2014年07月29日

【宝和居】素炒餅

野菜チャオビン
素炒餅(su4chao3bing3)
P1110593.JPG
【ところ:東直門/ねだん:12元】

ある日、お酒の席で炒餅の話になって、
そうしたら翌日どうにもこうにもたまらなくなってしまった。
最近はメニューにないお店も多いので、
ネット検索して確実に炒餅を置いてあることが判明した宝和居へ。

P1110586.JPG

肉入りとか卵入りもあったけど、
私のお気に入りは野菜(多くの場合キャベツ)だけの素炒餅だ。

炒餅は、細長く切った烙餅を炒めた料理。
烙餅というのは、こねた小麦粉を丸く伸ばして
油を塗ったプレートで焼いたもの。

laobing.JPG

ちょっとしっとりしたフラワー・トルティーヤみたいな感じかな?
やわらかくてどっしりしたナン?
北方中国でよく食べられている主食で、
もちろん北京っ子も大好きだ。

前述した通り、
宝和居はおいしいと評判だったから行ったわけではなく、
「とにかく確実に炒餅が食べられるところ」
という基準で選んだお店だったのだが、
炒餅は結構いけた。

私はあまり調味料を入れないパサパサした感じが好きなのだが、
これは若干汁気が多すぎてベチャッとしている。
でもニンニクと醤油がメインのシンプルな味付けで、
まずまずだった。
炒餅腹を満足させるには十分!
はー、落ち着いた。

炒餅のほかにはセロリと乾燥湯葉の和えものしか頼んでいないので、
宝和居のこの二品以外の料理がどうかは定かではない。

西芹腐竹(xi1qin2 fu3zhu2):?元
セロリと乾燥湯葉の和えもの

P1110596.JPG

まあでも、また「炒餅熱」に浮かされたら行ってもいいかも。

P1110590.JPG

それにしても、
私が北京に来た頃は素炒餅って4元くらいだった?
そこまで安くはなくても、
ついこの間までは7元とか8元のイメージだったのに、
今や12元もするんだなあ。


◆お店情報
宝和居
東直門内大街10号楼-14
010-8407-1847
P1110586.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「東直門」駅D出口から東直門内大街を西へ。
最初の信号を越えてすぐのあたり、道の南側です。


*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。


■ayaziのブログ■

北京。おいしい生活。
*中国からは相変わらずアクセスできません……


■ayaziの本■

「食」の中国語
shokunochugokugo.JPG
出版社:東洋書店
価格:1800円(+税)

「食」にまつわる中国語に絞った料理限定の語学書。
レストランでの「食べる」シーン、「作る」ためのお買い物シーン別の会話集です。
代表的な料理の「レシピ」も付いてます。
詳細はこちらで。

▼お求めはお近くの書店かネット書店でどうぞ!
アマゾン
楽天ブックス
東洋書店


北京で「満福」 普通がおいしい。本場の中華!
pekindemanpuku.JPG
出版社:東洋書店
価格:1100円(+税)

私の「北京で満腹」、もとい、「北京で満福」な日々から生まれた
北京のおいしい食べ物と食文化を綴った本です。
超カンタン「食べる」中国語講座と、
ayaziオススメの「普通がおいしい」レストランのリスト付。
詳細はこちらで。

▼お求めはお近くの書店かネット書店でどうぞ!
アマゾン
楽天ブックス

posted by ayazi at 00:00| 北京 🌁| Comment(12) | 主食(ご飯もの・麺・小麦粉料理など) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月23日

【馬子禄牛肉麺】牛肉麺

牛肉麺(蘭州ラーメン)
牛肉麺(niu2rou4mian4)
P1110705.JPG
【ところ:金宝街/ねだん:18元】

蘭州の牛肉麺チェーン店「馬子禄牛肉麺」が北京に店を出した、
というのでずっと気になっていた。
開店は4月。
ぐずぐずしていて初訪問が遅くなったが、
先日ようやく行ってきた。

場所は金宝街。
王府井寄りならばまだいいのだが、二環路寄り。
地下鉄だと建国門からも朝陽門からも結構距離がある。
うーん、なんともアクセスの悪いところに出店したものだ。

ただ、金宝街自体は結構飲食店が集中している。
大箱でキンピカな高級店が多い王府井寄りと比べると、
二環路寄りは庶民的な店が軒を連ねる。

二環路から左折して金宝街に入ってしばらく歩くとm
お目当ての店はすぐに見つかった。

P1110695.JPG

なんせこの目立つ緑色の店構え。
緑はイスラムを象徴する色。
そう、ムスリムの多い甘粛省蘭州の店だけあって、
馬子禄牛肉麺は清真(qing1zhen1)、ムスリム向けのお店なのだ。

料理はお店に入ってすぐ左手のレジで注文する。

P1110710.JPG

メニューはこれだけ。

P1110711.JPG

メインの牛肉麺はもちろん、
つまみや焼餅などのお好みメニューもここで頼む。

麺以外は受け取りもここ。
お金を払って麺の引換券をもらったら、
奥にある麺の配膳口へ進もう。

P1110698.JPG

麺はもちろんその場で手打ち。
引換券を渡す時に、自分が頼む麺の種類を指定する。

「細滴?」
と聞かれて思わず頷いたら、
私の次に麺を頼んだお客さんが
「毛細!」
と言っていて、
「しまった!」

そうだよ、
牛肉麺の麺にはほかにもいろいろ選択肢があったんだった。

ここで打ってもらえる麺は全部で9種類!

