門釘肉餅(men2ding1 rou4bing3)
【ところ:東華門/ねだん:3元】
屋台街で有名な東安門大街にある王府井夜市は
整備された後すっかり骨抜きになってしまってあまり面白みがなくなった。
でも、屋台街を通り過ぎてそのまま西に進んでいったところにある東華門大街は、
屋台でこそないけれどローカルなお店が軒を連ねていて
なかなかB級グルメ心が刺激される楽しいエリアだ。
夏場は店の前の通りがオープンカフェ(?)化していて、
屋台っぽい感じを味わえるのもまた心が弾む。
(ただし厳密には違法のようで、お巡りさんが来ると「撤収!」となるのだが)
その中で、胡同歩きの達人Yさんがオススメなのが、
この二姐門釘肉餅店。
門釘肉餅おまんじゅうをつぶしたような形の中華風ミートパイだ。
門釘肉餅の門釘(men2ding1)は、故宮や城門などの大門を飾る飾り釘。
北京を訪れたことのある人なら、
赤い扉に金色の丸い突起がぼこぼこと並んでいるのを見たことがあるだろう。
伝わるところによると、
宮廷料理人がこの料理を西太后に供したところ、
その名を尋ねられた料理人がとっさに故宮の門にある飾り釘(=門釘)を思い出し、
「門釘肉餅」と答えたところからこの名がついたという。
中身は牛肉と葱。
がぶっといくと肉汁がドピューッと飛び出て火傷しそうになるのでご用心。
でも、アツアツのところを火傷の恐怖を押してハッフハッフと食べるのが
この手のものを食べる醍醐味。
口の中の皮がむけるのと出来たての旨さとをはかれば、
もちろん天秤棒が旨さに傾くのが食いしん坊というものだ。
***
他にもあれこれ頼んだので、ざっと写真でご紹介。
麻豆腐(ma2dou4fu):10元
緑豆おからの羊油炒め
ドドメ色の旨いヤツ。
香辣土豆絲(xiang1la4 tu3dou4si1):18元
細切りジャガイモの香り揚げ
ジャンキー腹を満足させてくれる、おやつチックなおかず。
干炸小黄魚(gan1zha2 xiao3huang2yu2):13元
イシモチ唐揚げ
小あじのから揚げが食べたくなったら、これで代用。
炸灌腸(zha2 guan4chang2):10元
でんぷんチップス
なんちゃってソーセージの輪切りを揚げた庶民のおやつ。
韮菜炒鶏蛋(jiu3cai4 chao3 ji1dan4):14元
ニラと卵の炒めもの
時々無性に食べたくなるニラ玉。
清炒芥蘭(qing1chao3 jie4lan2):16元
芥蘭菜の炒めもの
シャクシャクした茎のところが美味。
焼茄子(shao1 qie2zi):?元
ナスとトマトの炒めもの
日本の焼き茄子ではなくて、素揚げしたナスを炒めたもの。
トマト入りのが好き。
糖醋里脊(tang2cu4 li3ji3):25元
揚げ牛ヒレ肉甘酢あん
大人も子供も大好き。
炒烤腰子(chao3kao3 yao1zi):38元
羊の腎臓のクミンシード風味
炒烤羊肉の腰子版。
什錦炒飯(shi2jin3 chao3fan4):10元
五目チャーハン
ご一緒した方のリクエストにより、チャーハンも。
どれもまずまず。
故宮や王府井観光とローカル飯をセットで楽しみたい時にどうぞ!
夏場は屋台気分でわいわいご飯なんてのもいいですよ。
(お巡りさんが来なければ)
▼お店情報
二姐門釘肉餅店
東城区東華門大街25号
010-6526-6493
<アクセス>
王府井を北上し、新東安市場で左折。
東安門大街を西へ進み、交差点を越えてすぐ右手。
近くの胡同の中にはユースホステルもある。
とっても素敵なカフェもあって、なかなかよさそう。
この琺瑯のポットがまたかわいらしい!
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北京。おいしい生活。
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20年近く前に天津、北京に2年いました。
そのころは、そこらの食堂に冷房もなく、夏は外で食べるのが当たり前でした。
今は、もうないのかと思っていたので懐かしいです。
来年に7歳の息子と二人で北京旅行に行こうと思ってるので、
これからもいろいろ読ませていただきます!
ご愛読いただきありがとうございます。
コメントも感謝です!
