2011年12月17日

【另有天酒楼】廈門菜(之一)

アモイ料理
廈門菜(Xia4men2cai4)
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【ところ:三元橋/ねだん:記事参照】

三元橋近くにお住まいのNさんが
ある日近場のレストランに入ってみたら意外においしかったというので、
改めて大人数で味見に行くことになった。

何料理の店かよく分からないとのことだったが、
行ってみたらアモイ料理のお店だった。
いや、それは正確ではないかな。
アモイ料理を中心にしつつ江蘇料理もあるという
ちょっと総花的な匂いのするレストラン。
うっかりすると江蘇料理を頼んでしまいそうになるところを
意識的にアモイ料理だけを選んで注文してみた。

廈門土笋凍(Xia4men2 tu3sundong4):48元
アモイ名物スジホシムシの煮こごり

P1000138.JPG

アモイと言えばコレ!
スジホシムシを塩水で煮て冷ました煮こごりだ。

スジホシムシが何か、
そして土笋凍がいかにおいしいかは
わが食友の酒徒さんが熱く語っていらっしゃるのでそちらをご覧あれ。

▼スジホシムシとは?
アモイ12 - 好き好き大好き!土筍凍!!
(若干の覚悟が必要です)

北京だと鮮度が落ちるのか、
スジホシムシ自体にコリコリムッチムチのブリンブリンな歯応えはなかった。
でもまあアモイ気分くらいは味わえたような?

味もあんまりなくて、
わさび醤油(だよな)をかけてなんとか食べられるという感じ。
やはり本場に行かないとダメ?

P1000142.JPG

この盛り付けもなんというか……
お好み焼きが1個ずつ小鉢に盛られて出てきたみたいな?
ご当地で気軽に食べられる庶民的な料理なのに
こんなに取り澄まして出されたんじゃあなあ。

そしてもう1つ、絶対に頼みたいのが海蛎煎。

地瓜粉海蛎煎(di4gua1fen3 hai3li4jian1):58元
牡蠣のお好み焼き風(サツマイモ粉)

P1000148.JPG

牡蠣オムレツとも牡蠣お好み焼きとも言えるけど、
そのどちらでもない名物牡蠣料理。
小さな牡蠣をたっぷり使って葱やニラと一緒に水で溶いたサツマイモ粉でまとめ、
油で炒めたものだ。

これもまた、酒徒さんが愛にあふれた記事を書かれているのでそちらをどうぞ。

▼酒徒さんの海蛎煎食べある記
・アモイ10 - 台湾でもお馴染みの牡蠣爆弾!
・アモイ再訪2 - 路地裏のそのまた裏の激旨牡蠣爆弾!

ここの店のはなんだか妙におしゃれになっちゃっててアレッ?という感じ。
最近の中国料理の盛り付けはどこかおかしい。

廈門五香巻(Xia4men2 wu3xiang1juan3):28元
アモイ風湯葉巻き揚げ

P1000147.JPG

アモイでは炸五香と呼ばれている模様。
豚肉、ネギ、ヒラウオ(?)、クワイ、アヒルの卵などに
醤油や砂糖、五香粉などを加えて混ぜ、
豆皮(この場合は湯葉かな)で巻いて油で揚げる。
食べる時は沙茶醤、紅辣醤、芥辣、甜醤などのタレをつけて。

周りの湯葉がパリパリで中身は適度にジューシー。
素材の味や五香粉の香りが複雑な味わいで、
そこにさらにタレの味も加わるというなかなかに多層的な味なのだった。

さらに名物だというので頼んだのがコレ。

血粑鴨(xie3ba1ya1):68元
血粑とアヒル肉の煮込み

P1000153.JPG

血粑はもち米にアヒルの血を注ぎ、
血がある程度凝固してからり蒸したもの。
もち米入り蒸しアヒルの血プリンとでも言えばいいか。
腸詰ではないし血を使う動物も違うけど、
イメージ的にはスペインの豚血と米のソーセージ「モルシージャ」と近いかも。
その血粑を四角く切って一度油で揚げ、
アヒル肉と一緒に炒め煮にしたものが血粑鴨ということらしい。

