油淋鶏(you2lin2ji1)
【ところ:東直門/ねだん:39元】
「油淋鶏がおいしいんだ」と連れて行かれた鹿港小鎮。
台湾料理のチェーン店だ。
油淋鶏と言えば、油をまわしかけながら食材を揚げる調理法。
だから揚げ物のはずなんだけど、これってゆでた鶏では??
「なんで揚げてないのに油淋鶏なのかな」
「さあ?上から油をかけてあるからじゃないの?」
確かに「淋(lin2)」には「注ぐ、かける」という意味があるけど・・・
鹿港小鎮では「油淋鶏」と言えばゆで鶏の葱油がけってことなのか、
それとも台湾がそうなのか。
ゆで鶏自体は肉がしっとり、皮と皮際の脂肪のところはぷるりとしていてよかった。
上にかけられた塩が偏っていて場所によってはかなりしょっぱかったが、
それを除けば確かに「おいしい」と人を連れてきたくなる気持ちも分からないではない。
「鹿港小鎮の油淋鶏がおいしい」は、台湾と北京を往復する台湾人の発言。
一応これが本場の味ということらしい。
と、筆に熱がこもらないのは、
思っていた油淋鶏と違って肩透かしを食らったような気分になったからだろう。
他に食べた料理はこの二品。
宮保豆腐(gong1bao3 dou4fu):29元
揚げ豆腐の甘辛ソース炒め
お肉なしの、「素食」版。
臭豆腐ではないので、安心してどうぞ。
葱がうまし。
時令蔬菜(shi2ling4 shu1cai4):21元
季節の野菜の炒めもの
この日は芥蘭(jie4lan2)。
茎の部分のシャキシャキ、コリコリ感を残して上手に炒めてあった。
もともと南のほうの野菜だからか、
広東料理や台湾系の店のほうが芥蘭の扱いがうまい気がする。
この日は二人の食卓。
これに白ご飯をもらって、お昼ご飯にした。
ここから先は余談になるのだけれど、
こちらのレストランで少人数の時に食事をする時に
いきなりチャーハンを頼んでしまうのは日本人の悪い癖!
と私は思っている。
チャーハンだけで貴重な胃袋のスペースが取られてしまうのはもったいないし、
第一北京でおいしいチャーハンに出会える確率は極めて低い。
(まあだからといって白ご飯でおいしいのにもなかなか会えないんだけどね)
前菜、主菜、野菜ものを一皿+αずつ頼んで白いご飯を主食にすれば、
二人分の定食みたいな感じになってちょうどいい。
チャーハンはおいしい(特に日本のチャーハンはおいしい)し、
作るにしても食べるにしても、
日本人がチャーハンにかける情熱を否定するわけではないけれど、
こと中国大陸、特に北京で食事をする際には
日本人の中華料理観を呪縛している
「チャーハンの呪い」から自由になることを強くオススメしたい。
日本人が思い描くおいしいチャーハンにありつける確率はほぼない。
日本人はチャーハンに対する期待値が高いからなあ。
それにそもそもこっちの人はあまりレストランでチャーハン食べないと思う。
家で残り物で適当に食事をすませる時とか
宴会のコース料理のくらいかなあ。
もちろん、何を頼むかは個人の自由だから
余計なお世話だと言われればそれまでなんだけど、
チャーハンはそれでおなかがいっぱいになっちゃう割に
(北京では)満足感が低いアイテムなので私は意識して避けている。
と言うか、何度かの失敗の結果、頼まないようになったのであった。
▼お店情報
鹿港小鎮(来福士店)
東城区東直門南大街1号来福士購入物中心(ラッフルズシティ)5階
010-8409-8075
<アクセス>
地下鉄二号線「東直門」駅のA出口から直接ラッフルズシティ内へ。
ラッフルズシティは東直門立体交差の西南角にあります。
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北京。おいしい生活。
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お写真を見て、一瞬「あ、美味しそうな『白切鶏』」と思ってしまいました。
・・・白切鶏ではなかったのですね。
どうか笑わないでください。
写真では、白切鶏のそっくりさんに見えます。
そうなんです、油淋鶏というよりは、白切鶏ですよね。
私もなんだかしっくりきませんでした。
でもお味はおいしかったですよ!
白切鶏もどき(笑)。
ずっと気になっていたのですが、「チャーハンの呪い」とは、うまくおっしゃったと思いました。
本当におっしゃるとおりです。
外国に滞在中の日本人には「食べなれた日本食が簡単に手に入らない情況」に多大な不安を感じる人が少なくないようですね。これは日本人だけではないかもしれませんが。
「チャーハンの呪縛から解放されない」のも、もしかしたらチャーハンという日本食の一品に近い存在になっている「食べなれたもの」を食べて安心したいせいなのかもしれないと思ったりしています。
はじめまして!
