騰衝土鍋子(Teng2chong1 tu3guo1zi)
【ところ:旧鼓楼外大街/ねだん:68元】
時々チェックする地元誌『Timeout 消費導刊』の
グルメ欄に紹介されている雲南料理のお店、極地辺城。
胡同歩きの達人で
地元グルメ情報にも詳しいYさんからもおいしいと聞いていて、
ずっと行きたいと思っていた。
ある日、友人と食事をしようという話になって、
「どこにしよう?」
とお店を考えていたら
「あそこはどう?」
「どこ?」
「あのほら、旧鼓楼外大街の。」
「ああ、あの雲南料理の?」
「自分もそこはどうかと言おうと思ってた!」
という展開になって、晴れて訪問決定。
「旧鼓楼外大街の」、「あの雲南料理の」お店がつまり、「極地辺城」。
「極地の辺境都市」という意味の名前を持つ、雲南郷土料理のお店だ。
このお店がそんな名前を名乗っているのは、
どうやらここのご主人が中国とミャンマーの国境の町、
騰衝の出身だからのようだ。
それで名物になっているのがこの騰衝土鍋子。
ちょうど[シ刷]羊肉の銅製鍋のように真ん中に煙突があって
中に炭火を入れられるようになっているが、
こちらは土鍋。
それにしゃぶしゃぶではなくて予め具を入れて煮込むタイプの鍋料理だ。
とは言え、日本人が思い描く寄せ鍋ようなものともだいぶ趣が違う。
炭火を入れる煙突のまわりのドーナツ型の溝の中に
青菜やニンジン、シイタケ、干したタケノコ、サトイモ、春雨、揚げた豚肉などが
ぎっしりと積み重ねられ、
おまけに一番上にはまるで蓋をするように玉子焼きが並べられている。
この玉子焼きがまた、挽肉がはさまっていてボリュームたっぷり。
汁気はほとんどない。
というのも、鍋の中で具を煮込むのではなくて、
野菜は豚骨で取ったスープで予め6割がた煮ておいたものを土鍋の中に移し、
他の素材と一緒にあらためて熱を通すということらしい。
お鍋というよりは煮込み料理といったほうがしっくりくる。
いや、煮込み料理ですらないか・・・
が、しかし、
具材は直接食べるのではなくて、
鍋料理を食べるときのように添えられてくるタレにつけて食す。
このタレは唐辛子がたっぷりで酸味のきいた雲南風の味付けだ。
ネットで見てみたところによると、
この料理は元朝末年に騰衝の国境守備の任務についたある大臣が
国境を守る戦士たちが毎日冷たい食事を摂っているのを見かねて
あつあつの料理をどうにか食べさせたいと思って工夫したものだそうだ。
また、先祖を祭る行事にも欠かせない料理だそうで、
清明節と旧暦九月に先祖を祭りお墓参りをする日には必ずこの料理を作り、
山まで運んで先祖を祭る行事がすべて終了してから食べるという。
まあ、例によってこんな情報は食べている時にはまったく知らず、
「これニンジンも入ってるよ!」
「サトイモも出てきた!」
「すごい!掘っても掘っても具が出てくる!」
と発掘作業に夢中だっただけなんだけどね。
具沢山というのを超越したぎっしり重ね鍋だった。
もともと保温目的で工夫されたみたいだし、
いろんな食材たっぷりで上には挽肉入りの玉子焼きまで乗っかってるし、
なんだか保温機能つきのお弁当みたい。
お味のほうはというと、
ベースの味はコクはあるけれど嫌味のないスープがよく染みて美味。
そのまま食べても十分おいしいが、
タレの辛さと酸味でパンチをきかせて食べるとより変化が出て楽しい。
鍋料理の概念を打ち破る雲南の郷土鍋。
「寒いから鍋物が食べたいけど、ありきたりのはもう飽きた」
なんて人にいいかもしれない。
▼お店情報
極地辺城
西城区旧鼓楼外大街58号
010-8202-4896
<アクセス>
地下鉄2号線「鼓楼大街」駅から旧鼓楼外大街を北上し、
安徳路との交差点手前。
道の右(東)側にあります。
*内装はしょぼいし、照明も暗くて辛気臭いので不安になりますが、
料理はおいしいですよ!
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鍋と言うにはおつゆが少なすぎる気がしますけど、ぼうぼうのファイヤーを見るとまぎれも無く鍋ですね
そうなんです、おつゆはほとんどないのですが形態としては鍋ですよね。
お野菜などの具にしっかりスープの味がしみていてとてもおいしかったです。
玉子焼きには私もびっくりしました!