これ、うまい。
もともとアヒルの肉は煮込みにしたのが好物で、
しかも血粑との組み合わせもよかった。

意図的に言わなかったわけではないけれど、
アヒルの血入りと知ったら食べなかった方もいたかな。
いや、美味との出会いに先入観は禁物だし、ま、いいということで。

でもアヒル料理ならホントは姜母鴨(jiang1mu3ya1)という名物料理があったらしい。
すみません、勉強不足で食べ損ねちゃった。
ゴマ油でアヒル肉を炒め、そこに生姜を入れて調味料と一緒に煮込んだ料理だとのこと。
あれ?どっかで食べたことあるな……と思いだしたのがこれ。

▼思い出した料理
【台北厨坊】台湾菜

……似てるけどちょっと違う別の料理だった。
姜母鴨は1980年代に台湾で流行した料理なんだって。

***

と、ここまで書いてきたらなんだかちょっと息切れしてしまった。
アモイ料理の食卓はまだまだ続くのだけれど、
ここらでちょっと一休み。
続きはまた次回。


▼お店情報
江湖海特色菜 另有天酒楼
朝陽区三元橋遠洋新幹線内66号
010-6465-7838
P1000136.JPG
<アクセス>
三環路から南銀大廈と佳程広場の間の道に入り、
佳程広場とその奥にある遠洋新幹線の敷地との境にある道に出たら左へ。
その突き当りにあります。

*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。


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posted by ayazi at 00:00| 北京 | Comment(7) | 地方菜(各地方の料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>最近の中国料理の盛り付けはどこかおかしい。

全く同感です。この店のもすごいですね(笑)
土笋凍も海蛎煎もまるで別物のようです。。
Posted by 酒徒 at 2011年12月17日 18:21
血粑とアヒル肉の煮込みにひかれました
ブータンノワールやブラックプディング好きなんですよ〜
それにアヒルも入るなんてなんという贅沢!!

中国料理もヌーベルキュイジーヌみたいに、脂の使用量を減らしたり、使う脂の種類を替えて料理し、軽くなってきたということかな?
それとも、味はそのままで盛り付けだけかわったのかな?
僕はオーソドックスな物が好きだからあまり感心しませんね
Posted by katka(かてぃか) at 2011年12月19日 09:59
こちらにない漢字でしたので、コピペしたら文字化けしました
申し訳ありません(ぺこっ)
Posted by katka(かてぃか) at 2011年12月19日 10:01
>酒徒さんへ

お皿や盛り付けをきれいにして少し高級感を出したいという思い自体は否定しませんし(というか勝手にどうぞという感じ)、単価を上げるためにはそれも必要ということなのでしょうが、こういうそもそも屋台や街角の店で食べるようなものまで高級仕様で出てくるとさすがに違和感がぬぐいきれませんでした。
このなんでもかんでもこぎれい盛り付けブームはいつか去るのでしょうか……?
Posted by ayazi at 2011年12月19日 13:50
>katka(かてぃか) さんへ

少し高級でこぎれいなお店では、味付けも軽くなってきていると思います。
新しいものを毛嫌いしているわけではありませんが、どちらが好きかと聞かれれば明らかに私もオーソドックス派です。

中国語の文字はコメント欄だと文字化けしてしまうようです。
どうぞお気になさらずに!
Posted by ayazi at 2011年12月19日 13:55
アモイのお料理については知識がないです。でも分かります!熱々が美味しいであろう牡蠣オムレツをこんなに切っちゃって・・・。冷めちゃうじゃんっ!!!と怒るしかない。
熱い食べ物ではないスジホシムシの煮こごりはともかく(余談ですがこの煮こごりの盛り付けはhttp://ayazi.seesaa.net/article/159341438.html のときのハマチみたい)、切りそろえられた牡蠣オムレツは見ていて悲しいです。
熱々だからこそ美味しい料理って中国には多いのに。
Posted by I LIKE宮保鶏丁! at 2011年12月19日 18:00
>I LIKE宮保鶏丁!さんへ

確かに、海蛎煎はアツアツをワーッと食べたほうがおいしいと思います。
お好み焼きをカットして皿に並べたのを出されたようで、悲しい気持ちになりました。
Posted by ayazi at 2011年12月20日 14:31
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