2010年11月28日

【悦賓飯館】麺筋扒白菜

白菜と揚げ麩のさっと煮
麺筋扒白菜(mian4jin1 pa2 bai2cai4)
P1260686.JPG
【ところ:五四大街/ねだん:10元台?(確認忘れました)】

中華人民共和国の成立以降最初に誕生した私営食堂、悦賓飯館。
前回行った時、
連れて行ってくれた友人が「まだ旬ではないから」という理由で
食べさせてくれなかった料理があった。

それがこの白菜扒麺筋。
白菜と揚げ麩のさっと煮だ。

前回は白菜が旬ではないというので頼むのを見送ったのだけれど、
名物料理だけあってこの料理を頼む人がほとんど。
周りで食べているのを見たらやっぱりとてもおいしそうで、
「旬がまだとか言わずに頼めばよかったのに!」
とうらめしく思っていたのだ。

時はすぎて11月。
その白菜がおいしくなる季節がやってきた。

私が北京に来た1997年はまだ白菜販売が管理されていた名残が残っていて、
11月に入るとそれこそ冗談ではなく街中が白菜の山だらけになったものだ。
バス停の横に柵で囲った白菜売り場が出来て
そこに白菜がうずたかく積まれ、
白菜の山の横でバスを待ったのを思い出す。
今ではそんな光景はあまり見られなくなってしまったけれど、
それでも11月に入ると
白菜を満載したトラックが道端に停まっているのを見かけることが増える。

「もう白菜がおいしい季節だよ!悦賓に行こう!」
そうせがんで一緒に行ってもらい、
数ヶ月越しの念願をかなえることとなった。

とろ火で煮込むという意味の「扒(pa2)」がついているので
さっと煮てあるのだろう。
平たい皿に盛り付けてあるので炒めもののように見えるが、
煮汁がたっぷり。
油はあまり使われていないようだ。

待ちに待った念願の一皿。
まずは旬を迎えた白菜から。

うほっ!
甘い!

「どう?念願の白菜は?」
「甘いね!特に芯のところがとびきり甘い!」

「待った甲斐があっただろう?」
と言わんばかりの得意げな表情の友人。
いや、春先に食べてもおいしい料理だと思うけど、
確かにこれだけの甘さは旬じゃないと味わえないかも。

実際、冬場の白菜は本当に甘くておいしい。
寒い時期の白菜は、
「寒さへの抵抗性を高めるために細胞液濃度を高めるので糖度が上がる」んだそうだ。

その甘い甘い白菜と麺筋(mian4jin1)=揚げ麩との組み合わせが絶妙。
さっと煮た揚げ麩から油分が出てこくが加わる。
くたくたになってふしゅふしゅ〜っとした食感になっているのもまたいい。

いい、いい尽くしで大満足。
と言いたいところだったのだけれど、実は堪能しきれなかった。

この日は春先にこの料理に「待った」をかけた友人のほかに、
20歳そこそこの若者が二人。
食べ盛りの男の子たちの箸の進みの早いこと!
ゆっくり味わう間もなく、
お皿はすっかり空になってしまったのだった。

ま、いっか。
白菜の旬はまだ続く。
また食べに行こうっと。


▼これまでの「悦賓飯館」関連記事
【悦賓飯館】蒜泥肘子


▼お店情報
悦賓飯館
東城区翠花胡同43 号
010-8511-7853
P1220294.JPG
<アクセス>
中国美術館の交差点から西へ向かい、
五四大街の南側にある翠花胡同を南へ入ってすぐのところにあります。
P1220292.JPGP1220291.JPG
(↑ここで曲がります)


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posted by ayazi at 00:00| Comment(10) | 蔬菜類(野菜料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
日本でも韓国でも異常気象のせいか、白菜が高騰していますが、北京では大丈夫なのかな?

