冬至吃餃子(dong1zhi4 chi1 jiao3zi)
【ところ:麦子店/ねだん:記事参照】
先日久しぶりに宝源餃子屋に行ったら、
こんな横断幕が目に付いた。
「そういえば、もうすぐ冬至なんだね。」
「餃子食べなきゃ。」
こんな会話、確かしばらく前にもここで交わしたような気が・・・
そう、頭伏の前日にも偶然宝源餃子屋に来て
垂れ幕を見て「そういえば・・・!」と思い出したのだった。
それはともかく、
本日12月22日は冬至。
粉食文化圏の北京では、冬至には餃子を食べることになっている。
冬至になぜ餃子を食べるのかについては、
旧ブログで書いたことがある。
▼冬至に食べるのは、餃子・・・?
・【北京の食文化】冬至吃餃子・・・?
中国大陸部にお住まいの方は基本的に見られないので、
全文を改めて掲載。
***
今日は冬至。
冬至の行事食は、餃子だ。
だから今日は餃子を食べる日。
オフィスビルの食堂でも餃子がメニューに登場しているし、
餃子屋さんには長蛇の列ができるに違いない。
なのだけれど。
茶旅人Sさん所蔵の『燕京歳時記』 (邦題は『北京年中行事記』)によれば
冬至には「ただワンタンを食べるのみである」となっているとのこと。
確かに、北京には「冬至餛飩,夏至麺」という言葉が残っている。
『燕京歳時記』上の記述を
冬至ネタですでに記事をアップされている
しゃおりんさんのブログ「北京メディアウォッチ」(2009年12月22日の記事)から引用させていただくと、
「そもそも、餛飩の形は鶏卵の如くであつて、
頗る天地混沌 〔たる時の〕 現象に似て居る。
それで冬至にこれを食べるのだ」
とあるそうだ。
また、「百度知道」のベストアンサーによると、
こんな謂れもあるという。
「冬至にワンタン」説
漢の時代、匈奴の部落に渾氏と屯氏という極めて残忍な二人の首領がいた。
人々はこの二人を憎み、肉を餡にして包み、
「渾」と「屯」の音をとって、これを「餛飩」と名づけた。
「渾」と「屯」への憎しみを込め、
さらに戦乱が収まり平和な日の来ることを願って
「餛飩」を食べたのだという。
最初に「餛飩」を食べたのが冬至の日だったので、
この日に「餛飩」を食べる習慣ができた。
というのがだいたいのあらましのようだ。
でもねえ、まわりの中国人の誰に聞いても、
「冬至は餃子」なんだよなあ。
「冬至に餃子」説
南陽(今の河南省にある都市)の医聖、張仲景は長沙で役人を務めていた。
隠居して故郷に帰ったのは大雪の舞う冬の日で、骨身にしみるような寒さであった。
張仲景が帰ってみると、
同郷の人々は貧しい身なりで、耳が凍傷になっている人も多かった。
見かねた張仲景は、南陽の関東に臨時の診療所をつくり、
羊肉、唐辛子と寒気を取り除く作用のある薬を鍋でゆで、
小さく刻んだものを小麦粉の皮で包んで耳のような形にし、
再び鍋でゆでて、「駆寒矯耳湯」を作って人々に与え、
これで凍傷になった耳を治療した。
それ以降、毎年冬至になると人々はこれをまねて作るようになり、
「冬至に餃子を食べると凍えない」という言い伝えが生まれた。
これは河南省の言い伝えのようだけれど、
冬至に餃子を食べるのは中国の西北地方のものでもあるようだ。
いずれにしても、北京の習慣ではないらしい。
「燕京歳時記」に綴られている北京の風俗習慣は、
およそ100年ほど前のものだそうだ。
では、どこでワンタンが餃子に変わったのだろうか。
ここから先はまったくの私見なのだけれど、
どうも「餃子の地位」の低下と関係があるように思えてならない。
昔、餃子は旧正月にしか口にすることのできないご馳走だった。
たやすく手に入れることのできなかった肉をたっぷり包み込んだ餃子は、
金銭的な面でも一年に一度しか食べられない「ハレ」の食べ物だった。
それが、収入が増え、暮らし向きが良くなっていくにつれて
貴重品かつぜいたく品だった肉も身近な食材になり、
「ハレ」の光を失っていく。
それにつれて餃子の地位も年越しにしか食べられない年に一度の大ご馳走から、
ちょっとしたイベントのある時に食べる程度の食べ物までランクダウン。
それはつまり、
以前なら餃子を食べることのできなかった旧正月以外の伝統行事の日にも
餃子を食べればいいじゃないか!てなことになり、
それまで冬至に食べていたワンタンは
餃子に押し出されるような形で退場、となった。
どうしてこんな風に思うかというと、
だって、ほら、ワンタンに入っているお肉の量って、
餃子より極端に少ないでしょ?
昔はワンタンにするくらいしかお肉が買えなかったのが、
いつしか餃子も作れるくらいたっぷりのお肉が買えるようになったので、
「だったらやっぱ餃子だろ?」
ということになったのではないか?
とまあ、実に単純な発想なのだが、果たして真相やいかに??
