2012年07月18日

【甘粛省駐京弁餐廳(飛天大厦餐廳)】清湯牛肉麺

牛肉麺(蘭州ラーメン)
清湯牛肉麺(qing1tang1 niu2rou4mian4)
P1040008.JPG
【ところ:広渠門/ねだん:18元(小)】
*小碗で、1両分=50gの麺が入っているそうです。

このお店に来た目的はコレ!
ほかの料理も甘粛名物がしっかり食べられていいんだけど、
やっぱりコレ!

牛肉ラーメン。
蘭州ラーメンと呼んだほうが通りがいいかもしれない。
ayazi比、北京で一番おいしい蘭州ラーメンだ。

蘭州の牛肉麺は、
もともとは蘭州の回族、馬保子という人が1915年に創始したものだとか。
こだわりは「清」、つまりスープが透き通っていること。
牛骨で取ったスープはあくまで透明な清湯であるべきで、
濁った濁っていないスープはすなわち正統派の証なのだという。
(「濁っていない」ですよねえ。ごめんなさい!2014/7/22訂正)

「清」のほかにもこだわりの特徴がある。
それが「一清、二白、三紅、四緑、五黄」。
清はスープが透き通っていること、
白は大根、
赤は辣椒油、
緑は香菜もしくは蒜苗、
黄は麺のことを指す。
この五拍子が揃って初めて本場の牛肉麺ということらしい。

さて、最後の麺だが、これにもいくつか種類があって、
粗、二細(直径約4ミリ)、三細(直径約3ミリ)、細(鉛筆の芯くらい)、
毛細(細い針金くらい)、一窩絲(絹糸くらいの細さ)、
幅広麺なら大寛(指二本分)、二寛(指1本分)、韮葉子(韮の葉くらいの幅)、
それに三角形の「蕎麦棱」があるという。

が、この日で牛肉麺を注文した時には麺の太さと形は特に聞かれなかった。
おそらく「細」だと思う。
でも以前は確か細目のと三角のを食べたことがあると記憶しているので、
頼めば対応してくれるはず。

さて、肝心のこの日の牛肉麺。
緑が香菜ではなく葱だったのがちと残念だったものの
それ自体は納得の味だった。
「北京で一番おいしい蘭州ラーメン」、動かず。

余談だけど、
「やっぱりここのが北京で一番本場の味だと思います」
と店員さんに言ったら、
「それでもやっぱり違うんです。
 水が違うから。
 地元では黄河の水を使うんですよ」

「んえええっ?黄河の水を??」
と思ったが、
文字通り黄河から水を汲んでそのまま使うわけではないだろう。
もちろん処理はしてるよね。

最近、銀川へ行ったのだが、
そこで髪を洗ったらやけにしっとり洗い上がって驚いた。
髪洗い用の石けんを変えたのでそのせいかと思っていたのだけれど、
北京に戻ってからはあまり調子がよくない。
銀川も黄河のほとりの街だ。
あの時の洗い上がりのしっとり落ち着く感じは
やっぱり黄河の水のせいだったのかな……と思う今日この頃。
ちなみにシャワーの水は黄色くなかった(笑)。

閑話休題。
牛肉麺に戻ろう。

P1040007.JPG

スープはやや黄色味はかかっているものの、
とても透き通っていて味もあっさり。
でも牛骨をじっくり煮込んであるのでコクはしっかりある濃厚な味だ。

P1040009.JPG

麺はシコシコとまではいかないもののそこそこコシがある。
日本のラーメンを食べなれた人には物足りないかもしれないが、
基本かん水を使わない中国の麺の中にあってこのコシは特筆ものだ。
まさにこの麺のコシとすっきりしたスープが
中国で暮らす日本人を蘭州ラーメンファンにしていくのだろう。

実際、この麺を紹介すると男性の食いつきがすこぶるいい。
以前この店を紹介した方はここの牛肉麺を食べに何度もリピートしたというし、
今回も男性4人のうち3人がおかわりした。

私はどちらかというと醤油味のあっさりラーメン派なので、
北京で多い豚骨ベースのこってりした味の日式ラーメンはちょっと苦手。
むしろここの牛肉麺のほうがおいしいと思う。
まあ、特別気合の入ったラーメンファンではないというのもあるだろうけど。

