冰窖餐廳私家菜(bing1jiao4 can1ting1 si1jia1cai4)
【ところ:景山公園/ねだん:記事参照】
ある週末、
故宮の中で故宮のバーチャルリアリティ映像を観る機会を得た。
鑑賞したのは、故宮博物院と凸版印刷が共同で取り組んでいる
「故宮VR《紫禁城・天子の宮殿》」。
▼バーチャルリアリティ故宮についてはこちらをどうぞ。
・「故宮VR《紫禁城・天子の宮殿》」
会場はずばり、故宮内にある故宮文化資産デジタル化応用研究所。
専用シアターの大画面でVR映像を楽しんだ。
今回上映したのは、
「第二部『三大殿』」と第四部『倦勤斎』」の二作。
特に一般公開されていない倦勤斎のVR映像が圧巻だった。
故宮の中で故宮のバーチャルリアリティ映像を見るなんて、すごい贅沢!
この時はシアターでの鑑賞だったけど、
実際に自分で操作してバーチャル故宮の中をウロウロできたら
楽しかっただろうなあ。
いやはや、なんとも得がたい経験だった。
VR映像鑑賞の後は、故宮の近く、
景山公園の裏手にある皇室の氷室跡を使って作られたレストランへ。
かなり分かりにくいところにあるので行き方を簡単に説明すると・・・・・・
目指すは景山公園の西北角、
景山西街と景山後街とが交わるところ。
ここから北に向かって胡同が伸びている。
これがレストランのある恭儉胡同。
この胡同を北に向かう。
(胡同を入ってすぐのところにある小さな売店も注目ポイント!)
(店の中にこんな大木が!!)
(ホンモノです)
売店の前を通り過ぎ、ちょっと右にカーブして
さらに左にカーブしながら道なりにしばらく進み、
什刹海小学を過ぎると
左手(西側)に店名を書いた灯籠が見えてくる。
ここを左に入ったところがお店の入口だ。
さて、氷室を再利用したレストランと聞いていたので
店に入ったらすぐ氷室なのかと思っていたが、そんなことはなかった。
扉の向こうはどうやら以前は中庭だった場所で、
ここを屋内に改造してメインのレストランスペースとして使っている。
氷室はその奥の一段下がったところにある。
ここが氷室の入口。
階段を下りて行くと・・・・・・
(結構深い)
その奥が氷室だ。
氷室に入ると確かにひんやり。
夏でも18〜20度くらいなんだとか。
でもかなりかび臭くて、
ここで食事はあり得ないという感じだった。
氷室の中で食事が出来ると思って期待してくるとちょっと肩透かしかもしれない。
いや、頑張ってここで食事をしている人もいたにはいたんだが、
このかび臭さの中ではどう考えても無理。
(扉を入ってすぐのレストランスペースでも氷室に近い席だと
かなりかび臭さが気になります。
なるべく遠い席がオススメ)
さて、料理のほうは、
宮廷料理というわけでも北京料理というわけでもなく、
このレストランが独自に工夫したオリジナル料理。
全体的にとても丁寧に作られたやさしい味で、
日本人には割合受け入れやすそうな感じだった。
冰窖鶏条(bing1jiao4 ji1tiao2):26元
鶏肉の前菜
鶏肉をスティック状に切った前菜。
ニンニク醤油のようなタレをつけていただく。
さっぱりしているように見えて、実は意外と脂っこかった。
ニンニク醤油の助けが必要。
私家清水豆腐(si1jia1 qing1shui3 dou4fu):18元
豆腐の前菜
透明スープに入った豆腐の前菜。
あったかいかと思いきや冷えていた。
(あれ?冷たいかと思いきやあったかかったんだっけ?)
とあやふやなことからも分かるようになんだか印象の薄い味だった。
撈汁児蚕豆(lao1zhi1r can2dou4):22元
ソラマメのゆで浸し
「ん?なんか不思議な味がするぞ」
と思っただけでもう一度味見しないままに終わってしまった。
ただ、ソラマメはこんな風にいじらないほうがおいしいな、
と思ったことだけ覚えている。
炒豆腐脳(chao3 dou4funao3):28元
豆腐のうま煮
これはすごく日本の中華料理店にありそうな豆腐の旨煮で、ホッとする味。
「炒」とついているのはなんでかな?