コメントありがとうございます。
食べなれた料理が食べられないことに対する不安(不満)は、外国では確かにありますね。
特に長期滞在になるとそうですね。
この不安感については、おっしゃる通り日本人だけではなく他の国の人でも一緒ですね。
韓国人はその傾向が強いと思います。
でも西洋人もそうかな。
いや、中国人が一番かも?
日本で食べているチャーハン=中国の炒飯と無邪気に思いこんでいるところも、ツッコミたいところです。
おっしゃる通り、食べなれた日式チャーハンを食べて安心したいところがあるのでしょうね。
(残念なことに、結果的に安心できないことがほとんどですが)
でもそれだとわざわざ中国に来る意味がないようにも思うんですけどねえ。
日本にも少しずつ本物の中華料理が食べられる店も出来てきてはいます。それでも、相変わらず「中華料理」というと「ラーメン、チャーハン、ギョーザ」という貧相な情報しかありません。
マスコミには期待してませんが、テレビ番組には、テレビ屋どもが芸能人に「フカヒレ」だの「北京ダック」だのを食べさせてキャーキャー言わせている映像ばかり。
日和よければ、「蛇を食べる」「沙虫を食べる」「サソリを食べる」ばかりをとり上げて、芸能人にギャーギャー悲鳴をあげさせてる不愉快な映像。
先日も、やっと蘭州拉麺がテレビに取り上げられたと思って喜んでいたら、お笑い芸人に蘭州拉麺の麺を打つトレーニングをさせるというおバカな企画。蘭州拉麺のスープや具については一切語られていませんでした。
日本人のほとんどが、まだ白灼蝦も水煮魚も宮保鶏丁も地三鮮も知りません。なんでこういうものをテレビは紹介しないのか?
しかしながら、「でもそれだとわざわざ中国に来る意味がないようにも思うんですけどねえ。」とは貴女様らしくない幼稚なご発言ですね。我が目を疑いました。
誰もが「中国の食」を楽しむために中国に来ているのではないです。観光客は皆が皆、「中国の食」を楽しむ目的で中国を訪れているわけではないし、駐在員やその家族に至っては「中国に来たくなかった」が本音の人が少なくないのでは?それをご存知ない貴女様ではないでしょう。
貴女様は中国でのご生活もお長くていらして、中国語もペラペラでいらして、中国人のお仲間も、日本人のお友達(しかも黒毛牛のかたまりをどーんと焼いて食べさせてくれたり、高いワインを飲ませてくれるようなお金持ちの日本人のお友達)も多くて、良いかもしれませんが、中国で毎日苦しんでいて、「中国の食」を楽しみたくても楽しむ余裕もない日本人も少なくないはずなんです。
誰もが貴女様と同じではないのです。
おっしゃる通り、私は好き好んで中国で暮らしていますし、食べ物のためにここにとどまっている部分が大きいので、中国にいる理由をどうしても食べ物中心に考えてしまいがちです。
「来る意味がない」は確かに配慮のない発言でした。
でも、来たくて中国に来たわけではない方や、お忙しくて食を楽しめない方がいらっしゃることを知らないわけではありません。
言葉や時間やその他さまざまな要因で、食を楽しめない方もいらっしゃるでしょう。
食事をする時に、食べ慣れたものを食べることで得られる安心を最優先する方がいらっしゃるのも知っています。
でも、もしそうであるならば、すでに日式中華化しているチャーハンの安心感を中国で求めるのはどうも違うのではないかと思うのです。
私は、せっかく現地にいるのなら、そこで食べられるおいしいものを食べたいと考えるタイプです。
それほどおいしくなくても食べ慣れた物を口にするのではなく、自分が食べ慣れていなくても現地の人がおいしいと思って食べているものを食べないと意味がないと思っています。
おいしいものが食べたいからです。
こちらで暮らしている日本人が現地の食べ物を楽しまないのはもったいないと常々思っています。
お忙しくても、お金をかけなくても、言葉があまりできなくても、この地で食を楽しんでいる方もいらっしゃいます。
食を楽しむ余裕がないとおっしゃる方も、ほんの少し、時間と気持ちを割いて現地の食と向き合っていただけたらと思っています。
そういう気持ちで書いているブログなのに、「意味がない」という発言は確かに軽率で失礼だったと思います。