雲南菜(Yun2nan2cai4)
【ところ:金宝街/ねだん:128元(コース)】
「たどり着くまで不安なレストラン度」でSUSUに勝るとも劣らない
路地裏のレストラン、無禅居。
料理はコースのみ。
128元、200元、500元、1000元のコースのみ提供で、
値段が上がるにしたがって食材が高級になるとのこと。
それほど高級食材を食べなくてもいいかと思って、
この日は一番安い128元のコースを頼んだ。
結果、いやはや、料理が出る出る!
最後の主食を含めて全部で実に14品という豪勢なコースだった。
(*最後に出た米粉はサービスということでした)
メニュー名は店員さんが早口でもごもご言うので正確な名前が分からず。
日本語のみでごめんなさい。
ダックレバーのピリ辛香菜和え
香菜が入っているのは写真でも分かると思うけど、
見た目ではそんなに辛くないと思うでしょ?
これが結構しっかり辛いのだ!
でもこの辛さには次第に慣れていくので大丈夫。
何が大丈夫かって、次々に辛いのが出てくるから、なんだけどね。
★もちろん、辛いのが苦手なら注文の時に伝えれば加減してくれます!
それになんというか、
変な風に作為のない嫌味のないすっきりした辛さなのだ。
焼いたパプリカとナスの前菜
これも辛い。
でもパプリカとナスの甘みがうまく出ていて、とてもバランスがよい。
雪参(朝鮮人参みたいなの)のかりんとう風揚げ
竹虫やはちのこなど虫料理が結構普通な雲南料理だけに、
「もしや、む、虫!?」
と腰を浮かしかけたが(と言っても虫平気ですが)さにあらず。
雪参(xue3shen1)という人参を揚げて砂糖をまぶしたもの。
カリカリ、サクサクとした軽い食感で、
さっぱりしたかりんとうのようだった。
辛い料理が続く中、格好のオアシス料理になった。
おやつとしてもいいと思う。
串焼エビ・ニンニクの芽とジャガイモ入りソースがけ
エビの串焼き自体は「見た目重視?」と少しテンション下がったものの、
このソース(これも結構辛い!)が秀逸でついつい手が伸びた。
松の若芽(?)の和えもの
これ、茶馬古道で特色三拼(te4se4 san1pin1)として出ている山菜のうちの1つ。
松尖(song1jian1)だ。
▼「茶馬古道」についての記事
・【茶馬古道】雲南菜
私はてっきり松の葉みたいな山菜だと思ってたのだが、
店員さんによるとまさに松の若芽だとのこと。
ほ、ほんとか?
ツンツン松の葉のイメージとはまったく違って、とてもやわらかい。
ほんのちょっとだけエグミあり。
でもそれがおいしい。
揚げ豆腐の炒めもの
これは見たまま。
家常豆腐の少し辛い版という感じ。
実はこれも単品で食べれば結構辛いのだと思うが、
ここに到達するまでにかなりの辛辛ゲートをくぐり抜けて来たので、
もはやマイルドな辛さに感じられる。
キノコのきんぴら風炒め
これがうまい!!!
甘みのきいた、まさにきんぴらを思わせる味付け。
「メシモッテイ!」と叫びたくなる。
いや、焼酎でもいいかも。
青瓜(酸っぱいパパイヤ風果物)と魚のスープ
これがこの日のおいしい驚き度No.1かも。
酸味はレモングラスと青瓜から。
これがかなり本気で酸っぱいのだが、
香草と果物由来だけに嫌味がなくて自然でとてもよかった。
飲めば飲むほどますます飲みたくなる。
なんて、「越来越」の例文作文みたいなフレーズを書いちゃうくらい。
豚すね肉の醤油煮込み
実はここまで肉もの一切なし。
でも全然気にならなかった。
味付けは全体的に辛いのだが、
のっぺりした調味料で安易に味付けしていないせいか、
素材の味がしっかり前面に出ていて
これだけ野菜中心の料理が続いても全く単調だと感じなかった。
このお肉も甘い醤油味でとてもやさしい味付け。
油っこくもなくて食べやすかった。
マッシュルームのソテー
これはマッシュルームだし、まあ普通かな?
値段の高いコースになると、
雲南ならではキノコに変わるということだろう。
牛肉のサワーソース煮
これもね、なんてこたないように見えるけど私は好きだった。
酸味がきいていて、あとはちょっとココナッツミルクの風味もあったかな。
奶白菜(nai3bai2cai4)の炒めもの
翡翠みたいにきれい。
もともと奶白菜は好きな野菜なのだが、
この料理はとてもさっぱり炒めあがっていてとりわけ美味だった。
思わず自分でも奶白菜買ってしまった。
焼きチーズと甘い焼餅(栃餅風)・ローズ入りのタレを添えて
ぼちぼちデザートへ。
焼きチーズは雲南料理レストランでよく見かけるけど、
この茶色い焼き餅は初めて。
(甘くておいしい)栃餅風。
栃餅ほど渋さもえぐさもなくて食べやすい。
ローズ入れのタレも浮いちゃうかと思ったけどよく合った。
そして最後に主食。
(*この時はサービスということでした。
いつもはつかないのかな?)
