芽菜笋片(ya2cai4 sun3pian4)
【ところ:建国門・四川省駐京弁餐廳(貢院蜀楼)/ねだん:15元】
四川省駐京弁餐廳、つまり四川省政府の北京駐在事務所のレストランは
超がつくほど人気の店なのだが、
まさにその人気ゆえに敬遠して足が遠のいている。
ご飯時にここで食事をしようとするなら、
30分から1時間くらいは席待ちをする覚悟をしたほうがいい。
予約は個室しか受け付けないから人数が揃わなければダメ。
おいしさも超がつくくらいだし、
値段も安くてコストパフォーマンスも超級にいいのだが、
待ち時間の長さについ腰が引けてしまうのだ。
が、逆に言えば、時間を少しずらせばすんなり座れるってこと。
この日も6時前にお店に着いたので余裕で席を確保できた。
ちなみに後ろにずらす場合は8時半頃を目安にするといい。
(6時半にはすでに満席状態)
前菜を一つもらって、友の到着を待つ。
ここに来るとそれこそ馬鹿の一つ覚えで
夫妻肺片だの口水鶏だのといった大定番を頼んでしまうのだが、
いつもそれでも芸がないので
今回はちょっと毛色の変わったものを頼んでみた。
芽菜(ya2cai4)は、四川でよく食べられている漬物。
青菜の芽の部分を使っているのでこの名があるらしい。
(AV女優でこの名前の人がいるらしいけど、もちろん無関係!)
刻んだものを炒めものや麺などに入れると、
漬物の塩気と風味が加わって味に深みが出る。
笋片(sun3pian4)はタケノコを薄く切ったもののこと。
タケノコと言ってもササみたいな細いもの。
寒山竹?
みずみずしいタケノコに芽菜の風味、これはもうまずいはずがない。
そうにらんで頼んだ期待を裏切らなかった。
が、期待と違ったことが一つ。
辛い!
辛いよ!これ!!
油断した。
たっぷりと入れられた唐辛子が、容赦なく辛い。
いやもう、とんでもなく辛い。
が、しかし。
食べ続ければ、辛さには耐性ができる。
それを体験的に学んでいる私は、ひたすら食べ続けた。
そして食事の終わる頃には、見事この辛さを克服。
涼しげな顔をして口に運んでいたに違いない。
ところで、この日は前菜だけでなく
ほかの料理もあまりなじみのないものにチャレンジしてみた。
四川省レストランに来ると、
いつも久しぶりの来訪なのでついつい定番ものばかりを頼んでしまいがち。
もちろんどれも期待にたがわぬおいしさなので不満はないのだが、
たまには新規メニューも開拓してみたくなるではないか。
葱椒仔鶏(cong1jiao1 zi3ji1):20元
ゆでひな鶏と玉葱のフレッシュ山椒風味ダレ
ゆで鶏と言うと条件反射的に口水鶏を頼んでしまいそうになるのを抑えて、
今回はフレッシュな山椒を使ったこの料理。
鶏肉の下に隠れているのは、玉葱だ。
ゆで鶏の下敷きに玉葱が使われているのは珍しい。
でもちょっと甘辛い醤油ダレと玉葱はよく合っていた。
竹蓀炒鶏蛋(zhu2sun1 chao3 ji1dan4):48元
キヌガサタケと卵の炒めもの
キヌガサタケというとお鍋の具というイメージが強いけれど、
こんな風に炒めものにすることもあるんだね、
と珍しさにつられて頼んでみた。
これ、普通のあみあみになったキヌガサタケよりかなり肉厚。
もしかして別のキノコ?
でも炒めものとしてはこの肉厚な感じがかえって好都合。
キヌガサタケ特有のショリショリ感もあって、歯応えもいい。
キノコの旨みをたっぷり吸い込んだ卵もまたご馳走だ。
干[火扁]肥腸(gan1bian1 fei2chang2):28元
大腸とセロリの炒めもの
干[火扁]とくれば、扁豆(bian3dou4)=インゲン。
そこをぐっとこらえて、今回は肥腸(fei2chang2)。
いったん揚げた豚の大腸とセロリをカラリと炒めた一品だ。
モツ好きには堪えられないビジュアルに吸い寄せられて頼んでみたのだが、
やや臭みがあるのが気になった。
揚げたことでかえって臭みが立ってしまったのかな?
