魯菜(Lu3cai4)
【ところ:珠市口/ねだん:記事参照】
創業1930年の老舗山東料理レストラン「豊澤園飯荘」は、
北京の老舗の中でもちょっと特別な位置づけにあるお店だ。
(どーん。妙な威圧感を持って聳え立つ玄関)
▼お店の説明はまたしてもおおたまさんにご登場願って……
(いつもすみません)
・北京「豊澤園」
当時の北京には、
「八大楼」の一つに数えられていた「新豊楼飯荘」と言うお店があり、
ソコの常連客であり、同徳銀号の社長で、
両替商協会の会長でもあった姚沢聖が、
新豊楼の支配人であった欒学堂を引き抜いて設立したのが、
この「豊澤園」であったのだとか(料理人は全て山東省の済南出身者)。
開店するや忽ち評判のお店となり、
当時の高級人士、京劇役者(又しても、梅蘭芳も!)などで活況を呈したもの、
新中国成立前後からは様々な事件が勃発し、
経営は暗礁に乗り上げてしまったとの由。
ただ、この状況を放置しておいてはイカンと立ち上がったのが、
共産党長老の葉剣英。
彼が関係部門に号令を出したコトにより、
国家も出資して共産党御用達料理店となり、
1952年には北京の飯荘では初めての公私合営のお店となる。
その後も建国の重鎮達が足繁く通ったコトもあり、
更なる発展を遂げるが、
このお店も文化大革命の荒波には相当もみくちゃにされ、
名前も「春風飯荘」と改めさせられ、
壊滅寸前のトコロ迄行ってしまったようですが、
ココで再び国家の重鎮萬里に救われて、
その後は田中角栄・キッシンジャー・ホーチミン・ブッシュ(父)などの
国賓も迎えられるホドに復活、
現在に至ると言うワケであります。
(以上、おおたまさんブログより)
というふうに、
共産党というか新中国の歩みとともにあちゃこっちゃへ揺られ続けたお店。
勝見洋一さんの『中国料理の迷宮』によれば、
周恩来をしてわざわざ調理場に足を運ばしめ、
準備させていた新聞社のカメラマンの前で、
「山東料理の風味は必ず保持しなければならない。
伝統をなくさないように。
先生たちは人材の養成に力を入れてください」
と強く要請するパフォーマンスを演じたという。
(これは1963年のこと)
そんな有名店中の有名店なのに、これまで行ったことがなかった。
97年から北京にいるが(途中少し日本に戻っていたけど)、
留学当時はお金がなくて老舗になんて行けなかった。
こちらで働いてお給料をもらうようになってからも、
あちこち食べ歩くというよりは、
近所の店でひたすら自分の「食べたことあるメニュー」充実を目指していて、
老舗の食べ歩きまで思いが至らなかった。
幸運なことに本を書かせていただく機会を得て
本腰を入れて北京の食に向き合おうとしてから、
私の北京食べ物マップは老舗がまるで空白地帯だと実感し、
以来少しずつ老舗を訪ねるようにしている。
でも豊澤園は敷居が高くてずっと来る機会がなかった。
そんな時に、勝見洋一さんの『中国料理の迷宮』を読み、
「これはやはり行かねばなるまい」
と改めて思っていたところに、
同じく『中国料理の迷宮』を読んだというおおたまさんから、
「アレ読んだら、益々マジメに豊澤園に行きたくなりましたね」
とのお告げあり。
「豊澤園、行きたいです!
私、恥ずかしながらいまだに行ったことがないのです。
円卓を囲めるくらい人を集めて行きませんか?」
と飛びついた。
それで企画したのが
「豊澤園で土曜の昼から白酒くらって山東料理の会」なる会。
「どうせ山東料理を食べるなら白酒を合わせたいね、
ならば行けるクチの人に声をかけよう!」
なんて言っているうちにいつの間にか
「老舗の山東料理を堪能しながら白酒をぐびぐびしよう」
なんていう企画になってしまった。
後であまりにもつつしみに欠けると自己反省し、
若干の修正をば加えて
「豊澤園で老舗の山東料理を白酒とともに堪能する会」にしたら、
「前のタイトルのほうがよかった」という意見が多数あり。
会の名前付けって難しいわあ。
さて、おおたまさんのブログですでに説明済みだけど、
・個室を予約すると最低消費金額(お酒抜き1500元)がある
→金額合わせのための注文は避けたい
・どうせならホール席の地元らしい賑やかな雰囲気を味わいたい
という理由により、この日は個室を予約せずに乗り込むことに。
が、しかし、実際に行ってみたらば
ホール席というか受付ロビーの奥に臨時で作ったような席で、
ほかはみんな個室。
それに結果からして最低消費は楽々クリアーだった。
うーむ、これなら個室でもよかったかも。
席選びはちと微妙な結果に終わったが、
料理のほうはせっかく行くからには名物料理をしっかり味わおうと
お店HPでメニューを予習。
おおたまさんとも相談してあれこれジャカスカと頼んだ。
なのですが……
前置きだけでこんなに長くなり息切れしてしまったので、
料理の内容はまた次回改めて。
◆お店情報
豊澤園飯荘(珠市口総店)
西城区珠市口西大街83号(煤市街付近)
010-6313-3328
<アクセス>
地下鉄2号線「前門」駅から前門大街を南下し、
珠市口大街にぶつかったら右折して西方向へ。
珠市口大街と煤市街がぶつかるT字路の北西角にあります。
「前門」駅から歩くと30分弱かかるかも。
*豊澤園のHPはこちら
・豊澤園官方網站
(お店の地図もあります。
そしてなんとHPからも予約が出来る模様)
*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。
■ayaziのブログ■
北京。おいしい生活。
*旧ブログは現在中国からアクセスできません。
*このリンク先を経由すると見られるかも。
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え〜、(第一部)コレで終わり〜!
エラい引っ張りますなぁ〜。
今後の展開、楽しみにしてますよ〜!
なまこ料理は高いですね!
名物なので一応食べ、とりあえず気持はすみました。
ご、ごめんなさい。
引っ張ったわけではなく、お料理のあまりの多さに気力がなくなってしまい、前説明だけでお茶を濁したという……
ぼちぼち更新いたします、ハイ。
ゆっくりお付き合いくださいませ。
そして、山東大学で1年間教えていたのですが、山東料理を旨いと思ったことがありません。
醤油色の料理ばかりー、という感じで。
山東料理は餃子と包子だけ(それも家庭で作る)
というのが私の評価です。
確かに醤油色の料理のオンパレードですね(笑)。
ナマコはまずまず、
大腸はとびきりおいしかったです。
でも他は確かに「さすが老舗!」とうならせられるほどではないというのが正直な感想でした。
山東の料理人の故郷、福山には一度行ってみたいと思っています。