P1110709.JPG

毛細(mao2xi4):ごく細
細滴(xi4di):細麺(鉛筆の芯くらい)
叁細(san1xi4):直径3ミリ程度
貳細(er4xi4):直径4ミリ程度
貳柱子(er4zhu4zi):??(直径4ミリより太くて、丸いのかな……??)
蕎麦棱(qiao2mai4ling2):断面が蕎麦の実のように三角形

P1110707.JPG

韮葉(jiu3ye4):ニラの葉くらいの太さ
薄寛(bao2kuan1):薄めの幅広?
大寛(da4kuan1):幅広(指2本くらいだそうです)

「うーん、毛細にすればよかったか……」
と軽い後悔の念を抱きながら待つことしばし。

たちまち打ちあがった麺を
P1110700.JPG

これまたたちまちゆであげて、
P1110699.JPG

煮込んだ牛肉と大根入りの透明牛スープを注ぎ、
香菜とネギを振り入れて出来上がり。

▼牛肉麺についての過去記事はこちら。
【甘粛省駐京弁餐廳(飛天大厦餐廳)】清湯牛肉麺

(↑)牛肉麺の要諦(?)というか、
  「これが牛肉麺だ!」についての説明あり。

「辣椒は入れる?」
と聞かれたので、
「要!要!」
と勢いよくブンブン首を縦に振ったら、
あらま、ラー油をこりゃまたえらくたくさん入れてくれたこと。

P1110705.JPG

おー、うまそーだ!
席について、さっそく一口。

うん、牛骨のうまみがよーく出た味わい深いスープ。
滋味があって、やさしい味だ。

これにちょろりとラー油が入っているくらいだったら
バランス的にもっとよかった。
やはりちと入れすぎた。

麺はつるりとしていてのど越しよし。
日本の麺のようなコシはないが、これはこれで十分いける。
細滴の麺とスープとのバランスもなかなかだ。

一緒に行ったYさんが頼んだのは毛細。

P1110702.JPG

いや、ほっそいね!
揖保の●より細いかな。
これも繊細な舌触りで乙だったのだが、
一つ致命的な問題が……

汁を吸いすぎて、
あっという間にこんな状態になってしまったのだ。

P1110706.JPG

サイドメニューは、煮込みダイコンと十六ササゲの和えもの。

炖蘿蔔(dun4 luo2bo):10元
煮込みダイコン

P1110703.JPG

これって、スープの中に入ってるやつだよね。

爽口小菜(shuang3kou3 xiao3cai4):7元
さっぱり小皿料理

P1110704.JPG

ニンニクどっさり!

十六ササゲの和えもののほかにも、
紅芯大根の和えものなどいくつか種類あり。
レジ横に並べてある中から選べる。

やー、うまかったうまかった。
飛天大廈にある甘粛省駐京弁レストランのほうが
すっきりした味で上品だったけど、
こちらは庶民的というか、親しみやすいお味。
これはこれでいい。
ちょっと行きにくいところにあるのが玉に瑕だけど、
この味ならまた行っちゃうかも。

次は蕎麦棱を試してみるかな。


◆お店情報
馬子禄牛肉麺
東城区朝陽門大雅宝胡同(金宝街の二環路寄り)
010-8511-7688
P1110695.JPG

<アクセス>
地下鉄1号線、2号線の「建国門」駅下車。
A出口から出て、二環路沿いに北上し、金宝街にぶつかったら左折。
西へしばらく行くと交通銀行の向かい側にあります(北側)。


■ayaziのブログ■

北京。おいしい生活。
*中国からは相変わらずアクセスできません……


■ayaziの本■

「食」の中国語
shokunochugokugo.JPG
出版社:東洋書店
価格:1800円(+税)

「食」にまつわる中国語に絞った料理限定の語学書。
レストランでの「食べる」シーン、「作る」ためのお買い物シーン別の会話集です。
代表的な料理の「レシピ」も付いてます。
詳細はこちらで。

▼お求めはお近くの書店かネット書店でどうぞ!
アマゾン
楽天ブックス
東洋書店


北京で「満福」 普通がおいしい。本場の中華!
pekindemanpuku.JPG
出版社:東洋書店
価格:1100円(+税)

私の「北京で満腹」、もとい、「北京で満福」な日々から生まれた
北京のおいしい食べ物と食文化を綴った本です。
超カンタン「食べる」中国語講座と、
ayaziオススメの「普通がおいしい」レストランのリスト付。
詳細はこちらで。

▼お求めはお近くの書店かネット書店でどうぞ!
アマゾン
楽天ブックス
posted by ayazi at 00:00| 北京 | Comment(4) | 主食(ご飯もの・麺・小麦粉料理など) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月22日

【西来順飯荘】荔枝蝦肉

エビとライチの炒めもの
荔枝蝦肉(li4zhi1 xia1rouu4)
P1090055.JPG
【ところ:和平門/ねだん:120元(中)】

一年間もご無沙汰してしまいました。
この間に訪問してくださった方、
本当に申し訳ございません!
そして改めてお礼を申し上げます。
ありがとうございます!

