3 zhu3 gao1yang2rou4):89元(1斤)
子羊肉の泉水鍋
泉水っていうのはつまり農夫山泉だったんだけどね(笑)。
鍋底(guo1di3):15元には葱と生姜程度しか入っていなくて、
基本は鍋にお湯をわかしてゆでるだけという
大変シンプルな鍋料理だった。
タレは葱やニンニクがたっぷり入った酢醤油っぽい味(確か)。
お好みで唐辛子を投入して辛さを加える。
これはもうとにかく羊を食べる料理だ。
ゆでたトマトも酸味が強調されてなかなか面白いけれど、
それより何より羊だ。
内モンゴル産の子羊肉はやわらかく、もちろん臭みはなし。
非常にあっさりしていて、
薄切りでこそないがしゃぶしゃぶみたいなイメージでいくらでも食べられる。
黒豆燜高原鶏(hei1dou4 men1 gao1yuan2ji1):39元
黒豆と鶏肉の煮込み
黒豆をこれだけ使った料理はあまり見ないかも。
お豆に煮汁がしみていてとてもいい味だった。
オススメ。
封罐肉酸菜粉(feng1guan4rou4 suan1cai4fen3):29元
つぼ漬け肉と白菜漬け物の炒めもの
封罐肉というのは聞いたことがないけど、
字面からするとつぼに入れて風をして漬け込んだお肉ということかな。
これと白菜の漬け物を炒め合わせたもので、
いわば保存食スペシャル料理だ。
***
市内から少し遠いのが難点だけど、
これだけの広さと規模のテーマパークレストランならば納得。
西貝が経営しているので
設備もサービスも一定レベルには達していて安心できると思う。
値段もそれほど高くないし、味も悪くはない。
特に羊肉は新鮮でおいしい。
料理によっては西貝莜麺村と同じというものもあるようだし、
まあどこまで本当にモンゴルの味なのかはなんとも言えないところだと思うが、
これだけテントがぽこぽこ立ち並んでいるとそれはそれで楽しい気分にはなる。
そこそこモンゴル気分を味わうにはいいのでは?
市内から地下鉄で行ける場所でモンゴル(風)体験と考えれば、
十分行く価値はあると思う。
◆お店情報
九十九頂氊房
海淀区東昇郷馬坊村永泰荘北路9号
010-6299-1888/6299-5888
<アクセス>
地下鉄8号線「永泰荘」駅C出口を出て、永泰荘北路を東方向へ。
左手、永泰緑色生態園の一角にあります。
徒歩15分程度で着くと思います。
*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。
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涙しか出てきません。
コメントの場所が違いますが、この前の双皮nai酪についてのご解説ありがとうございました!百度の中国語版で調べても、「双皮nai酪的做法視頻」と書いてありながら双皮naiの作り方の動画だったり、材料を見るだけでnai酪の作り方だと分かるものだったりで混乱は深まるばかりでした。
助かりました。非常感謝!
ハチミツをかけて食べることを前提にしているので、ここのヨーグルトは結構酸っぱめです。
ストローで飲むせいか、デザートというよりご飯を食べながら飲む感じです。
ハチミツをかけて食べる(飲む?)のも良いですね!中国で住んでいた場所のすぐ近くにミツバチを飼っていてハチミツを安く分けてくれるところがあり、そのハチミツが絶品だったので中国のハチミツの印象もすこぶる良いのです。
こういうものはどう頑張っても中国から日本に持ち帰れないのがつらいところです。
このレストラン(?)、場所は不便ですが、けっこういいですよね。小生も二回ほど行きました。西貝you麺村とオーナーが一緒だとは知りませんでしたが、言われてみれば、一部の冷菜が同じだったような気が。
それにしましても、ayaziさんのブログ、日本在住者にとっては相変わらずの目の毒です…(涙)。
これは確かに持って帰れないですねえ……
ミツバチを飼っている方から分けてもらうハチミツ、おいしそうです!!
商売上手のことですから、地域によって味を変えることもあるかもしれませんね。
というか、西貝は深センにもあるのですね。
もうチェック済みだったのですね。
さすが!
>日本在住者にとっては相変わらずの目の毒です…(涙)。
特に羊と白酒好きの方にとってはなおさら目の毒かも?
店によってヨーグルトの味が違うのは地域によって味を変えているのではなく自家製だから味にばらつきが出るのではないのでしょうか?ウチは普通の日本人家庭ではないので祖母(ロシア人)が昔サワークリームを自家製するついでにヨーグルトも作っていました。手伝いしたこともあったので分かるのですが温度管理をしていても、たまにすっぱくなり過ぎちゃったり発酵不足で甘かったりすることがありました。北京で足しげく通った新疆菜レストランも自家製ヨーグルトは行くたびに味が違うまでいきませんが前に食べたのと味が違うことがありました。
新疆菜レストランのヨーグルトは確かにその時その時で味が違いますね。
安定しないのは欠点かもしれませんが、その分、好みの感じの出くわすとうれしさもひとしおです。
http://blogs.yahoo.co.jp/jimmy_arakawa/45937674.html
シンセンの西貝では、最初から蜂蜜を入れて客に出しているようです。
僕が食べた酸[女乃]で一番酸っぱかったのは、東京十条のモンゴル人の作ったものでした↓
http://blogs.yahoo.co.jp/jimmy_arakawa/45818116.html
なるほど、最初からハチミツ入りなのですね。
南のほうの人は酸っぱいの苦手?
というより、南に限らず北京でもヨーグルトは全般的に甘いので、最初からハチミツ入りにするほうがありがたいのかもしれません。
モンゴル人の作るヨーグルトもおいしそう。
いつの日かモンゴルへ行って賞味したいです(なぜか未訪なのです)。