炒肝や炒紅果みたいに
満族の言葉では「炒」が「煮る」も含めた調理法の意味だから、
というのが理由だろうか。
蝦醤豆角絲巻鴨餅(xia1jiang4 dou4jiao3si1 juan3 ya1bing3):38元
インゲンの蝦味噌炒め・クレープ添え
細切りにしたインゲンやサヤエンドウを蝦味噌で炒めた料理は結構見かけるが、
それを鴨餅(北京ダックを包む皮)で包んで食べるのは初めて。
とてもおいしい。
南煎丸子(nan2jian1 wan2zi):48元
肉団子の醤油煮こみ(中華風煮込みハンバーグ)
もともとは直隷総督の官府で供されていた料理だそうだ。
丸子と言いつつ平べったい形をしているのには由来があって、
言い伝えによると、袁世凱が直隷総督だった時に
宴席で「袁(yuan2)」に通じる「圓(yuan2)」、つまり丸い形を避けるために
わざわざ平べったい碁石のような形に変えたんだとか。
牛街の洪記小吃店の南煎丸子はもとの丸い形のままだけれど、
このお店のは袁世凱の言い伝え通りの平べったい形。
丸子ものは最初に揚げることが多いが、
この南煎丸子の場合は「煎(jian1)=焼く」からも分かる通り焼いてある。
それをさらに醤油ベースのタレでさっと煮込む。
ん?てことはこれ、煮込みハンバーグみたいなもの?
醤油鶏(jiang4you2ji1):58元
鶏肉の照り焼き風
メニュー名は「醤油鶏(日本前首相中曽根)」。
中曽根元首相が訪中した時に食べて絶賛したってことだろうか。
味はまさに懐かしさ満点の照り焼き風。
日本人の口に合うこと請け合い!
おもわず白いご飯をもらってしまった。
麻辣仔鶏(ma2la4 zi3ji1):48元
ひな鳥のピリカラ炒め
こちらはメニュー名にケ小平主席の名が。
やっぱり好物だったってことかなあ。
かなり脂ギッシュだけど、ピリカラでおいしい。
辛さとビリビリ刺激はごくごく控えめ。
香腸炒甜豆(xiang1chang2 chao3 tian2dou4):58元
腸詰とスナップエンドウの炒めもの
腸詰は甘いタイプ。
それさえOKならおいしくいただけると思う。
スナップエンドウ、炒めるとプリプリしてておいしい。
海米油菜葉(hai3mi3 you2cai4ye4):32元
干しエビとチンゲンサイの炒めもの
割合あっさり。
杏仁豆腐(xing4ren2 dou4fu):8元
杏仁豆腐
杏仁豆腐のほかにはサンザシゼリーがちょろり。
シロップはごくごく薄味。
すごくシンプルだけど、そのシンプルさがかえって新鮮。
杏仁豆腐は北京の夏のデザートなのだけれど、
北京のレストランで杏仁豆腐を出すところは実はそんなに多くない。
だから私は杏仁豆腐は南のものだとずっと思いこんでいた。
このほか、特製の梅ジュース、
冰窖秘制烏梅汁(bing1jiao4 mi4zhi4 wu1mei2zhi1)も名物のようだ。
ピッチャーで頼むと60元。
という感じの氷室レストラン。
料理の値段は若干高めという印象だったが、
清朝ゆかりのレストランというイメージからすると割合お手ごろ価格なのでは?
氷室見学も兼ねて、一度は行ってみてもいいお店だ。
▼お店情報
皇家冰窖小院
西城区恭儉胡同5巷5号
010-5166-3328
<アクセス>
景山公園の北西角から北に伸びる恭儉胡同を入り、
道なりにしばらく進んでいくと左手(西側)にあります。
店名を書いた灯籠が目印です。
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