春蚕炒脆肚(chun1can2 chao3 cui4du3)
【ところ:朝陽公園西門/ねだん:76元】
春らしい料理を食べたので、
短い北京の春が終わらないうちに急いでアップ。
ある日孔乙己尚宴に行ったら、
春らしい特別メニューがいくつか紹介されていたので
「お♪季節の味ね」
とうれしくなって思わずそればかりいくつか頼んでしまった。
そのうちのメイン料理がこの春蚕炒脆肚。
今がおいしいソラマメとガツ(豚の胃袋)を炒めたものだ。
ほつほつ、ほこほこのソラマメと
ぶりぶり、きゅんきゅんのガツの組み合わせが秀逸。
もう何よりソラマメが旨い。
それだけでこの料理は勝ったようなものだ(何に?)。
若々しくて、ぎゅぎゅっと風味が詰まっていて、
元気に満ち満ちている。
そこにガツというのがまた面白い。
きちんと下ごしらえがしてあって臭みはなし。
口に入れると、
下味に使われた料理酒(白酒っぽかったような?)がほんのり香るのも
またなんともいえず趣きがあった。
歯を立てるとブリリンッと震え、
そしてプチュンと弾けるような歯ごたえもまた心躍る。
旬の野菜って、それだけでもうご馳走。
だからシンプルな調理法で素直にいただくのが王道なのだけれど、
こうして別の素材と組み合わせることで醸し出される意外な美味に出会うのも
また楽しいものだ。
たっぷり入ったニンニクも
ソラマメの風味を損なわずいい感じ。
この余分な装飾はいらないけどね。
***
この日ほかに頼んだ季節の味は・・・・・・
豆皮薺菜巻(dou4pi2 ji4cai4juan3):22元
ナズナの押し豆腐巻き
(お花になってますが・・・・・・)
添えられてくるタレにつけて食べるのだが、
このタレがわざとらしい味つけで飽きがくる。
途中から黒酢に変更。
そのほうが正解。
ナズナは草っぽい苦味というかエグミがよいのだ。
それを覆い隠してしまうようなのっぺりした変なタレはいらないのだ。
香椿地衣炒鶏蛋(xiang1chun1 di4yi1 chao3 ji1dan4):38元
香椿と地衣類の卵炒め
地衣(di4yi1)はまさに地衣類なのだが、具体的に何かは不明。
食用できる地衣類というとイワタケがすぐ思い浮かぶけれど、
これは普通「石耳(shi2er3)」という。
でもこの日の卵炒めに入っていた「地衣」はイワノリみたいな感じの食感だったので、
ノリみたいにペースト状ではなく
割合しっかりした食感のあるイワタケではないと思う。
それにイワタケならもっと値段が張るはず。
ほかにもカブトゴケモドキ(Lobaria kurokawae)とうのがあるようだが、
どうもこれは雲南料理の前菜などでよく出てくる「樹皮(shu4pi2)」のように思える。
また、バンダイキノリ(Sulcaria sulcata)というのも食用されているそうだ。
でも写真からするとやっぱり違うような気がするなあ。
ということで結局何かは特定できなかった「地衣」。
上にも書いたがイワノリみたいでこれはこれでおいしいものなのだが、
いかんせん量が多すぎて香椿の風味が負けてしまった。
香椿ものとしては、
海碗居で食べたののほうがストレートに香椿の味が楽しめてよかった。
あ、でも味自体はよかったのでバクバクと食べたんだけどね。
・・・・・・とここまで書いてきて、
江南料理で春の味といえば、
草頭(cao3tou2)=クローバーがあったじゃないか!
ということに思い至った。
しまった!
忘れてた〜!!
酒香草頭(jiu3xiang1 cao3tou2)=クローバーの白酒風味炒めを頼めばよかった。
うぃ〜ん・・・涙
***
孔乙己尚宴ではなかったけれど、
今年の明前龍井茶も味わった。
ある方から特別にブレンド前の手もみ茶をわけていただいたのだ。
ありがたく賞味させていただいた。
市場には出回らない貴重品とのこと。
私が淹れたのでは
貴重なお茶がもったいなかったかなあ。
でもほっこりと豆のような香りがあって、美味。
最後に舌の上にほのかな酸味が残り、
それをいつまでもきゅぱきゅぱしてしていたかった。
春の小川ではめだかが元気に泳いでいるかなあ。
▼これまでの「孔乙己尚宴」関連記事
・【孔乙己尚宴】粽子
・【孔乙己尚宴】非典型紹興菜
・【孔乙己尚宴】値得一嘗的江南美食(之一)
・【孔乙己尚宴】値得一嘗的江南美食(之二)
・【孔乙己尚宴】値得一嘗的江南美食(之三)
・【孔乙己尚宴】笋干小白菜(之三)
▼お店情報
孔乙己尚宴
朝陽区朝陽公園路八号公館内
010-6508-2228
<アクセス>
朝陽公園西門の並びにある入り口から八号公館敷地内に入り、すぐに右折。
左手にある建物を回りこむようにして進むと、左手にあります。
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みやぎと言うと「ずんだ」なんですけどそら豆も結構取れるところなんですよ
そら豆はあの風味が曲者で好みが分かれるところですから、にんにくとモツ痛めはきっと美味しいでしょうね
今日のお店は食器などもこっていますね
色彩も綺麗ですからデートなどにもよさそう(笑)
北京は今フラワーラッシュです。
藤の花は関東より早く咲くようですね。
すでに満開です。
旬の野菜は本当においしいですね。
パワーがみなぎっている感じがします。
好みが分かれるくらいのしっかりした風味があるもののほうが好きです。
ソラマメもしかり、です。
個人的には昔からの雰囲気の老店(東四)のほうが断然好きですが、日本からのお客様対応にはこのお店が便利だと思います。