一年もの長きにわたりすっかり放置状態でしたが、
ぼちぼちと再開したいと思います。

まずは、メイン料理だけご紹介していてそのままになっていた
西来順のほかの料理から。
コメントは簡単なもので失礼いたします。
とにかく西来順をやっつけないと次にいけない……
という変なところで律儀な●型気性なものでして。

以前のような毎日更新というハイペースではありませんが、
ぼちぼち更新してまいりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

***

北京の伝統料理ってことはまったくないと思うけれど、
意外や意外、結構いけたこの料理。
写真の白くて丸い物体は、
タイトルで分かる通り、ライチだ。

P1090055.JPG

炒めものにフルーツなんて絶対NG!
という方も多いとは思うが、
この日、何かを特にアナウンスしないまま頼んだら、
結構年配の男性でもまったく抵抗なく召し上がっていたので、
実は知らずに食べればOKな人もいるのでは?
などと思った次第。

味つけのイメージは、まさにエビチリ。
エビはプリプリで、
そこにウニョニョンというか、ムニニンというか、
なんともいえない食感のライチがゴロゴロ。

既成概念を気持ちよく覆す一品。
試してみる価値は十分あるかも。

***

そして、この日頼んだ料理を写真で一気にご紹介。

<前菜>
爆腌蘿蔔皮(bao4yan1 luo2bopi2):8元
紅芯大根の和えもの

P1090043.JPG

紅果山薬(hong2guo3 shan1yao4):18元
ヤマイモのサンザシソースがけ

P1090042.JPG

桃仁苦菊(tao2ren2 ku3ju2):24元
胡桃とエンダイブの和えもの

P1090045.JPG

<あたたかい料理>
油潑羊肉(you2po1 yang2rou4):108元(中)
ゆで羊肉のアツアツ油がけ

P1090057.JPG

芫爆散丹(yuan2bao4 san3dan1):99元(中)
羊センマイと香菜の炒めもの

P1090054.JPG

醋溜木須(cu4liu1 mu4xu1):75元(中)
牛肉とかき卵のお酢炒め

P1090044.JPG

炒龍鳳絲(chao3 long4feng4si1):72元(中)
鶏肉と魚肉の炒めもの

P1090046.JPG

清炒芦笋(qing1chao3 lu2sun3):45元(中)
アスパラガス炒め

P1090053.JPG

焦炒咯吱(jiao1chao3 ge1zhi):39元(中)
咯吱のカリカリ揚げの炒めもの

P1090056.JPG

咯吱ge1zhiはダイズや緑豆の粉をこねて蒸し、揚げたもの

烏魚蛋湯(wu1yu2dan4tang1):26元
イカの卵巣入りスープ

P1090060.JPG

<主食>
牛肉酥(niu2rou4si1):6元
牛肉あん入りのパイ風パン

P1090061.JPG

P1090063.JPG

***

西来順の料理、油控え目ってことはまったくないと思うのだけれど、
なんだかとても食べやすくて、
この日会食に参加したメンバー(すべて日本人)にいたく好評だった。

羊肉しゃぶしゃぶの東来順ばかりが有名だけど、
たまには西もいかがでしょう?


▼これまでの「西来順飯荘」関連記事
【西来順飯荘】馬連良鴨子


◆お店情報
西来順飯荘
西城区和平門北新華街116号
010-6601-5996
P1090041.JPG
<アクセス>
地下鉄2号線「和平門」駅のB出口を出て、北新華街を北へ。
少し行くと右手(東側)にあります。

*料理はどれも
「不要放味精(bu2 yao4 fang4 wei4jing1)」(化学調味料を入れないでください)
とお願いしています。


■ayaziのブログ■

北京。おいしい生活。
*中国からは相変わらずアクセスできません……


■ayaziの本■

「食」の中国語
shokunochugokugo.JPG
出版社:東洋書店
価格:1800円(+税)

「食」にまつわる中国語に絞った料理限定の語学書。
レストランでの「食べる」シーン、「作る」ためのお買い物シーン別の会話集です。
代表的な料理の「レシピ」も付いてます。
詳細はこちらで。

▼お求めはお近くの書店かネット書店でどうぞ!
アマゾン
楽天ブックス
東洋書店


北京で「満福」 普通がおいしい。本場の中華!
pekindemanpuku.JPG
出版社:東洋書店
価格:1100円(+税)

私の「北京で満腹」、もとい、「北京で満福」な日々から生まれた
北京のおいしい食べ物と食文化を綴った本です。
超カンタン「食べる」中国語講座と、
ayaziオススメの「普通がおいしい」レストランのリスト付。
詳細はこちらで。

▼お求めはお近くの書店かネット書店でどうぞ!
アマゾン
楽天ブックス

posted by ayazi at 00:00| 北京 | Comment(8) | 魚類(海鮮・川魚・魚介料理) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする