2010年06月14日

【朋友家】杭州双絶

杭州の絶品二つ
杭州双絶(Hang2zhou1 shuang1jue2)
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【ところ:−/ねだん:−】

清前節前に摘んで製茶した龍井茶が、明前龍井茶。
中国緑茶の中でも特に珍重されるお茶だ。
ということはつまり、お高い。

その明前龍井茶を、ある方からいただいた。
さらに、龍井茶の産地である杭州の名水、虎[足へん+包]泉のボトルもセット。
龍井茶と虎[足へん+包]泉の水は、
杭州の二つの絶品という意味で
杭州双絶(Hang2zhou1 shuang1jue2)と呼ばれる。
虎[足包]泉の水を使って龍井茶を飲むことは、お茶好きの憧れの的なんだそうだ。

実は去年も同じように明前龍井茶と虎[足へん+包]泉の水をセットでいただき、
この組み合わせでお茶を淹れて春を満喫したのだが、
今年はぜひこの杭州双絶を共有したいと思ってお茶会を企画した。

場所は王府井に近い胡同にお住まいのYさん宅のお庭。
朱塗りの門をくぐって四合院に入ると、
石塀で囲まれた敷地の中に二階建ての住宅が中庭を取り囲むようにして建っている。
住宅の壁は塀と同様に灰色の石レンガで覆われていて、
しっとりと落ち着いた灰色がこの空間の基調色になっている。
住宅の扉や窓枠は朱を帯びた錆色で、
故宮の壁の色を連想させる。
そう、ここは故宮にもほど近い。

住宅に四方を囲まれた中庭は、そこだけぽっと切り取られたような別空間だ。
手でそっと水をすくって金魚をやさしく掌で包むような。
ろうそくの火が消えないように両手でそっと囲むような。
そんな抱かれて守られている気持ちになって、
心の中で翻り続けていた木の葉が
心の底にゆっくりと着地していくような感覚にとらわれる。

庭全体は石畳で覆われているが、
真ん中に土の露出した四角いスペースが二つあり、
桃の木などの樹木や、バラ、草花が植えられていた。
葡萄棚のあるお宅もあり、青い果実を結んでいる。

このお庭に一度お邪魔して、あまりの心地よさにすっかり魅了された。
そしてひらめいたのだ。

「ここでお茶をゆっくり飲んだらさぞかし素敵だろう。
 はっ、そういえば、
 今手元に明前龍井茶と虎[足へん+包]泉の水があるではないか!」

さっそくプランを打ち明けてYさんにお庭の使用をご快諾いただき、
「どうせ明前龍井茶を飲むのなら本格的に」
ということで高級茶芸師のともこさんにもお願いしたら、
ともこさんも快く引き受けてくださった。

▼ともこさんのブログ
週刊中国的生活2

こうして実現した「四合院のお庭でお茶会」。
天気だけが心配だったのだが、
お招きしたゲストに強力な晴れ男さんと晴れ女さんがいらしたおかげか、
暑からず、寒からず、吹かず、照らずの最高のお茶会日和に恵まれた。

バラが咲き乱れ、ブドウ棚のブドウが青い実を結んでいるのを眺めながら、
時折吹き抜けていく午後の風を感じてほぉーっと和むひと時。

まずは、ともこさんが用意してくださった水出しした六安瓜片を味わう。

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水出し期間は約2日間とのこと。
茶葉を水に入れてそのまま冷蔵庫に入れておくだけで、とっても簡単。

ひんやりと冷たくて、爽やか。
水出ししておいただけなのに、茶葉のうま味がよく染み出していて味わいも深い。
驚き。

これが六安瓜片の茶葉。

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お茶請けはサクランボ。
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サクランボを入れた食器がまたキュート!

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Yさんちの食器はどれも可愛らしくてとても素敵。
自分が納得した気に入ったものを少しずつ買い揃えて、
大事に愛おしんで使っていらっしゃる。
留学時代に数合わせのようにして買った食器ばかりを
そのままなし崩し的に使っている私とはえらい違いだ。
わが身を振り返って反省。

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(これはオーダーしたという竹製のお茶托。ネーム入り!)

他にも、参加してくださったMさん持参の黒豆の入った焼き菓子と、
Yさんが旧鼓楼大街の[女乃]粉という店で買ったというジンジャークッキーをいただいた。

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黒豆入りのお菓子があんまりおいしいので、
「これどこで買ったんですか?」
と聞いたら、なんと日本のもの。
黒豆入りなんて、こちらでは珍しいと思ったんだよなあ。
日本かあ・・・やっぱりなあ。

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ジンジャークッキーは北京もの。

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生姜の風味たっぷりで、
あまりいろいろ加えていない感じの素朴な風合いのクッキーだ。
サクッでも、パリッでも、ホクッでもない、
どちらかと言うとボクッというかゴリッというか、
ともかく無骨な感じの食感なのだが、これがかえって好ましい。

そしてさらに、お茶会に参加してくださったFさん手作りのおはぎ。

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黄な粉とあんこ。

材料はすべて日本から。
特にもち米はFさんのお母様が福島で作られているもので、
これがすばらしくおいしかった。
噛むごとに口の中にもち米のうまみが染み出してきて、
蒸したてのもち米の香りが口の中によみがえるかのよう。
幸せ。

・・・と、お茶請けの紹介ばかりでちっとも本題に入れないまま
こんなに長くなってしまった。
主役の明前龍井茶と虎[足へん+包]泉のコンボについては、また明日〜。


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