炸灌腸(zha2 guan4chang2)
【ところ:勁松橋/ねだん:12元】
今まで
「腸詰もどきチップス」、
「でんぷんの腸詰もどきの薄切り揚げ」
「澱粉チップスのガリッと揚げ」など、
その時々でいろんな名前で紹介してきた炸灌腸。
今回は「澱粉チップスのガリッと揚げ」を採用。
(前にどう訳したか忘れてそのたびに考えてたらこうなっちゃった。
ちゃんと覚えとけよ、という話ですね。すみません)
サツマイモなどの澱粉に紅曲(hong2qu1)という麹を加えて練り、
それを腸詰めのような形にして蒸した後、
薄くスライスして油で揚げたスナックだ。
つぶしたニンニクと塩水のタレをつけて食べる。
炸灌腸については、
今はなき『CHAMORE』で連載させていただいていた
「満福ぐるめ手帖」で書いたことがあるので、
それを一部引用しよう。
ガリゴリッとした無骨な歯ごたえと、
中身にかすかに残る
お餅のようなねっちりとした食感の組み合わせの妙。
灌腸自体に特別味はないのだが、はまると妙にクセになる。
ニンニクたっぷりのタレがまた後を引く味で、
食べ始めると止まらない。
北京小吃の例にもれず相当地味ななりをしているが、
なかなかどうして侮れない一品なのである。
灌腸とは、腸に「灌(guan4)」、
つまり何かを「注ぎ入れる、詰め込む」こと。
その名の示す通り、灌腸はもともとは腸詰だった。
初めのうち灌腸は豚の腸に挽肉や澱粉、香料を詰めたもので、
煮たり焼いたりして食べられていた。
もともとは庶民の食べ物だったが、
後に西太后の口に入り絶賛されたことがきっかけで、
宮廷への献上品になってしまう。
そこで、庶民には手の届かなくなってしまった
もともとの灌腸のかわりに編み出されたのが、
澱粉と麹を練り腸詰の形に似せた灌腸もどきである。
この灌腸もどきは、
本来の灌腸に対して小灌腸と呼ばれた。
小灌腸は
ニンニクのタレをかけ爪楊枝を刺して食べるスタイルで大人気となり、
庶民の間に定着した。
今でも北京小吃として食べられている灌腸は、
後になってから考案された小灌腸、
つまり灌腸もどきのほうだ。
(以上、『CHAMORE』2010年11月号より)
*ちなみに、『CHAMORE』で書かせていただいていた「満福ぐるめ手帖」は
5月に新創刊された『City Bros』誌で
「満福グルメ手帖」(超マイナーチェンジ・・・笑)として連載再開。
なるべくベタなローカル中華料理を選んでご紹介しています。
北容酒楼の炸灌腸はすごくもちもち感があって、うまい!
もちろんガリッと感もあってべちゃべちゃしていない。
今まで食べた炸灌腸の中でもかなり上位に入る出来じゃないだろうか。
オススメ!
▼これまでの「北容酒楼」関連記事
・【北容酒楼】北方家常菜
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・【北容酒楼(農光里店)】芥末墩
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・【北容酒楼(農光里店)】素焼茄子
・【北容酒楼(農光里店)】香椿苗拌鴨珍
▼お店情報
北容酒楼(農光里店)
朝陽区農光東里34号
010-6734-7118/6734-7145-8028
<アクセス>
東三環路を勁松橋で東方向に曲がり、二つめの交差点の南東角にあります。
マクドナルドの左隣。
田源鶏のはす向かいです。
*すぐ近くにもう1つ支店があります(メニューは基本同じ)。
北容酒楼(勁松路店)
朝陽勁松路1号
010-6774-1776
<アクセス>
地下鉄10号線「勁松」駅から勁松路を西へ。
勁松中街を越えてさらにしばらく行くと右手(道の北側)にあります。
でっかいサウナ(↓)の隣です。
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「食」にまつわる中国語に絞った料理限定の語学書。
レストランでの「食べる」シーン、「作る」ためのお買い物シーン別の会話集です。
代表的な料理の「レシピ」も付いてます。
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北京で「満福」 普通がおいしい。本場の中華!
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価格:1100円(+税)
私の「北京で満腹」、もとい、「北京で満福」な日々から生まれた
北京のおいしい食べ物と食文化を綴った本です。
超カンタン「食べる」中国語講座と、
ayaziオススメの「普通がおいしい」レストランのリスト付。
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ソースをかけるともちもち感が強くなりそうですね
前菜として食べることもできますが、分類としてはあくまで「北京小吃」、スナックです。
昔からおやつや軽食として食べられていました。
メニューを選定するまでに食べちゃうんでしょうね
これ食べてメインにいったら・・・
僕は大丈夫です(笑)
デンプンという一つの材料から美味しい食べ物を得るために、よくぞこれだけ手をかけるなと感心します。
アメリカ人が「アメリカ人に大豆を与えてもポークビーンズにしか作れないけど、中国人は発酵させて醤油にすることを考え出し、煮てつぶして汁を取って豆腐を作ることも考え出し、若い緑の豆は茹でて食べる。アメリカ人は食については100年たっても中国人に勝てないだろう」と言っていたのを聞いたことがあります。
このスナックについては「アメリカ人はデンプンからくず湯しか作れないが、中国人は発酵させて成型して油で揚げてスナックを作ってしまった」でしょうか。
いえいえ、レストランで食べる時はメニューから選ぶので、ほかの料理と同じタイミングで来ますよ。
あるものでなんとか工夫しておいしいものを作ろうとしたんでしょうね。
探究心の深さと言うこともできるし、あくなき食欲のなせる技とも言えるかも。
いずれにしても、おいしいものを残してくれた先人に感謝です。
「サッポロポテトバーベQ味」に似ているかどうかはなんとも言えませんが、私も大好きです。