湘菜宴(Xiang1cai4yan4)
【ところ:朝陽門/ねだん:記事参照】
気力充実、体力回復。
張り切って、続きのメイン料理、いきます!
双色魚頭王(shuang1se4 yu2tou2wang2):58元
コクレン(たぶん)の頭の二色漬け唐辛子風味蒸し
湖南料理と言えば、これ!
[朶リ]椒魚頭(duo4jiao1 yu2tou2)=コクレンの頭部の塩漬け赤唐辛子風味蒸しと、
醤椒魚頭(jiang4jiao1 yu2tou2)=コクレンの頭部の塩漬け青唐辛子風味蒸しの
欲張り合体ヴァージョン。
メニューには[朶リ]椒魚頭と醤椒魚頭しかなかったのだけれど、
半々にして作ってもらえるか聞いてみたら即OK。
赤と青(緑)で二色蒸し。
[朶リ]椒魚頭と醤椒魚頭、もしくはこの二色蒸しは、
北京の湖南料理レストランでこれを出さないお店はないのではないか?
というくらい、湖南料理の代名詞的な料理だ。
魚の頭?食べるとこないじゃん・・・
と思われるかもしれないが、ところがどっこい、これで結構食べでがある。
なんてったってこの魚は通称「胖頭魚(pang4tou2yu2)=ふとっちょ頭の魚」と呼ばれる
頭のでっかい魚。
(魚もでかけりゃ皿もでっかい!)
これをガチッとかち割って、二色の塩漬け唐辛子をのっけて蒸しあげる。
何しろ唐辛子が魚の上一面にのっかっているのでかなり辛そうに見えるが、
意外とそうでもない。
それどころか、なんとなくそばつゆのような甘さが感じられる。
だからかもしれないが、ちょっと懐かしい感じがする味。
そばつゆみたいな味と思うのは、
魚の横にそえられたそうめんのせいもあるかもしれない。
毛氏紅焼肉(mao2shi4 hong2shao1rou4):32元
毛家風豚バラ肉の煮込み
もう一つ、代表的な湖南料理。
豚バラ肉の塊を醤油と砂糖でトロトロになるまで煮込んだ一品だ。
「毛氏」の毛は毛沢東の毛、
「毛氏紅焼肉」は「毛家の紅焼肉」という意味だ。
紅焼肉をこよなく愛した毛沢東にちなんでこの名があるとか。
たーっぷりの脂身が若干気になるところだが、
食べてみると見た目より脂っこくない。
(あくまで見た目より、ですが)
なので、普段は脂身を避けている方も
勇気を出してバクッと一気にいっちゃってください。
赤身と脂身がお口の中で混ざり合ってかもし出されるハーモニーが
この料理のキモでもあるので、
くれぐれも脂身だけ残すなんてことはしないでね。
白椒鶏珍(bai2jiao1 ji1zhen1):32元
砂肝の白唐辛子炒め
鶏の砂肝を白唐辛子と一緒に炒めたもの。
調味料を入れて炒めてしまったのでよく分からないけど、
この唐辛子、白いのだ。
辛さはそれほど激烈ではなくてわりとマイルド。
こういう細かく刻んで炒める系の料理、湖南料理に多いね。
小炒黄牛肉(xiao3chao3 huang2niu2rou4):42元
セロリと牛肉の炒めもの
これもそう。
セロリと牛肉を小さく刻んで炒めた料理だ。
湖南料理の代表的なメニュー、小炒肉(xiao3chao3rou4)と同じものだろう。
セロリの量が少なくて唐辛子の量が多いとか、
尖椒が使われているとか、
お店によって少し違いはあるようだけど、
基本的には同じものと考えていいのではないだろうか。
黄牛(huang2niu2)は辞書によると
「アカウシ」
「コウギュウ(東南アジアから中国に分布する家畜ウシの総称)」とのこと。
「飴色(あめいろ)の毛色の牛。古くはりっぱな牛として貴ばれた」という説明もある。
中国語で「牛」と言った時に広義で含まれる動物は、
この黄牛と「水牛(shui3niu2)」、「[牛毛]牛(mao2niu2)=ヤク」、「乳牛(ru3niu2)」。