20年前というとお店の外に冷蔵庫が並んでいたような時代ですね・・・
こちらの人は夏場は特に外で食べるのが大好きなようで、どのお店にも冷房があるようになった今でも外の席のほうが人気があります。
北京にいらしたらあまりの変化に驚かれるのではないでしょうか。
今駅に自動改札もない田舎に住んでいるので・・・
物価もすごいあがってますよね。今が外食(うどんですが)も
3人で700円くらいで食べられるところに住んでるので、
たぶん北京の方が高く感じると思います(汗)
でも、食べることがとても楽しみです。
こちらで紹介されてた、えのきときゅうりの和え物とか、
あっさり冷菜が大好きでした。みたこと、聞いたことのない
料理が紹介されてるので現地で食べてみるのが楽しみです。
物価はかなり高くなりました。
それでも日本よりは気軽に外食できる値段なので助かっています。
エノキとキュウリの和え物、おいしいですよね!
ほかにもいろいろおいしいものがありますので、ぜひあれこれ食べ歩いてみてくださいね。
話がロシア料理に移って申し訳ないですが、ロシアに揚げた魚をトマト味の甘酸っぱいソースに漬けた「魚のマリネ」があります。(「ともこさん」の週刊中国的生活の1月21日のハルビンのロシア料理店レポートに出ている「俄式馬哈魚」がたぶんそれだと思います。北京のロシア料理レストランのメニューには「冷酸魚」と書いてあったと記憶しています)これが、中華の影響を受けた料理だという説があります。この料理はトマトとニンジンがたっぷり使われることが多くて、私は中国で鍋包肉を食べたとき、その鍋包肉にはニンジンが入っていたので、「これがロシアの魚のマリネのもとになった料理かな?」と思いました。
お写真の「揚げ牛ヒレ肉甘酢あん」の様子は、私が見た鍋包肉よりロシアの魚マリネに似ています。
鍋包肉もロシアの魚マリネも、大好きなので、この揚げ牛ヒレ肉甘酢あんもお写真から味が想像できるだけにヨダレものです。
いつもブログのお写真も凄いですね。「これは美味しいぞ〜〜!」ってのが判る人だけが撮れる入魂のお写真だと思います。
糖醋里脊は鍋包肉とを結びつけて考えてみたことはありませんでした。
通常は豚ヒレ肉を拍子木切りにしてありますし、鍋包肉よりはあんの量が多いです。
醤油やケチャップをきかせた味も鍋包肉とはちょっとイメージが違うかなあ・・・
そしてロシア料理との関係ですが、下揚げしたお肉を再び炒めて調理するときにお酢を使うだけで、マリネにはしません。
ただ、モデルになった可能性はあるかもしれませんね。
写真、おっしゃる通り「おいしそう」光線をたっぷり送って撮ってます。
それが乗り移っているのかな?
「揚げ牛ヒレ肉甘酢あん」と「鍋包肉」は違う料理だったのですね。中国で食べた鍋包肉がこの「揚げ牛ヒレ肉甘酢あん」みたいな色だったので誤解しました。赤っぽい甘酢あんの鍋包肉を食べたのは中国国内でした。東北部から離れた土地だったから、本家の鍋包肉とかけ離れた料理に変形したのかもです。そういえば、お写真の料理は鍋包肉とは揚げ衣も違いますね。
なにしろ私は中国にいたときは某国の管理する団体に勤務で、国の管理のせいか食事が安くて「食べ放題ひとり2元」(!)でした。しかし食堂にはオカズの名前は書かれてなくて、このため私は中華の料理の正確な名前をあまりよく知らないのです・・・。
ところで、前からちょっと気になっているのですが、前のブログの基輔餐庁の記事について質問があります。漢字では「格魯吉亜[火考]餅(無理やり日本語にしたら、グルジアの焼きパイかな?)」と書いてある料理が、キエフクラブサンドイッチと日本語で書いてありました。メニューの英語訳にキエフクラブサンドと書いてあったのですか?
グルジアの焼きパイというと何といってもパン生地のなかにチーズを詰めて焼いたハチャプーリです。
しかし、このキエフクラブサンドイッチはハチャプーリではないですね。それに基輔餐庁には正統派ハチャプーリが別にありましたし。
これはウイグルの羊肉パイを半分に畳んだみたいというか、揚げ餃子を大きいサイズにしたみたいというか・・・。ウクライナ料理なのかグルジア料理なのか、中華なのか、謎の料理のように見えます。