米粉(mi3fen3)
ライスヌードル。
辛さはなし。
たっぷりの挽肉と漬け物が入っていて、こっくり酸っぱい。
こんな米粉もまたよし。
うおー、おなかいっぱい!
食べきれないくらいいっぱい出たなあ。
というか、実際食べ切れなかった。
***
お酒はローズ入りの米酒があったのでそれを頼んでみた。
アルコール度2%程度、
ローズの風味がして女性受けしそうな甘いお酒(までもいかないか)。
でも酒飲みの女性(私か)でも受け入れ可能。
途中からプーアール茶にスイッチ。
ちなみに、後日ここを訪れたワイン会主宰のAさんによると、
ワインは今のところ持ち込み自由とのこと。
「開瓶費(kai1ping2fei4)=持込料」もなしだそうです。
***
お肉も一部あったけど、野菜やキノコ、魚が中心でヘルシー。
果物や発酵の酸味など、
酸味をきかせた料理が多いのも特徴かな。
味付けはちょっと辛め。
でもこれはお願いすれば調節してくれるので大丈夫だ。
料理の味は必ずしも薄味とは言えないが、
決してくどくも濃厚すぎるというわけではなく、油も控えめ。
素材の味がうまく活かされている感じがした。
化学調味料は使っていないとのこと。
注文の時に一応
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしてみたが、
店員さんによると
「コックは化学調味料を知らないと思う」
とのこと。
(知らないというのは眉唾か?)
ちなみに、同じ128元のコースでもその時に入荷する食材によって
メニューはかなり変わるらしい。
毎回同じメニューじゃないのって、
アテンドする側からするとうれしいニュースだ。
また、200元コースを食べた方の情報によると、
スープの魚が高級魚になったり、
キノコが雲南らしいものになったりするらしい。
より雲南っぽい食卓を楽しみたければ200元がリーズナブルかも。
ハチノコの唐揚げなんていういわゆる「ゲテモノ」系も出たようだが、
これは事前に要らないと伝えておけば大丈夫だろう。
オーナーは河北省の人だけれど、
シェフは店員情報によると白族の方で麗江のご出身だとか。
ということは、白族料理がベースになっているということかな?
野菜や魚中心なので、女性向けかもしれない。
辛さと酸っぱさに抵抗がない方には超がつくくらいオススメだ。
ちなみにトイレは店内にあり、和式だけどまあまあ清潔だった。
今のところ日本人どころか中国人にもほとんど知られていないのでは?
という穴場中の穴場。
でも朝陽門や建国門からも結構近いので、
一度行き方を知ってしまえばアクセスはまずまず。
この値段でこれだけの品数、しかも素材の味を活かした嫌味のない味付け、
さらに雰囲気もいいなんて、かなりのコストパフォーマンスだ。
人気が出ると値上げしてしまうのはよくあること。
そうならないうちに、お早めにどうぞ〜!
▼これまでの「無禅居」関連記事
・【無禅居】金宝街小胡同里的雲南私房菜
▼お店情報
無禅居
東城区金宝街大雅宝胡同67号
010-6559-4158
<アクセス>
東二環もしくは朝陽門南小街から金宝街へ。
通りの北側にある北京日新月異家常菜というお店と「73号」の赤門の間にある
胡同とも呼べないくらい細〜い路地を入った突き当りにあります。
この2つのお店の間の
この路地(↑)を入ります!
■ayaziのブログ■
北京。おいしい生活。
*旧ブログは現在中国からアクセスできません。
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■ayaziの本■
「食」の中国語
出版社:東洋書店
価格:1800円(+税)
「食」にまつわる中国語に絞った料理限定の語学書。
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北京で「満福」 普通がおいしい。本場の中華!
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それにしてもこんな隠れ家、最初の人はどうやって見つけたんでしょうね?
松なんて郊外に行けばいくらでも有るけれど、あれと同じなのだろうか??
黒松か?赤松か?
謎は深まるばかりです(笑)
これで今度は500元コースにトライ?!
盛り付けもとてもきれいでした。
こんなところも女性向けかな?
やっぱり最初はお店関係者からの情報でしょうか。
何も知らずに見つける人はきっといないだろうなあ……
雲南以外の地域のレストランでは見かけない食材です。
何松かは不明。
ただ、ネットには松の若芽ではなく、野生の松の根本に生える山菜という説明もあります。
今度お店に行ったらコックさんに聞いてみます。
おおー、それは耳寄り情報!
ありがとうございます。
でも500元コースはさすがに勇気が要りますね。
まずは200元かな。
四川省成都市で旅行社のスタッフやってる満喫です。
いつも楽しく拝見させていただいています!
食べきれないほどの料理に、よだれがでてきました…
ayaziさんの料理の説明や写真からおいしさが伝わってきます!
昨日ayaziさんのインタビュー記事を楽しく読ませていただきました
それから写真も拝見しましたよ
素敵に写っていましたよ
ありがとうございます!
食べきれないほど・・・ホントに食べきれないくらいいっぱい出てきました。
お店が存続するのか心配になっちゃいました。
成都はおととし(かな?)行きましたが、仕事だったのでほとんどどこも回れませんでした。
本場四川を味わいに行かねば!
恐縮です。