日本だと「牛」はつまり牛で、
せいぜい肉牛(黒毛牛とか和牛というくくりもあるけど)と乳牛の区別くらいだけど、
中国では水牛とかヤクが入ってくるのが面白い。
(ちなみに「蝸牛(wo1niu2)」はカタツムリ。
「牛」がつくのは、角が牛の角に似てて、動作がもっさり緩慢だからだって)
その地方の食文化によって、
単に「牛」と言った時に指す動物が違ったりするんだろうな。
このレストランの小炒肉は唐辛子が少なめでセロリが多め。
なので辛さ控えめ。
唐辛子が減った分セロリと牛肉の分量も増えるので食べでも十分。
唐辛子たっぷりだとお皿に盛られた量のわりに
食べられる量が少なくてちょびっと悲しいのね。
干鍋小黄魚(gan1guo1 xiao3huang2yu2):38元
イシモチの鉄鍋炒め
やはり湖南料理名物の「干鍋(gan1guo1)」ものを頼もうと思ったのだが、
お肉ものはもういろいろ頼んだし、
前回食べた魚の卵だと苦手な人もいるかなあ、ということで選んだのがコレ。
イシモチは醤油味で煮込んだり、蒸したり、
小さいものなら丸ごと揚げたりして食べるが、
こんな風に鍋でほかの具と一緒に炒めてある料理は珍しいかと思って。
これが好評。
イシモチは塩をしてちょっと干してあるのかな?
風味のあるイシモチに辛じょっぱい炒めダレがしみて、とてもおいしかった。
武岡香干炒臘肉(wu3gang1 xiang1gan1 gan1chao3 la4rou4):38元
燻製干し豆腐とベーコンの炒めもの
香干(xiang1gan1)は豆腐を布できつく包み、
香料と一緒に煮た後に乾かす、もしくは燻製にしたもの。
臘肉(la4rou4)は塩漬けして干した肉で、多くは燻してある。
つまりベーコンだ。
ベーコンを使った料理はほかの地域でもよく見られるが、
湖南料理でもよく多用される
これは香干との組み合わせなので干し干しコンビ。
塩漬けしてあるだけあってかなり塩気の強い料理だけど、
そこに唐辛子の辛味が入ってパンチが加わり、
有無を言わさずぐいぐいと食わせる迫力がある。
下飯(xia4fan4)=ご飯が進む系の力のあるおかず。
・・・まだまだ終わらないメインの料理。
またまた力尽きてしまったので、続きはまた明日〜!
▼これまでの「吉祥鳥湘菜館」関連記事
・【吉祥鳥湘菜館】湘菜
・【吉祥鳥湘菜館】湘菜宴(之一)
▼お店情報
吉祥鳥湘菜館
朝陽区朝陽門外大街吉祥里103号201楼
010-6552-2856
<アクセス>
地下鉄2号線の「朝陽門」駅で下車し、
朝外大街北側にある出口を出てそのまま東方向へ。
華普超市を過ぎて最初の交差点を左折してしばらく行くと、
道の左(西)側にあります。
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列車に乗って広州から北京に向かうとき、長沙の駅で買った食事に(もちろん素焼きの器のご飯つき)タクアンを拍子木切りにして味をつけたみたいなものが入っていました。おいしい湖南のご飯と一緒に食べたら最高でした。
いまだにあのタクアンみたいなものの名前も調理法も材料も、それに湖南の食べ物なのかも分かりませんが…材料は大根だとは思いますが。
ご存じないですか?
湖南料理屋さんのご飯、私も好きです!
長粒米で、いい香りがして、おいしいですよね。
タクアンみたいなのは、羅卜干だと思います。
大根を干して漬けたものなので、本当にタクアンみたいなものですね。
地方によって漬け込む時の味付けに違いはあるようですが、湖南に限らず江南地方や福建などなど、特に南のほうでよく食べられています。
枝豆と一緒に前菜にしたり、挽肉や大豆と一緒に炒めたりして食べますよ。
北京でも、食堂メニューによく登場します。