あくまでも私の個人的な嗜好だけど、
高いお金を払ってぬるくて油っこい日式ラーメンを食べるのなら、
10%のサービス料を払っても20元足らずのここの麺のほうが断然魅力的だ。
同じようなことを普段感じている方は
ここの牛肉麺を一度試してみてはいかがでしょう。


***

甘粛省の料理というと羊やヤクが中心で
ちょっととっつきにくいイメージがあったかと思うけれど、
どの料理もバランスのとれた味付けで食べやすい。
少し目先の違った料理だし、
お店も清潔である程度のグレード感もあるので、
いつもの接待ローテーションに加えてアクセント的に使ってもいいかも。

【この日のお酒】

P1040012.JPG

黄河純生(18元)と黄河啤酒(16元)、
それから世紀金徽っていう白酒(98元)。

▼これまでの「甘粛省駐京弁餐廳」関連記事
【甘粛省駐京弁餐廳(飛天大厦餐廳)】甘粛菜(之一)
【甘粛省駐京弁餐廳(飛天大厦餐廳)】甘粛菜(之二)


◆お店情報
甘粛省駐京弁餐廳(飛天大厦餐廳)
朝陽区東二環広渠門外南街5号飛天大厦3階
010-6777-8000-8300
P1030977.JPG
<アクセス>
建国門から東二環路を南下し、広渠門を過ぎてしばらく行ったところ。
P1030976.JPG
(これは建国門方向から来た時に見える外観)
ただし道の東側にあるので、いったん通り過ぎてUターンします。
地下鉄利用の場合は、10号線「双井」駅で下車し、広渠門外大街を西へ。
東二環路にぶつかったら左折してしばらく行ったところにあります。

*レストランはホテルの3階にあります。
ロビーの右奥にあるエレベーターをご利用ください。


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posted by ayazi at 00:00| 北京 | Comment(8) | 主食(ご飯もの・麺・小麦粉料理など) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
始めまして。いつも楽しく読ませていただいております。

いやはや、見目麗しいルックスですね〜。メチャクチャそそられまよ〜。日本のラーメンではなかなかお目にかかれない、ツルッツルで喉越し抜群の細ストレート麺!コレは手延べならではですよね!

近々北京へ遊びに行く予定なのですが、ayaziさんの貴重な食の情報、とても参考になります!新・北京。おいしい生活バンザイ!
Posted by ぶらり at 2012年07月18日 12:03
>ぶらりさんへ

ご愛読、コメント、ありがとうございます!
ここの麺職人は甘粛省の方だそうです。
麺、おっしゃる通りツルツルの舌触りでおいしかったです。
ホテル内なので少し値段が張るのが玉に瑕ですが、この麺は一食の価値ありだと思います。

北京に遊びにいらっしゃっるとの由、ぜひ北京の食を満喫してくださいね!
Posted by ayazi at 2012年07月18日 14:20
黄河の水のくだりに興味を持ちました。
しっとり感のある水・・・・やはり水は人間の生活環境を左右しますね。北京は水はどうしてもというところですが、北京は北京なりの味わいもあるのではと思います。
如何でしょうか?
Posted by 龍心 at 2012年07月18日 23:55
>龍心さんへ

水のくだりは私が髪を洗った時にそう思っただけで、本当に銀川の水でしっとり感が出たかどうかはなんとも言えません。
余談ですので、どうかご笑覧くださいませ。

ただ、その土地その土地で水の成分が違うので、食べ物にもきっと影響があるだろうとは思います。
北京の人には北京の水に対するこだわりがあるでしょう。
北京の食べ物には北京の水、ということもあると思います。
Posted by ayazi at 2012年07月19日 13:29
本当に日本人に人気がありますよね。日式拉面ほど黄色くはありませんが、黄が面を指すということから考えても拉する時にカンスイを使ってるんじゃありませんか?
Posted by ジミー荒川 at 2012年07月20日 20:40
>ジミー荒川さんへ

作っているところを見たことはないし、改めて聞いたことはありませんが、ネット上の説明を見ると「蓬灰」(蓬柴草という草を焼いて作る灰)を入れているようです。
Posted by ayazi at 2012年07月21日 09:21
やはりそうですか。日本人はカンスイが好きなんですね。小麦粉と水だけの麺もうまいんですけどね。
Posted by ジミー荒川 at 2012年07月21日 11:47
>ジミー荒川さんへ

日本人の(日本風)ラーメンへの思いはすさまじいものがありますね。
Posted by ayazi at 2012年07月22日 08:18
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