他にも、犬肉やお赤飯を食べるという説もある。
「冬至に犬肉」説
漢の高祖劉邦が冬至に樊噲がゆでた犬肉を食べ、
あまりのおいしさに絶賛したことがきっかけになって
犬肉を食べる習慣が始まったという説。
「冬至にお赤飯」説
江南の水郷地方の習慣。
冬至の日に死んだ疫鬼が人々を苦しめるので、
その疫鬼が最も怖がるアズキを使ってお赤飯を作り、
厄除け、疫病よけにしたという説。
*以上は、「百度知道」のベストアンサーを抄訳(超訳)したものです。
こんなことをつらつらと書いていたら、
最近知り合った若い友人から、
かわいらしいアニメつきでこんなショートメッセージが入った。
今天冬至,
別忘記吃餃子哦,
否則後果極其厳重…
一、不漂亮了,
二、没法帯眼鏡了,
三、不能听甜言蜜語了……
因為,冬至不端餃子碗,
凍掉耳朶没人管。
今日は冬至。
餃子を食べるの忘れずに。
でないと大変なことになる・・・
一、かっこわるくなる
二、メガネがかけられなくなる
三、甘いささやきが聞けなくなる・・・
だって、冬至に餃子を食べないと
耳が凍って落っこちても
だあれも構ってくれやしない。
ああ、いけない!
お昼に餃子食べてない!
晩御飯には餃子を食べなくちゃ!
でないと大変なことになる・・・
***
てなことを去年の今頃も書いていたのだが、
とにもかくにも北京的には冬至は餃子なんである。
餃子といえば、やっぱり豚肉と白菜が定番。
猪肉白菜(zhu1rou4 bai2cai4):14元(2両で)
豚肉×白菜
相変わらず白菜がシャキシャキ。
でも、以前より皮が薄くなったような気がするなあ。
厚みがなくなったというよりは、粉の分量が落ちた感じ。
宝源餃子屋は地元の人にも外国人にも大人気のお店で、
私自身も自宅からわりあい近いところにあるので時々食べに来るけれど、
実は好みにドンピシャリ!な餃子ではない。
最近は「大餡餃子」、
つまり皮が薄くて餡がたっぷりの餃子がもてはやされているが、
私の好みは皮がぼってり厚い重量感のあるもの。
餃子は粉の重さで注文するから、
皮が薄ければ、同じ小麦粉1両(50g)分を注文しても、
出てくる餃子の数が多くなることになってお得。
だから皮が薄いほうがうけるのだろうか。
粉ばかりでお腹がいっぱいになるのは損した気分になるのかな?
ちなみに最近の餃子だと1両で5〜6個が平均だと思う。
韮菜鶏蛋蝦皮粉絲(jiu3cai4 ji1dan4 xia1pi2 fen3si1):14元(2両で)
ニラ・卵・干しエビ・春雨
別の名前がついていたかもしれないが、入っている素材はこの4種類。
ニラが甘みがあってうまい。
餃子の友は生ニンニク。
お口の匂いも気にせずガリッと行きますよ!
「真辣(la4)!」(かっらーーい!)
匂いがきついというより、辛い。
このカーッとくる辛さが餃子のうまさをさらに引き立てる。
餃子をぱくついて、ニンニクをガリッ。
現地化した自分も噛み締める。
餃子のゆで汁、餃子湯(jiao3zitang1)も忘れずに。
「原湯化原食(yuan2tang1 hua4 yuan2shi2)」
ゆで汁を飲むと、その食べ物の消化を助けると言われている。
そば湯と同じ。
なんだかんだと長ったらしく書いてしまったけれど、
要は「冬至には餃子を食べましょう」という話。
さて、お昼は私も餃子にしようかな。
▼これまでの「宝源餃子屋」関連記事
・【宝源餃子屋】頭伏餃子
・【宝源餃子屋】煮毛豆
▼お店情報
宝源餃子屋
朝陽区麦子店街6号楼
010-6586-4967
<アクセス>
永安賓館のある交差点と龍宝公寓の間にあります。
■ayaziのブログ■
北京。おいしい生活。
*旧ブログは現在中国からアクセスできません。
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「食」の中国語
出版社:東洋書店
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「食」にまつわる中国語に絞った料理限定の語学書。
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北京で「満福」 普通がおいしい。本場の中華!
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小生中国化してもどうしても出来ることのできない最後の砦の一つがニンニク生噛じりです^^; 恐れ入りました・・・
大好き。
私は、猪肉茴香か、レンコンが好きです。
あー、食べたくなってきた。
日本は、冬至はゆず湯とかぼちゃですね☆
いや、よかった耳落っこちないで済みます笑
かぼちゃ食べなかったんで風邪は・・・ひいちゃうのか。
誰も食べないのに自分だけガブリといくわけではなく、誰かが食べるのなら自分もいっとこうかな・・・という実にへっぴり腰な姿勢ですが。
炸醤麺もそうですが、ニンニクと一緒に食べるとおいしいですよ。
雰囲気的にも盛り上がります(自分的に)。
猪肉茴香とレンコンかあ。
それも捨てがたいですね。
インゲンとかセロリも好き。
トマトと卵も大好きです。
大人数で行ったらいろいろ食べられて楽しいね。
北京に来たら一緒に行こう!
すごい偶然ですね!
耳が無事でよかったですね(笑)。
私も昼、夜と餃子を食べました。
今年の冬も無事に過ごせそうです。
(でも同じくカボチャは食べ忘れました・・・)