潮州住家菜(chao2zhou1 zhu4jia1cai4)
【ところ:麦子店/ねだん:記事参照】
最近出来たばかり(といっても9月オープン)で、
雑誌やネットで話題のレストランに行ってみた。
麦子店街にある亜星大厦というビルの1階で、
古ぼけたホテルに入ったやる気のないレストランみたいな雰囲気。
それが扉を開けると様相は一変。
アンティーク調というか、カントリー調というか、
まあなかなかにこだわったインテリアの店内。
観葉植物もあちこちにたくさん配置されていて、
ちょっとした小物にも気遣いが感じられるあたたかな雰囲気だ。
ただ、BGMは「北国の春」だの「ひとり上手」だのをアレンジしたのがかかって
カクッという感じ。
(苦笑)
メニューは写真なしの文字だけ版なので
勝手が分からないと注文のハードルが高いけど、
お店の人と相談しながらあれこれと頼んでみる。
まずはスープを。
青欖炖猪肺(qing1lan3 dun4 zhu1fei2):28元
青いオリーブとフワのスープ
ものすごくあっさりとした上品なスープ。
でもそこに不思議な風味のクセのようなものが漂っていて、
「ん?陳皮?」
と思ったのだが、
「そうか、これが青欖の風味か」
と後で気づいた。
(早く気づけよ、という感じですが)
これが青欖。
オリーブすね。
友人には反対されたが、一口かじってみた。
が、後悔した。
風味止まりがよろしいかと。
涼拌青瓜(liang2ban4 qing1gua1):28元
キュウリの和えもの
これが大変おいしかった。
まずキュウリ自体がとても新鮮で、
皮の部分が青々として爽やかな、
そしてシャッキリとした歯ごたえがあってみずみずしい。
ニンニク、ショウガ、香菜のみじん切りがたっぷり入った
酢醤油ベースと思われる和えダレもまた爽やか。
ラー油か何かで少し辛味が加わっているあたりも心憎い。
これまで食べたキュウリの和えものの中でもかなり上位に入るおいしさだった。
瑶柱走地鶏(yao2zhu4 zou3di4ji1):52元
ゆで地鶏のショウガソース添え
これってつまり、カツ丼の頭ならぬ、海南鶏飯の頭だよね。
ネットでの評価が高かった一品。
瑶柱(yao2zhu4)は貝柱のこと。
特に姿が見えないけど、鶏をゆでる時に使っているのかな?
皮のところがプチュンとはじけるような弾力と張り。
肉もやわらか。
香味たっぷりのソースをつけて、
その味と鶏肉とのハーモニーをしっかり味わうべく骨までしゃぶって、
お皿にコロン。
吉祥三宝(ji2xiang2 san1bao3):68元
練り物3種の土鍋煮
縁起のいい名前がついてるけど、要は3種類のミートボール。
(一つは「ボール」状じゃないけど)
色の濃いミートボールは牛肉丸。
潮州だもんね。
やっぱり牛肉丸は外せない、と。
包丁で叩いて叩いて作るゴムボールのような弾力のあるミートボールだ。
白は墨魚丸。
イカボールだ。
手前にあるのが豚肉(だったかな〜?やや不安)。
これはハンバーグ状にしたものをカットしてある。
これらの肉丸(と肉餅)をチリっぽい感じのソースにつけて食べる。
肉丸自体にも結構しっかり味がついているのでつけなくてもOK。
お供の野菜は白菜(娃娃菜かな?)と、
手前の赤いのはニンジンじゃなくてなんとトマト!
これが新鮮。
ほんのり酸味が加わってなかなかいける。
瑶柱高湯春菜煲(yao2zhu4 gao1tang1 chun1cai4 bao3):48元
貝柱と春菜の高湯スープ煮
土鍋煮ものがダブってしまった。
これはちょっと失敗。
でも味はとてもよかった。
春菜は少し苦味というか辛味があって、
ちょうどカラシナみたいな感じのする青菜。
なんだか懐かしい気持ちになった。
ここに豚バラ肉と貝柱。
こりゃまずくなりようがないよね。
バクバクと山ほど食べてしまった。
蝦醤蒸肉根(xia1jiang4 zheng1 rou4gen1):68元
豚すじ肉のエビ味噌風味蒸し
ウニニッとした弾力のあるすじ肉をエビ味噌風味で蒸した料理。
肉部分はふっくらやわらか、
すじの部分は弾力はありつつ、かといってかたくはなく、
ちょうどいい食感に蒸しあがっている。
かなりしっかりめの味付けで、つまりとてもご飯を呼ぶ。
ということでこの日は香米飯(xiang1mi3fan4):5元を注文。
とても「下飯(xia4fan4)=ご飯が進む」な料理が揃ったこともあり、
ガツガツと1杯きれいに平らげてしまった。
が!
後日、ネットでえらくうまそうなご飯ものを発見。
猪油撈飯(zhu1you2 lao1fan4)
(未食なので写真なし)
全員が2杯おかわりしたという人もあるようで、これは期待大!
次はこれ、いきます。
***
料理はどれもとても丁寧に作っていておいしい。
でも、手間はかけてはいるけれど、
最近よくありがちなやたらとこじゃれた盛り付けをするようなところはなく、
あくまで家庭料理風の親しみやすさがあって好感度大だ。
味付けはやや濃いめかな。
ほどよくご飯やお酒が進む。
気取った改まった食事というよりは、
気の置けない友人どうしで集まるのにいい感じ。
いいお店だと思います!
◆お店情報
一家一飯堂
朝陽区亮馬橋路甲46号亜星大厦1階
010-6462-4036
(外の表示には「飯堂」とだけ書いてあります)
<アクセス>
地下鉄10号線「亮馬橋」駅下車。
亮馬橋路を四環路方面に向かい、福景苑のある交差点で右折。
秘苑を越えてしばらく歩くと左手にあります。
*席数があまり多くないので、事前の予約をお勧めします。
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やはり鳥が美味しそうです
日本の土鍋よりは軽い感じの仕上がりのお鍋で、「砂鍋」と言います。
所謂なべ物ではなくて、煮込みや炒めもの、スープにもよく使われています。
鶏はここの看板料理のようです。
みちみちとしておいしかったです。
国美の創業者(現在懲役中)が潮州人で、彼のお兄さんがオーナーの商業ビルに創業家族御用達の潮州料理店があったそうで、そこなら北京でもかなり本格的(高級でも、家庭料理でも)な潮州菜が食べられるかと思っていたのですが、諸事情ですでに閉店したと聞き、沈んでいたのです。
ありがとうございますっ!!!
表看板からは確かに分かりにくいですよね。
本場の味かどうかは分かりませんが、とてもおいしいと思います。
ぜひ行ってみてくださいませ。
ところで、国美創始者のお兄さんのお店。
私も行ってみたかったです。