今朝もayaziさんと食べた「白菜と揚げ豆腐?」の話をしていたところですよ。
こういう料理もおいしいですね。
Posted by みれん at 2010年11月28日 14:11
悦賓の郭じいさん(老板)はお元気でしょうか?気さくで日常的なあの雰囲気は好きですね。前言ったときは暑い盛りで純生(どうしても渡燕するとこの銘柄になってしまいますが)で、いろいろつつき始めると夕暮れになって薫香たっぷりの一皿を試した時を思い出しました。どこかなつかしい翠花胡同の佇まいもまたよし、ですね。
Posted by 龍心 at 2010年11月28日 15:31
夏に食べても十分おいしかったけど、今ならさらに甘味がUPしているのでしょうね〜

見れば見るほど、食べてもだけど、仙台のあぶら麩そっくりですね麺筋が(笑)
Posted by katka(かてぃか) at 2010年11月30日 08:26
白菜の美味しい季節になりましたね。
鍋でも煮物でも炒め物でも冬の白菜の芯の甘さってとびきりのご馳走です。

なのに日本は今ほんとに白菜が高い。
4/1カットで138円ってどういうこと???
今年は財布に優しい白菜レシピはあんまり楽しめないかもしれませんにゃ;;
Posted by VIOLA at 2010年11月30日 19:00
>みれんさんへ

ご無沙汰しております!

こちらでもハクサイの価格は高くなっているようです。
冬場の台所の味方だったのに・・・

この料理、日本の家庭料理でいうと小松菜と油揚げの煮びたしみたいなイメージでしょうか。
揚げ麩のかわりに油揚げでやってもいいかもしれませんね。
Posted by ayazi at 2010年12月01日 14:03
>龍心さんへ

悦賓の老板とは残念ながらお話しておりません。
あれ?最初に行った時に名物料理を教えてくださったのが老板だったのでしょうか・・・

冬場のビールは当然ながら「常温」でした。
でも十分冷たかったので、それもまた良し、です。
最近冷たくないビールもそれはそれでなかなか・・・などと思うようになってきてしまいました(笑)。
Posted by ayazi at 2010年12月01日 14:07
>katka(かてぃか)さんへ

夏場に結局食べなかったのではっきりと比較はできませんが、きっと今の時季のほうがおいしいのではないかと思います。

麺筋はボール状をしていますが、仙台麩は棒の形をしているのですね。
でもきっと食感はそっくりなのでしょうね。
Posted by ayazi at 2010年12月01日 14:30
>VIOLAさんへ

私もハクサイの芯のところ、大好きです。
ハクサイ自体もそうですが、ハクサイの味が染み出したお鍋の汁やスープもいいですね。

今年は野菜全般が高いようですね。
でもゴボウやレンコンは安いとのこと。
今年の冬は根菜系がねらい目でしょうか。
Posted by ayazi at 2010年12月01日 14:40
いつも楽しく拝見させていただいています。

気がつけば、すっかり北京の食にハマり、今年は4回行きました。1人で建国門から歩いて四川省駐京弁にも行き、あちこちで、水煮魚も食べまし、臭豆腐も好きです。
先週は、折角、沸騰魚郷に行きましたが、別のところで前夜、水煮魚を食べてしまい、食べずしまいでした。次回は是非、ウーパールーパーみたいな江団を食べてみたいと思います。

引き続きローカルな情報をお願いするとともに、いつか「北京で満福」の続編も期待しております。
Posted by 山下 at 2010年12月04日 11:17
>山下さんへ

コメントありがとうございます。
1年で4回も北京にいらしたとは!
おっしゃる通り、すっかりハマッてしまったのですね。

江団は、ウーパールーパーのような、というとあまりおいしそうに思えないかもしれませんが、味は本当に最高です。
ぷるぷるむっちりな食感をぜひお楽しみください!

「北京で満福」の続編・・・また違った形でお届けできればと構想中です。
また、日々ブログの更新もしていきますので、これからもご覧いただければ幸いです。


Posted by ayazi at 2010年12月06日 00:33
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