酸菜豆花(suan1cai4 dou4hua1):10元
酸菜とおぼろ豆腐のスープ仕立て
酸菜は青菜の漬物。
北京や東北では白菜の漬物のことだけど、
四川料理でスープや酸菜魚に使われる酸菜は
アブラナ科の葉物野菜を使っていると思う。
豆花(dou4hua1)は豆乳を煮たてて固まらせたもの。
おぼろ豆腐というか、よせ豆腐だ。
料理名としての豆花はこのおぼろ豆腐をスープ仕立てにしたもの。
鶏肉が入っていたり、青菜が入っていたりといくつかバージョンがあるが、
これは酸菜入りだ。
酸菜の塩気と酸味、そして発酵による風味と
豆花の素朴な味とが実にいい具合にマッチしておいしい。
後を引く。
いつもの四川料理の食卓とは一味違ったラインナップ。
大当たりもちょっと微妙なのもあったけど、
たまにはこうして冒険してみるのもいいものだ。
▼お店情報
四川省駐京弁餐廳(貢院蜀楼)
東城区建国門内貢院頭条5号
010-6512-2277(内)6200
<アクセス>
建国門から長安街を西方向へ進み、長安大戯院の右の路地を北上します。
そのまま突き当たりまで進み、右折。
壁なりに進むと入り口があるのでそこを入り、
左手に建物を見ながらぐるりと回り込むとレストランの入り口があります。
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四川省駐京弁は早い時間がねらい目だと実感しました。
時間をずらすのが一番ですね。
列車の食堂車は、実はほとんど味を見たことがありません。
いつも即席麺かお弁当で済ませていたもので・・・
それに最近は列車の旅自体をしなくなってしまいました。
飛行機で行って、その分現地で一食でも多く食べたいです。
「中華料理」と「中国料理」、私は厳密な使い分けをしていません。
というより、自分で使うのはほとんど「中華料理」かな。
一葉さんのおっしゃるところの「中華料理」は、「日式中華」と呼んで区別しています。
日本人へのアピールという意味では、「中華料理」と「中国料理」というように区別した言い方を普及させたほうがいいのかもしれませんね。
いずれにしても、本場の味が日本で食べられるようになりつつあるのはとても喜ばしいことですね。
お聞きしようと思いつつ、忘れていました。奇しくも本日『川ばん』に行ったところ。初めてお昼時11時半に行きましたが、空いており、『川ばん』でも番号札とらないで座れる時間帯があるんだなぁと思いました。そして、先日ayaziさんの仰ってた「バランス」を思い出しつつ、結局ほとんど赤いお料理ばっかり頼んでしまいました。だってメニューが真っ赤なんだもん!
葱椒仔鶏、おいしそうです!!
この「フレッシュ山椒」というのは、熟した状態の華北山椒の実の乾燥させていないものという意味ですか?もしかして、鮮椒ですか?
以前の「林家小館」の鮮椒鱸魚の記事も大変興味深かったです。この記事を発見するまで華北山椒も日本の山椒と同じように、緑の状態で使うことがあるのを全く知りませんでした。7年半中国に住んでいながら華北山椒の若い緑色の実は一度も見たことがなかったのです。赤く熟したものだけを使うと思っていました。
明日、拙宅に産地の和歌山から旬の緑の実山椒が届きます。関東では一般の店では生の実山椒は入手が難しいので、毎年産地から買っているのです。(恥かしながら、水煮魚にどっさり入っている中国の華北山椒と、日本の山椒は同じだと、最近まで思いこんでいました。Wikipediaで調べてビックリ)
>丁未堂さんへ
うわーい!丁未堂さんだあ!
コメントありがとうございます。
私のほうこそ、お知らせしないといけないと思いつつ、そのままになっておりました。
ごめんなさいね。
川ばん、ご近所にいるのならお昼もねらい目ですね。
でも番号札もらわないと川ばんって感じがしなくて拍子抜けという話もありますが。
ついつい食卓を真っ赤にしてしまうのは、四川に目覚めてしまった日本人の性でしょうか・・・
>この「フレッシュ山椒」というのは、熟した状態の華北山椒の実の乾燥させていないものという意味ですか?もしかして、鮮椒ですか?
コックさんに直接確認したわけではないので断言はできませんが、花椒=華北山椒だと思います。
おっしゃる通り、「鮮椒」だと認識しております。
華北山椒を緑のまま使う料理は、わりと最近になってから見かけるようになったと思います。
もしかしたら四川など別の地方では一般的な使い方だったのかもしれませんが、少なくとも北京では新顔料理の部類に入ると思います。
私は関東の人間なので、実山椒は確かにシラスと炊いたのとか、佃煮になった状態でしか見たことがありません。
日本のこういうちょっとした箸休め系のもの、いいですねえ・・・
鮮椒について、教えていただき、ありがとうございました。
よく考えてみれば、あの中国人が爽やかな香気の緑の実山椒を見逃すはずはありませんよね。
自分の7年半の中国での生活で少しだけ判ったことがあります。
「中国人が美味しいといって食べているもので日本人が食べないものはある。しかし、日本人が美味しいと思って食べているものは、中国人も美味しいと思って食べている」
自分の職場の近くの小さな食堂で枝豆(毛豆)をつまみにビールを飲んでいる中国人たちを見たとき、このように確信しました。
ただ、今でも疑問なのは「日本人が大豆を緑のうちに茹でて食べるのは昔々中国人から学んだことなのか?その逆で中国人が日本人から学んだのか?」ということです。
(なんと、青森では枝豆でサヤにはえている毛が長めなのを「毛豆」というそうです)
うーん、私はあまり「中国人が美味しいと思って食べているもの」と「日本人が美味しいと思って食べているもの」を、どちらが美味しいかとかどちらのほうが幅が広いかという視点で考えたことはなくて、それぞれに「アリ」だと思っています。
そしてどっちが先に食べるようになったのかも、あまり興味はないんです。
地理的にも近いし、人の往来も情報のやり取りもあるので、お互いに影響しあう中で、あるものは同じような形で定着し、あるものはまったく違った形に変化を遂げていく、そのさまを「ほーお!面白い!」と思えれば満足というか。
探究心に乏しいのでしょうか。
だから学者にはなれませんね・・・
シーサーの ranking サイトで 貴方の ブログを発見しました!
今 年 の 旅 行の 予定 は お決まり ですか?
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