2012年05月23日

【開小灶住家菜】湘菜

湖南料理
湘菜(xiang1cai4)
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P1030312.JPGP1030309.JPG
【ところ:後現代城/ねだん:記事参照】

雑誌で取り上げられているのを見て行ってみたレストラン。

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「住家菜(zhu4jia1cai4)」って最近よく見かけるね。
「家常菜(jia1chang2cai4)=家庭料理」のちょっと今風の言い方?
少し前までは「私房菜(si1fang2cai4)」だらけだった北京のレストランシーン、
私房菜が使い古されて多少手垢にまみれた感じがしてきたところで、
新しいキャッチフレーズ登場ということだろうか。

私房菜にしても、この住家菜にしても、
どちらも共通しているのはこじんまりとした喫茶店風の店の作り。
最近よく行く一家一飯堂も、
寛街にある湖南料理の百米粒もそんな匂いがする。

以前からレストラン業界にいた人がやっているのではなく、
地方から出てきて別の本業がある人が
料理の腕もなかなかというんで趣味で開いた店とか、
地元料理が食べたいからと田舎から料理人を呼んでみたとか、
安心して食べられるレストランが欲しくて自分で作っちゃったとか、
そういう店が多いように思う。

この店もまさに、
経営者がある日レストランで食事をしたらお腹を壊し、
そのあまりの苦しさに
地溝油や化学調味料を使わない安心して食べられるレストランを自分で作ろう!
と決意して開いた店なんだそうだ。

その際に、ある村の元「村長」と知り合い、
この「村長」はじめ村の衆たちを料理人に迎えたというから、
なんだかおとぎ話というか、
「そんな展開ないだろ!?」とツッコミどころ満載のドラマストーリーというか。

でも「村長なんとか」というメニューが結構載っているところを見ると、
「村長」の作る料理が結構看板になっているということだろうか。

と言いつつ、頼んだのは「村長」もの以外のこんな料理。

双椒皮蛋(shuang1jiao1 pi2dan4):18元
赤・黄パプリカとピータンの前菜

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う、しょっぱい。
しょっぱいぞ!?

化学調味料を使わないというふれこみだけど、
そのかわりに塩気をたっぷり足してごまかしちゃったってこと?

嫌な予感……

臘八豆青蒜五花肉(la4ba1dou4 qing1suan4 wu3hua1rou4):30元
漬け大豆、ニンニクの葉、豚バラ肉の炒めもの

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ぬおー!
これもかなりの塩気だ……

臘八豆(たぶん臘八の日に仕込むのだろう)とかいう発酵大豆はいい味だし、
しょろしょろとした青蒜の食感もなかなか楽しいし、
豚バラ肉の旨みもあるし、
全体的に好きな味の方向性のはずなのだが、
そして事実そこそこおいしいのだが、
いかんせんしょっぱい。
私はかなり濃い口のほうだと思うのだが、
それでもしょっぱい。

*臘八豆は臘八(旧暦十二月八日)に仕込むのではなくて、
 立冬を過ぎてから作り臘八の頃には食べられるようになるのだそうです。
 湖南省の伝統食品とか。
 詳しくはこちらをどうぞ(中国語)。
 (2012/5/25付記)


香芹香干絲(xiang1qin2 xiang1gan1si1):18元
セロリと細切り燻製豆腐の炒めもの

P1030309.JPG

これもしょっぱいよお……(泣)

酸蘿蔔豆芽牛肉絲(suan1 luo2bo dou4ya2 niu2rou4si1):32元
大根の漬け物、もやし、細切り牛肉の炒めもの

P1030311.JPG

大根の漬け物なんてのが入っているそもそも塩気の強い料理だけに、
これも例外ではなかった。
田舎料理だからある程度塩辛いのは仕方がないのかもしれないが、
これだけしょっぱい料理が続くとさすがにキツイ。
化学調味料が入っていないというけれど、
だからっておいしいとは限らないってことだなあ、と実感。

干鍋藕片(gan1guo1 ou3pian4):32元
レンコンの鉄鍋炒め

P1030312.JPG

感想、上に同じ。

どうなんだろう?
お店が出来て1年が過ぎ、
経営者や「村長」たちの
「レストランを開く?面白いじゃないか!」
という興奮した気持ちがもう冷えてしまったということだろうか?

お店の中はなんとなく薄暗いし、
店員たちの態度にも活気がなくて疲れ感が漂っていた。
張り切ってレストラン経営に足を踏み入れてみたものの、
やってみるとやはり大変で息切れしてしまった?

レストランを開いて、
ちゃんとレベルを保ったまま営業し続けるって大変なことなのだなあ。
気まぐれや憧れで不用意に手を出してはいけないのだなあ。
そんなことを思い知らされる。

開店当初は主にネット上で評判になったらしい。
こじんまりした家庭的な内装が若者たちにウケて
「マイダイニング」的に使われていたみたいだけど、
お客さんのほうも当初の新鮮な驚きがなくなり、
「ウチの近所のちょっといい店」的な使い方にも飽きてしまったのかな。

もともと近所の人が通える食堂的な位置づけだったようなので
当たり前といえば当たり前だけど、
「そこそこだけど、遠くからわざわざ食べに行くほどでもないかな」
というのが正直な感想だった。

いや、これだけしょっぱいと、
近所でも行かないかもしれないなあ。

近くに住んでいて、
ご飯がもりもり進むしょっぱい料理が食べたいんだぜ!!
という時にはいいかも。


◆お店情報
開小灶住家菜
朝陽区百子湾路16号後現代城B会所116号2階
010-8721-7993
P1030304.JPGP1030305.JPG
<アクセス>
大望橋から西大望路を南下し、百子湾路の1つ南の通りで左折して東へ。
後現代城南門の近くにあります。


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posted by ayazi at 14:00| 北京 🌁| Comment(4) | 地方菜(各地方の料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
臘八豆の「臘八豆」の名称と臘月八日の関係については百度で検索したら以下のように出ましたよ。
http://baike.baidu.com/view/709964.htm
Posted by Mikhaela at 2012年05月24日 00:28
>Mikhaelaさんへ

お〜なるほど〜!
臘八に作るんじゃなくて、臘八の頃には食べられるということなんですね。
ありがとうございます!
Posted by ayazi at 2012年05月25日 17:23
お〜、ちゃんと有益な情報になっているのか心配でしたが、少しはお役にたったようですね。

ところで大根の漬け物、もやし、細切り牛肉の炒めもの(酸蘿蔔豆芽牛肉絲)の大根は「蘿蔔干」とは別物ですよね?
Posted by Mikhaela at 2012年05月26日 01:34
>Mikhaelaさんへ

ありがとうございました!
この大根は蘿蔔干ではなくて、ピクルスっぽい感じです。
Posted by ayazi at 2012年05月29日 14:00
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