池州菜(chi2zhou1cai4)
【ところ:蓮花小区/ねだん:200元】
安徽省池州市駐京弁レストランの続き。
絶品鶏スープ茶漬け(だから違うって)に続いて出てきたのは、
代表的な安徽料理の食材、スッポン!
スッポンの煮込み
よーく煮込まれて、とろとろ。
正直なところスッポン自体にそれほど食べではない。
甲羅の縁のゼラチン質もすっかりスープに溶け込んでしまっているようで、
カジカジしてもほんの気持ち程度しか食べられず。
身を食べるのではなく、
エキスの染み出したスープを存分に味わう料理ということかな。
そのスープのお味は、濃厚でこくこく。
ガチョウの煮込み
ローストしたガチョウの肉は結構食べるけど、煮込みは初めて。
アワビと豚バラ肉の煮込み
アワビは豪華さを出すために足されたものだろうから置いておくとして、
豚バラ肉の煮込みは池州あたりの名物料理ということだろうか。
池州だけの名物ではなくて、
淮揚菜とか湖南とか、南のほうではよく食べられているけれど、
しょうゆ味も甘さもくどくなく
割合あっさりした味付けなのが池州風?
豆腐と卵の煮物
やあ、煮物が多いなあ。
安徽料理になんとなく懐かしさを感じるのは、
醤油ベースの甘辛ダレで煮込んだ料理が多いからだろうか。
これは香干と卵を煮含めたもの。
卵に包丁が入れてあったのが印象的。
ほかのお店では見たことないな。
臭桂魚(chou4gui4yu2)
発酵桂魚(ケツギョ)の煮付け
安徽省に行った友人から
「臭得傷心」(悲しくなるほど臭い)と聞いていた臭桂魚。
ようやくご対面!
皿が近づくともほーんと漂ってくるあの匂い。
そう、臭豆腐と同じ、あの発酵臭。
しかし、「臭得傷心」には程遠いマイルドさ。
悲しみに打ちひしがれることもなく、
心の平安を保ったまま食べることができた。
味はですね・・・アジの干物を煮た感じ。
普通にうまくてやや拍子抜け。
エンダイブのサラダ
箸休めのサラダだったのだが、これが食わせ物。
和えダレにカラシが大量に入っていて、多くの参加者が落涙。
カエルの炒めもの・イワタケ添え
このカエルは石鶏(shi2ji1)。
江西でよく食べるカエルのことで、和名はスピノーザトゲガエル。
(↑酒徒さん、感謝!)
ほかのカエルに比べると高価で美味とのこと。
江西でよく食べるというコメントの通り、
私が以前食べたのも江西料理レストランでのことだ。
ほかのカエル料理がカエルの皮をはいだ状態で調理するのに対し、
この石鶏の場合は皮ごと調理するのが特徴的。
「カエルを食べるなんて!」という人には卒倒ものかもしれないが、
この皮がまたぷるぷるでまたうまいのだ。
カエルの肉は、鶏肉とタラの肉の中間(ちょっとタラ寄り)。
きめが細かくしっとりとしていて、とても淡泊で上品な味だ。
右奥に見えるのは石耳(shi2er3)=イワタケ。
(旧ブログで「イシクラゲ」と書いてましたが、違ってました!)
石耳(イワタケ)は、石鶏、「石魚」(ヨシノボリの同属種)とともに
廬山での「三石」と呼ばれる名産品だとか(ウィキによる)。
あれ?廬山は江西省だけどな。
地図を見てみると、池州市は安徽省南部。
廬山のある九江市にもまあまあ近いと言えば近いので、
料理体系的にも似た感じになるのだろうか。
いや、とりたてて名物と言えるものがないので、
隣の省のものを使わざるを得ない?
(池州市に失礼かしら)
イワタケは格別おいしくはないけれど、
しょりしょりした歯ごたえが面白い。
味自体よりは、珍しさと生薬としての効能がメインだろうか。
ちなみに、、「清心、養胃、止血」の効能があるそうだ。
キクラゲの炒めもの
こちらはキクラゲ。
こんな風にキクラゲだけを炒めたものは初めて食べた。
炒めものなら他の食材と一緒だし、
キクラゲだけだと和えものが一般的。
炒めものでは脇役に回りがちなキクラゲだけど、
一人芝居の主役も十分張れるんだね。
悪くないです、キクラゲ炒め。
窩笋(wo1sun3)の炒めもの
窩笋は、セルタス、ケルンと呼ばれる野菜。
茎のみょーんと伸びたレタスみたいな感じで、その茎の部分を食べる。
シャキシャキとした歯ごたえが爽やか。
中国野菜で私が大好きなものの一つだ。
炒めものだと普通は片(pian4)=薄切りにしてあるが多いのだが、
これは細切り。
(細切りにしたものは和えものの場合が多い)
細切りウオスンの炒めものは初めて食べた。
ちょっとしんなりしてしまうので歯ごたえは薄切りに軍配。
ただそのしんなり具合もまた悪くはないかも。
干し肉と腸詰
これはちょっとしょっぱかった。
下に隠れている枝豆が美味。
干し魚のピリから煮込み
かなり塩味のきいた干し魚をピリ辛ダレで煮たもの。
ご飯が進む味。
カタクチイワシかと思って聞いてみたけれど、
「川魚です」とのお答え。
主食は普通ご飯を食べるようだったが、
お願いして麺を作ってもらった。
これはごくごく普通。
おかずの味付けからして、
白いご飯をもらったほうが正解だったかな。
最後にフルーツ。
生のナツメがおいしかった。
生ナツメはこっちに来て好物になったものの一つだ。
これだけ作ってもらって、200元。
高かったような気もするけれど、
スッポンは野生のもので、
石鶏、イワタケなども安徽からの直送とのことだから、
納得できる値段?
そもそも対外開放していないレストランに無理を言っておしかけたことを考えると、
文句を言ったらバチが中るというものか。
料理によっては塩辛かったものもあったけれど、
どれも濃すぎず、やさしい味付けだった。
「Time Out」誌のコラムニスト「美食雷達」氏によれば、
これぞまさしく池州の味とのこと。
であれば、一度訪ねて現地の味を確かめてみるのも悪くはないかな。
▼これまでの「安徽省池州市駐京弁レストラン」関連記事
・【池州市駐京弁餐廳】池州菜(之一)
▼お店情報
池州市人民政府駐京弁事処
海淀区蓮花小区2号楼4門302室
<アクセス>
蓮花橋の西南にある蓮花小区の中にあります。
2号楼は蓮花小区内に建っている二つの建物のうち西側のほう。
「四門」と書かれた入口から中に入ります。
*参考HP:http://www.ahczzjb.gov.cn/map.asp
★一般開放されていない内部接待用レストランですが、
今回のように交渉次第では食べさせてくれることもあるようです。
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石鶏に反応!
渓流に棲むカエル!?ゼッタイに美味そうですね。
食ってみたい!
おおたま
確かに今まで食べたのは、全部皮付きだったかも。
「タラ寄り」ってのは言い得て妙です!(笑)
石鶏に反応!
やっぱり!?(笑)
とてもおいしいですよ。
タラ寄りでしっとりやわらかくて上品です。
江西料理のレストランに行くとメニューにあるみたいですよ。
私が食べたことのある石鶏はすべて皮つきだったので、「ほほーん、石鶏は皮つきで調理するのが決まりなのね??」と思っています。
皮つきで模様も結構分かったりするので、カエル嫌いには拷問みたいな調理法ですね・・・
「タラ寄り」ですよね!
鶏よりカエルのほうが肉としておいしいかも、と本気で思います(笑)。